温又柔『世界への入り口』要約・言葉の意味・筆者の主張まとめ

中学3年国語(東京書籍)の「世界への入り口」について、本文の要約と、筆者の体験からわかったこと、タイトルの意味、定期テストで必要になるポイントをわかりやすく解説するよ。

「世界への入り口」テスト対策ポイントまとめ

  • この文章は、「筆者の子ども時代の体験」「台湾での気づき」「現在の思い(まとめ)」の3つのまとまりに分けて読むことができる
  • 筆者が「コクゴ」を好きだった理由は、「読むことと書くことをたくさん味わえるから」
  • 両親がそれを喜んだ理由は、国語は他の教科を理解するための「全ての基本」だから。
  • 台湾にいるいとことのやり取りから、同じ「学校」という文字でも、育った環境が違えば言葉(読み方や発音)が異なることに気づいた。
  • 「あの興奮」とは、平仮名を覚えることで、本の中にも言葉があふれているのだと知ったときの気持ちのこと。
  • 筆者の主張(タイトルの意味)は、日本語はただの言葉ではなく、自分がまだ知らない「途方もなく豊かな、本の外の世界」へとつながるための入り口だということ。

この文章は、台湾出身の両親をもち、日本で育った筆者の実体験をもとに書かれているよ。「言葉ってなんだろう?」「自分にとって日本語ってどんなものだろう?」ということを、一緒に読み解いていこう!

目次

目次

『世界への入り口』の基本情報と本文要約

まずは、「世界への入り口」の基本的な情報と、お話全体の流れ(要約)を確認しよう。

基本情報

作者温又柔おんゆうじゅう
台湾出身の小説家
文章の種類随筆ずいひつ(筆者の体験を通して考えを述べる文章)
テーマ言葉との出会いと、自分の環境や言葉の違いへの気づき
筆者の主張日本語は世界への入り口であり、自分がまだ知らない豊かな世界へとつながるための扉であるということ。
くまごろう
作者の温又柔おんゆうじゅうさんは、台湾で生まれ、3歳のときに東京へ移って育った小説家だよ。台湾語混じりの中国語や日本語に囲まれて育ったことが、言葉にまつわる作品にもつながっているんだ。

本文の要約

【日本での小学生時代】

台湾出身の両親を持つ筆者は、日本の小学校に通い、「コクゴ」と出会った。

平仮名を覚え、「読むことと書くこと」をたくさん味わえるから、筆者はコクゴが大好きだった

両親も、コクゴは他の勉強を理解するための「全ての基本」だと言って喜んでくれた。

【台湾での気づき】

台湾に帰ると、周りでは中国語を中心に言葉が交わされていた。

あるとき、いとこが筆者のノートを見て、「学校」という文字を中国語の発音で「xué xiào(シュエ・シャオ)」と読んだ

筆者が「ガッコウだよ」と教えると、いとこは「私たちにはxué xiàoだもん」と答えた。

このやり取りから筆者は、もし自分が台湾で育っていたら、自分も「学校」を中国語で読んでいただろうと考えた。

【現在の思い(まとめ)】

日本語と中国語が混ざり合う環境で育った筆者は、本を開けば、そこにはまだ知らない途方もなく豊かな世界が広がっていると信じている。

筆者にとって、その広い世界へつながるための入り口は、今も「日本語」なのだ

たろう
【ざっくり言うと】
日本で育って「コクゴ」が大好きになった筆者が、台湾のいとことの会話から「言葉って育つ場所で違うんだ!」と気づき、「私にとって日本語は、広い世界を知るための入り口なんだ」と再確認するお話だね!

『世界への入り口』の構成とテスト対策ポイント

この文章は、大きく3つのまとまりに分けて読むことができるよ。それぞれの部分が、筆者の考えを伝えるためにどんな役割を持っているのかを確認しよう。

まとまり内容文章の中での役割
1. 前半日本の小学校で「コクゴ」に出会い、本の中の言葉に興奮した体験。【体験の紹介】
筆者がどのように日本語(言葉)と出会い、好きになったのかを説明する。
2. 中盤台湾のいとことのやり取り。「学校」という言葉の読み方が違うことへの驚き。【新しい気づき】
言葉は一つではなく、育つ環境によって変わるという事実に筆者が気づく場面。
3. 後半筆者にとっての「日本語」とは何かというまとめ。【筆者の主張・結論】
体験と気づきを踏まえて、日本語が自分にとって「世界への入り口」であるという結論を伝える。
くまごろう
この種の随筆ずいひつでは、「体験→気づき→主張」という流れで書かれることが多いよ。この文章もその形で読むとわかりやすいね。

【詳しく解説】各段落の内容と筆者の気づき

それでは、3つのまとまりごとに、テストで問われやすい重要なポイントを詳しく見ていこう。

1. 前半:コクゴとの出会いと喜び

筆者は台湾出身の両親を持ちながら、日本の小学校に通うことになったね。そこで出会ったのが「コクゴ」だったんだ。

【テストの難問対策】なぜ「国語」ではなくカタカナの「コクゴ」と書かれているの?
この当時の筆者にとって、日本語はまだ出会ったばかりの未知の言葉だったんだ。だから、「国語」という一つの言葉の意味としてではなく、お父さんから教わった「コ・ク・ゴ」という特別な響きを持った「音」としての印象が強かったことを表しているんだよ。

テスト対策ポイント1:なぜ筆者は「コクゴ」が好きだったのか?
本文には、「読むことと書くことをたくさん味わえるから」と書かれているよ。ただ成績が良かったからではなく、言葉を知ることで本が読めるようになり、自分の言葉を文字にできるのが楽しかったんだね。

テスト対策ポイント2:両親はなぜ喜んだのか?
両親が喜んだ理由は、「コクゴは、全ての基本」だからだね。もしコクゴ(日本語)ができなければ、算数(サンスウ)や理科(リカ)の問題文も読めず、「ちんぷんかんぷん(全くわからない状態)」になってしまうからだよ。

2. 中盤:台湾でのいとことのやり取り

筆者が台湾に帰ったとき、ノートを見た「いとこ」とのやり取りが、この文章のとても重要なポイントだよ。

テスト対策ポイント3:なぜ筆者は「この子はまるで日本人みたいだね。」と言われたのか?
筆者は台湾出身の両親を持っているけれど、日本で育ったため、日本語が得意で、中国語は片言かたことしか話せなかったからだよ。

テスト対策ポイント4:「学校」の読み方の違い
ノートに書かれた「学校」という漢字を見て、筆者は「ガッコウ」と読み、いとこは「xué xiào(シュエ・シャオ)」と読んだね。
ここで筆者が思わず笑ってしまったのは、自分が書いた日本語を、いとこが中国語の読み方で読んだからだよ。

でも、いいとこの「あなたたちにとってはガッコウだけど私たちにはxué xiàoだもん。」という言葉を聞いて、筆者はハッと気づくんだ。

育った環境自然な言葉「学校」の読み方
日本で育った筆者日本語ガッコウ
台湾で育ったいとこ中国語xué xiào(シュエ・シャオ)

【筆者の大発見!】
同じ「学校」という漢字でも、日本で育った筆者には「ガッコウ」が自然で、台湾で育った人には「xué xiào」が自然なんだね。
つまり、言葉は「自分が育った環境」によって違うんだ!

だから筆者は、「もし自分が日本ではなく台湾で育っていたら、いとこたちと同じように中国語を話していたかもしれない」と考えたんだね。

たろう
自分の話している言葉が「絶対」じゃなくて、住む場所によって変わるものなんだって気づいたんだね!

3. 後半:筆者にとっての「日本語」とは(筆者の主張)

最後のまとまりでは、筆者の現在の思いと、この文章のタイトルにもなっている「世界への入り口」の意味が語られているよ。

テスト対策ポイント5:「あの興奮」とは何のこと?
筆者は「今もあの興奮を覚えている」と書いているね。これは、小学生のときに平仮名を覚えて、「本の中にも言葉があふれているのだと知った」ときの感動やワクワクする気持ちのことだよ。

筆者の周りは「日本語と中国語が混ざり合う世界」だった。でも、筆者が狭い世界にいて息苦しくなったとき、いつも本を開いたんだ。

テスト対策ポイント6:本の中には何が広がっている?
本の中には、「私がまだ知らない途方もなく豊かな、本の外の世界」が広がっていると書かれているね。
「途方もなく」というのは、「とんでもなく、ものすごく」という意味。本を読むことで、自分の周りの小さな世界から飛び出して、広く豊かな世界を知ることができるんだ。

テスト対策ポイント7:タイトルの「世界への入り口」とは?
筆者にとって、その広く豊かな世界へつながるための入り口は、中国語(guó yǔ)ではなく、「日本語」なんだね。
つまり、「日本語を通して、外の世界の豊かさに触れている」ということ。これが、筆者がこの文章で一番伝えたかった主張だよ。

くまごろう
日本語は世界への入り口であり、ただおしゃべりするための道具じゃなくて、本を読んで新しい知識や文化、他人の気持ちを知るための「ドア(入り口)」なんだね。

『世界への入り口』言葉の意味調べ

本文に出てくる少し難しい言葉や、テストで問われやすい語句の意味を確認しておこう。

言葉意味
ちんぷんかんぷん言葉や話の内容が、全くわからないこと。
ものの(数年もせずに)(「数年もせずに」のように使われて)わずかな期間のうちに、という意味。
片言かたこと言葉を少しだけ、またはとぎれとぎれにしか話せないこと。
感嘆かんたん強く心を動かされて、感心したり驚いたりすること。
目を凝らす(めをこらす)よく見ようとして、じっと見つめること。
筆跡ひっせき文字の書きぶり。人が書いた文字のあと。
途方もない(とほうもない)常識では考えられないくらい、とんでもない。ものすごく。
習得しゅうとく習って、自分のものにすること。
くまごろう
叔母おば伯母おば」「叔父おじ伯父おじ」の違いも知っておくと便利だよ!
親の兄や姉にあたる人は「伯父おじ伯母おば」、親の弟や妹にあたる人は「叔父おじ叔母おば」と漢字を使い分けるんだ。

『世界への入り口』新出漢字

この単元で習う重要な漢字だよ。読み書きできるように練習しておこう!

漢字読み方使い方・意味など
ワン台湾(たいわん)、湾岸(わんがん)
ハク伯父おじ(おじ)、伯母おば(おば)、画伯がはく(がはく)
シュク叔父おじ(おじ)、叔母おば(おば)
キョウ
せま(い)
狭い(せまい)、手狭(てぜま)

「世界への入り口」まとめ

「世界への入り口」テスト対策ポイントまとめ

  • この文章は、「筆者の子ども時代の体験」「台湾での気づき」「現在の思い(まとめ)」の3つのまとまりに分けて読むことができる
  • 筆者が「コクゴ」を好きだった理由は、「読むことと書くことをたくさん味わえるから」
  • 両親がそれを喜んだ理由は、国語は他の教科を理解するための「全ての基本」だから。
  • 台湾にいるいとことのやり取りから、同じ「学校」という文字でも、育った環境が違えば言葉(読み方や発音)が異なることに気づいた。
  • 「あの興奮」とは、平仮名を覚えることで、本の中にも言葉があふれているのだと知ったときの気持ちのこと。
  • 筆者の主張(タイトルの意味)は、日本語はただの言葉ではなく、自分がまだ知らない「途方もなく豊かな、本の外の世界」へとつながるための入り口だということ。

ここまで学習できたら、ぜひ「世界への入り口」のテスト対策練習問題とドリルに挑戦しよう!

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

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