中1保健『生殖機能の成熟』をわかりやすく解説!思春期の体の変化とホルモン

中学1年生の保健体育で学習する「生殖機能の成熟」について、わかりやすく解説するよ。

思春期になると、身長や体重が大きく変化するだけでなく、子どもの体から大人の体へと近づいていく変化が起こるよ。その中でも大切なのが、生殖機能の成熟なんだ。

生殖機能とは、新しい生命をつくり出すことに関係する体の働きのことだよ。思春期には、ホルモンの働きによって生殖器が発育・発達し、女子では月経、男子では射精が起こるようになっていくんだ。

この単元では、ホルモン男性ホルモン女性ホルモン月経射精受精妊娠などの大切な言葉を整理しながら、思春期の体の変化を正しく学習していこう。

この記事で分かること

  • 生殖機能とは何か
  • 思春期に起こる体の変化
  • ホルモンの働き
  • 男子の生殖機能の発達
  • 女子の生殖機能の発達
  • 月経・射精・受精・妊娠のしくみ
  • 体の変化には個人差があり、互いに尊重することが大切であること

1. 生殖機能の成熟とは

生殖機能とは、新しい生命をつくり出すことに関係する体の働きのことだよ。

私たちの体は、思春期になると、生殖機能が発達していくよ。女子では卵巣や子宮など、男子では精巣などの生殖器が発育・発達し、将来、新しい生命をつくり出すことができる体へと近づいていくんだ。

このように、生殖に関わる器官や働きが発達していくことを、生殖機能の成熟というよ。

生殖機能の成熟にともなって、女子では月経が起こるようになり、男子では射精が起こるようになるよ。また、男女ともに体つきや声、体毛などに変化が見られることがあるんだ。

たろう
思春期の体の変化って、身長が伸びることだけじゃないんだね。

くまごろう
そうだよ。生殖機能が発達して、大人の体へ近づいていくことも、思春期の大切な変化なんだ。

ただし、体の変化が起こる時期や程度には個人差があるよ。早いからよい、遅いから悪いということではないんだ。

2. 思春期の体の変化とホルモン

思春期に起こる体の変化には、ホルモンという物質の働きが大きく関係しているよ。

ホルモンとは、体の働きが安定するように調節している重要な物質のことだよ。ホルモンは血液によって体の中を運ばれ、特定の器官に働きかけるんだ。

思春期になると、脳の下垂体から性腺刺激ホルモンが分泌されるようになるよ。性腺刺激ホルモンは、女子では卵巣、男子では精巣に働きかけるんだ。

その結果、女子では卵巣から女性ホルモンが、男子では精巣から男性ホルモンが分泌されるようになり、男女の体つきや生殖機能の違いがはっきりしてくるよ。

思春期に下垂体から性腺刺激ホルモンが分泌され、卵巣や精巣に働きかけて女性ホルモン・男性ホルモンが分泌される流れを示した図
ホルモンおもな働き
性腺刺激ホルモン卵巣や精巣に働きかけ、生殖機能の発達を促す
女性ホルモン女子の体つきの変化や、卵巣・子宮の働きに関係する
男性ホルモン男子の体つきの変化や、精子がつくられることに関係する

ホルモンの働きによって、思春期には体つきの変化、月経、射精などが起こるようになるんだね。

3. ホルモンと内分泌腺の働き

ホルモンを分泌する器官を、内分泌腺というよ。

内分泌腺には、下垂体、甲状腺、副腎、すい臓、卵巣、精巣などがあるよ。それぞれの内分泌腺から分泌されるホルモンは、血液によって全身に運ばれ、体の働きを調節しているんだ。

たとえば、思春期の生殖機能の発達には、下垂体から分泌される性腺刺激ホルモンと、卵巣や精巣から分泌される性ホルモンが関係しているよ。

ホルモンの流れ

  • 思春期になる
  • 下垂体から性腺刺激ホルモンが分泌される
  • 女子では卵巣、男子では精巣に働きかける
  • 女性ホルモン・男性ホルモンの分泌が活発になる
  • 生殖機能が発達し、体つきにも変化が現れる

たろう
ホルモンって、体の中で変化の合図を出しているみたいなものなんだね。

くまごろう
そうだね。ホルモンは血液で運ばれて、体のいろいろな働きを調節しているんだよ。

ホルモンの働きは、体の成長や生殖機能の発達にとってとても大切なんだ。

4. 男子の生殖機能の発達

男子では、思春期になると、性腺刺激ホルモンの働きによって精巣が発育・発達し、精子がつくられるようになるよ。

また、精巣から男性ホルモンが分泌されるようになり、筋肉が発達しやすくなったり、声変わりが起こったり、ひげや体毛が濃くなったりするなど、男子の体つきの変化が現れることがあるんだ。

精子は、男性の生殖細胞だよ。精子は精巣でつくられ、精液とともに体の外へ出されることがあるよ。

精液が尿道を通って体外へ出る現象を、射精というよ。初めての射精が起こる時期には個人差があるんだ。

射精は、男子の生殖機能が発達してきたことを示す変化のひとつだよ。ただし、いつ起こるかは人によって違うので、友達と比べて不安になりすぎる必要はないんだ。

男子の生殖機能の発達として、精巣で精子がつくられ、射精が起こることや、男性ホルモンによる体の変化を示した図
男子の変化内容
精巣の発育精子がつくられるようになる
男性ホルモンの分泌男子の体つきの変化に関係する
射精精液が尿道を通って体外へ出る現象

男子の体の変化は、生殖機能が発達していく過程で起こる自然な変化なんだね。

5. 女子の生殖機能の発達

女子では、思春期になると、性腺刺激ホルモンの働きによって卵巣が発育・発達し、卵子が成熟するようになるよ。

また、卵巣から女性ホルモンが分泌されるようになり、乳房の発育、体つきの変化、子宮や卵巣の発育などが起こるよ。

卵子は、女性の生殖細胞だよ。卵巣で成熟した卵子が、卵巣の外へ出ることを排卵というよ。

排卵は、およそ月に1回起こるようになるよ。ただし、思春期の初めのころは、月経の周期が安定しないこともあるんだ。

月経とは、妊娠が成立しなかった場合に、厚くなっていた子宮内膜がはがれて、血液などとともに体外へ出される現象のことだよ。

初めての月経を初経というよ。初経が起こる時期にも個人差があるんだ。

たろう
月経が始まる時期って、みんな同じじゃないんだね。

くまごろう
そうだよ。体の発育・発達には個人差があるから、早い遅いだけでよい悪いは決まらないんだ。
女子の生殖機能の発達として、卵巣で卵子が成熟し、排卵や月経が起こること、女性ホルモンによる体の変化を示した図
女子の変化内容
卵巣の発育卵子が成熟するようになる
女性ホルモンの分泌女子の体つきの変化や子宮内膜の変化に関係する
排卵卵巣で成熟した卵子が、卵巣の外へ出ること
月経妊娠が成立しなかった場合に、子宮内膜がはがれて血液などとともに体外へ出る現象
初経初めて起こる月経

月経は、女子の生殖機能が発達してきたことを示す変化のひとつだよ。痛みや不調が強いときや不安なことがあるときは、家族や先生、保健室の先生、医療機関など、信頼できる人に相談することが大切なんだ。

6. 受精と妊娠のしくみ

生殖機能の成熟と関係して、受精妊娠のしくみも押さえておこう。

受精とは、男子の精子と女子の卵子が結びつくことだよ。受精が起こると、受精卵ができるんだ。

受精卵は細胞分裂をくり返しながら子宮へ移動し、子宮内膜に着床するよ。受精卵が子宮内膜に着床し、母体から栄養などを受け取りながら育ち始めると、妊娠が成立するんだ。

つまり、妊娠は、受精卵が子宮内膜に着床し、育ち始めることと関係しているよ。

精子と卵子が結びついて受精し、受精卵が子宮内膜に着床して妊娠が成立する流れを示した図

受精と妊娠の流れ

  • 卵巣から卵子が出る
  • 精子と卵子が結びつく
  • 受精卵ができる
  • 受精卵が子宮へ移動する
  • 受精卵が子宮内膜に着床する
  • 妊娠が成立する

受精や妊娠は、新しい生命に関わる大切なしくみだよ。だからこそ、性に関する知識を正しく学び、自分と相手の心と体を大切にする態度を身につけることが必要なんだ。

7. 体の変化には個人差がある

思春期に起こる体の変化には、個人差があるよ。

たとえば、月経が始まる時期、射精が起こる時期、体つきや声の変化が現れる時期は、人によって違うんだ。早いからよい、遅いから悪いということではないよ。

また、思春期の体の変化は、とても個人的なことだよ。友達の体の変化をからかったり、うわさにしたりすることは、相手を傷つけることにつながるんだ。

自分の体の変化を正しく理解するとともに、他の人の体の変化や気持ちも尊重することが大切だよ。

たろう
人によって変化の時期が違うなら、友達と比べすぎなくていいんだね。

くまごろう
その通り。自分の体を大切にしながら、相手の体や気持ちも尊重することが大切なんだよ。

不安や悩みがあるときは、ひとりで抱え込まず、家族、先生、保健室の先生、医療機関など、信頼できる人に相談しよう。

思春期の体の変化が起こる時期や程度には個人差があり、自分や相手を大切にすることが大切だと示した図

8. 生殖機能の成熟のまとめ

生殖機能とは、新しい生命をつくり出すことに関係する体の働きのことだよ。思春期になると、ホルモンの働きによって生殖器が発育・発達し、生殖機能が成熟していくんだ。

思春期には、下垂体から性腺刺激ホルモンが分泌され、女子では卵巣、男子では精巣に働きかけるよ。その結果、女性ホルモンや男性ホルモンの分泌が活発になり、体つきや生殖機能に変化が現れるんだ。

男子では、精巣が発育・発達して精子がつくられるようになり、射精が起こるようになるよ。女子では、卵巣が発育・発達して卵子が成熟し、排卵や月経が起こるようになるんだ。

受精とは、精子と卵子が結びつくことだよ。受精卵が子宮内膜に着床し、育ち始めると妊娠が成立するんだ。

体の変化には個人差があるので、自分の体を正しく理解し、他の人の体や気持ちも尊重することが大切だよ。

テストで特に大切な4つの柱

押さえる内容
ホルモンの働き下垂体から性腺刺激ホルモンが分泌され、卵巣や精巣に働きかける
男子の変化精巣が発育し、精子がつくられ、射精が起こるようになる
女子の変化卵巣が発育し、卵子が成熟し、排卵や月経が起こるようになる
受精と妊娠精子と卵子が結びつくと受精し、受精卵が子宮内膜に着床すると妊娠が成立する

重要語句のまとめ

重要語句意味ポイント
生殖機能新しい生命をつくり出すことに関係する体の働き思春期に成熟していく
ホルモン体の働きを調節する物質血液によって運ばれ、特定の器官に働きかける
内分泌腺ホルモンを分泌する器官下垂体、卵巣、精巣など
性腺刺激ホルモン卵巣や精巣に働きかけるホルモン下垂体から分泌される
男性ホルモン男子の体つきの変化や精子がつくられることに関係するホルモンおもに精巣から分泌される
女性ホルモン女子の体つきの変化や卵巣・子宮の働きに関係するホルモンおもに卵巣から分泌される
精子男性の生殖細胞精巣でつくられる
卵子女性の生殖細胞卵巣で成熟する
射精精液が尿道を通って体外へ出る現象男子の生殖機能の発達と関係する
排卵卵巣で成熟した卵子が、卵巣の外へ出ることおよそ月に1回起こるようになる
月経妊娠が成立しなかった場合に、子宮内膜がはがれて血液などとともに体外へ出る現象女子の生殖機能の発達と関係する
初経初めて起こる月経起こる時期には個人差がある
受精精子と卵子が結びつくこと受精卵ができる
妊娠受精卵が子宮内膜に着床し、育ち始めること新しい生命の始まりに関係する
個人差人によって違いがあること体の変化の時期や程度には個人差がある

テスト対策ポイント

  • 生殖機能とは、新しい生命をつくり出すことに関係する体の働きである。
  • 思春期には、ホルモンの働きによって生殖機能が成熟していく。
  • ホルモンは、体の働きを調節する物質である。
  • ホルモンを分泌する器官を内分泌腺という。
  • 下垂体から分泌される性腺刺激ホルモンは、卵巣や精巣に働きかける。
  • 男子では、精巣が発育し、精子がつくられるようになる。
  • 男子では、射精が起こるようになる。
  • 女子では、卵巣が発育し、卵子が成熟するようになる。
  • 女子では、排卵や月経が起こるようになる。
  • 月経とは、妊娠が成立しなかった場合に、子宮内膜がはがれて血液などとともに体外へ出る現象である。
  • 受精とは、精子と卵子が結びつくことである。
  • 受精卵が子宮内膜に着床し、育ち始めると妊娠が成立する。
  • 体の変化が起こる時期や程度には個人差がある。
  • 自分の体を正しく理解し、他の人の体や気持ちも尊重することが大切である。

ここまで学習できたら、ぜひ「生殖機能の成熟」のテスト対策練習問題とドリルに挑戦しよう!

『生殖機能の成熟』テスト対策練習問題と過去問まとめ
【中学保健体育】「生殖機能の成熟」重要語句ドリル
【中学保健体育】「思春期の体の変化とホルモン」内容理解ドリル
【中学保健体育】「男子と女子の生殖機能の発達」内容理解ドリル
【中学保健体育】「受精と妊娠」内容理解ドリル

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

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