中1保健『呼吸器・循環器の発育・発達』をわかりやすく解説!肺活量・心拍数と運動

中学1年生の保健体育で学習する「呼吸器・循環器の発育・発達」について、わかりやすく解説するよ。

私たちの体は成長するにつれて、身長や体重だけでなく、体の中の器官の働きも発達していくよ。なかでも、呼吸器循環器は、体中に酸素や栄養を運び、健康に生活するためにとても大切な働きをしているんだ。

中学生のころは、呼吸器や循環器が発育・発達し、大人の体へ近づいていく時期でもあるよ。この単元では、呼吸器と循環器の働き、成長による変化、運動との関係について学習していこう。

この記事で分かること

  • 呼吸器の働き
  • 循環器の働き
  • 肺活量や呼吸数の変化
  • 心拍数や拍出量の変化
  • 呼吸器・循環器の発達と運動の関係
  • 発育・発達には個人差があること

1. 呼吸器・循環器とは

私たちの体は、活動するために酸素栄養を必要としているよ。また、体の中でできた二酸化炭素などを外へ出すことも必要なんだ。

この働きに深く関わっているのが、呼吸器循環器だよ。

呼吸器は、空気中の酸素を体内に取り入れ、体内でできた二酸化炭素を体外へ出す器官のことだよ。鼻、気管、気管支、肺などが呼吸器にあたるんだ。

循環器は、血液を全身にめぐらせる器官のことだよ。心臓や血管などが循環器にあたるよ。血液は、酸素や栄養を全身の細胞へ運び、二酸化炭素などを運び出しているんだ。

器官おもな例働き
呼吸器鼻、気管、気管支、肺など酸素を体内に取り入れ、二酸化炭素を体外へ出す
循環器心臓、血管など血液を全身に送り、酸素や栄養を運ぶ

たろう
呼吸器と循環器って、別々の働きだけど、どちらも酸素に関係しているんだね。

くまごろう
その通り。呼吸器が酸素を取り入れ、循環器が血液によって酸素を全身に運ぶんだよ。

呼吸器と循環器は、どちらか一方だけで働くのではなく、互いに関わり合いながら、体の活動を支えているんだね。

2. 呼吸器の働き

呼吸器が酸素を体内に取り入れ、二酸化炭素を体外へ出すしくみを説明した図解

呼吸器は、体に必要な酸素を取り入れ、体内でできた二酸化炭素を外へ出す働きをしているよ。

私たちが息を吸うと、空気は鼻や口から入り、気管、気管支を通って肺へ届くよ。肺では、空気中の酸素が血液に取り込まれ、血液中の二酸化炭素が肺の中へ出されるんだ。そして、息を吐くと二酸化炭素が体の外へ出ていくよ。

このように、肺で酸素と二酸化炭素を入れ替える働きをガス交換というよ。

呼吸の流れ

  • 息を吸う
  • 空気が鼻・気管・気管支を通って肺へ入る
  • 肺で酸素が血液に取り込まれる
  • 血液中の二酸化炭素が肺へ出される
  • 息を吐いて二酸化炭素を体外へ出す

呼吸器の働きが発達すると、1回の呼吸で取り入れられる空気の量が増えたり、運動しているときにも体に必要な酸素を取り入れやすくなったりするよ。

3. 呼吸器の発育・発達

成長にともなって肺活量と拍出量は増え、安静時の呼吸数と心拍数は少なくなる傾向があることを整理した図解

呼吸器は、年齢とともに発育・発達していくよ。肺が大きくなったり、肺の中の小さな袋である肺胞の数が増えたりすることで、1回の呼吸で取り入れられる空気の量が増えていくんだ。

呼吸器の発育・発達を考えるときに大切な言葉が、肺活量呼吸数だよ。

肺活量とは、空気を最大限吸い込んだあと、肺から吐き出せる最大限の空気の量のことだよ。成長して肺が発育すると、肺活量は増えていくんだ。

呼吸数とは、1分間に行う呼吸の回数のことだよ。年齢が上がり、呼吸器が発達すると、1回の呼吸で取り入れられる空気の量が増えるため、安静時の呼吸数は少なくなる傾向があるんだ。

ただし、運動をした直後は、筋肉が多くの酸素を必要とするため、呼吸数は一時的に増えるよ。つまり、成長による安静時の変化と、運動したときの一時的な変化を分けて考えることが大切なんだ。

項目意味成長による変化
肺活量最大限吸い込んだあと、吐き出せる最大限の空気の量成長とともに増える
呼吸数1分間に行う呼吸の回数安静時には少なくなる傾向がある

たとえば、小さい子どもは1回に取り入れられる空気の量が少ないため、呼吸の回数が多くなりやすいよ。一方、成長して呼吸器が発達すると、1回の呼吸でより多くの空気を取り入れられるようになるんだ。

たろう
肺が大きくなると、1回の呼吸でたくさん空気を取り入れられるんだね。

くまごろう
そうだよ。そのため、成長すると肺活量が増え、安静時の呼吸数は少なくなる傾向があるんだ。ただし、運動直後は呼吸数が増えるよ。

ただし、肺活量や呼吸数の変化には個人差があるよ。体格や生活習慣、運動習慣などによっても違いが出ることがあるんだ。

4. 循環器の働き

循環器が血液を全身にめぐらせ、肺で酸素を受け取り、細胞で二酸化炭素を回収する流れを説明した図解

循環器は、血液を全身にめぐらせる働きをしているよ。中心になるのは心臓で、心臓はポンプのように血液を送り出しているんだ。

血液は、肺で酸素を受け取り、その酸素を全身の細胞へ運ぶよ。また、小腸から吸収された栄養も全身へ運んでいるんだ。

さらに血液は、全身の細胞でできた二酸化炭素を回収し、肺へ運ぶ働きもしているよ。肺へ運ばれた二酸化炭素は、呼吸によって体の外へ出されるんだ。

血液が流れる道すじになるのが血管だよ。血管には、心臓から血液を送り出す動脈、心臓へ血液を戻す静脈、細胞の近くで物質のやり取りを行う毛細血管などがあるよ。

器官・血管働き
心臓ポンプのように血液を全身へ送り出す
動脈心臓から全身へ向かう血液が流れる
静脈全身から心臓へ戻る血液が流れる
毛細血管細胞の近くで酸素や二酸化炭素、栄養などのやり取りをする

血液が運ぶもの

  • 肺で酸素を受け取り、全身の細胞へ運ぶ
  • 小腸で吸収された栄養を、全身へ運ぶ
  • 細胞でできた二酸化炭素を回収し、肺へ運ぶ

呼吸器で取り入れた酸素は、血液によって全身へ運ばれるよ。つまり、呼吸器と循環器は、酸素を取り入れて全身に届け、二酸化炭素を外へ出すために協力して働いているんだ。

5. 循環器の発育・発達

循環器も、年齢とともに発育・発達していくよ。中学生のころには、心臓や血管などの働きが発達し、大人の体へ近づいていくんだ。

心臓が大きくなったり、心臓が血液を送り出す力が強くなったりすることで、体に必要な酸素や栄養をより効率よく運べるようになるんだ。

循環器の発育・発達を考えるときに大切な言葉が、心拍数拍出量だよ。

心拍数とは、1分間に心臓が拍動する回数のことだよ。心臓が発達すると、1回の拍動で送り出せる血液の量が増えるため、安静時の心拍数は少なくなる傾向があるんだ。

拍出量とは、心臓が1回の拍動で送り出す血液の量のことだよ。成長して心臓が発育・発達すると、拍出量は増えていくよ。

ただし、運動をした直後は、筋肉へ多くの酸素や栄養を届ける必要があるため、心拍数は一時的に増えるよ。安静時の心拍数は成長とともに少なくなる傾向があるけれど、運動中や運動直後には増えるという点を区別しておこう。

項目意味成長による変化
心拍数1分間に心臓が拍動する回数安静時には少なくなる傾向がある
拍出量心臓が1回の拍動で送り出す血液の量成長とともに増える

小さい子どもは、1回の拍動で送り出せる血液の量が少ないため、心拍数が多くなりやすいよ。一方、成長して心臓が発達すると、1回の拍動でより多くの血液を送り出せるようになるため、安静時の心拍数は少なくなる傾向があるんだ。

たろう
心臓が発達すると、少ない回数でもたくさん血液を送れるようになるんだね。

くまごろう
その通り。だから、成長すると拍出量は増え、安静時の心拍数は少なくなる傾向があるんだ。ただし、運動直後は心拍数が増えるよ。

ただし、心拍数や拍出量の変化にも個人差があるよ。体格や健康状態、運動習慣などによっても違いが見られるんだ。

6. 呼吸器・循環器の発達と運動

呼吸器と循環器は、運動と深く関係しているよ。運動をすると、筋肉がたくさんの酸素や栄養を必要とするため、呼吸や血液の循環が活発になるんだ。

そのため、運動をした直後には、呼吸数心拍数が増えるよ。これは、体が必要な酸素を取り入れ、血液によって全身へ運ぼうとしているためなんだ。

思春期は、呼吸器や循環器が発育・発達し、大人の体へ近づいていく大切な時期だよ。この時期に適度な運動を続けることで、呼吸器や循環器の働きを高めることにつながるんだ。

ただし、激しすぎる運動を急に行うことがよいわけではないよ。大切なのは、自分の体力や体調に合わせて、継続できる適度な運動を行うことなんだ。

運動習慣が身についている人は、運動中に必要な酸素を取り入れたり、血液によって全身に運んだりする働きが高まりやすいよ。そのため、同じ運動をしたときの体の反応にも違いが見られることがあるんだ。

呼吸器・循環器と運動の関係

  • 運動すると、筋肉が多くの酸素を必要とする
  • 運動直後は、呼吸数や心拍数が増える
  • 呼吸器は酸素を取り入れる働きをする
  • 循環器は血液によって酸素や栄養を全身へ運ぶ
  • 継続できる適度な運動は、呼吸器・循環器の働きを高めることにつながる
  • 発育・発達の時期や程度には個人差がある

運動は、呼吸器や循環器の発育・発達を促すうえで大切だけれど、休養や睡眠、食事もあわせて整えることが必要だよ。体を動かすことと体を休めることの両方を大切にしよう。

7. 呼吸器・循環器の発育・発達のまとめ

中学1年生向け保健体育の記事に使う、やさしくて見やすい教育用インフォグラフィックを作成してください。

呼吸器は、酸素を体内に取り入れ、二酸化炭素を体外へ出す働きをしているよ。鼻、気管、気管支、肺などが呼吸器にあたるんだ。

循環器は、血液を全身にめぐらせる働きをしているよ。心臓や血管などが循環器にあたり、血液は肺で酸素を受け取り、全身の細胞へ運んでいるよ。また、細胞でできた二酸化炭素を回収し、肺へ運ぶ働きもしているんだ。

呼吸器が発育・発達すると、肺活量が増え、安静時の呼吸数は少なくなる傾向があるよ。循環器が発育・発達すると、心臓の拍出量が増え、安静時の心拍数は少なくなる傾向があるんだ。

ただし、運動をした直後には、呼吸数や心拍数は一時的に増えるよ。これは、体が多くの酸素を必要とし、血液によって酸素や栄養を全身へ運ぼうとするためなんだ。

また、呼吸器と循環器は運動と深く関係しているよ。激しすぎる運動ではなく、継続できる適度な運動を行うことが、呼吸器・循環器の働きを高めることにつながるんだ。

テストで特に大切な4つの柱

押さえる内容
呼吸器の働き酸素を体内に取り入れ、二酸化炭素を体外へ出す
循環器の働き血液を全身にめぐらせ、酸素や栄養を運び、二酸化炭素を回収する
発育・発達による変化肺活量・拍出量が増え、安静時の呼吸数・心拍数は少なくなる傾向がある
運動との関係運動直後は呼吸数・心拍数が増え、継続できる適度な運動は働きを高めることにつながる

重要語句のまとめ

重要語句意味ポイント
呼吸器酸素を体内に取り入れ、二酸化炭素を体外へ出す器官鼻、気管、気管支、肺など
循環器血液を全身にめぐらせる器官心臓、血管など
肺活量最大限吸い込んだあと、吐き出せる最大限の空気の量成長とともに増える
呼吸数1分間に行う呼吸の回数成長すると、安静時には少なくなる傾向がある。運動直後は増える
心拍数1分間に心臓が拍動する回数成長すると、安静時には少なくなる傾向がある。運動直後は増える
拍出量心臓が1回の拍動で送り出す血液の量成長とともに増える
血液酸素や栄養、二酸化炭素などを運ぶもの肺で酸素を受け取り、細胞で二酸化炭素を回収する
運動習慣継続して運動する習慣呼吸器・循環器の働きを高めることにつながる

テスト対策ポイント

  • 呼吸器は、酸素を体内に取り入れ、二酸化炭素を体外へ出す。
  • 呼吸器には、鼻、気管、気管支、肺などがある。
  • 呼吸器が発育・発達すると、肺活量は増える。
  • 成長すると、安静時の呼吸数は少なくなる傾向がある。
  • 循環器は、血液を全身にめぐらせる。
  • 循環器には、心臓や血管などがある。
  • 血液は、肺で酸素を受け取り、全身の細胞へ運ぶ。
  • 血液は、細胞でできた二酸化炭素を回収し、肺へ運ぶ。
  • 心臓が発育・発達すると、拍出量は増える。
  • 成長すると、安静時の心拍数は少なくなる傾向がある。
  • 運動直後は、呼吸数や心拍数が増える。
  • 呼吸器・循環器は、運動と深く関係している。
  • 継続できる適度な運動は、呼吸器・循環器の働きを高めることにつながる。
  • 呼吸器・循環器の発育・発達の時期や程度には個人差がある。

ここまで学習できたら、ぜひ「呼吸器・循環器の発育・発達」のテスト対策練習問題とドリルに挑戦しよう!

『呼吸器・循環器の発育・発達』テスト対策練習問題と過去問まとめ
【中学保健体育】「呼吸器・循環器の発育・発達」重要語句ドリル
【中学保健体育】「呼吸器の発育・発達」内容理解ドリル
【中学保健体育】「循環器の発育・発達」内容理解ドリル
【中学保健体育】「呼吸器・循環器と運動」内容理解ドリル

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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

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