『健康の成り立ちと疾病の発生要因』を徹底解説!要因の分類まとめ

中学保健体育で学習する「健康の成り立ちと疾病の発生要因」について、わかりやすく解説するよ。

「健康」って聞くと、「病気じゃないこと」でしょ?と思う人も多いよね。
たしかにそれも大事なんだけど、保健体育でいう健康は、もっと広い意味を持っているんだ。

また、病気になる原因も、「たまたま運が悪かった」で終わるわけではないよ。
自分の生活のしかたや、まわりの環境が、実は大きく関係しているんだね。

この記事では、「健康ってどんな状態?」「病気はどうして起こるの?」ということを、身近な例に置きかえながら一緒に見ていこう。

このページでわかること

  • 健康とはどのような状態か
  • 健康の成り立ちに関係する「主体の要因」「環境の要因」
  • 病気(疾病)が発生するしくみ
  • テストによく出るポイント
目次

健康って、ただ「病気じゃない」こと?

まず考えたいのは、「健康」とはどんな状態なのか、ということだよ。

たとえば、熱もないし、けがもしていない。
でも、ずっと寝不足でフラフラしていたり、ストレスで何もやる気が出なかったりしたら、「元気!」とは言いにくいよね。

つまり健康とは、ただ病気ではないだけではなく、体も心もよい状態で、毎日の生活を元気に送れることなんだ。

たろう
テストで「健康とはどんな状態か」を聞かれたら、「病気ではないこと」だけじゃ足りないんだね。
くまごろう
そうだね。「体も心もよい状態で、生活を送れること」まで言えるとばっちりだよ。

健康は、ひとつの理由だけで決まらない

じゃあ、その健康は何によって決まるんだろう?

たとえば、同じクラスでかぜが流行ったとき、すぐにうつる人もいれば、うつらない人もいるよね。
これって、「ウイルスがいたから」だけでは説明しきれないんだ。

睡眠不足で体力が落ちていたのかもしれないし、手洗いをちゃんとしていたのかもしれない。
教室の換気が悪かったのかもしれないし、人がぎゅうぎゅうだったのかもしれない。

このように、健康には大きく分けて、次の2つが関係しているよ。

健康に関わる2つの要因

  • 主体の要因…その人自身に関係するもの
  • 環境の要因…その人を取りまくまわりの条件
健康は主体の要因と環境の要因によって成り立つことを説明する図解イラスト
たろう
「主体」って、ちょっと難しい言葉だけど、「自分自身のこと」って考えればいいんだね!
くまごろう
その通り! まずは「自分のこと」か「まわりのこと」かで分けると、整理しやすいよ。

主体の要因って何?

主体の要因とは、その人自身に関係する要因のことだよ。

たとえば、次のようなものがあるんだ。

主体の要因の例

  • 年齢
  • 性別
  • 体質
  • 免疫
  • 遺伝
  • 運動・食事・休養・睡眠などの生活習慣
  • 健康に関する知識

たとえば、毎日夜ふかししてゲームをしていたら、次の日の朝はだるいし、体の調子もくずしやすくなるよね。
朝ごはんをぬいたり、好きなものばかり食べたりしていても、体に必要な栄養が足りなくなることがある。

反対に、しっかり寝る、バランスよく食べる、適度に運動する、手洗いをする、といった生活は、健康を守ることにつながるんだ。

つまり、毎日の生活のしかたも、健康を左右する大事なポイントなんだね。

たろう
「生活習慣」って聞くと大人の話みたいだけど、中学生の僕たちにも関係あるんだ!
くまごろう
もちろん! 寝る時間、食事、運動、スマホの使い方なども、立派な生活習慣だよ。

環境の要因って何?

環境の要因とは、自分のまわりにあるものや状況のことだよ。

たとえば、暑すぎる・寒すぎる、空気がよごれている、ウイルスが広がっている、人間関係に強いストレスがある、なども健康に関係しているんだ。

環境の要因は、4つに分けて考えることが多いよ。

環境の要因の4つの種類

  • 物理的環境…温度、湿度、光、音など
  • 化学的環境…空気や水にふくまれる物質、有害物質など
  • 生物学的環境…ウイルス、細菌、動物、昆虫など
  • 社会的環境…家庭、学校、地域、人間関係、保健・医療機関など
物理的環境・化学的環境・生物学的環境・社会的環境の4つを説明する図解イラスト

物理的環境

物理的環境とは、温度や湿度、光、音などのことだよ。

たとえば、真夏の暑い日に部活をして、水分をとらなければ熱中症の危険が高まるよね。
また、寒すぎる場所に長くいると体調をくずしやすくなるし、うるさすぎる場所ではストレスもたまりやすい。

つまり、暑さ・寒さ・明るさ・音などの条件も健康に関係するんだ。

化学的環境

化学的環境とは、空気や水、薬品などに関係する環境のことだよ。

たとえば、空気がひどくよごれていると、のどや肺に悪い影響が出ることがある。
また、水や食べ物に有害な物質が入っていれば、体をこわす原因になることもあるんだ。

目に見えにくいことも多いけれど、健康に大きく関わる要因なんだね。

生物学的環境

生物学的環境とは、生き物に関係する環境のことだよ。

たとえば、ウイルスや細菌は、かぜやインフルエンザ、食中毒などの原因になるよね。
また、蚊などの昆虫が病気を運ぶこともあるんだ。

教科書では「生物学的環境=病原体や生き物に関係するもの」と押さえておくとわかりやすいよ。

社会的環境

社会的環境とは、家庭や学校、地域、人間関係、病院や保健所など、社会のしくみに関係するものだよ。

たとえば、悩みを相談できる人がいると心が楽になるよね。
反対に、人間関係のストレスが強いと、心や体の調子に影響が出ることもある。

また、体調が悪いときに病院に行けること、健康診断を受けられることも、健康を守るうえで大切だよ。

たろう
「環境」っていうと、気温とか自然のことだけかと思ってた! 人間関係や病院も入るんだね。
くまごろう
そうなんだ。だから「社会的環境」はテストで特にまちがえやすいところだよ。

病気(疾病)は、どうして起こるの?

疾病とは、病気のことだよ。

病気は、ひとつの原因だけで起こるとは限らないんだ。
主体の要因環境の要因が、たがいに関係し合って起こることが多いよ。

たとえば、かぜをひく場合で考えてみよう。

かぜが起こる例

  • 主体の要因…睡眠不足、疲れ、免疫の低下、手洗い不足
  • 環境の要因…ウイルスがいる、換気が悪い、人が多い
疾病は主体の要因と環境の要因が重なって発生することを説明する図解イラスト

つまり、「ウイルスがいたから絶対にかぜをひく」というわけではないし、「体が弱っていたから」だけでもないんだ。
いろいろな条件が重なって、病気が起こるんだね。

これは、熱中症でも同じだよ。
暑い日という環境の要因があり、さらに水分補給をしない、休けいをとらない、といった主体の要因が重なると、熱中症になりやすくなるんだ。

たろう
なるほど! 「原因はひとつだけ」と決めつけないのがポイントなんだね。
くまごろう
うん。テストでは「疾病は主体の要因と環境の要因が相互に関わって発生する」と言えると強いよ。

身近な例で考えよう:なぜ新型コロナウイルスは流行したの?

「主体の要因」と「環境の要因」が重なると病気が発生する、という仕組みを、みんなが体験した新型コロナウイルスの流行にあてはめて考えてみよう。なぜ、世界中でこれほどまでに大きな影響が出たのだろう?

新型コロナ流行の因果関係

1. 生物学的環境(原因の発生)
まず、新型コロナウイルスという「病原体」が私たちの周りに存在したことが、最大の環境要因だよ。

2. 物理的・社会的環境(感染の拡大)
「密閉・密集・密接(三密)」のような「物理的環境」や、多くの人が移動し交流する現代の「社会的環境」が、ウイルスの広がりを助けてしまったよ。

3. 主体の要因(個人の状態)
流行初期は誰も「免疫」を持っていなくて、手洗いやマスクなどの「生活習慣」も定着していなかったんだ。その結果、多くの人がウイルスに対抗できず、疾病が発生しやすい状態になっていたんだよ。

このように、「ウイルスの存在(環境)」×「広がりやすい場所(環境)」×「防ぐ力が弱い状態(主体)」という複数の要因が、複雑に因果関係として絡み合ったことで、あの大流行が起きたと考えられるんだね。

逆に言えば、換気をして環境を変えたり、ワクチンや手洗いで主体の要因を整えたりすることで、私たちは健康を守ろうとしたわけだね。保健の勉強が、実際の生活とつながっていることがよくわかるよね!

健康を守るために、私たちにできること

健康を守るには、主体の要因と環境の要因の両方に目を向けることが大切だよ。

「自分でできること」としては、たとえばこんなことがあるね。

健康を守るためにできること

  • 十分な睡眠をとる
  • 栄養のバランスを考えて食べる
  • 適度に運動する
  • 疲れたら休養をとる
  • 手洗い・うがいをする
  • 教室や部屋の換気をする
  • 暑さ・寒さに合わせて服装を調整する
  • 悩みがあるときは信頼できる人に相談する

「ちゃんと寝る」「手を洗う」「つらいときは相談する」など、どれも特別なことではないよね。
でも、そういう毎日の積み重ねが、健康を守る力になっていくんだ。

テストでよく出るポイントまとめ

最後に、テスト前にここだけは押さえておきたいポイントをまとめるよ。

  • 健康とは、病気ではないだけでなく、体も心もよい状態で生活できること。
  • 健康の成り立ちには、主体の要因環境の要因が関係する。
  • 主体の要因とは、その人自身に関係する要因で、年齢・性別・体質・免疫・遺伝・生活習慣・健康に関する知識などがある。
  • 環境の要因には、物理的環境・化学的環境・生物学的環境・社会的環境がある。
  • 疾病は、主体の要因と環境の要因が相互に関わって発生する。

まぎらわしい言葉を整理しよう

言葉意味
主体の要因その人自身に関係する要因生活習慣、免疫、体質など
物理的環境温度・湿度・光・音など暑さ、寒さ、騒音
化学的環境化学物質に関係する環境空気の汚れ、有害物質
生物学的環境生き物に関係する環境ウイルス、細菌、昆虫
社会的環境人間関係や社会のしくみに関係する環境家庭、学校、地域、医療機関
たろう
「自分のこと」なら主体の要因、「まわりのこと」なら環境の要因って考えると、かなり整理しやすいね!
くまごろう
うん! そこがわかれば、この単元はかなり得意になるよ。

まとめ

健康とは、ただ病気ではないというだけではなく、体も心もよい状態で毎日を送れることだよ。

そして健康や病気には、自分自身に関係する「主体の要因」と、まわりに関係する「環境の要因」が関わっているんだ。

病気は、どちらかひとつだけが原因で起こるのではなく、いろいろな条件が重なって発生することが多い。
だからこそ、生活習慣を整えることも、まわりの環境をよくすることも、どちらも大切なんだね。

テストでは、「主体の要因」と「環境の要因」の区別、そして「環境の要因の4つの分類」を特にしっかり押さえておこう!

ここまで学習できたら、ぜひ「健康の成り立ちと疾病」のテスト対策練習問題とドリルに挑戦しよう!
『健康の成り立ちと疾病』テスト対策練習問題と過去問まとめ
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【中学保健体育】「健康の成り立ち」内容理解ドリル
【中学保健体育】「環境の要因の分類」内容理解ドリル
【中学保健体育】「疾病の発生要因」内容理解ドリル

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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

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