表と棒グラフの書き方をわかりやすく解説(整理の仕方と棒グラフ)
小学校3年生の算数で学習する「整理の仕方と棒グラフ」について、棒グラフの書き方や注意点をわかりやすく解説するよ。
数を正確に数えるのに便利な「正」の字の使い方も紹介するよ。
目次
1年生の算数では「数の整理」を学習したんだけれど、覚えているかな?
「数の整理」とは、たとえば下のくだものを整理すると、一番多いのはどれか?を考えるみたいな問題だったね。
3年生の算数になると、1年生のときよりも多くのものを整理するんだ。
それから、数を整理してあらわす「棒グラフ」が登場するよ。
整理の仕方(正の字を使おう)
りんごとバナナとみかんの中ですきなくだものを30人がじゅんばんに答えました。
りんご・バナナ・バナナ・みかん・りんご・バナナ・みかん・バナナ・
みかん・みかん・りんご・みかん・バナナ・みかん・りんご・みかん・
りんご・りんご・バナナ・みかん・りんご・バナナ・りんご・りんご・
みかん・みかん・バナナ・りんご・みかん・みかん
このままだと、ごちゃごちゃで何が一番多いかがわかりづらいよね。
だから整理していこう。
整理するときにべんりなのが「正」の字を書くやり方だよ。
1つ数えるたびに、「正」という字を1画ずつ書いていくんだ。
5より大きい数字は次のようになるよ。
これを使って、表に整理していくよ。
「どこまで数えたか」がわからなくならないように、数えたら、数えたものをナナメの線などで消していくといいよ。
①1つめは「りんご」だから、表の「りんご」のところに「正」の字の1画目を書こう。
数えた「りんご」は、消しておくよ。
②次は「バナナ」だから、表の「バナナ」のところに「正」の字の1画目を書こう。
数えおわった「バナナ」も消しておくよ。
③次も「バナナ」だから、表の「バナナ」のところに「正」の字の2画目を書こう。
数えおわったバナナを消すのを忘れないようにしよう。
このように1つずつ数えていって、じゅんばんに「正」の字を書いていくと、表は次のようになるよ。
「正」の字を使うと、速く正かくに、数を数えることができるね。
さいごに「正」の字を数字になおしてみよう。
上の表からわかることを考えてみよう。
表からわかること
- みかんがすきな人が多い
- バナナがすきな人は少ない
- 合計すると10+8+12=30人になっている
今回は「30人にすきなくだものを聞いた」ので、もし合計した人数が29人とかになっていたら・・・
数えわすれている人がいるかもしれないね。
ぎゃくに、合計した人数が31人とかになっていたら・・・
2回数えている人がいるかもしれないね。
数え終わったら、表の数それぞれを合計して、もとの数と同じかどうか?をかくにんすると安心だね。
棒グラフとは
2年生の算数では、数の「多い・少ない」をグラフであらわすことを勉強したよね。
グラフを書くと、それぞれのものが「多いか・少ないか」が、ぱっとひとめで見てわかるんだったね。
3年生の算数では、グラフのなかまのひとつ、「ぼうグラフ」がとうじょうするよ。
ぼうグラフとは、数の多い・少ないを、「ぼうの長さ」で表したグラフのことなんだ。
さっき整理した、「すきなくだものの表」を見てみよう。
この表を「ぼうグラフ」であらわすと次のようになるよ。
ぼうが長いか短いかで、どのくだものがすきな人が多いのかがぱっと見てわかるね。
ぼうグラフとは
- 数の多い・少ないを、「ぼうの長さ」で表したグラフ
では、次はどうやってぼうグラフを書くか説明するよ。
棒グラフの書き方
左のマス目から、どうやって右のような、ぼうグラフを作っていくかをせつ明するね。
棒グラフを書くときのルール
グラフは、数の大きさをくらべて、ぱっと見てわかるようにするためのものだから、書き方にはルールがあるんだ。
たとえば、「何について調べたグラフなのか」を書いたり、「何と何をくらべたのか」とか、「いくつだったのか」とかが書かれていないと、何をつたえたいグラフなのかが さっぱりわからなくなってしまうよね。
なので下のように①~⑤のことを書かなくてはいけないよ。
ぼうグラフの書き方(書くこと)
①横のじくにしゅるいを書く
②めもりを書く
③めもりのたんいを書く
④数にあわせて、ぼうを書く
⑤表題を書く
1めもりの大きさをかえる書きかた
さっきのぼうグラフは1めもりが「1人」だったよね。
ただ、人数によっては、1めもりを「2人」「10人」にしたりすることもあるんだ。
たとえば次のようなアンケートをとったとするよ。
下の表は、すきな動物につい3年生でアンケートした結果です。
※表の一番下に「その他」ってあるね。「その他」っていう動物はいないよね。
「その他」というのは、「いぬ・ねこ・うさぎ・ハムスター・パンダ」じゃない動物ってこと。たとえば、「ライオン」「ゴリラ」「モルモット」なんかがすきな人の人数だよ。
このアンケートの結果を ぼうグラフで表すとき、次のように表すことがあるんだ。
1めもりが2人分になっているかわかるかな?
こうやって1めもりの大きさをかえると、見やすいグラフになるんだ。
もし、1めもりを1人分にしていたら、ながーいぼうグラフができてしまって、書くのが大変だし、とても見にくいよね。
ぼうグラフを書くときは、グラフにするものの数にあわせて、1つのめもりがいくつを表すかを考えるとよいね。
棒グラフを書くときに注意すること
グラフは、数の多い・少ないをわかりやすく、見やすいように表すためのものなので、つぎのことに注意して書かなくてはいけないよ。
ぼうグラフを書くときに注意すること
- ぼうの太さは同じにする
ぼうの太さがバラバラだと、とても見づらいよね。 - ぼうとぼうの間は同じにする
ぼうとぼうの間の広さがバラバラだと、とても見づらいよね。 - 「めもり」のはばは同じにする
1から2は広かったり、2から3はせまかったり、バラバラだと見づらいし、せいかくにくらべることができないね。 - ぼうをならべるときの、始めの位置を同じにする
すべてのぼうの始めの位置をそろえないと、くらべることができなくなってしまうよね。 - ぼうをならべるときの、初めの位置は「ゼロ」にする
「表と棒グラフの書き方」まとめ
「表と棒グラフの書き方」まとめ
- ぼうグラフとは、数の多い・少ないを、「ぼうの長さ」で表したグラフのこと。
- ぼうグラフをつかうと、ぱっと見で何が多いかがわかりやすい。
- 数をかぞえるときは、「正」の字をつかって数をかぞえるとまちがえにくい。
- 1めもりの大きさをかえると、ぼうグラフが見やすくなる時もある。
運営者情報
ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。