「何十をかける計算」のやり方をわかりやすく解説(練習問題)
小学校3年生で学習する「何十をかける計算」について、かける数が何十や何百のかけ算の考え方とやり方をわかりやすく解説するよ。
練習問題にも挑戦して、何十をかける計算をマスターしよう。
目次
2年生では「4×2」「3×9」「5×8」のような九九を勉強したよね。
3年生の上の教科書では、こんなかけ算をやったよね。
3年生で勉強したかけ算
「40×2」「200×3」のような、
かけられる数が何十や何百のかけ算
計算のポイントは、
何十や何百の「0」は待っていてもらって、ふつうにかけ算をした答えに、あとから「0」をつけたせばよかったね。
40×2=80になるし、
200×3=600になるよね。
今回は、「かける数が何十」のかけ算を勉強していくよ。
かける数が何十のかけ算
「かける数が何十のかけ算」というのは次のようなものだよ。
- 4×20
- 6×40
3年生の上の教科書で勉強した「かけられる数が何十のかけ残」とにているね。
なんとなく答えがわかるんじゃないかな?
- 4×20=80
- 6×40=240
かけられる数が何十のかけ算と同じで、「0」は待っていてもらって、あとからつけたして計算すればいいね。
かける数が何十のかけ算のポイント
- 何十の「0」には待っていてもらって、ふつうにかけ算をした答えに、あとから「0」をつけたす。
「4×20」だったら、
「20」の「0」には待っていてもらおう。
「4×2=8」を計算して、答えに「0」をつけたすと「80」ともとめられるよ。
「6×40」だったら、
「40」の「0」には待っていてもらおう。
「6×4=24」を計算して、答えに「0」をつけたすと「240」ともとめられるよ。
かける数が何十のかけ算の練習
次の計算をしましょう。
(1)4×30
(2)6×20
(1)4×30
「30」の「0」には待っていてもらおう。
「4×3=12」を計算して、答えに「0」をつけたすと「120」ともとめられるよ。
(2)6×20
「20」の「0」には待っていてもらおう。
「6×2=12」を計算して、答えに「0」をつけたすと「120」ともとめられるよ。
かける数が何十のかけ算の考え方
かける数が何十のかけ算のポイントは
何十の「0」には待っていてもらって、ふつうにかけ算をした答えに、あとから「0」をつけたす。
だったよね。
では、なんでそんな風に計算していいのかを次の問題で考えてみよう。
4人がすわれる長いイスが20きゃくあります。
全員で何人すわることができますか?
かける数が何十のかけ算の考え方①
すわれる人数をもとめるには、
4×20を計算したらいいよね。
次のように長いイスをおいてみよう。
「4人がすわれるいす」が、「たてに2つ」、「横に10れつ」ならんでいるね。
そうすると、
たて(2つのいす)にすわれる人数は4×2=8人だよね。
たてに2つの長いす(8人がすわれる)が10れつあるから、
全員で8×10=80人すわることができるよ。
だから、4×20=80ともとめることができるね。
かける数が何十のかけ算の考え方②
4×20を次のように考えてみよう。
「20」って「2×10」のことだから、
4×20=4×2×10のことだよね。
4×2を先に計算すると
4×2×10=8×10=80ともとめられるよ。
だから、4×20=80となるんだ。
「かける数」と「答え」のかんけい
「4×2」と「4×20」をくらべてみよう。
かける数が「10倍」になっているね。
このとき、答えはどうなっているかというと、
答えも「10倍」になっているね。
「かける数」と「答え」のかんけい
- かける数が10倍になると、答えも10倍になる。
ちなみに、3年生の上の教科書でもやったけど、
「かけれらる数」と「答え」のかんけいも かくにんしておこう。
「かけられる数」と「答え」のかんけい
- かけられる数が10倍になると、答えも10倍になる。
- かけられる数が100倍になると、答えも100倍になる。
かける数もかけられる数も何十のかけ算
かける数もかけられる数も何十の計算を考えてみよう。
次の計算をしなさい。
(1)30×30
(2)20×30
(1)30×30
「30」の「0」と「30」の「0」には待っていてもらおう。
「3×3=9」を計算して、待っている2つの「0」をつけたすと「900」ともとめられるよ。
(2)20×30
「20」の「0」と「30」の「0」には待っていてもらおう。
「3×2=6」を計算して、待っていた2つの「0」をつけたすと「600」ともとめられるよ。
かける数もかけられる数も何十のかけ算
- 何十の「0」が2つあるときは、2つともに待っていてもらおう。
「2×3」と「20×30」をくらべてみよう。
かける数もかけられる数も「10倍」になっているね。
このとき、答えはどうなっているかというと、
答えは「100倍」になっているね。
10倍のさらに10倍だから「100倍」になるというイメージだね。
「かける数」「かけられる数」と「答え」のかんけい
- 「かける数」と「かけられる数」が10倍になると、答えは100倍になる。
「何十のかけ算(何十をかけるかけ算)」まとめ
「何十のかけ算(何十をかけるかけ算)」まとめ
- 4×20のような何十のかけ算は、4×2を計算してから、さい後に「0」をつける。
- 40×2のような何十のかけ算も、4×2を計算してから、さい後に「0」をつける。
- 40×20のような、何十×何十のかけ算も、4×2を計算してから、さい後に「0」を2つつけよう。
- かける数が10倍になると、答えも10倍になる。
- かけられる数が10倍になると答えも10倍になる。
- かける数もかけられる数も10倍になると答えは100倍になる。
運営者情報
ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。