「あまりを考える問題」答えをふやす・ふやさない場合の考え方
小学校3年生の「あまりのあるわり算」について、あまりを考えて、答えを1つふやす問題と、あまりがあっても、答えをふやすことができない問題の考え方をわかりやすく解説するよ。
あまりのあるわり算のもとめ方(ふく習)
前回のわり算の学習では、「あまり」があるわり算の考え方やもとめ方を勉強したよね。
もとめ方をもう一度かくにんしておこう。
あまりのあるわり算の計算のやり方
- 「わる数」の九九をつかって考える。
- わられる数に近くて、それよりも少ない九九の答えをさがす。
- さがした答えを、わられる数からひいて、あまりをもとめる。
たとえば「41÷6」だったら、
6のだんの九九で、わられる数に近くてそれより少ない答えをさがすと、
6×6=36
になるね。
つぎに、さがした答えを、わられる数からひいて、あまりをもとめるので、
36を41からひいて、あまり5
41÷6=6あまり5ともとめることができたよね。
あまりを考える問題①(答えを1つふやす場合)
「あまりを考える問題」って、どういうこと?と思うよね。
「あまりを考える問題」とは、あまりのあるわり算の「あまりをもとめたあと」、考えなくてはいけないことがある問題のことなんだ。
ことばだけではピンとこないよね。
じっさいに問題を見てみよう。
25このあめを箱に入れます。
1箱には4こまでのあめを入れることができます。
箱は全部で何こあればよいですか。

25こを4こずつ「わける」から、
25÷4を計算したらいいね。さっきと同じようにやってみよう。
25÷4は、わる数が「4」だから、
4のだんの九九で、わられる数に近くてそれより少ない答えをさがすと、
4×6=24
24を25からひいて、あまり1
25÷4=6あまり1ともとめることができたね。
答えが「6(あまり1)」だから、箱は6こあればいいね。
ちょっとまって。
あまりの1このあめは、どうするの?

あまり1ということは、1このあめがまだ箱に入っていないよね。
なので答えが「6」だからといって、そのまま「ひつような箱は6こ」になるわけではないんだ。
あまりのことも考えると、もう1こ箱がひつようになるんだよ。

ひつような箱の数は、全部で
6+1=7
7こになるよ。
4人ずつ座ることができるイスに19人全員がすわるとき、イスは何きゃくいりますか。

19人を4人ずつ「わける」から、
19÷4を計算したらいいね。さっきと同じようにやってみよう。
19÷4は、わる数が「4」だから、
4のだんの九九で、わられる数に近くてそれより少ない答えをさがすと、
4×4=16
16を19からひいて、あまり3
19÷4=4あまり3ともとめることができたね。
答えは「4(あまり3)」だけれど、イスは4きゃくあればいいのかな?。
あまり3ということは、
3人がイスにすわれていないよね。

だから、もう1きゃく、イスがひつようだよ。
全部でイスは4+1=5きゃくだよ。
このように、あまりのあるわり算の問題をとくときは、問題のいみをよく考えて、「あまりをそのままにしていていいのか?」どうかをたしかめるひつようがあるよ。
今考えた「あめを箱に入れる」問題と「イスにすわる」問題のばあいは、
あまりをそのままにすることはできないので、「答え」の箱やイスの数を1つふやさなくてはいけなかったね。
あまりを考える問題➀
あまりのあるわり算では、あまりをそのままにすることができないときは、答えを1つふやすひつようがある
あまりを考える問題②(答えをふやさない場合)
あまりを考える問題は、「あまりをそのままにすることができないので、答えを1つふやす」ばあいだけではないんだ。
つぎの問題を考えてみよう。
あめが25こあります。1つのふくろに4こずつあめを入れて、お店で売ります。4こ入りで売ることができるふくろはいくつできますか。

25÷4を計算したらいいから25÷4=6あまり1ともとめることができるね。
あまり1ということは、
1このあめがふくろに入っていないよね。

このあまった1このあめも、ふくろに入れるひつようがあるかな??
今回の問題は、あめをふくろに4こずつ入れて売っているんだよね。
ということは、あめが1こしか入っていないふくろを売ったらダメだよね。
だから、お店で売ることができるふくろの数は6つになるよ。
あまりがあっても、答えの数をふやさないんだね。
もうひとつ考えてみよう。
花が35本あります。この花を4本ずつの花たばにします。花たばはいくつできますか。

35÷4を計算したらいいから35÷4=8あまり3ともとめることができるね。
あまり3ということは、3本の花がのこっているね。

4本でひとつの花たばにするのだから、3本では花たばはできないね。
だから、花たばの数は8つともとめることができるよ。
このように、あまりがあっても、ふくろや花たばの数(答えの数)を1つふやしてはいけないばあいもあるんだね。
あまりを考える問題➁
あまりのあるわり算では、あまりがあっても、答えを1つふやすことができないばあいがある
「あまりを考える問題」のまとめ
「あまりを考える問題」のまとめ
- あまりがあるわり算の文章問題のときは、あまりを求めてから、あまりをそのままにしてよいのかどうか、考えなくてはいけないときがある。
- あまりがあるわり算の問題によって、あまった分を考えて、答えの数(箱やふくろの数)を1つふやすひつようがある。
- あまりがあるわり算の問題によって、あまりがあっても、答えの数(箱やふくろの数)を1つふやすことができないばあいがある。
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ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。
