「3桁の数の引き算」くり下がりのやり方と筆算の書き方を解説
小学校3年生の算数で学習する「3けたの数のひき算」について、3けたのひき算のくり下がりのやり方や、3けたのひき算の筆算の書き方をわかりやすく解説するよ。
目次
2年生の算数では、「2けたのひき算」を勉強したよね。
3年生の算数になると、「384-172」のような「3けたのひき算」が登場するよ。
数が大きくなってむずかしそうと思うかもしれないけれど、2けたのひき算のやり方とおなじなので、あんしんしてね。
2けたの引き算ではくり下がりは1回までしか出てこなかったけれど、
3けたのひき算では、くり下がりが2回になることもあるので かくにんしていこう。
くり下がりが0回(くり下がりがない引き算)、くり下がりが1回、くり下がりが2回のじゅんばんで、れいだいをしょうかいするね。
3けたの数のひき算(くり下がりのない筆算)のやり方
384-172の計算の仕方を考えてみよう
大きな数の計算をするときは、「筆算」をすると分かりやすかったね。
筆算の書き方や計算のしかたは、2けたのひき算のときと同じだよ。
計算するときは、一のくらいから計算するんだったよね。
(一のくらい)4-2=2
(十のくらい)8-7=1
(百のくらい)3-1=2
筆算では次のようにするよ。
3けたの数のひき算(くり下がりが1回)のやり方
354-172の計算の仕方を考えてみよう
計算するときは、一のくらいから計算するんだったよね。
(一のくらい)
4-2=2だから、一のくらいは2だよね。
(十のくらい)
5から7はひけないから、十のくらいのひき算はできないよね。
そんなときは、百のくらいから「100のかたまり」を 1つ分だけもらってこよう。
百のくらいから1つ分だけもらってくると、十のくらいはもとの「5」と、もらってきた「10」で、「15」になるね。
すると、十のくらいの計算は、「15ー7」というひき算になるよ。
これなら、計算できそうだね。
十のくらいの計算は15ー7=8だから、十のくらいは8だよ。
(百のくらい)
くり下がりをしたから、百のくらいは、「100のかたまり」を十のくらいに1つ分あげてしまっているよね。
だから、3つあった「100のかたまり」は2つになっているから気をつけようね。
百のくらいの計算は2ー1=1だから、百のくらいは1だよ。
筆算で書くと次のようになるよ。
3けたの数のひき算(くり下がりが2回)のやり方
351-172の計算の仕方を考えてみよう
計算するときは、一のくらいから計算するんだったよね。
(一のくらい)
1から2はひけないから、一のくらいのひき算はできないよね。そんなときは、十のくらいから「10のかたまり」を1つ分だけもらってこよう。
十のくらいから1つ分だけもらってくると、一のくらいはもとの「1」と、もらってきた「10」で、「11」になるね。
すると、一のくらいの計算は、「11ー2」というひき算になるよ。
これなら、計算できそうだね。
一のくらいの計算は11ー2=9だから、一のくらいは9だよ。
(十のくらい)
くり下がりをしたから、十のくらいは「10のかたまり」を一のくらいに1つ分あげてしまっているよね。
だから、5つあった「10のかたまり」は4つになっているから気をつけようね。
4から7はひけないから、十のくらいのひき算はできないよね。そんなときは、百のくらいから「100のかたまり」を1つ分だけもらってこよう。
百のくらいからひとつ分だけもらってくると、十のくらいはもとの「4」と、もらってきた「10」で、「14」になるね。
すると、十のくらいの計算は、「14ー7」というひき算になったよ。
これなら、計算できそうだね。
十のくらいの計算は14ー7=7だから、十のくらいは7だよ。
(百のくらい)
くり下がりをしたから、百のくらいは、「100のかたまり」を十のくらいに1つ分あげてしまっているよね。
だから、3つあった「100のかたまり」は2つになっているから気をつけようね。
百のくらいの計算は2ー1=1だから、百のくらいは1だよ。
筆算で書くと次のようになるよ。
3けたの数のひき算の練習問題
976-254の計算をやってみよう。
計算するときは、一のくらいから計算するんだったよね。
(一のくらい)6-4=2
(十のくらい)7-5=2
(百のくらい)9-2=7
535-293の計算をやってみよう。
(一のくらい)
5-3=2だから、一のくらいの数は2だね。
(十のくらい)
3から9はひけないから、十のくらいのひき算はできないよね。そんなときは、百のくらいから「100のかたまり」を1つ分だけもらってこよう。
百のくらいからひとつ分だけもらってくると、十のくらいはもとの「3」と、もらってきた「10」で、「13」になるね。
すると、十のくらいの計算は13ー9=4だから、十のくらいは4だよ。
(百のくらい)
くり下がりをしたから、百のくらいは、「100のかたまり」を十のくらいに1つ分あげてしまっているよね。
だから、5つあった「100のかたまり」は4つになっているから気をつけようね。
百のくらいの計算は4ー2=2だから、百のくらいは2だよ。
431-133の計算をやってみよう。
(一のくらい)
1から3はひけないから、一のくらいのひき算はできないよね。そんなときは、十のくらいから「10のかたまり」を1つ分だけもらってこよう。
十のくらいから1つ分だけもらってくると、一のくらいはもとの「1」と、もらってきた「10」で、「11」になるね。
すると、一のくらいの計算は11ー3=8だから、一のくらいは8だよ。
(十のくらい)
くり下がりをしたから、十のくらいは、「10のかたまり」を一のくらいに1つ分あげてしまっているよね。
だから、3つあった「10のかたまり」は2つになっているから気をつけようね。
2から3はひけないから、十のくらいのひき算はできないよね。そんなときは、百のくらいから「100のかたまり」を1つ分だけもらってこよう。
百のくらいからひとつ分だけもらってくると、十のくらいはもとの「2」と、もらってきた「10」で、「12」になるね。
すると、十のくらいの計算は12ー3=9だから、十のくらいは9だよ。
(百のくらい)
くり下がりをしたから、百のくらいは、「100のかたまり」を十のくらいに1つ分あげてしまっているよね。
だから、4つあった「100のかたまり」は3つになっているから気をつけようね。
百のくらいの計算は3ー1=2だから、百のくらいは2だよ。
「1000円を出したとき」のおつりをもとめてみよう
3けたのひき算のやり方と、筆算の書き方は かくにんできたかな?
ここで、「1000円を出したとき」のおつりがいくらになるか?の計算にチャレンジしてみよう。
「1000円」は4けただけれど、これまでで学習してきたやり方をつかえば、だいじょうぶ。
342円のおもちゃを買って、1000円さつを出しました。
おつりは何円ですか。
「おつり」というのは、「もどってくるお金」のことだから、1000円から342円をひけばいいよね。
つまり、式で考えると
1000-342を計算すればいいね。
1000-342の筆算
4けたのひき算だけれど、これまでとおなじように一のくらいから計算していけば だいじょうぶだよ。
ただ、「1000」は、一のくらい、十のくらい、百のくらいがすべて「0」なのでちゅういがひつようだね。
0から2はひけないから、十のくらいから1くり下げて・・・といきたいところだけど、十のくらいも、百のくらいも「0」だからくり下げられないね。
なので、千のくらいに注目しよう。
千のくらいから次のようにくり下げをするんだ。
どうなっているのかというと、千のくらいから一のくらいに「10」をくり下げているんだ。
だから、一のくらいは「10」になるよ。
1000から10をもっていってしまったので、のこりは「990」。
だから、百のくらいは「9」、十のくらいも「9」になっているよ。
ここまでできれば、あとはいままでどおりだね。
(一のくらい)10-2=8
(十のくらい)9-4=5
(百のくらい)9-3=6
「3けたの数のひき算のやり方と筆算の書き方」まとめ
今回は、「3けた-3けた」のひき算や「1000円を出したときのおつり」を筆算でもとめたよね。
もし、「4けた-4けた」「5けた-5けた」になったとしても、くり下がりの回数がふえるだけでポイントは同じだよ。
さい後にポイントをかくにんしておこう。
3けたの数のひき算のまとめ
- くらいをそろえて、一のくらいからじゅんばんにひき算する。
- くり下がりがあると、くり下げたくらいの数は1小さくなる
運営者情報
ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。