3けた×1けたのかけ算の計算と筆算の書き方をわかりやすく解説

小学校3年生の算数で学習する「3けたの数に1けたの数をかける計算(2けた×1けたのかけ算)」について、3けたの数のかけ算の考え方やもとめ方、かけ算の筆算の書き方ややり方、気をつけるポイントをわかりやすく解説するよ。

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目次

3けたの数に1けたの数をかける計算

前回は、13×3のような、「2けた×1けたのかけ算」を勉強したよね。
ポイントは「2けたの数を位ごとにわけて、それぞれかけ算した答えをあわせればよい」だったね。

このポイントは、3けた×1けたのかけ算になっても同じだよ。
さっそく「3けた×1けたのかけ算」の計算をやってみよう。

123×3を計算しましょう。

かけられる数の「123」を位ごとにわけると、「100」と「20」と「3」になるね。
それぞれの位に、かける数の「3」をかけよう。

3けたの数に1けたの数をかける計算

100×3=300
20×3=60
3×3=9

あわせると、369になるね。
なので、「123×3=369」ともとめることができるよ。

「3けた×1けたのかけ算」も、「3けたの数を位ごとにわけて、それぞれかけ算した答えをあわせればよい」ということがわかったね。

211×3を計算をしましょう。

「211」を位ごとにわけると、「200」「10」「1」になるね。
それぞれに「3」をかけよう。

3けたの数に1けたの数をかける計算

200×3=600
10×3=30
1×3=3

あわせると、663になるね。
なので、「211×3=663」ともとめることができるね。

3けたの数に1けたの数をかける計算のまとめ

3けたの数に1けたの数をかける計算」まとめ

  • 3けたの数を位ごとにわけて、それぞれかけ算した答えをあわせればよい。

3けたの数に1けたの数をかける筆算

前回は2けた×1けたの筆算も勉強したよね。
3けた×1けたの筆算も、やっぱりポイントは同じだよ。

「3けた×1けたのかけ算の筆算」ポイント

  • 3けた×1けたのかけ算の筆算は、3けたの数を百の位、十の位と一の位にわけて、それぞれにかける数をかけて計算する。
  • 3けた×1けたのかけ算の筆算は、一の位から順ばんにかけ算をしていく。
  • もとめた答えを書く位をまちがえないように気をつける。
  • くり上がりがあるときは、たし算の筆算とおなじように、くり上がった位のところに小さく数字を書いておくとよい。

3けた×1けたのかけ算の筆算でも、かけられる数の百の位と十の位と一の位をわけて、一の位からじゅん番に、かける数をかけていけばいいんだね。

まずは、くり上がりがない筆算をやっていこう。

くり上がりのない3けた×1けたのかけ算の筆算

123×3を筆算で計算しましょう。

まず、かけられる数とかける数の位をたてにそろえて書こう。

3けたの数に1けたの数をかける筆算

かけられる数「123」の一の位の「3」とかける数の「3」をかけよう。
三三が9になるね。

3けたの数に1けたの数をかける筆算

つぎに、かけられる数の「123」の十の位の「2」とかける数の「3」をかけよう。
二三が6になるね。

3けたの数に1けたの数をかける筆算

さい後に、「123」の百の位の「1」と「3」をかけよう。
一三が3になるね。

3けたの数に1けたの数をかける筆算

「123×3=369」ともとめることができたね。

401×2を筆算で計算しましょう。

まず、かけられる数とかける数の位をたてにそろえて書こう。

3けたの数に1けたの数をかける筆算

かけられる数の「401」の一の位の「1」と「2」をかけよう。
一二が2になるね。

3けたの数に1けたの数をかける筆算

つぎに、かけられる数の「401」の十の位の「0」と「2」をかけよう。
0には、いくつをかけても答えが「0」になるんだったよね。

3けたの数に1けたの数をかける筆算

さい後に、「401」の百の位の「4」と「2」をかけよう。
四二が8になるね。

3けたの数に1けたの数をかける筆算

くり上がりのない、かけ算の筆算はかんたんだね。
次はくり上がりがある筆算にちょうせんしてみよう。

くり上がりのある3けた×1けたのかけ算の筆算

426×2を筆算で計算しましょう。

まず、位をたてにそろえてから、
かけられる数の「426」の一の位の「6」とかける数「2」をかけよう。
六二12になるから、十の位に「1」くり上がるね。

3けたの数に1けたの数をかける筆算

次に、「426」の十の位の「2」と「2」をかけよう。
二二が4になるんだけれど、くり上がった「1」をたすから、
4+1=5になるね。

3けたの数に1けたの数をかける筆算

さい後に、「426」の百の位の「4」と「2」をかけよう。
四二が8になるね。

3けたの数に1けたの数をかける筆算

「426×2」は、くり上がりが1回あったね。
次はくり上がりが2回ある筆算をしょうかいするね。

386×2を筆算で計算しましょう。

まず、位をたてにそろえてから、
「386」の一の位の「6」と「2」をかけよう。
六二12になって、「1」くり上がるね。

3けたの数に1けたの数をかける筆算

つぎに、「386」の十の位の「8」と「2」をかけよう。
八二16になって、くり上がりの「1」をたすと、
16+1=17になるね。
だから、百の位に「1」くり上げよう。
「7」は十の位に書くよ。

3けたの数に1けたの数をかける筆算

さい後に、「386」の百の位の「3」と「2」をかけよう。
三二が6になって、くり上がりの「1」をたすと、
6+1=7になるね。

3けたの数に1けたの数をかける筆算

「386×2」は、くり上がりが2回あったね。
次はくり上がりが3回ある筆算をしょうかいするね。

937×5を筆算で計算しましょう。

まず、位をたてにそろえてから、
「937」の一の位の「7」と「5」をかけよう。
七五35になって、「3」くり上がるね。

3けたの数に1けたの数をかける筆算

次に、「937」の十の位の「3」と「5」をかけよう。
三五15になって、くり上がりの「3」をたすと、
15+3=18になるね。
だから、百の位に「1」くり上げよう。

3けたの数に1けたの数をかける筆算

さい後に、「937」の百の位の「9」と「5」をかけよう。
九五45になって、くり上がりの「1」をたすと、
45+1=46になるね。
だから、千の位に「4」くり上げよう。

3けたの数に1けたの数をかける筆算

796×4を筆算で計算しましょう。

まず、位をたてにそろえてから、
「796」の一の位の「6」と「4」をかけよう。
六四24になって、「2」くり上がるね。

3けたの数に1けたの数をかける筆算

次に、「796」の十の位の「9」と「4」をかけよう。
九四36になって、くり上がりの「2」をたすと、
36+2=38になるね。
だから、百の位に「3」くり上げよう。

3けたの数に1けたの数をかける筆算

さい後に、「796」の百の位の「7」と「4」をかけよう。
七四28になって、くり上がりの「3」をたすと、
28+3=31になるね。
だから、千の位に「3」くり上げよう。

3けたの数に1けたの数をかける筆算

くり上がりが1回と2回と3回の筆算をしょうかいしてきたね。
さい後に、くり上がりのかけ算でまちがえやすいところをかくにんしておこう。

くり上がりのあるかけ算の筆算でまちがえやすいところ

くり上がりがあるかけ算の筆算をするときに、よくあるまちがいのパターンをしょうかいするよ。

「386×2」のかけ算の筆算の場合を見てみよう。

3けたの数に1けたの数をかける筆算でまちがえやすいところ

右の筆算の計算はなんだかおかしいね。
「386」をだいたい400くらいだと考えると、400に2をかけているのに答えが「7612」だなんて大きな数になるはずがないよね。

どうしてこんなまちがいになってしまったかというと、十の位の「8×2」の答えを書くところと、百の位の「3×2」の答えを書くところがひとつずつズレてしまっているね。

かけ算の筆算をまちがえないようにするポイント

かけ算の筆算で、かけ算の答えを書くところがわからなくならないようにするには、
「かけられる数の下に、答えがくる」とおぼえておこう。

3けたの数に1けたの数をかける筆算でまちがえやすいところ

つぎの筆算をみてみよう。
かけ算の筆算では、かけられる数の下にかけた答えがきているよ。
(くり上がりになるときは、一の位の数が、かけられる数の下にくるよ)

3けたの数に1けたの数をかける筆算でまちがえやすいところ
3けたの数に1けたの数をかける筆算でまちがえやすいところ

3けたの数に1けたの数をかける文章問題

1こ243円のけしごむを4こ買います。代金は何円でしょうか。

243円のけしごむ4この代金をもとめるには243×4を計算したらいいね。

筆算で計算してみよう。

3けたの数に1けたの数をかける筆算

代金は972円とわかるね。

500mLのペットボトル1本の値段は147円です。
このペットボトルを8本買ったら何円になりますか。

まちがえて500×8をしないようにね。
値段をもとめたいから、
147円が8本の値段は147×8という計算になるよ。

筆算で計算すると

3けたの数に1けたの数をかける筆算

代金は1176円ともとめることができたね。

「3けたの数に1けたの数をかける計算」まとめ

「3けたの数に1けたの数をかける計算」まとめ

  • 3けた×1けたのかけ算の筆算は、3けたの数を百の位、十の位と一の位にわけて、それぞれにかける数をかけて計算する。
  • 3けた×1けたのかけ算の筆算は、一の位から順ばんにかけ算をしていく。
  • もとめた答えを書く位をまちがえないように気をつける。
  • くり上がりがあるときは、たし算の筆算とおなじように、くり上がった位のところに小さく数字を書いておくとよい。
  • 筆算では、もとめた答えを書く位をまちがえないように気をつける。
  • くり上がりがあるかけ算の筆算は、たし算の筆算とおなじように、くり上がった位のところに小さく数字を書いておくとよい。

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。

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