「何十、何百のかけ算(何十をかけるかけ算)」をわかりやすく解説
小学校3年生の算数で学習する「何十、何百のかけ算」について、40×2や400×2などの、何十をかけるかけ算や、何百をかけるかけ算の考え方ともやり方をわかりやすく解説するよ。
目次
「何十のかけ算」の考え方ともとめ方
2年生の算数では「9×9」までのかけ算を勉強したよね。
3年生の算数になると、9よりも大きい「何十のかけ算」が登場するんだ。
10×3とか、20×4のようなかけ算だね。
何十のかけ算だなんて、とても大きな数に思ってしまうかもしれないけれど、じつはふだんの生活でも、何十のかけ算はよく使っているよ。
たとえば、20円のあめを3こ買うとき。
1こ20円のあめを3こ買います。代金はいくらになりますか。
1こ20円だから、あめが3こだと、次のようにお金をはらったらいいよね。
図でみると、「10円が6まいだから60円」とわかるね。
これを計算で考えてみよう。
「20円のあめが3こ」なのだから、
「20円が3セット」→「20+20+20=60円」
と考えることができるね。
これが、何十のかけ算だよ。
式で書くと
20×3=60
となるよ。
ここで、式を見て気づいてほしいポイントがあるんだ。
20×3=60の答えのもとめ方なんだけれど、
「20」の「2」に「3」をかけると「6」になるよね。
その「6」の後ろに「0」をつけたら、答えの「60」をもとめることができるんだよ。
もうひとつためしてみよう。
1こ30円のあめを3こ買います。代金はいくらになりますか。
1こ30円だから、あめが3こだと、次のようにお金をはらったいいよね。
図でみると、「10円が9まいだから90円」とわかるね。
計算で考えると、
「30円が3セット」→「30+30+30=60円」
式で書くと
30×3=30
となるよ。
この問題でも、「30」の「3」と「3」をかけると「9」になって、「9」の後ろに「0」を後ろにつけると、答えの「90」になっているね。
「何十のかけ算」の計算のポイント
2つの「何十のかけ算」の問題のポイントをもう一度かくにんしてみよう。
20×3=60
→2と3をかけて「6」。さい後に「0」つける。
30×3=90
→3と3をかけて「9」。さい後に「0」つける。
十のくらいの数と、かける数をかけて、答えに「0」をつけるだけだね!
「何十のかけ算」の計算のポイント
- 何十の「0」は待っていてもらって、ふつうにかけ算をした答えに、あとから「0」をつけたす。
何十のかけ算だなんて、大きい数でむずかしそうに思ってしまったかもしれないけれど、ポイントがわかればとってもかんたんだね。
何十のかけ算の練習問題
つぎの計算をしましょう。
(1)40×2
(2)50×3
(3)60×4
40×2
「40」の「0」には待っていてもらおう。
「4×2=8」のかけ算をして、答えに「0」をつけたして「80」ともとめられるよ。
50×3
「50」の「0」には待っていてもらおう。
「5×3=15」のかけ算をして、答えに「0」をつけたすと「150」ともとめられるよ。
60×4
「60」の「0」には待っていてもらおう。
「6×4=24」のかけ算をして、答えに「0」をつけたすと「240」ともとめられるよ。
「何百のかけ算」の考え方ともとめ方
こんどは「何百のかけ算」について考えてみよう。
何百のかけ算も、ふだんの買い物とかでよく使っていると思うよ。
考え方は何十のかけ算とおなじなので、あんしんしてね。
1本100円のえんぴつを3本買います。代金はいくらになりますか。
1本100円だから、えんぴつが3本だと、次のようにお金をはらったいいよね。
図でみると、「100円が3まいだから300円」とわかるね。
計算で考えると、
「100円が3セット」→「100+100+100=300円」
式で書くと
100×3=300
となるよ。
これも、「100」の「1」と「3」をかけると「3」。
「3」の後ろに「0」を2こつければ、答えの「300」になるね。
1本300円の花を5本買います。代金はいくらになりますか。
1本300円だから、花が5本だと、次のようにお金をはらったいいよね。
図でみると、「100円が15まいだから1500円」とわかるね。
計算で考えると、
「300円が5セット」→「300+300+300+300+300=1500円」
式で書くと
300×5=1500
となるよ。
「300」の「3」と「5」と「3」をかけると「15」。
「15」の後ろに「0」を2こつければ、答えの「1500」になるね。
何十のかけ算のときと、考え方はおなじだね。
ただ、何十のかけ算のときは、「0」を1こつけたけれど、何百のかけ算のときは、「0」を2こつけるんだね。
何百のかけ算の計算のポイント
- 何百の2この「0」は待っていてもらって、ふつうにかけ算をした答えに、あとから2こつけたす。
「何百のかけ算」の練習問題
つぎの計算をしましょう。
(1)400×2
(2)700×3
(3)800×4
400×2
「400」の2この「0」には待っていてもらおう。
「4×2=8」のかけ算をして、答えに「0」を2こつけたすと「800」ともとめられるよ。
400×3
「700」の2この「0」には待っていてもらおう。
「7×3=21」のかけ算をして、答えに「0」を2こつけたすと「2100」ともとめられるよ。
800×4
「800」の2つの「0」には待っていてもらおう。
「8×4=32」のかけ算をして、答えに「0」を2こつけたすと「3200」ともとめられるよ。
「かけられる数」と「答え」のかんけい
「4×2」と「40×2」と「400×2」をくらべてみよう。
かけられる数が「10倍」、「100倍」になっているね。
このとき、答えはどうなっているかというと、
答えも「10倍」「100倍」になっているね。
「かけられる数」と「答え」のかんけい
- かけられる数が10倍になると、答えも10倍になる。
- かけられる数が100倍になると、答えも100倍になる。
「何十、何百のかけ算(何十をかけるかけ算)」まとめ
「何十、何百のかけ算(何十をかけるかけ算)」まとめ
- 40×3のような何十のかけ算は、4×3を計算してから、さい後に「0」をつける。
- 200×3のような何百のかけ算は、2×3を計算してから、さい後に「0」を2こつける。
- かけられる数が10倍になると答えも10倍になる。
- かけられる数が100倍になると答えも100倍になる。
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ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。