「時こくと時間のもとめ方」かかった時間と時こくをもとめてみよう
小学校3年生の算数で学習する「時こくと時間のもとめ方」について、「かかった時間」をもとめる方ほう、スタートした時こく、ゴールした時こくのもとめかたをわかりやすく解説するよ。
練習問題をときながら、時こくと時間のもとめ方をくわしく説明しているよ。
目次
「時計の読み方」と「かかった時間」(ふくしゅう)
1年生と2年生では、「時計の読み方」や「時こく」、「かかった時間」のもとめ方について勉強したね。
少しふくしゅうをしてから3年生の学習をしよう。
時計の読み方(1年生のふくしゅう)
1年生では、「時計の読み方」を勉強したよね。
短いはりは「時間」、長いはりが「分」をあらわしているんだったよね。
たとえば下の時計は短いはりは「1」をさしていて、長いはりが「12」をさしているから、「ちょうど1時」だとわかるよね。
かかった時間(2年生のふくしゅう)
2年生では、「かかった時間」をもとめる方法を勉強したよね。
3年生では、もう少しレベルアップするんだ。だから、しっかり2年生の内ようをふくしゅうしておこう。
次の問題を考えよう。
たろうくんは、午前8時20分に家を出て、おばあちゃんの家まで行きました。おばあちゃんの家についたのは午前10時です。
たろうくんの家から、おばあちゃんの家までかかった時間は、どれだけですか。
「8時から10時になったから、2時間だ!」と考えてはいけないんだったよね。
このようなときは、まず長いはり(分)だけを かんがえて、キリのいい時間にしてしまおう。
「8時20分から10時00分まで」ということだから、長いはりは「4」のところからちょうど「12」のところまで動くね。
8時20分から ちょうど9時までは、40分だよね。
(まよったら、 5、10、15・・・と 数えてみよう)
次に、9時から10時は1時間だから、
たろうくんの家から、おばあちゃんの家までかかった時間は
40分と1時間を合わせて、1時間40分ともとめることができるね。
かかった時間をもとめるポイント
- キリのよい時こく(ちょうどの時こく)までの時間を考える
かかった時間のもとめ方
2年生で学習した「かかった時間のもとめ方」が、3年生になると少しレベルアップするんだ。
2年生では「8時20分から10時00分までかかった時間」みたいな問題だったんだけれど、
3年生になると「8時20分から9時10分までかかった時間」のような問題になるんだ。
ただ、かかった時間のもとめ方のポイントは
キリのよい時こくまでの時間を考える
と、さっきと同じだよ。
問題をみてみよう。
たろうくんは、午前8時20分に家を出て、おばあちゃんの家まで行きました。おばあちゃんの家についたのは午前9時10分です。
たろうくんの家から、おばあちゃんの家までかかった時間は、どれだけですか。
このようなときは、まず長いはり(分)だけを考えて、キリのいい時間にしてしまおう。
8時20分から、ちょうど9時00分までは、40分だよね。
あとは、9時00分から9時10分までは、10分だよね。
ということは、
たろうくんの家から、おばあちゃんの家までかかった時間は
40分と10分を合わせて、50分ともとめることができるね。
時こくのもとめ方
「時こくのもとめ方」とは、「○○したのは何時何分か?」をもとめることだよ。
時こくをもとめる問題には、つぎのように2つのパターンがあるんだ。
①ゴールした時こくを求める問題
【例】8時40分に家を出て、30分歩くと学校に着きました。学校に着いた時こくは何時何分ですか?
②スタートした時こくを求める問題
【例】家を出て30分あるいて、9時10分に学校に着きました。家を出た時こくは何時何分ですか?
①と②の問題の考え方をじゅん番にしょうかいしていくね。
ゴールした時こくのもとめ方
たろうくんは午前8時40分に家を出て、30分歩くと学校に着きました。学校に着いた時こくをもとめなさい。
もとめ方①たし算(筆算)する
「午前8時40分」から「30分歩く」ということは、
学校に着く時間をもとめるには「午前8時40分」に「30分」をたし算すると考えてみよう。
いつものたし算のように、筆算するとわかりやすいよ。
そのままたし算すると、「午前8時70分」になるよね。
「分」は60分までだから、はんぱな10分をくりあげて、「時間」を1増やそう。
午前9時10分と もとめることができたね。
もとめ方②キリのよい時こくまでの時間を考える
午前8時40分から、キリのよい時こく「午前9時」までの時間を考えてみよう。
午前8時40分から午前9時までは、「20分」だよね。
なので、「30分」を20分と10分に分けよう。
午前8時40分に20分をたして、午前9時にしたら、そこから残りの10分をたすから、答えは午前9時10分と もとめられるよ。
スタートした時こくのもとめ方
たろうくんは、家を出て30分歩いて、9時10分に学校に着きました。家を出た時こくをもとめましょう。
もとめ方①ひき算(筆算)する
家を出て「30分歩いて」、「午前9時10分」に着くということは、
家を出た時間をもとめるには、「午前9時10分」から「30分」をひき算したらいいね。
でも「10分」から「30分」を引くことができないよね。
そんなときは、いつもの筆算のときとおなじように、「くりさげ」をしよう。
「1時間」は「60分」だから、「時間」を1つへらして、「分」に「60」をたすよ。
そうすると、「9時10分」は、「8時70分」になるね。
あとはひき算の筆算をしたらいいね。
「9時10分」から30分をひくと、「8時40分」になったね。
家を出た時間は、8時40分と もとめることができたね。
もとめ方②キリのよい時こくまでの時間を考える
午前9時10分から、キリのよい時こく「午前9時」までの時間を考えてみよう。
午前9時10分から午前9時までは、「10分」だね。
なので、「30分」を10分と20分に分けよう。
午前9時10分から10分をひいて、午前9時ちょうどになるよね。
そこからさらに20分をひくから、答えは午前8時40分ともとめられるよ。
時こくと時間のもとめ方の練習問題
たろうくんは、午前9時40分に家を出て、おばあちゃんの家まで行きました。おばあちゃんの家についたのは午前10時30分です。
たろうくんの家から、おばあちゃんの家までかかった時間は、どれだけですか。
このようなときは、まず長いはり(分)だけを考えて、キリのいい時間にしてしまおう。
9時40分から ちょうど10時00分までは、20分だよね。
あとは、10時00分から10時30分までは、30分だよね。
ということは、
たろうくんの家から、おばあちゃんの家までかかった時間は
20分と30分を合わせて、50分ともとめることができるね。
たろうくんは午前7時50分に家を出て、40分歩くと学校に着きました。学校に着いた時こくをもとめなさい。
もとめ方①筆算をする
午前7時50分から40分歩くということは、
学校に着く時間は
午前7時50分に40分をたし算して午前7時90分みたいになるよね。
ただ、分は60分までだから、はんぱな30分を
くりあげて、午前8時30分と もとめられるよ。
答え 午前8時30分
もとめ方②キリのよい時こくまでを考える
午前7時50分から、キリのよい午前8時までの時間は10分だよね。
なので、40分を10分と30分に分けよう。
午前7時50分から10分後は午前8時ちょうどになるよね。
そこから30分後だから午前8時30分ともとめられるよ。
答え 午前8時30分
たろうくんは、家を出て50分歩いて、8時40分に学校に着きました。家を出た時こくをもとめましょう。
もとめ方①筆算をする
家を出て50分歩いて、午前8時40分に着くということは、
家を出た時間は
午前8時40分から50分をひき算したらいいね。
ただ、40分から50分を引くことができないよね。
1時間は60分だから、くりさげみたいにしてひき算しよう。
答え 午前7時50分
もとめ方②キリのよい時こくまでを考える
午前8時40分から、午前8時までは40分だよね。
なので、50分を40分と10分に分けよう。
午前8時40分の40分前は午前8時ちょうどになるよね。
そこからさらに10分前だから午前7時50分と もとめられるよ。
答え 午前7時50分
「時こくと時間のもとめ方」まとめ
「時こくと時間のもとめ方」まとめ
- かかった時間をもとめるには、キリのよい時こく(ちょうどの時こく)を考えるとよい。
- スタートした時間やゴールした時間をもとめるには、
ひっ算のように考える方ほうや、キリのよい時間にわけて考える方ほうがある。
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ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。