「□を使った式」の文章問題の考え方とやり方をわかりやすく解説
小学校3年生の算数で学習する「▢(四角)を使った式」について、「わからない数」を▢にして式を作る考え方や、文章問題から▢を使った式を作るやり方をわかりやすく解説するよ。
目次
「▢を使った式」たし算の式をつくる
「▢を使った式」とは、どういうことかというと、「わからない数」を▢にして式を作るということだよ。
たとえば、次の文を見てみよう。
けんたくんは、きのうカードを16まい買いました。今日、また何まいか買うと、全部で27まいになりました。
この文には「わからない数」があるよね。
そう、「今日買ったカードのまい数」がわからないよね。
この、「わからない数」である「今日買ったカードのまい数」を「▢まい」として式を作るんだ。
これが、「▢を使った式」だよ。
それでは、さっそくこの文章の「わからない数」を▢にして式を作ってみよう。
ポイントは、それぞれの数の「かんけい」にちゅうもくすること。
この文章にとうじょうする数は、
「きのう買ったまい数(16)」「今日買ったまい数(▢)」「全部のまい数(27)」だよね。
この3つの数のかんけいは、次のようになっているんだ。
「きのう買ったまい数」と「今日買ったまい数」をたしたものが「全部のまい数」だね。
ということは、このかんけいどおりに式を作ると
16+▢=27という式ができあがるよ。
わからない数を▢を使って式をつくると、文の通りに式を作ることができるんだ。
▢ってとてもべんりだね。
せっかく式を作ることができたので、▢に入る数をもとめてみよう。
もとめ方①
16+▢=27ということは、「16に▢をたすと27になる」ので、ぎゃくに考えると「27から16をひくと、▢になる」ということだよね。
だから、
27-16=▢
という式になるよ。
あとは27-16をすればいいね。
27-16=11
▢は11だとわかるね。
答え:11まい
もとめ方②
「16+▢=27」の式の▢に あてはまる数をじゅんばんに考えていくよ。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12…というように、▢に数をじゅんばんに入れていくと、11のとき、ちょうど27になることがわかるね。
だから、▢にあてはまるのは11だということがわかるよ。
答え:11まい
もう1つ問題を見てみよう。
けんたくんは、マンガを13さつもっています。
今日何さつか買ったので、全部で25さつになりました。
今日買ったマンガの数をもとめましょう。
この問題で「わからない数」は、「今日買ったマンガの数」だよね。
だから、「今日買ったマンガの数」を「▢さつ」として式を作るよ。
「もっているマンガの数」と「今日買ったマンガの数」をたしたら「25さつ」になるから、
文のとおりに式を作ると
13+▢=25という式ができあがるよ。
▢に入る数をもとめよう。
もとめ方①
13+▢=25ということは、
25-13=▢という式になるから、
▢は12だとわかるね。
答え:12さつ
もとめ方②
13+▢=25の式の▢に あてはまる数を考えていくよ。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12…と
▢に入れていくと
12のとき、ちょうど25になるよね。
だから、▢は12ともとめることができるよ。
答え:12さつ
「▢を使った式」ひき算の式をつくる
たろうくんは、カードを30まいもっています。今日、けんたくんに何まいかあげたので、カードは全部で21まいになりました。
けんたくんに何まいあげたでしょうか。
この問題で「わからない数」は、「けんたくんにあげたカードのまい数」だよね。
だから、「けんたくんにあげたカードのまい数」を「▢まい」として式を作るよ。
「もっていたカードの数」から「あげたカードの数」をひいたら「残り21まい」になるから、
文のとおりに式を作ると
30-▢=21という式ができあがるよ。
ひき算でも、
わからない数を▢を使って式をつくると、文の通りに式を作ることができるよね。
▢に入る数をもとめよう。
もとめ方①
30-▢=21ということは、
30-21=▢という式になるから、
▢は9だとわかるね。
答え:9まい
もとめ方②
30-▢=21の式の▢に あてはまる数を考えていくよ。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10…と
▢に入れていくと
9のとき、ちょうど21になるよね。
だから、9と、もとめることができるよ。
答え:9まい
もうひとつ問題を見てみよう。
同じひき算なんだけれど、▢の場所がちがうんだ。
じろうくんは、カードを何まいかもっています。今日さぶろうくんに12まいあげたので、残りは全部で20まいになりました。
じろうくんは、カードを何まいもっていたでしょうか。
この問題で「わからない数」は、「じろうくんがもっていたカードのまい数」だよね。
だから、「もっていたカードの数」を「▢まい」として式を作るよ。
「もっていたカードの数」から「今日あげたカードの数」をひいたら「残り20まい」になるから、
文のとおりに式を作ると
▢-12=20という式ができあがるよ。
▢に入る数をもとめよう。
もとめ方①
▢-12=20ということは、
20+12=▢になるから、
▢は32だとわかるね。
答え:32まい
もとめ方②
さっきの式の▢に あてはまる数を考えていくよ。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10・・・
30、31、32と ▢に入れていくと
32のとき、ちょうど12になるよね。
だから、32ともとめることができるね。
答え:32まい
「▢を使った式」かけ算の式をつくる
お母さんの年れいは、けんくんの年れいの5倍で35才です。けんくんは何才ですか。
この問題で「わからない数」は、「けんくんの年れい」だよね。
だから、「けんくんの年れい」を「▢才」として式を作るよ。
「けんくんの年れい」を5倍したら、「お母さんの年れい」になるから
文のとおりに式を作ると
▢×5=35という式ができあがるよ。
あとは、▢に入る数をもとめることができたらOK。
もとめ方①
35を5等分した1つ分が
「けんくんの年れい」だから、
35÷5=7で
7才だとわかるね。
もとめ方②
▢×5=35という式の▢にあてはまる数を考えていくよ。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10・・・と
▢に入れていくと
7のとき、ちょうど35になるよね。
だから、けんくんは7才ともとめることができるよ。
1箱5こ入りのあめを、何箱か買ったら、あめは全部で40こになりました。何箱買ったかをもとめましょう。
この問題で「わからない数」は、「買った箱の数」だよね。
だから、「買った箱の数」を「▢箱」として式を作るよ。
「1箱のあめの数5こ」を何倍かしたら、「すべてのあめの数40こ」になるから
文のとおりに式を作ると
5×▢=40という式ができあがるよ。
あとは、▢に入る数をもとめることができたらOKだね。
もとめ方①
図を見ると、
40こを5こずつにわけたらいいから
40÷5=8箱だとわかるね。
5×▢=40という式から ぎゃくに考えても
40÷5をすればいいということがわかるね。
もとめ方②
5×▢=40という式の▢にあてはまる数を考えていくよ。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10…と▢に入れていくと、8のとき、ちょうど40になるよね。
だから、箱の数は8箱と求めることができるよ。
「▢を使った式」わり算の式をつくる
クッキーが何まいかあります。6人で同じ数ずつわけたところ、1人分は4まいになりました。クッキーは全部で何まいありましたか。
この問題で「わからない数」は、「全部のクッキーのまい数」だよね。
だから、「全部のクッキーのまい数」を「▢まい」として式を作るよ。
「全部のクッキーのまい数」を6等分したら、「1人分のまい数」になるから
文のとおりに式を作ると
▢÷6=4という式ができあがるよ。
あとは、▢に入る数をもとめることができたらOKだね。
もとめ方①
図を見ると、
1人分が4まいで、6人いるから、
全部のまい数は
4×6=24まいともとめられるよ。
▢÷6=4という式から ぎゃくに考えても
4×6をすればいいということがわかるね。
もとめ方②
▢÷6=4という式の▢にあてはまる数を考えていくよ。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10…
20、21、22、23、24と
▢に入れていくと
24のとき、ちょうど4になるよね。
だから、24まいともとめることができるよ。
「▢を使った式」の文章問題の考え方とやり方のまとめ
「▢を使った式」の文章問題の考え方とやり方
- 「わからない数」を▢として、式を作ると、文の通りに式を作ることができる。
- ▢を使って式を作れたら、▢をもとめる。
- ▢に入る数をもとめるには、図を使って考えたり、▢に数字をじゅんばんにあてはめたりすればよい。
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ゆみねこ
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。