中3保健『感染症の広がり方』をわかりやすく解説!病原体と感染経路

中学3年生の保健体育で学習する「感染症の広がり方」について、わかりやすく解説するよ。

インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、結核、感染性胃腸炎など、私たちの生活の中にはさまざまな感染症があるよ。

感染症は、病気の原因となる病原体が体の中に入り、増えることで起こる病気だよ。病原体は、空気中の飛沫、手についた汚れ、食べ物や水などを通して、人から人へ広がることがあるんだ。

この単元では、感染症とは何か、病原体にはどのような種類があるのか、病原体はどのような経路で体に入るのか、そして感染症が広がりやすい条件について学習していこう。

この記事で分かること

  • 感染症とは何か
  • 病原体とは何か
  • 細菌とウイルスの違い
  • 病原体が体に入る感染経路
  • 飛沫感染・空気感染・経口感染の違い
  • 感染症が広がりやすい条件

1. 感染症とは

感染症は、病原体が環境を通じて体に入り、体内で増えることで起こる病気であることを示した図解

感染症とは、病気の原因となる病原体が、環境を通じて私たちの体へ入り、体内で増えることで起こる病気のことだよ。

感染症には、インフルエンザ、かぜ、感染性胃腸炎、結核、新型コロナウイルス感染症など、さまざまなものがあるよ。

感染症は、ひとりの人だけの問題ではなく、病原体がほかの人へ移ることで広がっていくことがあるんだ。

たとえば、せきやくしゃみによって病原体が周りに飛んだり、病原体がついた手で物をさわったり、病原体がついた食べ物を食べたりすることで、感染が広がることがあるよ。

たろう
感染症って、病原体が体に入ることで起こる病気なんだね。

くまごろう
そうだよ。感染症を理解するには、「病原体」と「感染経路」をセットで押さえることが大切なんだ。

2. 病原体とは

病原体とは、感染症の原因となる微生物などのことだよ。

病原体には、細菌ウイルス真菌原虫など、いくつかの種類があるよ。

中学校の保健で特に大切なのは、細菌ウイルスの違いだよ。

病原体の種類特徴関係する感染症の例
細菌栄養などを利用して自分で増えることができる結核、コレラ、感染性胃腸炎の一部など
ウイルス自分だけでは増えられず、人などの細胞に入り込んで増えるインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、麻しん、風しんなど
真菌カビの仲間水虫など
原虫小さな生物の仲間マラリアなど

病原体は、目に見えないほど小さいものが多いよ。そのため、知らないうちに体に入ったり、周りの人に広がったりすることがあるんだ。

だから、感染症の予防では、病原体がどこにいて、どのように体に入るのかを考えることが大切だよ。

3. 細菌とウイルスの違い

細菌は自分で増えることができ、ウイルスは人などの細胞に入り込んで増えることを比較した図解

病原体の中でも、細菌ウイルスは、よくテストに出る重要語句だよ。

細菌とウイルスはどちらも感染症の原因になることがあるけれど、大きさや増え方に違いがあるんだ。

比べる点細菌ウイルス
大きさウイルスより大きい細菌より小さい
増え方栄養などを利用して自分で増える人などの細胞の中に入り込んで増える
結核菌、コレラ菌などインフルエンザウイルス、新型コロナウイルス、麻しんウイルスなど

細菌は、条件が整うと自分で増えることができるよ。一方、ウイルスは自分だけでは増えることができず、人などの細胞の中に入り込んで、自分のコピーを作らせることで増えていくんだ。

たろう
細菌とウイルスって、どちらも同じようなものだと思っていたよ。

くまごろう
どちらも感染症の原因になることがあるけれど、増え方や大きさに違いがあるよ。テストでは特に、ウイルスは細胞の中に入り込んで増えることを押さえよう。

4. 感染経路とは

飛沫感染、空気感染、接触感染、経口感染の違いを、広がり方の例で整理した図解

感染経路とは、病原体が人の体に入ったり、人から人へ移ったりする道すじのことだよ。

感染症は、病原体の種類によって、広がる経路が異なるよ。だから、感染症を予防するためには、その病気がどのような経路で広がるのかを知ることが大切なんだ。

主な感染経路には、次のようなものがあるよ。

感染経路広がり方
飛沫感染せきやくしゃみ、会話などで飛び散るしぶきを吸い込むインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症など
空気感染空気中にただよう小さな粒子を吸い込む結核、麻しんなど
接触感染病原体がついた手や物にふれ、その手で口や鼻、目などをさわるかぜ、感染性胃腸炎の一部など
経口感染病原体がついた飲食物を口から取り入れる食中毒、感染性胃腸炎など

感染経路を知ると、手洗い、換気、マスク、食品の衛生管理など、どのような予防が役立つのかを考えやすくなるよ。

5. 飛沫感染とは

飛沫感染とは、感染している人のせき、くしゃみ、会話などで飛び散るしぶきを、周りの人が吸い込むことで起こる感染のことだよ。

せきやくしゃみをしたときには、病原体を含む小さなしぶきが周りに飛ぶことがあるんだ。このしぶきを近くにいる人が吸い込むと、感染することがあるよ。

飛沫感染に関係する感染症には、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症などがあるよ。

飛沫感染のポイント

  • せき、くしゃみ、会話などでしぶきが飛ぶ。
  • しぶきの中に病原体が含まれることがある。
  • 近くにいる人が吸い込むことで感染することがある。
  • マスク、せきエチケット、距離をとることなどが予防に役立つ。

飛沫感染を防ぐには、せきやくしゃみが出るときに口や鼻をおおう、マスクを使う、人との距離をとる、体調が悪いときは無理に登校しないなどの行動が大切だよ。

6. 空気感染とは

空気感染とは、空気中にただよう、とても小さな病原体を含む粒子を吸い込むことで起こる感染のことだよ。

飛沫感染では、せきやくしゃみなどのしぶきが比較的近い距離で広がるのに対して、空気感染では、より小さな粒子が空気中にただよい、離れた場所でも感染につながることがあるよ。

空気感染に関係する感染症には、結核や麻しんなどがあるよ。

空気感染のポイント

  • 病原体を含む小さな粒子が空気中にただよう。
  • それを吸い込むことで感染することがある。
  • 換気など、空気の流れをよくすることが大切である。
  • 結核や麻しんなどで問題になることがある。

空気感染は、飛沫感染と似ているように見えるけれど、病原体を含む粒子の大きさや空気中での広がり方が違うんだ。

テストでは、飛沫感染はしぶき空気感染は空気中にただよう小さな粒子と整理しておこう。

7. 経口感染とは

飛沫感染、空気感染、経口感染の違いを、病原体の入り方で比較した図解

経口感染とは、病原体がついた飲食物などを口から取り入れることで起こる感染のことだよ。

たとえば、ノロウイルスによる感染性胃腸炎では、病原体がついた手で調理した食べ物を食べたり、十分に加熱されていない食品を食べたりすることで感染が広がることがあるよ。

また、病原体がついた手で口にふれることも、口から病原体が入る原因になることがあるんだ。

経口感染のポイント

  • 病原体が口から入る。
  • 病原体がついた飲食物が原因になることがある。
  • 病原体がついた手で食べ物を扱うと広がることがある。
  • 手洗いや食品の衛生管理が大切である。

経口感染を防ぐためには、食事の前や調理の前後、トイレの後などに手を洗うこと、食品を適切に加熱・保存することが大切だよ。

たろう
同じ感染症でも、病原体が入る道すじはいろいろあるんだね。

くまごろう
そうだよ。感染経路を知ると、どんな予防方法が必要かを考えやすくなるんだ。

8. 感染症が広がる条件

飛沫感染、空気感染、経口感染の違いを、病原体の入り方で比較した図解

感染症が広がるかどうかは、病原体があるだけで決まるわけではないよ。

感染症の広がりやすさには、病原体の種類、感染経路、生活環境、社会環境、人の体の状態など、さまざまな条件が関係しているんだ。

たとえば、気温や湿度、人が集まる場所、換気の状態、住居、人口密度、交通の発達なども、感染症の広がり方に関係することがあるよ。

感染症が広がりやすくなる条件
病原体の特徴感染しやすさ、増えやすさ、生き残りやすさ
感染経路飛沫感染、空気感染、接触感染、経口感染など
生活環境換気が不十分、人が密集している、衛生状態がよくない
自然環境気温、湿度、季節など
社会環境人の移動、交通、人口密度、集団生活など
人の体の状態疲れ、睡眠不足、体力や抵抗力の低下など

たとえば、インフルエンザウイルスは、気温や湿度の条件によって広がりやすさが変わることがあるよ。乾燥した環境では、ウイルスが生き残りやすくなったり、人ののどや鼻の粘膜が乾燥して体を守る働きが弱まりやすくなったりするんだ。

また、満員電車、教室、イベント会場など、人が多く集まる場所では、病原体が人から人へ広がりやすくなることがあるよ。

感染症の広がり方を学ぶことは、感染症を防ぐための行動を考えることにつながるんだ。

9. 感染症の広がり方のまとめ

感染症とは、病気の原因となる病原体が、環境を通じて私たちの体へ入り、体内で増えることで起こる病気のことだよ。

病原体には、細菌、ウイルス、真菌、原虫などがあるよ。特に細菌とウイルスの違いは大切で、細菌は自分で増えることができるのに対し、ウイルスは人などの細胞の中に入り込んで増えるんだ。

病原体が体に入ったり、人から人へ移ったりする道すじを感染経路というよ。感染経路には、飛沫感染、空気感染、接触感染、経口感染などがあるよ。

飛沫感染は、せきやくしゃみ、会話などで飛び散るしぶきを吸い込むことで起こる感染だよ。空気感染は、空気中にただよう小さな粒子を吸い込むことで起こる感染だよ。経口感染は、病原体がついた飲食物などを口から取り入れることで起こる感染だよ。

感染症が広がるかどうかには、病原体の特徴、感染経路、気温や湿度、人が集まる場所、住居、人口密度、交通、人の体の状態など、さまざまな条件が関係しているよ。

感染症の広がり方を理解すると、手洗い、換気、せきエチケット、食品の衛生管理、体調管理などの予防行動がなぜ大切なのかを考えやすくなるよ。

テストで特に大切な4つの柱

押さえる内容
感染症病原体が体に入り、体内で増えることで起こる病気
病原体感染症の原因となる細菌、ウイルスなど
感染経路病原体が体に入ったり、人から人へ移ったりする道すじ
広がる条件病原体の特徴、環境、人の集まり、体の状態などが関係する

重要語句のまとめ

重要語句意味ポイント
感染症病原体が体に入り、体内で増えることで起こる病気人から人へ広がることがある
病原体感染症の原因となる微生物など細菌、ウイルス、真菌、原虫など
細菌条件が整うと自分で増えることができる病原体結核菌、コレラ菌など
ウイルス人などの細胞に入り込んで増える病原体インフルエンザウイルス、新型コロナウイルスなど
感染経路病原体が体に入ったり、人から人へ移ったりする道すじ感染症によって異なる
飛沫感染せきやくしゃみ、会話などのしぶきを吸い込むことで起こる感染インフルエンザなど
空気感染空気中にただよう小さな粒子を吸い込むことで起こる感染結核、麻しんなど
経口感染病原体がついた飲食物などを口から取り入れることで起こる感染感染性胃腸炎、食中毒など

テスト対策ポイント

  • 感染症とは、病原体が体に入り、体内で増えることで起こる病気である。
  • 病原体には、細菌、ウイルス、真菌、原虫などがある。
  • 細菌は、条件が整うと自分で増えることができる。
  • ウイルスは、自分だけでは増えられず、人などの細胞に入り込んで増える。
  • 感染経路とは、病原体が体に入ったり、人から人へ移ったりする道すじである。
  • 飛沫感染は、せきやくしゃみ、会話などで飛び散るしぶきを吸い込むことで起こる。
  • 空気感染は、空気中にただよう小さな粒子を吸い込むことで起こる。
  • 経口感染は、病原体がついた飲食物などを口から取り入れることで起こる。
  • 感染症の広がり方には、病原体の特徴、感染経路、気温や湿度、人の集まり、社会環境などが関係する。
  • 感染経路を知ることは、感染症の予防を考えることにつながる。

ここまで学習できたら、ぜひ「感染症の広がり方」のテスト対策練習問題とドリルに挑戦しよう!

『感染症の広がり方』テスト対策練習問題と過去問まとめ
【中学保健体育】「感染症の広がり方」重要語句ドリル
【中学保健体育】「病原体と感染症」内容理解ドリル
【中学保健体育】「感染経路」内容理解ドリル
【中学保健体育】「感染症が広がる条件」内容理解ドリル

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

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