中3保健『感染症の予防』をわかりやすく解説!発生源・感染経路・抵抗力
中学3年生の保健体育で学習する「感染症の予防」について、わかりやすく解説するよ。
前の単元では、感染症は病原体が体に入り、体内で増えることで起こる病気だと学習したね。
感染症を防ぐためには、病原体が体に入る前に広がり方をおさえたり、体に備わる力を高めたりすることが大切だよ。
この単元では、感染症のリスクを減らすために大切な、発生源をなくす、感染経路を断つ、抵抗力を高めるという3つの考え方を中心に学習していこう。
この記事で分かること
- 感染症の予防対策の基本
- 発生源をなくす対策
- 感染経路を断つ対策
- 体の抵抗力を高める対策
- 予防接種と免疫の関係
- 感染症にかかったときの回復と対応
目次
1. 感染症の予防対策の考え方

感染症のリスクを減らす方法は、大きく3つに分けることができるよ。
それは、発生源をなくすこと、感染経路を断つこと、体に備わる抵抗力を高めることだよ。
| 予防対策 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 発生源をなくす | 病原体が多く含まれるものを適切に処理する | 吐物や便の処理、消毒、殺菌 |
| 感染経路を断つ | 病原体が体に入る道すじを断つ | 手洗い、うがい、マスク、食品の衛生管理 |
| 抵抗力を高める | 病原体に対抗する体の力を高める | 栄養、休養、体力づくり、予防接種 |
感染症の種類によって、特に有効な対策は違うよ。たとえば、ノロウイルスによる感染性胃腸炎では、手洗いや吐物の処理、食品の衛生管理が大切だよ。インフルエンザでは、手洗い、せきエチケット、換気、予防接種などが関係するよ。
つまり、感染症を予防するためには、病原体がどこから出て、どのように体へ入り、体がどのように対抗するのかを考えることが大切なんだ。
たろう
くまごろう2. 発生源をなくす対策
発生源とは、病原体が多く含まれていたり、病原体が広がるもとになったりするもののことだよ。
たとえば、ノロウイルスやコレラ菌などの病原体は、感染した人の吐物や便に多く含まれていることがあるよ。
そのため、吐物や便を適切に処理し、その周りを病原体の種類に応じて消毒することで、発生源をなくすことができるんだ。
また、加熱すべき食品はしっかり加熱する、調理器具を清潔に保つ、汚れた場所を消毒するなども、発生源をなくす対策につながるよ。
発生源をなくす対策の例
- 吐物や便を適切に処理する。
- 病原体がついた場所を消毒する。
- 食品を必要に応じて十分に加熱する。
- 調理器具や手指を清潔に保つ。
- 病原体の種類に応じた方法で殺菌・消毒する。
発生源をなくす対策では、「病原体がどこに多く含まれているか」を考えることが大切だよ。
特に吐物や便の処理では、処理する人が病原体にふれたり、周囲に広げたりしないように注意が必要なんだ。
3. 感染経路を断つ対策

感染経路を断つとは、病原体が体に入る道すじを途中で断つことだよ。
前の単元で学習したように、感染経路には、飛沫感染、空気感染、接触感染、経口感染などがあるよ。
感染経路を断つためには、その感染症がどのように広がるのかを知り、それに合った予防行動をとることが大切だよ。
| 感染経路 | 断つための対策 | 例 |
|---|---|---|
| 飛沫感染 | しぶきを周りに飛ばさない・吸い込まない | せきエチケット、マスク、距離をとる |
| 空気感染 | 空気中の病原体をためない | 換気、人が密集する場所への注意 |
| 接触感染 | 病原体がついた手で口・鼻・目をさわらない | 手洗い、消毒、共有物の清潔 |
| 経口感染 | 病原体がついた飲食物を口に入れない | 手洗い、食品の加熱、調理器具の衛生管理 |
たとえば、ノロウイルスやコレラ菌などは、食べ物や手についた病原体が口から体に入ることで感染することがあるよ。そのため、石けんを使った手洗い、食品の加熱、調理器具の衛生管理が大切なんだ。
一方、インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスなどでは、感染している人のせきやくしゃみから出たしぶきを、口や鼻から直接吸い込んで感染する場合があるよ。そのため、せきエチケット、マスク、換気、人混みを避けることなども有効なんだ。
4. 手洗い・うがい・マスクの意味

感染経路を断つ対策として、手洗い、うがい、マスクなどはよく知られているね。
でも、それぞれがどのような意味をもつのかを理解しておくことが大切だよ。
| 対策 | 主な意味 | 関係する感染経路 |
|---|---|---|
| 手洗い | 手についた病原体を洗い流す | 接触感染、経口感染 |
| うがい | 口やのどの周りを清潔にする | 飛沫感染などへの対策の一つ |
| マスク | しぶきの飛散を減らす、吸い込みを減らす | 飛沫感染 |
| 換気 | 室内に病原体をためにくくする | 空気感染、飛沫感染への対策の一つ |
| 食品の加熱 | 食品中の病原体を減らす | 経口感染 |
手洗いは、食事の前、調理の前後、トイレの後、外から帰ったときなどに行うことが大切だよ。
また、マスクをつけるだけでなく、せきやくしゃみをするときに口や鼻をおおうせきエチケットも大切だよ。
感染症の予防では、ひとつの対策だけに頼るのではなく、感染経路に合わせて複数の対策を組み合わせることが大切なんだ。
たろう
くまごろう5. 体の抵抗力を高める対策
感染症を防ぐためには、病原体を体に入れないようにするだけでなく、体に備わっている抵抗力を高めることも大切だよ。
抵抗力とは、病原体が体に入ったときに、病気になりにくくしたり、病気を重くしにくくしたりする体の働きのことだよ。
抵抗力を高めるためには、日ごろから栄養や休養を十分にとり、体力を維持することが大切なんだ。
抵抗力を高める生活の例
- 栄養バランスのよい食事をとる。
- 十分な睡眠と休養をとる。
- 適度な運動をして体力を保つ。
- 生活リズムを整える。
- 疲れをためすぎないようにする。
睡眠不足や疲れが続くと、体の抵抗力が低下し、感染症にかかりやすくなることがあるよ。
感染症の予防というと、手洗いやマスクを思い浮かべる人が多いかもしれないね。でも、毎日の食事、睡眠、休養、運動も、感染症の予防と深く関係しているんだ。
6. 予防接種と免疫

抵抗力を高める対策の一つに、予防接種があるよ。
予防接種とは、ワクチンを接種することによって、病原体に対する体の抵抗力をつける方法のことだよ。
予防接種によって体にできる病原体への抵抗力を、免疫というよ。
免疫がつくと、感染症にかかりにくくなったり、感染しても発病しにくくなったり、発病しても症状が重くなりにくくなったりすることがあるんだ。
| 語句 | 意味 | ポイント |
|---|---|---|
| 予防接種 | ワクチンを接種して、病原体への抵抗力をつけること | 感染症の発病や重症化を防ぐことがある |
| ワクチン | 免疫をつけるために使われるもの | 病原体に対する体の準備を助ける |
| 免疫 | 病原体に対して体がもつ抵抗力 | 病気にかかりにくくしたり、重くなりにくくしたりする |
予防接種には、個人を守るだけでなく、集団の中で感染症が広がるのを防ぐ役割もあるよ。
ただし、予防接種を受ければ絶対に感染しないというわけではないよ。病気の種類や体の状態によって効果は異なるため、手洗い、換気、生活習慣などの対策と合わせて考えることが大切なんだ。
たろう
くまごろう7. 感染症からの回復

さまざまな対策をとっていても、感染症にかかってしまうことはあるよ。
そのときは、早く回復するためにも、周囲へ感染を広げないためにも、できるだけ速やかに適切な治療を受けることが重要だよ。
発熱、強いせき、腹痛、下痢、嘔吐などの症状があるときは、無理をして登校したり、部活動に参加したりせず、保護者や医療機関に相談しよう。
感染症によっては、症状が治まっても、一定期間はほかの人にうつす可能性がある場合があるよ。そのため、学校や医師の指示にしたがうことも大切なんだ。
感染症にかかったときに大切なこと
- 無理をせず、休養をとる。
- 保護者や医療機関に相談する。
- 医師の指示にしたがう。
- ほかの人にうつさないように行動する。
- 回復後の登校や活動再開は、学校や医師の指示を確認する。
感染症の予防は、「自分がかからないようにする」だけではなく、「周りの人に広げないようにする」ことも含まれるよ。
8. 感染症の予防のまとめ
感染症の予防では、病原体の感染のリスクを減らすために、発生源をなくす、感染経路を断つ、体の抵抗力を高めるという3つの考え方が大切だよ。
発生源をなくす対策では、病原体が多く含まれる吐物や便などを適切に処理し、必要に応じて消毒や殺菌を行うことが大切だよ。
感染経路を断つ対策では、手洗い、うがい、マスク、せきエチケット、換気、食品の加熱や衛生管理などがあるよ。病原体が体に入る道すじに合わせて対策を考えることが大切なんだ。
抵抗力を高める対策では、栄養、休養、睡眠、運動など、日ごろの生活習慣を整えることが大切だよ。また、予防接種によって免疫をつけることも、感染症の予防に役立つことがあるよ。
感染症にかかったときは、早く回復するためにも、周囲へ感染を広げないためにも、できるだけ速やかに適切な治療を受け、医師や学校の指示にしたがうことが大切だよ。
テストで特に大切な4つの柱
| 柱 | 押さえる内容 |
|---|---|
| 発生源をなくす | 病原体が多く含まれるものを適切に処理・消毒する |
| 感染経路を断つ | 病原体が体に入る道すじを断つ |
| 抵抗力を高める | 栄養・休養・運動・睡眠などで体の力を保つ |
| 予防接種と免疫 | ワクチンによって病原体への抵抗力をつける |
重要語句のまとめ
| 重要語句 | 意味 | ポイント |
|---|---|---|
| 発生源 | 病原体が多く含まれたり、広がるもとになったりするもの | 吐物や便、汚染された食品など |
| 感染経路 | 病原体が体に入ったり、人から人へ移ったりする道すじ | 飛沫、空気、接触、経口など |
| 抵抗力 | 病原体に対抗する体の力 | 栄養、休養、睡眠、運動などが関係する |
| 予防接種 | ワクチンを接種して病原体への抵抗力をつけること | 発病や重症化を防ぐことがある |
| 免疫 | 病原体に対する体の抵抗力 | 予防接種でつけることがある |
| 回復 | 感染症から体調が戻っていくこと | 適切な治療と休養が大切 |
テスト対策ポイント
- 感染症の予防対策は、発生源をなくす、感染経路を断つ、抵抗力を高めるの3つに分けられる。
- 発生源をなくす対策では、吐物や便などを適切に処理し、必要に応じて消毒する。
- 感染経路を断つ対策には、手洗い、うがい、マスク、換気、食品の衛生管理などがある。
- 手洗いは、接触感染や経口感染を防ぐために大切である。
- せきエチケットやマスクは、飛沫感染の予防と関係が深い。
- 抵抗力を高めるには、栄養、休養、睡眠、運動など日ごろの生活習慣が大切である。
- 予防接種は、ワクチンによって病原体への抵抗力をつける方法である。
- 免疫とは、病原体に対する体の抵抗力である。
- 感染症にかかったときは、適切な治療を受け、周囲へ広げないようにすることが大切である。
ここまで学習できたら、ぜひ「感染症の予防」のテスト対策練習問題とドリルに挑戦しよう!
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

