『熱中症の予防と手当』解説!3つの要因やWBGT・手当のポイントまとめ

中学3年生の保健体育で学習する「熱中症の予防と手当」について、わかりやすく解説するよ。

夏の体育、部活動、登下校、校外学習などで、「暑くて頭がぼーっとする」「気持ち悪い」「めまいがする」と感じたことはないかな。暑い環境で体の調節がうまくいかなくなると、熱中症になる危険があるんだ。

熱中症は、重症になると命に関わることもあるよ。でも、原因を知り、予防の方法や応急手当の流れを理解しておけば、防いだり、早く対応したりすることができるんだ。

この記事で分かること

  • 熱中症とは何か
  • 熱中症が起こるしくみ
  • 熱中症の主な発生要因
  • 暑さ指数と運動の目安
  • 熱中症を予防する方法
  • 熱中症が疑われるときの応急手当

1. 熱中症とは何か

熱中症とは、暑い環境で体がうまく適応できなくなり、体温が異常に上がったり、水分や塩分が不足したりして、体にさまざまな不調が起こる状態のことだよ。

たとえば、めまい、立ちくらみ、頭痛、吐き気、体のだるさ、筋肉のけいれんなどが起こることがあるんだ。重くなると、意識がはっきりしなくなったり、自分で水分をとれなくなったりすることもあるよ。

熱中症は、学校の体育や部活動、登下校、屋外での活動だけでなく、室内でも起こることがあるんだ。だから、「外にいるときだけ注意すればいい」というものではないよ。

たろう
熱中症って、炎天下で運動しているときだけ起こるものだと思ってたよ。
くまごろう
実は、室内でも起こることがあるんだ。気温や湿度が高い場所では、体の熱が逃げにくくなるから注意が必要だよ。

熱中症は、軽い症状のうちに気づいて対応することがとても大切だよ。無理をして活動を続けると、短い時間で重症化することがあるからなんだ。

2. 熱中症が起こるしくみ

私たちの体は、暑いときに汗をかいたり、皮ふの血管を広げたりして、体の熱を外へ逃がそうとしているよ。これは、体温を一定の範囲に保つための働きなんだ。

でも、気温や湿度が高い場所では、汗をかいても汗が蒸発しにくく、体の熱が逃げにくくなることがあるよ。また、汗をたくさんかくと、水分や塩分が失われてしまうんだ。

すると、体温調節がうまくいかなくなり、体の中に熱がこもってしまうことがあるよ。これが熱中症につながるんだ。

熱中症が起こるしくみと、主体・環境・運動の3つの発生要因をまとめた図解
たろう
汗をかけば体は冷えるんじゃないの?
くまごろう
汗は、蒸発するときに体の熱をうばってくれるんだ。でも湿度が高いと汗が蒸発しにくくて、熱が逃げにくくなるんだよ。

つまり、熱中症は「暑いから起こる」だけではなく、体の熱を逃がしにくい環境や、水分・塩分の不足体調不良などが重なって起こりやすくなるんだ。

3. 熱中症の主な発生要因

熱中症は、1つの原因だけで起こるとは限らないよ。多くの場合、主体環境運動の3つの要因が関係しているんだ。

主体の要因とは、その人自身の体調や状態のことだよ。たとえば、体力、体格、体調不良、睡眠不足、健康状態、暑さへの慣れ、水分の状態などが関係するんだ。

環境の要因とは、まわりの環境の条件のことだよ。気温や湿度が高い、日差しが強い、風が弱い、急に暑くなった、締め切った室内、エアコンがない場所などが関係するよ。

運動の要因とは、運動や活動のしかたのことだよ。運動の強度、内容、継続時間、長時間の屋外作業、休み時間の少なさ、水分補給のタイミングなどが関係するんだ。

たろう
同じ暑い日でも、寝不足だったり、休憩なしで運動したりすると、もっと危ないってこと?
くまごろう
その通り。熱中症は、環境だけでなく、体調や運動のしかたも大きく関係するんだよ。

だから、熱中症を予防するには、「今日は暑いかどうか」だけでなく、自分の体調活動の内容休憩や水分補給まで合わせて考えることが大切なんだ。

4. 熱中症を予防する方法

熱中症を予防するためには、暑さに応じて活動のしかたを調整することが大切だよ。

まず、暑い時期に運動するときは、気象条件に応じて運動の強さや時間を調整しよう。暑さが厳しいときには、運動を中止したり、時間を短くしたりする判断も必要なんだ。

また、こまめな休憩も大切だよ。日かげや涼しい場所で休み、体の熱を逃がす時間をつくろう。部活動などでは、「まだできる」と思っても、無理をしないことが大事なんだ。

水分補給も重要だよ。汗をかくと水分だけでなく塩分も失われるため、必要に応じて水分と塩分を補給することが大切なんだ。

熱中症を防ぐための予防法を、休憩・水分補給・服装・暑さ指数などの観点でまとめた図解
たろう
のどがかわいてから水を飲めばいいんじゃないの?
くまごろう
のどがかわく前から、こまめに飲むことが大切だよ。汗をたくさんかくと、水分だけでなく塩分も不足しやすいんだ。

さらに、帽子をかぶる、通気性のよい服を着る、日差しを避ける、暑さに体を少しずつ慣らすなどの工夫も、熱中症の予防につながるよ。

5. 暑さ指数と運動の目安

熱中症の危険度を判断するときには、暑さ指数を利用することがあるよ。暑さ指数は、気温だけでなく、湿度、日差し、風などの条件も考えて、熱中症の危険度を示す目安なんだ。

教科書では、暑さ指数をもとに、運動をするときの目安が示されているよ。危険度が高いときには、運動は原則中止、厳重警戒、警戒、注意などの段階に分けて考えるんだ。

たとえば、暑さ指数が高い日は、いつもどおりの練習メニューを続けるのではなく、運動量を減らしたり、休憩を多くしたり、活動を中止したりする必要があるよ。

たろう
気温だけじゃなくて、暑さ指数を見ると、危険かどうかを判断しやすいんだね。
くまごろう
そうだよ。特に湿度が高い日は、気温だけでは危険を判断しにくいことがあるから、暑さ指数を参考にすることが大切なんだ。

大切なのは、「予定していたから運動する」のではなく、その日の暑さや体調に合わせて活動を調整することだよ。熱中症の予防では、早めの判断がとても重要なんだ。

6. 熱中症が疑われるときの手当

熱中症が疑われる症状が出たら、すぐに対応することが大切だよ。無理に活動を続けると、症状が悪化することがあるんだ。

まず、運動や活動を中止して、涼しい場所へ移動しよう。日かげ、風通しのよい場所、冷房の効いた室内などに移動して、体を休ませることが大切だよ。

次に、衣服をゆるめて、体を冷やすよ。首、わきの下、足の付け根などを冷やしたり、体に水をかけたり、風を送ったりして、体温を下げるようにするんだ。

意識がはっきりしていて、自分で飲める場合は、水分と塩分を補給しよう。スポーツドリンクや経口補水液などが役立つことがあるよ。

熱中症が疑われるときに、涼しい場所へ移動し、体を冷やし、水分補給し、必要に応じて救急車を呼ぶ流れを示した図解
たろう
水分を飲ませれば、それで大丈夫なの?
くまごろう
意識がはっきりしていて自分で飲めるなら、水分・塩分補給は大切だよ。でも、意識がない、反応がおかしい、自分で飲めないときは、すぐに救急車を要請する必要があるんだ。

もし意識がない、呼びかけへの反応がおかしい、自分で水分を飲めない、症状が改善しないなどの場合は、すぐに救急車を要請しよう。迷ったときも、早めに大人や先生に知らせることが大切だよ。

7. 熱中症の予防と手当のまとめ

熱中症は、暑い環境で体温調節がうまくいかなくなり、水分や塩分が不足することで起こることがあるよ。主体、環境、運動の要因が重なると、発生しやすくなるんだ。

予防のためには、暑さ指数や気象情報を確認し、運動の強さや時間を調整すること、こまめに休憩すること、水分や塩分を補給することが大切だよ。

たろう
熱中症は、気合いでがまんするものじゃなくて、早めに予防して、症状が出たらすぐ対応するものなんだね。
くまごろう
その通り。熱中症は重症化すると命に関わることもあるから、予防と手当の流れをしっかり覚えておこうね。

テストで特に大切な3つの柱

押さえる内容
熱中症のしくみ体温調節がうまくいかず、水分や塩分も不足して起こる
発生要因主体・環境・運動の要因が関係する
予防と手当暑さ指数の確認、休憩、水分・塩分補給、冷却、救急車の要請

重要語句のまとめ

重要語句意味具体例・ポイント
熱中症暑い環境で体温調節がうまくいかず、体に不調が起こる状態めまい、頭痛、吐き気、意識障害などが起こることがある
体温調節体温を一定の範囲に保とうとする働き汗をかく、血管を広げて熱を逃がすなど
発汗汗を出すこと汗が蒸発するときに体の熱をうばう
水分補給失われた水分を補うことのどがかわく前からこまめに行う
塩分補給汗で失われた塩分を補うこと大量に汗をかくときは水分だけでなく塩分も必要
暑さ指数熱中症の危険度を判断するための目安気温だけでなく、湿度・日差し・風なども関係する
主体の要因その人自身の体調や状態に関わる要因体力、体調、睡眠不足、暑さへの慣れなど
環境の要因まわりの環境に関わる要因気温、湿度、日差し、風、室内環境など
運動の要因運動や活動のしかたに関わる要因運動の強度、時間、休憩、水分補給のタイミングなど
意識障害意識がはっきりしない、反応がおかしい状態熱中症の重い症状として注意が必要
救急車の要請119番通報をして救急車を呼ぶこと意識がない、自分で水分を飲めないときなどに必要

テスト対策ポイント

  • 熱中症とは、暑い環境で体温調節がうまくいかなくなり、体に不調が起こる状態。
  • 熱中症は、室外だけでなく室内でも起こることがある。
  • 熱中症の発生には、主体・環境・運動の3つの要因が関係する。
  • 主体の要因には、体調、体力、睡眠不足、暑さへの慣れなどがある。
  • 環境の要因には、気温、湿度、日差し、風、締め切った室内などがある。
  • 運動の要因には、運動の強度、時間、休憩、水分補給などがある。
  • 熱中症の予防には、こまめな休憩、水分・塩分補給、服装の工夫が大切。
  • 暑さ指数は、熱中症の危険度を判断する目安になる。
  • 熱中症が疑われるときは、運動を中止し、涼しい場所へ移動する。
  • 意識がない、自分で水分を飲めない、症状が改善しないときは救急車を要請する。

ここまで学習できたら、ぜひ「熱中症の予防と手当」のテスト対策練習問題とドリルに挑戦しよう!

『熱中症の予防と手当』テスト対策練習問題と過去問まとめ
【中学保健体育】「熱中症の予防と手当」重要語句ドリル
【中学保健体育】「熱中症のしくみ」内容理解ドリル
【中学保健体育】「熱中症の予防」内容理解ドリル
【中学保健体育】「熱中症の手当」内容理解ドリル

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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

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