バッハ『小フーガ ト短調』解説!主題と応答・パイプオルガンの仕組みまとめ
中学音楽で学習するバッハ作曲「小フーガ ト短調」について、作曲者バッハ、バロック時代、フーガのしくみ、主題と応答、4つの声部、パイプオルガンの特徴などをわかりやすく解説するよ。
「小フーガ ト短調」は、パイプオルガンで演奏される曲で、ひとつの主題が、いくつもの声部に受けつがれながら追いかけるように重なっていくのが特徴なんだ。
定期テストでは、ヨハン・セバスティアン・バッハ、バロック時代、音楽の父、パイプオルガン、フーガ、主題、応答、4つの声部、ト短調・ニ短調などがよく問われるよ。
この記事で分かること
- 「小フーガ ト短調」の作曲者・演奏形態・形式
- バッハがどんな作曲家か
- バロック時代の音楽の特徴
- フーガとはどのような形式か
- 主題・応答・声部の意味
- 「小フーガ」と呼ばれる理由
- パイプオルガンのしくみ
- 第1声部〜第4声部の調とパート
- テストで出やすいポイント

目次
1. 「小フーガ ト短調」の基本情報
まずは、「小フーガ ト短調」の基本情報を確認しよう。テストでは、作曲者・形式・演奏形態・声部数などがよく出るよ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 曲名 | 小フーガ ト短調 |
| 作曲者 | ヨハン・セバスティアン・バッハ |
| 作曲者の国 | ドイツ |
| 生まれた都市 | アイゼナハ |
| 音楽的時代 | バロック時代 |
| 形式 | フーガ |
| 演奏形態 | パイプオルガンによる独奏 |
| 声部数 | 4つの声部 |
| 主な特徴 | 主題が、調を変えながら追いかけるように重なっていく |
| バッハの別名 | 音楽の父 |
たろう
くまごろう2. 作曲者バッハについて
ヨハン・セバスティアン・バッハは、ドイツの作曲家だよ。
バッハは、1685年にドイツのアイゼナハで生まれたんだ。テストでは、「バッハの生まれた国」「生まれた都市」を問われることがあるので、ドイツ・アイゼナハをセットで覚えておこう。
バッハは、音楽家が多い家系に生まれたよ。父も音楽に関わる仕事をしていて、バッハの親族にも音楽家がたくさんいたんだ。まさに「音楽一家」の中で育った人物なんだね。
幼いころに両親を亡くしたバッハは、兄のヨハン・クリストフから鍵盤楽器の基礎を学んだとされているよ。テストでは、「父から鍵盤楽器を学んだ」とする選択肢が出ることがあるけれど、ここは注意しよう。
バッハは、教会や宮廷の演奏家・作曲家として活躍したよ。パイプオルガンの名手としても知られ、オルガン曲、合唱曲、器楽曲など、たくさんの作品を残したんだ。
バッハは、後の音楽にとても大きな影響を与えたことから、「音楽の父」と呼ばれているよ。

肖像画の問題も出ることがあるので、ぽっちゃり体型でずんぐり・白い大きな巻き毛のカツラ・きっちりした黒い服・右手に小さな楽譜を持っていることが多いという特徴をよく覚えておこう。
たろう
くまごろうバッハの代表作
バッハの代表作には、次のようなものがあるよ。
- 小フーガ ト短調
- トッカータとフーガ ニ短調
- 主よ、人の望みの喜びよ
- マタイ受難曲
- 平均律クラヴィーア曲集
中学音楽のテストでは、「トッカータとフーガ ニ短調」や「主よ、人の望みの喜びよ」が、バッハの代表作として出ることがあるよ。
バッハのテストポイント
- フルネームはヨハン・セバスティアン・バッハ
- ドイツのアイゼナハで生まれた
- バロック時代の作曲家
- 音楽一家の家系に生まれた
- 兄のヨハン・クリストフから鍵盤楽器を学んだ
- 教会や宮廷の演奏家として活躍した
- 「音楽の父」と呼ばれる
- 同じ1685年生まれの作曲家にヘンデルがいる
3. バロック時代とは?
バッハが活躍した音楽的時代は、バロック時代だよ。
バロック時代の音楽は、複数の旋律がからみ合うように進む音楽や、装飾的で華やかな音楽が発展した時代なんだ。
「小フーガ ト短調」も、ひとつの主題がいくつもの声部に受けつがれ、重なり合いながら進んでいく曲だよ。まさに、バロック音楽らしい特徴を感じられる作品なんだ。
バッハと同じバロック時代の作曲家には、ヘンデルやヴィヴァルディがいるよ。一方、モーツァルトやベートーヴェンは、バッハより後の古典派の作曲家として整理されることが多いよ。
くまごろう4. 「小フーガ ト短調」はどんな曲?
「小フーガ ト短調」は、バッハが作曲したパイプオルガンの曲だよ。
演奏形態は、パイプオルガンによる独奏。ひとりの演奏者が、手鍵盤と足鍵盤を使って、複数の声部を同時に演奏するんだ。
この曲の形式は、フーガだよ。フーガでは、最初に主題と呼ばれる中心となる旋律が出てくる。その主題を、ほかの声部が調を変えながら追いかけるように続いていくんだ。
「小フーガ ト短調」は、4つの声部からできているよ。声部とは、音楽の中の「パート」のようなものだよ。
合唱でいうと、ソプラノ・アルト・テノール・バスのようなパートをイメージすると分かりやすいね。パイプオルガンの曲だけれど、4つの声部がまるで会話するように進んでいくんだ。
「小フーガ ト短調」のポイント
- 作曲者はバッハ
- 形式はフーガ
- 演奏形態はパイプオルガンによる独奏
- 最初に主題が提示される
- 主題をほかの声部が調を変えながら追いかける
- 4つの声部でできている
- 第1声部から第4声部までが、順番に主題を受けついでいく
5. フーガとは?

フーガとは、ひとつの主題を、複数の声部が追いかけるように演奏していく音楽の形式だよ。
フーガでは、まず最初に、ある声部が主題を演奏するよ。主題とは、その曲の中心になる大切なメロディーのことなんだ。
その後、別の声部が同じ主題を、調を変えて追いかけるように演奏する。このように、主題が次々に受けつがれていくことで、音楽がどんどん重なり、広がっていくんだ。
「フーガ」という言葉は、イタリア語で「逃走」という意味をもつよ。主題が逃げ、それを別の声部が追いかけるように聞こえることから、この名前がついているんだ。
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くまごろうフーガの流れ
フーガの基本的な流れは、次のように考えると分かりやすいよ。
- 最初の声部が主題を演奏する
- 別の声部が、調を変えて主題を追いかける
- さらに別の声部も主題を受けついで入ってくる
- 複数の声部が重なり合いながら曲が展開する
ひとつのメロディーだけを聴くのではなく、「どの声部が主題を演奏しているかな?」と耳で追いかけると、フーガの面白さが分かりやすくなるよ。
6. 主題と応答をわかりやすく解説
「小フーガ ト短調」で特に大切なのが、主題と応答だよ。
主題とは?
主題とは、その曲の中心になるメロディーのことだよ。
物語でいえば、主人公のようなものだね。「小フーガ ト短調」では、最初に第1声部が主題を提示するよ。この主題が、曲の中で何度も形を変えながら登場していくんだ。
テストでは、「フーガでは初めに何が提示されるか」と聞かれることがあるよ。答えは主題だね。
応答とは?
応答とは、主題に対して、別の声部が調を変えて答えるように演奏することだよ。
たとえば、第1声部がト短調で主題を出したあと、第2声部がニ短調で追いかけるように入ってくる。この第2声部の入り方を、主題に対する応答と考えるんだ。
会話で考えると、最初の人が「このメロディーだよ」と話しかけ、次の人が「わかった、こう返すよ」と答える感じだね。
たろう
くまごろう主題と応答のポイント
- 主題は、曲の中心になるメロディー
- フーガでは、最初に主題が提示される
- 応答は、別の声部が調を変えて主題に答えるように入ること
- 「小フーガ ト短調」では、主題と応答が追いかけるように重なっていく
7. 4つの声部の入り方
「小フーガ ト短調」は、4つの声部からできているよ。
第1声部

第2声部

第3声部

第4声部

声部とは、音楽の中でそれぞれ独立して動くパートのことだよ。合唱のソプラノ・アルト・テノール・バスのように、それぞれのパートが別々に動きながら、全体としてひとつの音楽を作っているんだ。
「小フーガ ト短調」では、4つの声部が、次のように主題を受け持つよ。
| 声部 | パート | 調 |
|---|---|---|
| 第1声部 | ソプラノ | ト短調 |
| 第2声部 | アルト | ニ短調 |
| 第3声部 | テノール | ト短調 |
| 第4声部 | バス | ニ短調 |
第1声部がト短調で主題を出し、第2声部がニ短調で応答する。そのあと、第3声部がト短調、第4声部がニ短調で入ってくるんだ。
ト短調とニ短調が交互に出てくるので、テストでは声部ごとの調を問われることがあるよ。
楽譜では、主題がどの声部に出ているかを見分ける問題も出ることがあるよ。主題の形を覚えて、どの声部がそれを演奏しているのか確認できるようにしておこう。
くまごろう8. パイプオルガンとは?

「小フーガ ト短調」は、パイプオルガンで演奏される曲だよ。
パイプオルガンは、大小さまざまな長さのパイプに空気を送り込んで音を出す鍵盤楽器だよ。
鍵盤楽器というと、ピアノのように「鍵盤を押す楽器」を思い浮かべるよね。パイプオルガンも鍵盤を使って演奏するけれど、音の出るしくみはピアノとはかなり違うんだ。
ピアノは、弦をハンマーでたたいて音を出すよ。一方、パイプオルガンは、パイプの中に空気を送り、空気を振動させて音を出すんだ。だから、音を出す原理としては、管楽器に近いと考えることができるよ。
テストでは、「パイプに空気を送り込んで音を出す」「鍵盤楽器」「管楽器と同じ原理」といったポイントが出ることがあるよ。
手鍵盤と足鍵盤
パイプオルガンには、手鍵盤と足鍵盤があるよ。
手鍵盤は、手で演奏する鍵盤。足鍵盤は、足で演奏する鍵盤だよ。パイプオルガンでは、手だけでなく足も使って低い音を演奏することができるんだ。
つまり、ひとりの演奏者が、まるで何人もの演奏者がいるように、複数の声部を同時に演奏することができるんだね。
ストップとは?
パイプオルガンには、音色を変えるための装置があるよ。これをストップというんだ。
ストップは、ふつう鍵盤の横についているよ。ストップを操作することで、どの種類のパイプに空気を送るかを変え、音色を変化させることができるんだ。
同じメロディーでも、使うストップによって、明るい音、重い音、やわらかい音など、雰囲気が変わるよ。
パイプオルガンのテストポイント
- パイプに空気を送り込んで音を出す
- 鍵盤楽器である
- 音を出す原理は管楽器に近い
- 手鍵盤と足鍵盤がある
- 音色を変える装置をストップという
- ストップは、ふつう鍵盤の横についている
9. 「小フーガ」と呼ばれる理由
この曲は、正式には「フーガ ト短調」と呼ばれることもあるけれど、一般には「小フーガ ト短調」として知られているよ。
なぜ「小フーガ」と呼ばれるのかというと、バッハには同じト短調の大きな作品として、「幻想曲とフーガ ト短調」があるからなんだ。
同じト短調のフーガと区別するために、こちらの曲は「小フーガ」と呼ばれているよ。
ここでいう「小」は、作品の価値が小さいという意味ではないよ。あくまで、別の大きなト短調のフーガと区別するための呼び方なんだ。
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くまごろう10. 重要語句のまとめ
最後に、「小フーガ ト短調」でテストに出やすい重要語句をまとめて確認しよう。
| 語句・項目 | 意味・ポイント |
|---|---|
| ヨハン・セバスティアン・バッハ | 「小フーガ ト短調」の作曲者。ドイツの作曲家 |
| アイゼナハ | バッハが生まれた都市 |
| バロック時代 | バッハが活躍した音楽的時代 |
| 音楽の父 | 後世の音楽に大きな影響を与えたバッハの呼び名 |
| ヘンデル | バッハと同じ1685年に生まれたバロック時代の作曲家 |
| 小フーガ ト短調 | バッハ作曲のパイプオルガン曲 |
| 演奏形態 | パイプオルガンによる独奏 |
| フーガ | 主題を複数の声部が追いかけるように重ねていく形式 |
| 主題 | 曲の中心となる大切な旋律 |
| 応答 | 別の声部が調を変えて主題に答えるように入ること |
| 声部 | 音楽の中で独立して動くパート |
| 第1声部 | ソプラノ。ト短調で主題を提示する |
| 第2声部 | アルト。ニ短調で応答する |
| 第3声部 | テノール。ト短調で入る |
| 第4声部 | バス。ニ短調で入る |
| パイプオルガン | パイプに空気を送り込んで音を出す鍵盤楽器 |
| 手鍵盤 | 手で演奏する鍵盤 |
| 足鍵盤 | 足で演奏する鍵盤 |
| ストップ | 音色を変えるための装置。ふつう鍵盤の横についている |
| 逃走 | フーガの語源となるイタリア語の意味 |
「小フーガ ト短調」テストで押さえるポイント
- 作曲者はヨハン・セバスティアン・バッハ
- バッハはドイツのアイゼナハで生まれた
- バッハはバロック時代の作曲家
- バッハは「音楽の父」と呼ばれる
- バッハと同じ年に生まれた作曲家にヘンデルがいる
- 演奏形態はパイプオルガンによる独奏
- 形式はフーガ
- フーガでは、最初に主題が提示される
- 主題に対して、別の声部が調を変えて入ることを応答という
- 「小フーガ ト短調」は4つの声部からなる
- 第1声部=ソプラノ=ト短調
- 第2声部=アルト=ニ短調
- 第3声部=テノール=ト短調
- 第4声部=バス=ニ短調
- パイプオルガンは、パイプに空気を送り込んで音を出す鍵盤楽器
- パイプオルガンには手鍵盤と足鍵盤がある
- 音色を変える装置をストップという
- フーガはイタリア語で「逃走」という意味
ここまで学習できたら、ぜひ「小フーガ ト短調」のテスト対策練習問題とドリルに挑戦しよう!
バッハ「小フーガ ト短調」テスト対策練習問題
【中学音楽】バッハ「小フーガ ト短調」ドリル
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

