「白いぼうし」あらすじとポイント解説(テスト対策まとめ)
小学4年国語で習う「白いぼうし」のあらすじや登場人物、教科書の全文が確認できる動画、女の子の正体や新出漢字・使われている言葉の意味など、テストで出るポイントを解説するよ。
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目次【本記事の内容】
「白いぼうし」あらすじ
作:あまん きみこ
夏の日、タクシー運転手の松井さんは、「しんし」を乗せていた。
車の中の「夏みかん」がとてもよくにおうのに、しんしはおどろく。
夏みかんはもぎたてで、松井さんのいなかのお母さんが速達で送ってくれたものだった。それがとてもうれしくて、松井さんは夏みかんを車にのせてきたのだ。
しんしがおりたあと、松井さんは白いぼうしが道においてあるのを見つける。
車にひかれないようにと、つまみ上げると、中からちょうが飛び出して逃げてしまった。
ぼうしには幼稚園の男の子の名前。ちょうをつかまえるためにぼうしをおいていたのだ。
せっかくのえものを逃してしまったと、松井さんは男の子にもうしわけなく思って困ってしまった。
考えた松井さんは夏みかんをかわりにぼうしの中へ入れた。
車にもどると、シートには女の子がすわっていた。
「菜の花町へ行きたい」と女の子はいう。
そこへぼうしの男の子とおかあさんがやってくる。
「早く行って」とあせる女の子。
ちょうが夏みかんに化けて、男の子はおどろいたかな?とわらいがこみ上げた松井さんだが、女の子がいなくなっていることに気がつく。
外には野原。ちょうがたくさん飛んでいた。
「よかったね。」「よかったよ。」「よかったね。」「よかったよ。」という小さな声が松井さんには聞こえた。
車の中にはまだ夏みかんのにおいがのこっていた。
「白いぼうし」ポイント①
場面と登場人物について
テストでは、物語の中でおこったできごとのこまかい内容や、誰がどうしたか、なぜそうしたか、など聞かれることが多いよ。
それぞれの場面で何がおきたか、登場人物の気持ちなどをしっかり確認しておこう!
①場面:タクシーの中
【登場人物】「松井さん」と「しんし」
【出来事】
- 松井さんと「しんし」が夏みかんの話をする
「松井さん」と「しんし」の話から、松井さんが夏みかんをタクシーの中に持ってきた理由が分かるよ。
松井さんは、いなかのお母さんが、もぎたての夏みかんを速達で送ってくれたのがうれしくて、車にのせてきたんだね。
「ほう、ほう。」という「しんし」の言葉は、松井さんのお母さんの話を聞いて、感心していることを表しているよ。
②場面:車の外
【登場人物】「松井さん」
【出来事】
- 松井さんが白いぼうしを見つける
- つまみ上げた時にちょうが飛び出す
- ようちえんの男の子「たけの たけお」君のものと分かる
- ちょうをつかまえておくためだったと思って困る
- かわりに夏みかんを帽子の中に入れる
しんしをおろした後、松井さんは白いぼうしが道においてあるのを見つけるね。
風で飛ばされたら、車にひかれると思って、松井さんはぼうしをつまみ上げたね。
そうしたら、ぼうしからちょうが飛び出して逃げてしまった。
ぼうしには名前が縫ってあって、男の子がちょうをつかまえるために、わざとぼうしをおいていたことが分かったんだね。
ちょうが逃げてしまって、男の子ががっかりすると思って困った松井さんは、代わりに夏みかんをぼうしの中にいれたんだね。
③場面:タクシーの中
【登場人物】「松井さん」と「女の子」と「親子」
【出来事】
- 車に戻ると女の子がすわっている
- 菜の花横町へ行きたいという
- 親子がやってくる
- 女の子があわてる
車に戻ると、とつぜん女の子が車のシートにすわっているよ。
男の子が、ぼうしの中のちょうを「あみ」でつかまえようと、もどってくると、女の子はあわてて、松井さんに早く行くように言ったね。
④場面:タクシーの中
【登場人物】「松井さん」
【出来事】
- 男の子がおどろくのを想像して笑っている
- 女の子がいなくなっている
- 外の野原には、ちょうがたくさん飛んでいた
- 「よかったね。」「よかったよ。」という声がきこえた
松井さんは、男の子が「ちょうの代わりに、夏みかんが入っている」ことにおどろくだろうなぁ、と想像して笑ったね。
イタズラをした時,どんな反応があるかワクワクする感じかな。
そんな中、後ろの席にいたはずの女の子がいなくなっていてビックリするよ。
そこはちょうど野原で、ちょうがたくさん飛んでいた。
「よかったね。」「よかったよ。」という声が松井さんに聞こえたね。
このことから、「白いぼうし」に出てくる女の子の正体は、男の子のぼうしから逃げたちょうだったのでは?ということが分かるね。
「よかったね。」というのは、「逃げられて良かったね。」ということだね。
「白いぼうし」教科書の全文
「白いぼうし」の教科書の全文が確認できる動画を紹介するよ。
音読の練習の参考にもなるよ。
「白いぼうし」ポイント②
新しい漢字とことばの意味を確認しよう!
テストでは新しく習った漢字が出ることもあるよ。
物語で出てくる、ちょっと難しいことばも、どういう意味かしっかり確認しておこう!
新出漢字
信 | 信号・信じる |
達 | 速達・友達 |
飛 | 飛ぶ |
席 | 客席 |
健 | 建物 |
菜 | 菜の花 |
例 | 例える |
言葉の意味
紳士 | 【意味】高い地位にある男性のこと。 【例】ほりぼたで乗せたお客のしんしが・・ |
たくし上げる | 【意味】服のソデなどを、手で引き上げること。 【例】ワイシャツのそでを、うでまでたくし上げていました |
もぎたて | 【意味】収穫したばかりということ。 【例】「もぎたてなのです。きのう、いなかのおふくろが・・」 |
ぬい取り | 【意味】布に、糸などで模様をぬいつけること。 【例】赤いししゆう糸で、小さくぬい取りがしてあります。 |
えもの | 【意味】狩りや漁などでとれたもののこと。 【例】せっかくのえものがいなくなっていたら・・ |
かたをすぼめて | 【意味】肩をおとすように縮めること。元気がなくて、しょんぼりしたようすのこと。 【例】ちょっとの間、かたをすぼめてつっ立っていた松井さんは・・ |
そめつける | 【意味】染めて色や模様をつけること。 【例】日の光をそのままそめつけたような、見事な色 |
せかせ | 【意味】動きがおちつかないこと。 【例】後ろから乗り出して、せかせかと言いました。 |
目を丸くする | 【意味】おどろいて、目を大きく見ひらくこと 【例】あの子は、どんなに目を丸くしただろう。 |
化ける | 【意味】形をかえて、ほかの姿になること。 【例】なにしろ、ちょうが化けたんだから・・・ |
わらいがこみ上げる | 【意味】笑うことを我慢できないようすのこと。 【例】ひとりでにわらいがこみ上げてきました。 |
「白いぼうし」まとめ
- 作者は「あまんきみこ」
- 場面ごとの出来事を確認しよう!
- 登場人物の行動と、理由を確認しよう!
- 新しく出る漢字を確認しよう1
- ことばの意味を確認しよう!
「白いぼうし」のテスト練習問題のページもあるので、チャレンジしてみてね!
運営者情報

ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。

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おもしろい
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とても勉強になりました。
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とっても頑張って勉強をしてクラストップ10位なんてすごい
じぎょうの、参考になりました