「春のうた」ポイントを解説(テスト対策まとめ)
小学4年国語で習う「春のうた」、どんなことがテストで出るのか、学習のポイントを解説するよ。
「春のうた」
目次【本記事の内容】
「春のうた」とは?
何についての詩?:春になって地上にでてきた「かえる」のうたがテーマ
4つの連で書かれている。
※連とは、「大きなまとまりで分けたもの」だよ。
「春のうた」の主人公は「かえる」
「春のうた」の中で、「まぶしいな。」とか「うれしいな。」と言っているのは誰だろう?
「春のうた」の主人公がだれか、ヒントは2つあるよ。
ひとつ目のヒントは、詩の前に書かれている文章。
「かえるは冬のあいだは土の中にいて 春になると地上に出てきます。そのはじめての日のうた。」と書いてあるね。
作者の草野心平さんが、「春のうた」とは、「どんなうた」なのかを紹介しているね。
そこには、ハッキリと、春になって、「かえる」が地上に出てきたときのうた
だと書かれているね。
ちなみに、草野心平さんは「かえる」についての詩をたくさん残しているんだよ。
「かえるの詩人」と言われているくらいなんだ。
もうひとつのヒントは、「ケルルン クック。」ということば。
これは、「かえるの鳴き声」を表しているんだ。
連とは?
「連」というのは、「大きなまとまり」で分けたもののこと。
「春のうた」には、4つの大きなまとまりがあるね。
第一連(ひとつめの連)
ほっ まぶしいな。
ほっ うれしいな。
第二連(ふたつめの連)
みずは つるつる。
かぜは そよそよ。
ケルルン クック。
ああいいにおいだ。
ケルルン クック。
第三連(3つめの連)
ほっ いぬのふぐりがさいている。
ほっ おおきなくもがうごいてくる。
第四連(4つめの連)
ケルルン クック。
ケルルン クック。
テストで、「いくつ連があるか?」という問題が出ることもあるので、覚えておくと安心だよ。
テスト対策ポイント
ポイント①
「かえるの気持ち」について
「ほっ」とはどんな気持ち?
「ほっ まぶしいな。」や「ほっ うれしいな。
ほかにも「ほっ いぬのふぐりがさいている。
「ほっ おおきなくもがうごいてくる。」
この「ほっ」ということばは、
「土の中から出てきたかえるが、春の外のせかいに喜んでワクワクしている」
気持ちをあらわしているよ。
「ほっ」って、ふつうは「安心した」とかいうときに使われるよね??
ここが草野心平さんの詩のおもしろさのひとつ。
草野心平さんは「オノマトペ」の使いかたが変わっていて、そのフシギさが人の心をひきつけているよ
※オノマトペとは?
動物の鳴き声や、物がうごく音、気持ちを音であらわすときに使うことばのこと
「ケルルン クック」ってなに??
全部で詩の中に4回出てくる「ケルルン クック。」というのも、聞いたことがないことばだね。
これは、「かえるの鳴き声」をあらわしているよ。
春がきて、うれしくてしかたない気持ちが伝わるね。
これもフシギなオノマトペだね。
カエルのなき声って「ケロケロ」とか、「グワッグワッ」とかがよく使われるよね。
ちょっと変わったなき声で、ますます印象にのこるね。
ポイント②
使われていることばの意味について
「まぶしいな。」とは?
かえるは、詩のいちばん最初に「ほっ まぶしいな。」と言っているね。
どうしてまぶしいのかな?
かえるは冬の間、ずっと土の中にいたね。
そして、春になって地上に出た「はじめてのうた」だから、「暗い土のなかから、明るい外の世界にでたから」まぶしいんだね。
「ああいいにおい。」って何のにおい?
「ああいいにおい。」とかえるは言っているね。
花のにおいなのか、水のにおいなのか、風のにおいなのか・・こまかく「何のにおい」とは書かれていないけれど、かえるは、春になってやっと土の中から出てきたんだから、「いいにおい」というのは外の世界のにおいのことだということが分かるよ。
「そよそよ」ってどんな風?
風の音をあらわすことばは、ほかにも「ピューピュー」とか、「ザワザワ」とか、いろいろあるね。
「そよそよ」というのは、「風が静かに心地よく吹く」ようすをあらわすことばだよ。
「いぬのふぐり」ってなに?
「いぬのふぐり」は、花の名前だよ。
はたけや野原で、早春にさく花なんだ。
ちなみに、花ことばは「信頼」なんだって。
ポイント③
かえるが感じたものについて
かえるは、春になってはじめて外に出てきて、詩の中でいろいろなものを感じて喜んでいるね。
かえるは「目」や「鼻」、「からだ」などを使って春を感じているよ。
でも、詩にはこまかくハッキリとは書かれていないので、ここで紹介するのは「教科書などで一般的に考えられているもの」なんだ。
視覚(目で見て)で感じたもの
①外の明るい世界
「ほっ まぶしいな。」と言っているように、土の中から出てきて、外の明るさを「目で感じた」んだね。
※「太陽を見た」という考えかたもあるよ。
②いぬのふぐり
「いぬのふぐりがさいている。」と言っているように、春にさく「いぬのふぐり」の花を見たんだね。
③おおきなくも
「おおきなくもがうごいてくる。」と言っているように、「おおきなくも」がかえるに向かってうごいているのを見ているね。
※この「くも」は「空にうかぶ雲」なのか、「虫の蜘蛛」なのか2つの考え方があるよ。
教科書によっては「雲」のことだとハッキリ書いているものもあるけれど、このあと紹介する「蜘蛛」だという考え方も面白いので読んでみてね。
触覚(さわって)感じたもの
①みず
「みずは つるつる。」と言っているように、かえるは水をさわったという考え方があるよ。
この「つるつる」ということばも、水につかうのはめずらしいよね。
※「みずは つるつる。」を、「つるつるして綺麗なみず」という考え方で、かえるはみずをさわったのではなくて、見たのでは?という意見もあるよ。
②かぜ
「かぜは そよそよ。」と言っているように、かぜがやさしく吹くのを、からだで感じているのが分かるね。
臭覚(鼻)で感じたもの
外の世界
「ああいいにおいだ。」と言っているように、土の中から出てきて、春の外の世界の色々なにおいを鼻で感じているんだね。
テストでは、「かえるが見たものはなんですか?2つ答えましょう」という問題が出ることが多いよ。
「いぬのふぐり」と、「おおきなくも」をかえるが見たことはハッキリ詩の中にも書かれているからね。
「雲」か「蜘蛛」かどっち??
「おおきなくもがうごいてくる。」というのは、「雲」だという考え方が多いけれど、「蜘蛛」ではないかという考え方の理由を紹介するよ。
①いぬのふぐりは地面にある。いぬのふぐりを見た時に、近くに蜘蛛がいたのでは?いぬのふぐりを見ていたのに、きゅうに空を見上げているのはおかしい!
②草野心平さんがさいしょにこの詩を発表したときには、「ほっ おおきなくもがうごいてくる。」の後に、「くっくっくっ。」というかえるのセリフがあった。これはかえるが笑っている声。
冬の間、ずっとエサを食べていなかったかえるが、えものの蜘蛛を見つけて嬉しくて笑っているのでは?
③感覚というのは、全部で5つ。「視覚(見る)」「触覚(さわる)」「聴覚(聞く)」「臭覚(におう)」「味覚(あじわう)」。詩の中では、「いぬのふぐり(視覚)」「みずは つるつる(触覚)」「かぜは そよそよ(聴覚)」「いいにおい(臭覚)」そして、「おおきなくも(味覚)」なのでは?
そうすれば、詩の中で5つ全部の感覚が、ちゃんとそろうよ。
つまり、おおきな蜘蛛を、かえるはつかまえて、あじわったのでは?
「春のうた」まとめ
- 作者は草野心平
- 詩の主人公は「かえる」
- 詩の季節は「春」
- 春になって、土の中から外の世界にでて喜んでいるかえるの気持ちがかかれいている
- 全部で4連でかかれている
- 「ケルルン クック」とは、かえるのなき声
- ことばの意味をかくにんしよう!
- かえるが見たのは「いぬのふぐり」と「おおきなくも」
「春のうた」のテストれんしゅう問題のページもあるので、チャレンジしてみてね!
運営者情報
ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。
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