中2保健『薬物乱用の害と健康』をわかりやすく解説!薬物乱用の意味と心身への影響

中学2年生の保健体育で学習する「薬物乱用の害と健康」について、わかりやすく解説するよ。

覚醒剤や大麻などの薬物を不正に使ったり、医薬品を本来の目的とは違う使い方で使ったりすることは、心身の健康に大きな害を及ぼすことがあるよ。

この単元では、薬物乱用とは何か、薬物が脳や体にどのような影響を与えるのか、そして薬物乱用がなぜやめにくくなるのかを学習していこう。

この記事で分かること

  • 薬物乱用とは何か
  • 乱用される薬物の種類
  • 覚醒剤・有機溶剤・大麻の特徴
  • 薬物乱用が脳に与える影響
  • 幻覚・幻聴・妄想などの精神への影響
  • フラッシュバックとは何か
  • 薬物乱用の悪循環と依存症状
  • 薬物乱用を防ぐために大切なこと

1. 薬物乱用とは

薬物乱用とは、薬物を本来の目的や正しい方法から外れて使うことで、1回の使用でも乱用になる場合があることを示した図解

薬物乱用とは、薬物を本来の目的や正しい方法から外れて使うことだよ。

たとえば、医薬品を医療の目的以外に使ったり、シンナーなどの有機溶剤や覚醒剤、大麻など、法律で禁止されている薬物や化学物質を不正に使ったりすることが、薬物乱用にあたるよ。

薬物乱用は、「何回も使うこと」だけを指すわけではないよ。たとえ1回の使用でも乱用といえる場合があるんだ。

薬物乱用は、脳や体に大きな影響を与え、健康だけでなく、生活や人間関係、将来にも深刻な問題を起こすことがあるよ。

たろう
薬物乱用って、何度も使うことだけをいうの?

くまごろう
そうではないよ。禁止されている薬物を使ったり、医薬品を目的外に使ったりすることは、1回でも乱用になる場合があるんだ。

2. 乱用される薬物の種類

乱用される薬物には、有機溶剤、覚醒剤、大麻、危険ドラッグなどがあり、脳や体に悪い影響を与えることを整理した図解

乱用される薬物には、さまざまなものがあるよ。

教科書では、有機溶剤覚醒剤大麻などが例として示されているよ。

これらの薬物は、脳や神経に強い影響を与えたり、心や体の働きを乱したりすることがあるんだ。

また、薬物によっては、気分が一時的に変化したり、現実にはないものが見えたり聞こえたりするなど、精神への影響が現れることもあるよ。

種類主な影響
有機溶剤シンナー、トルエンなど意識障害、頭痛、吐き気、運動障害など
覚醒剤スピード、エス、アイスなどと呼ばれることがある幻覚、幻聴、妄想、強い依存性など
大麻マリファナ、ハシシなどと呼ばれることがある知覚の変化、判断力の低下、記憶への影響など

薬物の名前や呼び方はさまざまだよ。危険な薬物は、別の名前で近づいてくることもあるため、「よく知らないもの」「すすめられたもの」を安易に使わないことが大切なんだ。

3. 覚醒剤・有機溶剤・大麻

覚醒剤は、脳や神経を異常に興奮させる薬物だよ。

覚醒剤を乱用すると、幻覚や幻聴、妄想などが現れたり、強い依存症状が起こったりすることがあるよ。また、急性中毒によって命に関わる危険もあるんだ。

有機溶剤には、シンナーやトルエンなどがあるよ。これらを吸い込むと、頭痛、吐き気、意識障害、運動障害などが起こることがあるんだ。

大麻は、知覚や気分、判断力などに影響を与えることがある薬物だよ。現実の感じ方が変わったり、記憶や判断に影響したりすることがあるよ。

どの薬物も、「少しだけなら大丈夫」と考えるのはとても危険だよ。薬物乱用は、心身の健康を大きく損なう可能性があるんだ。

たろう
薬物って、種類によって影響は違うけれど、どれも危険なんだね。

くまごろう
その通り。脳や体に強い影響を与えるものが多く、依存症状や命に関わる危険もあるんだ。

4. 危険ドラッグとは

薬物の中には、「危険ドラッグ」と呼ばれるものもあるよ。

危険ドラッグは、「合法」「安全」などと見せかけて販売されることがあるけれど、実際にはどのような成分が含まれているか分からず、健康に深刻な害を及ぼすことがあるんだ。

名前や見た目だけでは危険だと分かりにくいものもあるため、知らない薬物や化学物質を使わないことが大切だよ。

危険ドラッグによって、意識障害、異常行動、事故、急性中毒などが起こることもあるよ。

「合法と書いてあるから安全」と考えるのではなく、よく分からないものには近づかない、すすめられても断るという判断が必要なんだ。

5. 薬物乱用が脳に与える影響

薬物乱用が脳に影響し、幻覚、幻聴、妄想、記憶や判断、運動などの働きを乱すことを示した図解

乱用される薬物は、直接に大きな影響を与えることがあるよ。

薬物によって脳の神経の働きが乱れると、ものの見え方や聞こえ方、考え方、記憶、判断、運動などに影響が現れることがあるんだ。

たとえば、実際にはないものが見える幻覚、実際には聞こえない音や声が聞こえる幻聴、現実とは違うことを強く信じ込む妄想などが現れることがあるよ。

また、手足が震える、手足の動きがスムーズでなくなる、記憶が妨げられるなど、脳のさまざまな働きに影響が出ることもあるんだ。

薬物による脳への影響は、心身の健康だけでなく、学習や生活、人との関わりにも大きな問題を起こすことがあるよ。

たろう
薬物は、体だけじゃなくて脳にも強く影響するんだね。

くまごろう
そうだよ。見る、聞く、考える、覚える、判断する、体を動かすといった大切な働きが乱れることがあるんだ。

6. 心身に現れるさまざまな影響

薬物乱用によって、心と体にはさまざまな影響が現れることがあるよ。

精神への影響としては、幻覚、幻聴、妄想、不安、いらいら、気分の落ち込みなどがあるよ。

体への影響としては、頭痛、吐き気、けいれん、意識障害、運動障害、手足の震えなどが起こることがあるんだ。

さらに、薬物の種類や使い方によっては、急性中毒を起こし、死亡に至ることもあるよ。

薬物乱用は、自分の心身を傷つけるだけでなく、事故や犯罪、人間関係の悪化など、周囲の人や社会にも大きな影響を及ぼすことがあるんだ。

薬物乱用による影響の例

  • 幻覚、幻聴、妄想
  • 不安、いらいら、気分の落ち込み
  • 記憶や判断への影響
  • 手足の震え、運動の障害
  • 頭痛、吐き気、意識障害
  • 急性中毒や死亡の危険
  • 事故や犯罪につながる危険

7. フラッシュバックとは

薬物をやめたあとでも、薬物使用時のような幻覚や幻聴、妄想などの症状が突然現れるフラッシュバックを説明した図解

薬物乱用の影響として、フラッシュバックが起こることがあるよ。

フラッシュバックとは、薬物を使うのをやめたあとでも、薬物を使っていたときのような症状が突然現れることだよ。

たとえば、薬物を使っていないのに、幻覚や幻聴、妄想などが再び現れることがあるんだ。

これは、薬物によって脳が大きな影響を受けたことに関係しているよ。薬物の害は、使っているときだけで終わるとは限らないんだ。

薬物乱用は、一度やめても心身に影響が残ることがあるため、最初から手を出さないことがとても大切だよ。

たろう
やめたあとにも症状が出ることがあるんだね。

くまごろう
そうなんだ。だから、薬物の害は一時的なものではなく、長く残ることがあると理解しておくことが大切だよ。

8. ドーピングも薬物乱用に含まれる

ドーピングとは、スポーツなどで能力を高める目的で、禁止されている薬物や方法を使うことだよ。

ドーピングは、公平な競技を妨げるだけでなく、心身の健康にも悪い影響を与えることがあるよ。

たとえば、筋肉を増やしたり、疲れを感じにくくしたりする目的で薬物を使うと、体の自然な働きが乱れ、心臓や肝臓、ホルモンの働きなどに影響が出ることがあるんだ。

「勝つため」「記録を出すため」であっても、薬物を不正に使うことは許されないよ。

スポーツでは、努力や練習によって力を高めることが大切であり、薬物に頼ることは健康と信頼を損なう行為なんだ。

9. 薬物乱用の悪循環と依存症状

薬物を使う、一時的な作用がなくなる、また使いたくなる、やめにくくなる、さらに使ってしまうという薬物乱用の悪循環を示した図解

薬物乱用をくり返すと、薬物乱用の悪循環に陥ることがあるよ。

薬物による一時的な作用がなくなったときに、また薬物を使いたいという強い欲求が現れることがあるんだ。

このような状態になると、「やめたい」と思っても薬物をやめにくくなり、薬物を探したり、さらに使ったりする行動につながることがあるよ。

薬物を使わないと、強い不安やいらいら、体の苦しさなどが現れることもあるよ。このような症状を依存症状というよ。

薬物乱用は、心身の健康な発育や人格の形成を著しく妨げることがあるんだ。

薬物乱用の悪循環

  1. 薬物を使う。
  2. 一時的な作用がなくなる。
  3. また使いたいという強い欲求が出る。
  4. やめたくてもやめにくくなる。
  5. さらに薬物を使ってしまう。

たろう
薬物乱用って、一度始めるとやめにくくなることがあるんだね。

くまごろう
そうだよ。強い欲求や依存症状が現れて、悪循環に陥ることがあるから、最初から使わないことが大切なんだ。

10. 薬物乱用を防ぐために大切なこと

薬物乱用を防ぐためには、薬物の危険性を正しく知ることが大切だよ。

「一度だけなら大丈夫」「みんなやっている」「安全なものだから」などと言われても、絶対に使ってはいけないよ。

危険な薬物は、見た目や名前を変えて近づいてくることがあるよ。よく分からないものをすすめられたときは、はっきり断ることが必要なんだ。

また、困ったときや不安なとき、誘いを断りにくいときは、信頼できる大人に相談しよう。先生、保護者、医師、相談機関など、助けを求められる相手はいるよ。

薬物乱用から自分を守ることは、今の健康だけでなく、将来の自分の生活や夢を守ることにもつながるんだ。

11. 薬物乱用の害と健康のまとめ

薬物乱用とは、医薬品を医療の目的以外に使ったり、法律で禁止されている薬物や化学物質を不正に使ったりすることだよ。

乱用される薬物には、有機溶剤、覚醒剤、大麻、危険ドラッグなどがあるよ。また、スポーツなどで禁止薬物を使うドーピングも薬物乱用に含まれるよ。

薬物は、脳に大きな影響を与え、幻覚、幻聴、妄想、記憶や判断への影響、運動障害などを引き起こすことがあるよ。薬物によっては、急性中毒を起こし、死亡に至る危険もあるんだ。

薬物を使うのをやめたあとでも、薬物を使っていたときのような症状が突然現れることがあり、これをフラッシュバックというよ。

薬物乱用をくり返すと、薬物をまた使いたいという強い欲求が現れ、やめたくてもやめにくくなることがあるよ。このような依存症状により、薬物乱用の悪循環に陥ることがあるんだ。

薬物乱用は、心身の健康な発育や人格の形成を大きく妨げることがあるよ。薬物の危険性を正しく理解し、絶対に手を出さないこと、誘われたら断ること、困ったら相談することが大切なんだ。

テストで特に大切な4つの柱

押さえる内容
薬物乱用とは薬物を本来の目的以外に使ったり、禁止薬物を不正に使ったりすること
乱用される薬物有機溶剤、覚醒剤、大麻、危険ドラッグなど
心身への影響脳への影響、幻覚、幻聴、妄想、運動障害、急性中毒など
悪循環と依存症状強い欲求が現れ、やめたくてもやめにくくなる

重要語句のまとめ

重要語句意味ポイント
薬物乱用薬物を本来の目的や正しい方法から外れて使うこと1回の使用でも乱用になる場合がある
覚醒剤脳や神経を異常に興奮させる薬物幻覚、幻聴、妄想、依存症状などに関係
有機溶剤シンナー、トルエンなど意識障害、頭痛、吐き気、運動障害などに関係
大麻知覚や判断などに影響する薬物記憶や判断力に影響することがある
危険ドラッグ危険な成分を含むことがある薬物「合法」「安全」に見せかけることがある
幻覚実際にはないものが見えること薬物乱用によって現れることがある
幻聴実際にはない音や声が聞こえること精神への影響のひとつ
フラッシュバック薬物をやめたあとでも、薬物を使っていたときのような症状が突然現れること薬物の害が長く残ることを示す
依存症状薬物を使いたい強い欲求や、使わないと苦しくなる症状やめたくてもやめにくくなる
ドーピングスポーツなどで禁止薬物や禁止方法を使うこと健康にも競技の公平性にも問題がある

テスト対策ポイント

  • 薬物乱用とは、薬物を本来の目的や正しい方法から外れて使うことである。
  • 禁止されている薬物を使うことは、1回でも乱用になる場合がある。
  • 乱用される薬物には、有機溶剤、覚醒剤、大麻、危険ドラッグなどがある。
  • 薬物は脳に大きな影響を与えることがある。
  • 薬物乱用によって、幻覚、幻聴、妄想、記憶や判断への影響、運動障害などが起こることがある。
  • 薬物によっては、急性中毒や死亡の危険がある。
  • フラッシュバックとは、薬物をやめたあとでも、薬物使用時のような症状が突然現れることである。
  • ドーピングも薬物乱用に含まれる。
  • 薬物乱用をくり返すと、依存症状が現れ、やめたくてもやめにくくなることがある。
  • 薬物乱用は、心身の健康な発育や人格の形成を大きく妨げることがある。
  • 薬物乱用を防ぐには、誘われても断ること、困ったときは相談することが大切である。

ここまで学習できたら、ぜひ「薬物乱用の害と健康」のテスト対策練習問題とドリルに挑戦しよう!

『薬物乱用の害と健康』テスト対策練習問題と過去問まとめ
【中学保健体育】「薬物乱用の害と健康」重要語句ドリル
【中学保健体育】「薬物乱用とは」内容理解ドリル
【中学保健体育】「薬物乱用の健康への影響」内容理解ドリル
【中学保健体育】「薬物乱用の悪循環と防止」内容理解ドリル

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

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