中学地理「地球儀と世界地図」違い・地図のゆがみ・方位と距離をわかりやすく解説
中学地理で学習する「地球儀と世界地図」について、地球儀と世界地図の違い、地図のゆがみ、目的に合わせた地図の使い分け、方位や距離の調べ方をわかりやすく解説するよ。
この単元で大事なのは、「地球儀と世界地図のどちらがすぐれているか」ではなく、何を調べたいときに、どちらを使うと便利なのかを考えることなんだ。
地球儀と世界地図は、何が違うの?

地球は丸い形をしているよね。その丸い地球を、小さくした模型が地球儀だよ。
一方、丸い地球を紙や画面の上に平たく表したものが世界地図なんだ。
たとえるなら、地球儀は「地球のミニチュア」。世界地図は「地球を広げて見やすくした説明書」みたいなものだね。
| 道具 | 特徴 |
|---|---|
| 地球儀 | 地球に近い形で表した模型 |
| 世界地図 | 丸い地球を平面に表した地図 |
地球儀のよいところ
地球儀のよいところは、地球の丸い形に近いことだよ。
丸いものを丸いまま表しているので、大陸や海の形、面積、方位、距離のゆがみが少ないんだ。
ここで大事なのは、「完全に正しい」と言い切るより、地球に近い形なので、ゆがみがとても少ないと考えることだよ。中学地理のテストでも、この言い方のほうが安全なんだ。
たとえば、日本からアメリカへ行く飛行機のルートを地球儀で見ると、世界地図で見たときとは少しちがって見えることがある。これは、地球が丸いからなんだ。
地球儀で見ると、「地球の表面を進む」という感じがつかみやすいんだね。
地球儀の不便なところ
ただし、地球儀にも不便なところがあるよ。
地球儀は丸いので、世界全体を一度に見ることはできない。日本を見ているとき、反対側のブラジルやアルゼンチンのあたりは見えにくいよね。
それに、地球儀は持ち歩きにくい。授業中に一人一個ずつ机に置くのも、ちょっと大変だよね。
だから、世界全体を一度に見たいときや、ノートやプリントで確認したいときには、世界地図が便利なんだ。
世界地図のよいところ
世界地図のよいところは、世界全体を一度に見やすいことだよ。
六つの州の位置を確認したり、日本から見てアメリカやヨーロッパがどのあたりにあるのかを見たりするとき、世界地図はとても便利なんだ。
教科書や地図帳に世界地図がよく出てくるのも、広い世界を一目で見られるからだね。
世界地図には、なぜゆがみが出るの?

世界地図で注意したいのは、丸い地球を平面にしているということだよ。
みかんの皮を思い出してみよう。丸いみかんの皮を、やぶらずにぴったり平らに広げるのはむずかしいよね。
地球も同じで、丸いものを平らにすると、どこかに無理が出る。その無理が、地図のゆがみなんだ。
だから世界地図では、形、面積、距離、方位のすべてを同時に正しく表すことはできないよ。
世界地図は、目的に合わせて使い分ける

世界地図にはゆがみがある。でも、だからダメというわけではないよ。
大事なのは、何を調べたいかに合わせて地図を選ぶことなんだ。
たとえば、面積を比べたいときには、面積が正しく表されるように工夫された地図を使う。ただし、そのぶん形や距離、方位はゆがみやすくなるよ。
反対に、ある地点からの距離や方位を調べやすい地図もある。でも、その地図では中心から遠い場所ほど、形や面積が大きくゆがむことがあるんだ。
| 調べたいこと | 向いている地図 | 注意点 |
|---|---|---|
| 国や大陸の面積を比べたい | 面積を正しく表す地図 | 形がゆがみやすい |
| ある地点からの距離や方位を見たい | 中心からの距離や方位を表しやすい地図 | 中心から遠い場所ほどゆがみやすい |
| 世界全体の位置関係を見たい | 一般的な世界地図 | 面積や形にゆがみが出る |
地図は、万能の道具というより、目的に合わせて選ぶ道具なんだね。
方位の表し方

地図を見るときには、方位も大切だよ。
基本になる方位は、北・南・東・西の4つ。この4つをまとめて四方位というよ。
さらに、北東・南東・南西・北西を加えると、全部で8つになる。これを八方位というんだ。
| 方位 | 読み方 |
|---|---|
| 北 | きた |
| 北東 | ほくとう |
| 東 | ひがし |
| 南東 | なんとう |
| 南 | みなみ |
| 南西 | なんせい |
| 西 | にし |
| 北西 | ほくせい |
もっと細かく表したいときは、16方位を使うよ。たとえば、北と北東の間は北北東、北東と東の間は東北東という。
「北に近いけれど、少し東より」なら北北東。「東に近いけれど、少し北より」なら東北東、という感じだね。
| 16方位の例 | どのあたりか |
|---|---|
| 北北東 | 北と北東の間 |
| 東北東 | 北東と東の間 |
| 東南東 | 東と南東の間 |
| 南南東 | 南東と南の間 |
| 南南西 | 南と南西の間 |
| 西南西 | 南西と西の間 |
| 西北西 | 西と北西の間 |
| 北北西 | 北西と北の間 |
ふつうの地図では、上が北になっていることが多いよ。ただし、地図の種類によっては、中心から見た方位を考えるものもある。だから、地図を読むときは、どこを基準にしているのかも見ておこう。
地球儀で距離を調べるには

地球儀では、紙テープや糸を使って、2つの地点の距離を調べることができるよ。
たとえば、日本の東京とアメリカのニューヨークの間に紙テープを当てて、その長さを測る。そして、地球儀の縮尺を使って、実際の距離に直すんだ。
ここで大切なのは、紙テープで測った長さがそのまま実際の距離になるわけではないこと。縮尺を使って換算する必要があるよ。
地球儀は丸いので、世界地図ではわかりにくい「地球の表面を通る近い道すじ」も考えやすいんだ。
地球儀で方位を調べるには
地球儀で方位を調べるときも、2つの地点を結んで考えるよ。
ただし、地球は丸いので、平らな世界地図で見たときの方位と、地球儀で見たときの方位が同じように見えないことがある。
だから、遠くの国への方位や距離を考えるときには、世界地図だけでなく地球儀も使うと、より地球らしい見方ができるんだ。
地球儀と世界地図は、どちらが便利?
ここまで読むと、「結局、地球儀と世界地図のどっちを使えばいいの?」と思うかもしれないね。
答えは、目的によって使い分けるだよ。
地球の形に近い見方をしたいときは、地球儀が向いている。世界全体を一度に見たいときは、世界地図が向いている。
これは、はさみとのりのどちらが便利かを聞くようなものだよ。紙を切るならはさみ、貼るならのり。道具は、目的に合わせて使うのが大事なんだ。
テストでよく出るポイント
「地球儀と世界地図」では、次の内容がテストでよく問われるよ。
- 地球儀は、地球の形を小さくした模型である。
- 地球儀は、地球に近い形なので、面積・形・距離・方位のゆがみが少ない。
- 世界地図は、丸い地球を平面に表したものである。
- 世界地図は、世界全体を一度に見やすい。
- 世界地図では、形・面積・距離・方位のすべてを同時に正しく表すことはできない。
- 面積が正しい地図では、形や距離、方位がゆがみやすい。
- 中心からの距離や方位がわかりやすい地図では、中心から遠い場所ほど形や面積がゆがみやすい。
- 地図は、調べたい目的に合わせて使い分けることが大切である。
- 方位の基本は、北・南・東・西である。
- 地球儀で距離を調べるときは、紙テープや糸で測り、縮尺を使って実際の距離に直す。
「地球儀と世界地図」のまとめ
地球儀は、地球の形を小さくした模型で、地球に近い形なので、面積・形・距離・方位のゆがみが少ない。
一方、世界地図は、丸い地球を平面に表したものなので、世界全体を一度に見やすい。ただし、形・面積・距離・方位のすべてを同時に正しく表すことはできないよ。
だから、地図を見るときは「何を調べたいのか」を考えることが大切なんだ。面積を比べたいのか、方位や距離を知りたいのか、世界全体を見たいのか。目的によって、使いやすい地図は変わるよ。
地球儀と世界地図は、どちらか一方だけを覚えるものではなく、目的に合わせて使い分けるものなんだね。
ここまで学習できたら、「地球儀と世界地図」のテスト対策練習問題とドリルにも挑戦して理解を定着させよう!
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

