山月記中島敦「山月記」テスト対策練習問題と過去問まとめ山月記
中島敦「山月記」は、高校国語の定期テストでよく出題される作品だよ。
特に、李徴の人物像、虎になった理由、「臆病な自尊心」と「尊大な羞恥心」、袁傪の役割、最後の咆哮の意味は、テストで問われやすいポイントなんだ。
この記事では、「山月記」の重要語句・漢字、内容理解、心情変化、主題を問題形式で確認していくよ。
内容を先に確認したい人は、解説ページも参考にしてね。
中島敦「山月記」解説!あらすじ・李徴が虎になった理由・主題をわかりやすく解説
このテスト対策で確認すること
- 「山月記」の作者・原典・舞台
- 重要語句・新出漢字の読み方と意味
- 李徴の人物像と過去
- 李徴が虎になった理由
- 「臆病な自尊心」「尊大な羞恥心」の意味
- 袁傪の役割
- 詩と妻子をめぐる李徴の自己中心性
- 最後の咆哮と作品の主題
- 本文引用を使った抜き出し問題・記述問題
目次
1. 基本情報・重要語句・漢字の問題
まずは、「山月記」の基本情報と、テストで問われやすい語句・漢字を確認しよう。
問1
ア:芥川龍之介
イ:中島敦
ウ:夏目漱石
エ:森鷗外
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【解説】「山月記」の作者は中島敦だよ。高校国語でよく扱われる近代文学作品の一つなんだ。
問2
ア:『今昔物語集』
イ:『平家物語』
ウ:唐代の伝奇小説『人虎伝』
エ:『徒然草』
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【解説】「山月記」は、唐代の伝奇小説「人虎伝」など、中国の古典をもとにして作られた作品だよ。「中国の昔話」とぼんやり覚えるより、「人虎伝」という名前も確認しておくと安心だね。
問3
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【解説】「博学才穎」は、学問が広く、才能がすぐれていることだよ。李徴が若いころから優秀だったことを示す語句なんだ。
問4
ア:自分の考えにこだわり、人と合わないこと
イ:学問が広く、才能がすぐれていること
ウ:人に対してとても親切であること
エ:身分が低く、貧しいこと
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【解説】「狷介」は、自分の考えにこだわり、人と合わないことだよ。李徴の性格を表す重要語句なんだ。
問5
ア:自分を強く責めること
イ:他人に助けを求めること
ウ:自分の立場をあきらめること
エ:自分の才能や力を頼みにすること
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【解説】「恃む」は「頼みにする」という意味だよ。李徴は、自分の才能を強く信じていた人物なんだ。
問6
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【解説】「賤吏」は、身分の低い役人という意味だよ。李徴が低い役職に甘んじることを嫌ったことと関係している語句なんだ。
問7
ア:とても満足しているようす
イ:不満で楽しくないようす
ウ:驚き恐れているようす
エ:静かに喜んでいるようす
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【解説】「怏々」は、不満で楽しくないようすを表す語句だよ。李徴が再び役人になったあと、心から満足できなかったことを表しているんだ。
問8
ア:大声で読み上げること
イ:人の作品を批評すること
ウ:言葉を伝えて記録すること
エ:古い書物を燃やすこと
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【解説】「伝録」は、言葉を伝えて書き記すことだよ。虎になった李徴は、自分の詩を袁傪に書き取ってもらおうとするんだ。
問9
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【解説】「咆哮」は、獣などが大声でほえることだよ。最後に虎となった李徴が月に向かってほえる場面で重要になる語句なんだ。
2. 李徴の過去と人物像の問題
次に、李徴がどんな人物だったのかを確認しよう。
問10
ア:学問には関心がなく、武芸だけにすぐれていた
イ:身分が低く、役人になることができなかった
ウ:博学才穎で、若くして進士に合格した
エ:袁傪の家に仕える下級の使用人だった
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【解説】李徴は、もともと才能に恵まれた優秀な人物だったよ。だからこそ、自分の才能に強い誇りを持っていたんだ。
問11
ア:病気になって働けなくなったから
イ:低い役職に甘んじることを潔しとしなかったから
ウ:袁傪から役人を辞めるように言われたから
エ:家族から詩人になるように頼まれたから
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【解説】李徴は、自分の才能を高く評価していたため、低い役職にいることを耐えがたいと感じたんだ。ここには、李徴の高い自尊心が表れているよ。
問12
ア:詩人として名を成すこと
イ:商人として成功すること
ウ:武将として名を上げること
エ:僧になって山にこもること
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【解説】李徴は、詩人として名を残したいと考えていたよ。自分の詩によって後世に名を残すことが、李徴の強い願いだったんだ。
問13
ア:詩をまったく作らなかったから
イ:文字を読むことができなかったから
ウ:詩そのものに全く興味がなかったから
エ:師についたり、詩友と切磋琢磨したりしなかったから
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【解説】李徴は詩人として名を残したかったけれど、他人に学ぶことを避けたんだ。自分の才能を信じながらも、実力不足が明らかになることを恐れて、本当に自分を磨く努力から逃げてしまったと読めるよ。
問14
ア:詩人になる夢を完全に忘れたから
イ:妻子を養うため、生活のために仕方なく戻ったから
ウ:袁傪にすすめられたから
エ:虎になることを避けるためだったから
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【解説】詩人として名声を得られなかった李徴は、生活が苦しくなり、妻子のために再び官職につくよ。しかし、自尊心の高い李徴にとって、これは大きな屈辱でもあったんだ。
問15
ア:ようやく自分に合った仕事を見つけて満足していた
イ:詩への関心を完全に失い、役人の仕事に喜びを感じていた
ウ:自尊心が傷つき、不満や焦りを深めていた
エ:袁傪より出世したことを心から喜んでいた
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【解説】李徴は、再び役人になっても心から満足できなかったよ。かつて自分が見下していた人々の下で働くことになり、自尊心が傷ついていったんだ。
3. 袁傪との再会の問題
李徴が虎になったあと、旧友の袁傪と再会する場面を確認しよう。
問16
ア:李徴を役人から追放した上司
イ:李徴の詩を批判した敵
ウ:李徴の弟子
エ:李徴の旧友
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【解説】袁傪は、李徴の旧友だよ。李徴と親しかった人物であり、虎になった李徴の告白を聞く重要な役割をもっているんだ。
問17
ア:虎になった自分の姿を見られることが恥ずかしかったから
イ:袁傪をだまして都へ連れて行こうとしたから
ウ:自分が李徴であることを完全に忘れていたから
エ:袁傪を怖がらせて楽しみたかったから
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【解説】李徴は、虎になった姿を旧友に見られることを恥じているよ。ここには、人間としての李徴の心がまだ残っていることと、強い羞恥心が表れているんだ。
問18
ア:李徴を虎に変えた人物
イ:李徴の詩を盗んだ人物
ウ:李徴の告白を聞き、詩や願いを受け取る人物
エ:李徴を処罰するために追ってきた人物
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【解説】袁傪は、虎になった李徴の話を聞く人物だよ。李徴の告白を読者に伝えるためにも、袁傪はとても重要な存在なんだ。
問19
ア:自分の詩を後世に残したかったから
イ:袁傪の詩を直してあげたかったから
ウ:妻子に詩を読ませたくなかったから
エ:虎としての生活を書き残したかったから
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【解説】李徴は、虎になったあとも詩人としての名声にこだわっているよ。自分の詩が残らないまま消えてしまうことを恐れ、袁傪に伝録を頼むんだ。
問20
ア:李徴は妻子をまったく気にかけていなかった
イ:李徴は妻子のことを最初に頼み、詩のことは忘れていた
ウ:李徴は妻子を袁傪に会わせるために呼び寄せた
エ:李徴は妻子より先に詩を頼んだことに気づき、自分を責めた
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【解説】李徴は、妻子への思いがないわけではないよ。けれど、先に詩のことを頼んでしまった。そのことに自分で気づき、自己中心的な自分を責めるんだ。
4. 李徴の告白と心の弱さの問題
ここからは、「山月記」の最重要ポイントである、李徴の内面について確認しよう。
問21
ア:自分には価値がないと考え、何も望まない心
イ:自分は優れていると思いたいが、実力不足が明らかになることを恐れる心
ウ:他人を助けるために、自分の誇りを捨てる心
エ:人に認められなくても、努力を続ける心
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【解説】「臆病な自尊心」とは、自分は優れていると思いたい一方で、努力して失敗し、自分の実力不足が明らかになることを恐れる心だよ。李徴は、この心のために本気で自分を磨くことから逃げてしまったんだ。
問22
ア:失敗を恐れず、人前で堂々と努力する心
イ:自分を低く見せて、他人に助けを求める心
ウ:他人の成功を心から喜ぶ心
エ:本当は傷つくのが怖いのに、偉そうにして人を遠ざける心
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【解説】「尊大な羞恥心」は、本当は傷つくのが怖いのに、その弱さを隠すために偉そうにしてしまう心だよ。李徴は、人に学ぶことを恥と感じ、人と交わることを避けてしまったんだ。
問23
ア:詩人になる気持ちがまったくなかったから
イ:自分の才能のなさが明らかになることを恐れたから
ウ:袁傪に詩作を禁止されていたから
エ:家族が詩を嫌っていたから
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【解説】李徴は、自分の才能を信じたい一方で、努力しても成功できなかったときに、自分の才能の限界が明らかになることを恐れていたんだ。だから、師や詩友に学ぶことを避けたと読めるよ。
問24
ア:李徴の中にあった高慢さや孤独、怒りなどの猛獣のような性情
イ:袁傪への友情だけを表すもの
ウ:詩人として完全に成功した姿
エ:妻子を守るための優しさ
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【解説】李徴が虎になったことは、ただの体の変化ではなく、李徴の内面にあった高慢さ、孤独、怒り、弱さが外側の姿になったものとして読めるよ。
問25
ア:詩をすべて忘れてしまったから
イ:袁傪と会話する力を失ったから
ウ:人間の心がしだいに薄れ、虎としての本能が強くなっているから
エ:妻子の名前を完全に忘れてしまったから
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【解説】李徴は、虎になってもまだ人間の心を残しているよ。けれど、その人間の心がだんだん薄れ、虎としての本能が強まっていくことを恐れているんだ。
問26
ア:李徴が詩への執着を完全に捨てたこと
イ:李徴が妻子を憎んでいたこと
ウ:李徴が袁傪を信用していなかったこと
エ:李徴の詩への執着と自己中心性
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【解説】李徴は妻子を思っていないわけではないよ。でも、先に頼んだのは自分の詩だった。ここから、李徴が最後まで詩人としての名声に強く執着していたこと、そしてその自己中心性を自分でも恥じていることが分かるんだ。
5. 抜き出し問題・記述問題
ここでは、本文の一部をもとにした抜き出し問題・記述問題を確認するよ。
山月記のテストでは、重要語句の意味だけでなく、李徴の性格や心情を本文に即して説明する問題が出やすいんだ。
本文
隴西の李徴は博学才穎、天宝の末年、若くして名を虎榜に連ね、ついで江南尉に補せられたが、性、狷介、自ら恃むところすこぶる厚く、賤吏に甘んずるを潔しとしなかった。
問27
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【解説】「博学才穎」は、学問が広く、才能がすぐれていることだよ。李徴がもともと優秀な人物だったことを示しているんだ。
問28
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【解説】「狷介」は、自分の考えにこだわり、人と合わない性格を表す言葉だよ。李徴の高い自尊心や、人と交わりにくい性格を読み取る手がかりになるんだ。
問29
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【解説】李徴は、自分の才能を強く信じていたため、低い役職にいることを受け入れられなかったんだ。ここには、李徴の高い自尊心が表れているよ。
本文
いくばくもなく官を退いた後は、故山、虢略に帰臥し、人と交を絶って、ひたすら詩作に耽った。下吏となって長く膝を俗悪な大官の前に屈するよりは、詩家としての名を死後百年に遺そうとしたのである。
問30
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【解説】李徴は、官を辞めたあと、詩人として名を残そうとして詩作に打ち込んだよ。ただし、努力のしかたには問題があったんだ。
問31
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【解説】李徴は、役人として生きるよりも、詩人として後世に名を残すことを望んでいたよ。この思いが、李徴の人生を大きく動かしていくんだ。
問32
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【解説】李徴にとって、俗悪な大官の下で働くことは、自尊心を傷つけられる屈辱的なことだったんだ。
本文
己は詩によって名を成そうと思いながら、進んで師に就いたり、求めて詩友と交って切磋琢磨に努めたりすることをしなかった。かといって、また、己は俗物の間に伍することも潔しとしなかった。共に、我が臆病な自尊心と、尊大な羞恥心との所為である。
問33
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【解説】李徴は、詩人として成功したいと思っていたのに、師に学んだり、詩友と互いに磨き合ったりしなかったよ。ここに、李徴の矛盾した弱さが表れているんだ。
問34
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【解説】この二つは「山月記」の最重要語句だよ。李徴は、自分の才能を信じたい一方で、実力不足が明らかになることを恐れていたんだ。
問35
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【解説】李徴は、自分には才能があると思いたかった。しかし、本気で努力して失敗すれば、自分の才能の限界が分かってしまう。それを恐れた心が「臆病な自尊心」なんだ。
問36
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【解説】李徴は、人に学ぶことや、他人と交わることを避けたよ。それは、弱さを見せることを恥じ、傷つくことを恐れていたからなんだ。
本文
己の珠に非ざることを惧れるが故に、敢えて刻苦して磨こうともせず、また、己の珠なるべきを半ば信ずるが故に、碌々として瓦に伍することもできなかった。
問37
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【解説】「珠」は、すぐれた才能のたとえとして読めるよ。李徴は、自分が本物の才能を持つ人間ではないと分かることを恐れていたんだ。
問38
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【解説】李徴は努力が嫌いだっただけではないよ。努力した結果、自分の限界が見えてしまうことが怖かったんだ。ここが李徴の弱さの中心なんだね。
問39
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【解説】李徴は、自分を「珠」であるかもしれないと考えていた。そのため、普通の人々と並んで生きることを屈辱のように感じていたんだ。
本文
ああ、何ということだ。己は今もって、まず、己の詩集のことを気にかけている。家族のことではない。こんな獣に身を堕とすのも、当然ではないか。
問40
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【解説】李徴は、妻子への思いがないわけではないよ。でも、最初に頼んだのは詩のことだった。そのことに気づき、自分の自己中心性を恥じているんだ。
問41
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【解説】李徴は、自分の詩を後世に残したいという思いを捨てきれないよ。この執着が、李徴の悲しさであり、欠点でもあるんだ。
本文
虎は、既に白く光を失った月を仰いで、二声三声咆哮したかと思うと、また、元の叢に躍り入って、再びその姿を見なかった。
問42
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【解説】李徴は自分の苦しみを言葉で伝えたいはずなのに、最後には虎の咆哮としてしか表せないよ。そこに、李徴の深い孤独と悲しみが表れているんだ。
問43
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【解説】李徴のその後は詳しく語られないよ。だからこそ、李徴がもう戻れないところへ行ってしまったような印象が強く残るんだ。
6. 最後の場面と主題の問題
最後に、物語の結末と主題について確認しよう。
問44
ア:袁傪に自分の強さを自慢するため
イ:袁傪が再びここを通って自分に会おうと思わないようにするため
ウ:袁傪を驚かせて追い払うためだけ
エ:自分が虎ではなく人間だと証明するため
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【解説】李徴は、袁傪が再び自分に会いに来ないように、自分の虎の姿を見せるよ。もし完全に虎に戻ってしまえば、旧友である袁傪を襲ってしまうかもしれないと恐れているんだ。
問45
ア:李徴が人間に戻れた喜びを表している
イ:李徴の悲しみ、孤独、もう人間には戻れない苦しみを表している
ウ:袁傪に勝利したことを誇っている
エ:李徴が詩人として成功したことを表している
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【解説】最後の咆哮は、ただの虎の鳴き声ではなく、人間としての李徴の悲しみや孤独を感じさせる場面だよ。言葉で伝えたい心があっても、外には獣の声として出てしまうところに、李徴の苦しさが表れているんだ。
問46
ア:努力しなくても、才能さえあれば必ず成功できるということ
イ:友人を大切にすれば、どんな運命も変えられるということ
ウ:人は虎になれば、本当の自由を手に入れられるということ
エ:自尊心や羞恥心にとらわれ、自分の才能を本当に磨けなかった人間の悲劇
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【解説】「山月記」は、李徴という人物を通して、自尊心や羞恥心にとらわれ、自分の弱さと向き合えなかった人間の悲劇を描いている作品だよ。李徴の姿は、才能や努力、自分との向き合い方について考えさせてくれるんだ。
問47
ア:李徴は、もともと才能も苦悩もない、ただの悪人だったと説明すること
イ:李徴の高い自尊心が、虎になる理由と関係していると説明すること
ウ:袁傪が李徴の告白を聞く役割をもつと説明すること
エ:最後の咆哮に、李徴の悲しみや孤独を見ること
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【解説】李徴は単純な悪人ではないよ。才能があり、苦悩もあり、自分の弱さを理解している人物なんだ。だから「ただの悪人」とだけ説明してしまうと、作品の大事なテーマを読み落としてしまうよ。
7. テスト前の重要ポイント
最後に、「山月記」のテストで特に大事なポイントをまとめるよ。
「山月記」テスト対策ポイント
- 作者は中島敦。
- 原典は唐代の伝奇小説「人虎伝」など。
- 李徴は、博学才穎で若くして進士に合格した優秀な人物。
- 李徴は、自尊心が高く、低い役職に甘んじることを嫌った。
- 李徴は詩人として名を残したかったが、師についたり詩友と切磋琢磨したりしなかった。
- 「臆病な自尊心」は、実力不足が明らかになることを恐れる心。
- 「尊大な羞恥心」は、傷つくのを恐れる心を隠すため、偉そうにして人を遠ざける心。
- 虎は、李徴の内側にあった猛獣のような性情が外に現れたものとして読める。
- 袁傪は、李徴の旧友であり、李徴の告白を聞く役割をもつ。
- 李徴が妻子より先に詩を頼んだことは、詩への執着と自己中心性を示している。
- 最後の咆哮は、李徴の悲しみ、孤独、もう人間には戻れない苦しみを表している。
- 主題は、自尊心や羞恥心にとらわれ、自分の才能を本当に磨けなかった人間の悲劇。
「山月記」は、難しい漢字や語句が多い作品だけれど、中心のテーマはとても身近だよ。
自分には才能があると思いたい気持ち、失敗を恐れて本気で努力できない弱さ、人に弱みを見せられない苦しさ。こうした心の動きを、李徴の言葉や行動から読み取ることが大切なんだ。
解説記事やドリルも使って、「山月記」の理解をしっかり定着させよう。
中島敦「山月記」解説!あらすじ・李徴が虎になった理由・主題をわかりやすく解説
【高校現代文】中島敦「山月記」漢字ドリル
【高校現代文】中島敦「山月記」語句ドリル
【高校現代文】中島敦「山月記」内容理解ドリル
【高校現代文】中島敦「山月記」主題・表現効果ドリル
中島敦「山月記」読書感想文の書き方!高校生向けにテーマと例文を解説
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

