卑弥呼とはどんな人物か小学生向けにわかりやすく解説(完全版)

卑弥呼とはどんな人?何をした人?邪馬台国はどこにあったの?魏志倭人伝とは?卑弥呼について、イラストも使って小学生向けにわかりやすくカンタンな言葉でくわしく解説。漢字にはフリガナもあるので、子供だけで読むことができるよ。

yuminekoyumineko

このページでは、卑弥呼ひみこ邪馬台国やまたいこくについて 教科書で説明されているような一般的いっぱんてきせつと、おまけとして「卑弥呼と邪馬台国の本当の正体しょうたい」について面白い説を紹介するよ。

卑弥呼とはどんな人物かわかりやすく解説 (完全版)のPDFをダウンロード

卑弥呼とはどんな人物かわかりやすく解説 (完全版)

卑弥呼とはどんな人物かわかりやすく解説 (完全版)のPDF(11枚)がダウンロードできます。

PDFを印刷して手書きで勉強したい方は以下のボタンからお進み下さい。

目次【本記事の内容】

卑弥呼とは

卑弥呼ひみことは、3世紀ごろ(弥生時代やよいじだい)の日本にあった邪馬台国やまたいこくという国の女王だよ。

まずは卑弥呼についてキホン的なことを紹介するよ。
それぞれ、あとでくわしく解説していくので安心してね。

邪馬台国女王「卑弥呼」(教科書の説明)
誕生:不明
没:248年ごろ(説によって240年~248年の間と考えられている)
中国の魏志倭人伝ぎしわじんでん」に登場する邪馬台国やまたいこくの女王
へ使いを送り、魏の皇帝こうていから親魏倭王しんぎわおう」の称号しょうごう金印きんいん銅鏡どうきょうなどをさずかる
卑弥呼の年表

背景に色がついている言葉は、タップ(クリック)すると言葉の意味が表示されるよ!

147〜189年
昔の日本のことを中国では「倭」と呼んでいたよ。 」ではたくさんの国々が争っていたが、卑弥呼ひみこを女王とすることで争いがおさまった

238〜239年
卑弥呼が昔の中国にあった王朝(皇帝が治める国)の名前 へ使いを送り、「親魏倭王しんぎわおう」の称号しょうごう金印きんいん銅鏡どうきょうを与えられる。

240年
現在のソウルのあたり。このころ中国の植民地だった。帯方郡たいほうぐん から使者ししゃが来る。卑弥呼が魏の皇帝へお礼の書を送る。

243年
卑弥呼が魏に使者を送り、奴隷どれいにしきなどを品物を贈ってあいさつすること。献上けんじょう する。魏の皇帝が、送られた使いに「いわゆるハンコ。いん」と「ひも」を与える。

245年
魏の皇帝から戦いの時に使用する旗軍旗ぐんきおくられる。

247年
邪馬台国やまたいこくこのころ、邪馬台国と対立していた国の名前。狗奴国くなこく との間で戦争が起こる。卑弥呼が魏の皇帝へ助けを求める。魏から軍旗と、狗奴国に対して「戦いをやめるように」という国書が送られる。

248年
卑弥呼が亡くなる。壹与いよが女王になる。壹与が魏へ奴隷や真珠しんじゅ献上けんじょうする。

266年
壹与が昔の中国にあった王朝の名前。西晋せいしん へ使者を送る。
(歴史書で分かっている邪馬台国から中国への最後の使者)

※卑弥呼の後継者の壹与は、「壱与」や「壹與」という字を使うこともあるよ 

邪馬台国女王卑弥呼のイラスト
たろうたろう

どうして1700年以上も大昔おおむかしの日本に卑弥呼がいたなんてことがわかるの?
そのころには日本にはまだ文字もなかったんだよね?

くまごろうくまごろう

それは卑弥呼のことが中国の歴史書魏志倭人伝ぎしわじんでんに書かれていたからだよ。

魏志倭人伝とは

魏志倭人伝ぎしわじんでん」といっても、そういう本があるわけではないんだ。

中国には歴史のことが書かれた24の歴史書があるんだけど、そのうちのひとつ三国志さんごくしという歴史書の中の、倭人わじん(日本人のこと)」について書かれた部分のこと を「魏志倭人伝」と呼んでいるんだよ。

魏志倭人伝について説明しているイラスト

その魏志倭人伝に、「卑弥呼」のことや「卑弥呼が邪馬台国という国の女王だった」ということが書かれている んだよ。

魏志倭人伝に書かれていた内容

くまごろうくまごろう

ちょっと難しい言葉が多いので、どんなことが書いてあるのか、このあとカンタンな言葉で説明するので安心してね。

「魏志倭人伝」の内容

倭人わじん帯方郡たいほうぐんの東南の大海の中にある。
に行くには、朝鮮ちょうせんを海岸沿いに航行こうこうすると(一部略)対馬国つしまこくに着く。
(一部略)船で10日、さらに陸路りくろを1ヶ月行くと邪馬台国やまたいこくに着く。
の男は、大人も子供も顔や身体に刺青いれずみをしている。
女は髪を束ねてまげを作っている。いねあさ栽培さいばいし、養蚕ようさん織物おりものをする。
以前は男王だんおうだったが、何年間も戦いが続いたので、共同きょうどう卑弥呼ひみこを女王にした。
卑弥呼は呪術じゅじゅつが大変うまく、人々を信頼しんらいさせた。千人の女奴隷どれいを使い、1人の男子のみが飲食いんしょくをささげ言葉を伝えた。宮殿きゅうでん楼観ろうかん厳重げんじゅうに作り、常に兵が守っている。
景初けいしょ3(239)年6月、卑弥呼は使者を帯方郡たいほうぐん派遣はけんし、皇帝こうてい謁見えっけん朝貢ちょうこうすることを求めた。
その年の12月、皇帝は卑弥呼に「今あなたを親魏倭王しんぎわおうにんじ、金印紫綬きんいんしじゅを授け、銅鏡どうきょう百枚などを与える」という手紙を送った。
卑弥呼が死ぬと、直径百歩ほどの大きな墓を作った。奴隷どれい百人以上も一緒に埋められた。
その後、男王を立てたが戦いがおきたので、卑弥呼の一族の13歳の少女「壹与いよ※」を王とし、ようやく国は収まった。
※「壱与」や「壹與」という字を使うこともあるよ 

邪馬台国とは

卑弥呼は、「邪馬台国やまたいこく」の女王だったと魏志倭人伝には書かれているね。邪馬台国やまたいこくがどこにあったのかの手がかりも書かれているよ。

邪馬台国はどこにあるの?

魏志倭人伝ぎしわじんでんは中国の歴史書だから、中国の植民地だった「帯方郡たいほうぐん」というところから邪馬台国への行き方が書かれているんだ。

その行き方を確認することが、邪馬台国がどこにあったのかのカギになっているよ。

帯方郡たいほうぐんというのは、今の韓国のソウルよりちょっと北あたりのところ。このころは中国の「」という国の植民地だったんだ。

三国時代に帯方郡がどこにあったかを表すイラスト

この帯方郡から韓国沿いに海を渡って、対馬国つしまこくやいくつかの日本の島を超えて、さらに陸路りくろを進んだり、船に乗ったり・・・とても詳しい行き方が書いてあるよ。

最終的には、帯方郡から邪馬台国までは12000ほどかかる、と書いてあるよ。
色々説はあるけど、これは大体840㎞くらいと考えられているんだ。

途中に登場する島の名前などは実際どこのことかが大体わかっているんだけど・・

帯方郡から耶馬台国までの道順を表したイラスト

だけど、ここから先の場所や道などは、どこの国の事を言っているのかとか、どっちの方向に進んだのかとか、どうやって行ったのかなどハッキリと分からないんだ。

なので結局、「邪馬台国は日本のどこにあったのか」は分からない んだ。

くまごろうくまごろう

邪馬台国やまたいこくが日本のどこにあったのか」については色々説があって、この「ハッキリしない」部分を「たぶんコレでしょ?」と当てはめていった結果、
①「九州にあった」という説、
②「大和地方やまとちほうにあった」という説、さらに
③「四国にあった」という説があるよ。

まとめ

魏志倭人伝に帯方郡から邪馬台国までの道順や距離がかかれているけど、そもそも登場する場所がどこか分からないものがあるから、邪馬台国の場所もナゾのまま

卑弥呼とはどんな人物か?

魏志倭人伝には、卑弥呼がどんな人物なのか、どんなことをしたのかも詳しく書かれているよ。

書いてあること①
卑弥呼ひみこがどんな人か

の国(日本のこと)は、「くに」同士で争って大変だった。そこで、共同きょうどうで一人の女性を女王にした んだ。それが卑弥呼だね。

卑弥呼は、占いが上手で、それで人々を信頼しんらいさせていたよ 。

1000人の奴隷どれいを使っていたとも書かれているね。とても偉かったんだね。

1000人も奴隷がいたけれど、卑弥呼に近づくことができるのは1人の男の子だけだったと書かれているよ。

卑弥呼の食事のお世話せわをしたり、卑弥呼が占った結果などを伝える役割をしていたんだって。

くまごろうくまごろう

卑弥呼の占いは、卜術ぼくじゅつというものだったと書かれているよ。
卜術というのは、亀の甲羅や骨などを焼いて、その割れ目の入り方で占いをする方法の占いなんだ。

ト術とはどんな占いなのかを説明したイラスト
まとめ

争いばかりだったので、占いの上手な卑弥呼を女王にしたら争いが治まった

こうしてできた小国連合しょうこくれんごう邪馬台国やまたいこく

書いてあること②
卑弥呼は何をしたかのか

景初けいしょ3年※(239年)の6月に、卑弥呼は帯方郡たいほうぐんにお使いをやって、皇帝こうていにプレゼントを贈ったよ。

※「景初」というのは、中国の元号。魏志倭人伝に書かれているので、中国の元号が使われているよ。

このころの中国は大国たいこく(まわりの国に比べて、文化ぶんかや力がすぐれていること)で、周りの国は中国に「朝貢ちょうこう」をしていたんだ。

朝貢ちょうこう」というのは、自分の国の特産物を持って皇帝こうてい挨拶あいさつに来ること。

皇帝は、それに対してお返しの品をくれたり、「称号しょうごう」をくれたり、金印きんいんをくれたりする。

そうすると、
「〇〇国のリーダーとして皇帝にも認められた!」

ということになるから、リーダーとしての地位のアピールになるわけだね。

それに、「自分のバックには大国の中国がついているんだぞ!」と、他の国やライバルが攻めにくくする目的もあるよ。

実際、このころ邪馬台国のすぐ近くにあった「狗奴国くなこく」というのは邪馬台国に反発していたし、中国の「」「しょく」(中国の三国時代にあった魏・呉・蜀のうちの2国)も怖い存在だったからね。

卑弥呼と魏の皇帝、呉蜀と狗奴国との関係を表したイラスト

卑弥呼も、同じ年の12月に皇帝から「親魏倭王しんぎわおう」という称号しょうごうと、金印きんいんと組みひも、そして銅鏡どうきょうを100枚受け取った と魏志倭人伝に記録きろくが残っているんだよ。

たろうたろう

「親魏倭王」ということは、「倭の王」つまり、「日本のリーダー」として魏の皇帝から認めてもらえたということだね!

くまごろうくまごろう

ちなみに、「親魏倭王」の「親魏」の部分は、「魏にしたがう」というイミだよ。
つまり「魏にしたがう倭の国の女王」ということだね。

まとめ

皇帝こうていにプレゼントを贈って、「親魏倭王しんぎわおう」の称号と金印、お返しのプレゼントをもらった!

書いてあること③
卑弥呼が亡くなったあとどうなったのか

卑弥呼率いる邪馬台国は、近くのクニ狗奴国くなこく」と争っていたんだ。

それを応援しようと、魏からは軍で使う旗などが送られてきたんだけど、それを持ってきたお使いの人々は卑弥呼が死んでしまったことを知るんだ。(すでに死んでしまっていたのかどうか、死因などはナゾ)

卑弥呼が死んでしまった後、また男性が王になったりもしたんだけど、また邪馬台国の中で争いが起きるようになってしまった

そこで、「やっぱり女王のほうが、みんながまとまるよね?」ということで卑弥呼の一族の壹与いよという13歳の女の子が女王になった よ。

それからは、また邪馬台国の争いはおさまったとのこと。

まとめ

邪馬台国と狗奴国が争って、そのころ卑弥呼は死んでしまう。死んだ後に男性が王になるとまた争いが起きて、卑弥呼の一族の壹与が女王になると争いはおさまった

卑弥呼に関するいろいろな説を紹介!

こんなふうに謎の多い卑弥呼だけれど、色々なヒントをもとにした面白い説があるよ。
ここでは、そのいくつかを紹介するね。

卑弥呼って何歳なの??

魏志倭人伝には、「卑弥呼は年がすでに長大ちょうだいだったけど、旦那だんなさんはいない」と書いてあるよ。

長大というのは「大人になっている」という意味なんだ。

「長大」なんて漢字がつかわれていると

たろうたろう

すっごく年をとっているのかなぁ・・?

なんて思ってしまうけど、この頃の「長大」とは「30〜40歳くらい」のことをいうと考えられているよ。

さて、魏志倭人伝に「卑弥呼は年がすでに長大(30〜40歳)」とあるけど、これが「どのタイミングのことを書いているのか」はハッキリしないよね。

つまり、「すでに長大」というのが
①卑弥呼が邪馬台国の女王になった時
②卑弥呼が魏に使いを送った時
など、いくつかパターンが考えられるんだ。

もし①の時にすでに長大(30〜40歳)だったのなら、卑弥呼が邪馬台国の女王になったのが189年までの間だとすると、卑弥呼が亡くなった248年ごろには最高99歳くらいになっていた可能性もあるんだ。

②の場合なら、卑弥呼が魏に使いを送ったのは239年だから、そのころ30〜40歳だったと考えると、卑弥呼が亡くなった248年ごろには最高で49歳だったということになるね。
※だけどこの場合、「189年までに卑弥呼が女王になる」というのは計算が合わなくなってしまうけどね。

卑弥呼のお墓はどこにあるの?

魏志倭人伝には、卑弥呼のお墓の大きさが書かれているね。

「直径100歩」ほど、というのはどの位の大きさかというと、「魏」での1歩は約144㎝なんだ※。

だから、100歩というのは144mということになるよ。
※魏での1歩は「約30cmくらい」という説もあるよ。その場合は100歩は30mくらいになるね。

くまごろうくまごろう

実は、卑弥呼が亡くなった3世紀の中頃に作られたと考えられている古墳の中で、この魏志倭人伝に書かれているような大きさにちょうど合うものがあるんだ。

それが奈良県の桜井市にある「箸墓古墳はしはかこふん」。

箸墓古墳は、孝霊天皇こうれいてんのう皇女こうじょである倭迹迹日百襲姫命やまとととひももそひめのみことのお墓なんだ。

たろうたろう

す、すごい名前だね・・
舌をみそうになるよ

そして「日本書紀にほんしょき」には、倭迹迹日百襲姫命は神様からのお告げを伝えたり、予知する力があったと書かれているよ。

たろうたろう

お告げや予知能力があったなんて、卑弥呼のイメージとピッタリ合うね。

お墓の大きさも同じだし、持っていた力も同じなので、箸墓古墳はしはかこふんが卑弥呼のお墓なのではないかと考える説があるんだよ。

このことから、このあとに説明する
「卑弥呼は大和朝廷やまとちょうてい姫皇子ひめみこ」だったのではないかと考える人もいるよ。

ちなみに、九州地方にある古墳の中には3世紀半ばに作られた直径144m位の大きさの古墳は今のところ見つかっていないんだ。

このことから、邪馬台国は大和地方にあったという説が正しいと考える意見もあるよ。

卑弥呼と邪馬台国の本当の正体とは?

yuminekoyumineko

ここからはおまけ。卑弥呼と邪馬台国の正体についての面白い説を紹介するので、興味があったら読んでみてね!

魏志倭人伝の内容はカンペキなのか?

さて、魏志倭人伝には「邪馬台国」に「卑弥呼」という女王がいた、と書いてあるんだけど、これって完璧かんぺきな情報かな??

日本に漢字が伝わったのは4世紀から5世紀ころで、それ以前の日本には固有こゆう(オリジナルというイメージ)の文字はなかったので、すべて言葉で伝えるやりとりだったんだ。

だから日本にはこの頃のことを記録きろくした歴史書はなくて、中国の歴史書に書いてある日本の様子ようすを手掛かりにするしかないんだよね。

これって、たとえるなら「君は日記を書いていないけど、君のとなりの家の子が君の様子を記録してくれていて、その記録をもとに100年後の君の子孫しそんが「君がどんな人だったか」を研究けんきゅうする」ようなもの。

しかも、その隣の家の子は外国人で、君とは話す言葉が違う。そして君は、その子には全部言葉で伝えただけ(写真もなければ、メモなんかもない!)。

たろうたろう

そんなの、正確に伝わるのは至難しなん(すごく難しいこと)のワザだよね・・

しかも魏志倭人伝の内容は「またき」だった!?

説明したように、ただでさえ正確に伝えるのは難しいのに、それに加えて実は魏志倭人伝は「また聞き」で書かれたものなんだ。

たろうたろう

また聞きって??

魏志倭人伝を書いたのは魏の「陳寿ちんじゅ」という人なんだけど、陳寿は「倭に行った人」から「倭がどんな様子だったか」を聞いて、それを魏志倭人伝にまとめたんだよ。

たろうたろう

ということは、もしかしたらそこでも誤解ごかいとか伝達でんたつミスがあったかもしれないよね。

「卑弥呼」や「邪馬台国」は、音に漢字を当てはめただけ

話は戻って、倭の人々が使っていたのは日本語だよね。それを聞いた魏の人は、その「音」をそのまま聞こえた発音はつおんで漢字にえることになるよね。

くまごろうくまごろう

昔の日本だって、アメリカの言葉(アルファベット)を聞こえた発音どおりにカタカナに置き換えるでしょ。

ということは、そもそも日本人が話した言葉の発音を正確に聞き取れていたかどうかも分からないんだ。

卑弥呼ひみこという名前になっているけど、本当は「ひめみこ」とか「ひめこ」とか、ちょっと違った可能性だって考えられる。

邪馬台国やまたいこくも、本当は「やまと国」だったかもしれない。

たろうたろう

・・・!
「やまと」と「ひめみこ」・・・

くまごろうくまごろう

そう、もし本当は「やまと」だったとしたら、大和朝廷の「やまと」とツジツマが合うよね。
天皇てんのうの子供のことは「皇子みこ」というんだけど、女性だから「姫皇子ひめみこ」だったとしたら、これもツジツマが合うんだ。

そういえば、「卑弥呼のお墓かもしれない」と考えられている「箸墓古墳はしはかこふん」は、大和朝廷の姫皇子である倭迹迹日百襲姫命やまとととひももそひめのみことのお墓だったよね。

こう考えると、さらにピッタリ当てはまるね。

たろうたろう

確かに・・・!
でも、漢字が全然違うよ??

くまごろうくまごろう

説明したように、卑弥呼も邪馬台国も、日本人の発音に漢字をあてただけの可能性があるんだ。

ちなみに、このころの中国では「中華思想ちゅうかしそう」といって、中国では、「中国が1番すぐれた国だ!」という考え方があったんだ。

だから、「中国以外の他の国のことを表すときには、あまり良くない意味の漢字を使う ということが多かったんだよ。

卑弥呼の「」は「いやしい」という意味だね。実際、中国では「身分の低い人」とか、「下品な人」を表す時に使う字なんだ。

邪馬台国の「じゃ」も良いイメージではないよね。

つまり、卑弥呼と邪馬台国に使われている漢字は、中国の人々の考えだけでつけられている可能性が大きい と思うんだ。

たろうたろう

ということはやっぱり本当は「やまと」と「ひめみこ」だったのかもしれないね。

もしも「やまと」と「ひめみこ」が本当だったとしたら、大和地方に邪馬台国があった説が有力になるね。

大和朝廷がいつ頃出来たのかの資料はなくて、これも今でもナゾになっているんだけど、実は邪馬台国が大和朝廷のことで、卑弥呼は女性の天皇だったのかもしれないね。

たろうたろう

たしかに、大和朝廷も「クニ」がいくつか集まってできたんだよね。
古墳時代の学習ページでは「大和朝廷」がいつ出来たかはナゾになっていたけど、邪馬台国がスタートだったと考えるとしっくりくるね!

yuminekoyumineko

大和朝廷のことが良く分からなかったら、解説ページがあるので読んでみてね。

※他にも、「日(ひ)を司る巫女(みこ)」の「ひみこ」だったという考え方もあるよ。
太陽をつかさどる日本で重要な神様に「天照大神あまてらすおおみかみ」がいて、実は卑弥呼=天照大神だったのでは、という説もあるよ。

yuminekoyumineko

卑弥呼と邪馬台国については色んな説があるよ。
まだまだ謎に包まれているんだ。君たちが大人になるころには、本当のことがわかるようになるかもしれないね。
今回のお話も、説のひとつに過ぎないけれど、「おもしろいなぁ」と卑弥呼や邪馬台国のことに興味をもつきっかけになれば嬉しいな。

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。

感想や意見を聞かせてね

  1. まーみょん より:

    すごいね❗

  2. まーみょん より:

    すごいね❗

  3. g・j より:

    すごい

    • yumineko より:

      ありがとうございます!
      卑弥呼の謎、色々な説を知ると興味深いですよね。

  4. さら より:

    面白い
    小学校の発表でないようを使わせてもらいます

    • yumineko より:

      面白いと思っていただけて嬉しいです!!
      発表、上手くいきますように(^^)

  5. あああ より:

    凄い

  6. yumineko より:

    ありがとうございます!

  7. 、、、 より:

    わかりやすいですね!ありがとうございます

  8. bonbohekun より:

    すごくわかりやすかったです!!

  9. bonbohekun より:

    このサイトのおかげで卑弥呼についてよくわかりました
    他の人も見てみたいです

  10. ラビ より:

    卑弥呼はほんとにいたの
      

  11. 6年生りんご飴 より:

    とても面白くてわかりやすかったです。勉強になりました❕

  12. ウルトラアイデア より:

    詳しくわかる
    歴史年代のヒントアイデアに面白い

    • yumineko より:

      ウルトラアイデアさん
      歴史は、楽しくおぼえることができるアイディアが大切ですよね。
      何か面白いヒントがあったら、ぜひ教えてください!

  13. 6年生です より:

    今、歴史を勉強しています!
    いつもこれをみて歴史ノート作っています。
    これを学校の宿題の宝物にしてもよろしいでしょうか。
    宿題に出来なくてもコツコツ頑張ります。
    もっと作ってこのサイトにあげてほしいです。
    お願いします‼️

    • yumineko より:

      6年生ですさん

      とても嬉しいです。ありがとうございます!
      もちろん、どんどん学校の宿題に活用してください。
      夏休みもコツコツ勉強されていて、きっと良い結果につながりますね!

      しばらくは低学年のコンテンツから追加していく予定になっているので
      少しお時間いただいてしまうかもしれませんが、私もコツコツ頑張って
      もっと歴史人物の紹介記事も増やしていけるようにしますね。

      これからもよろしくお願いします!

  14. あいうえお より:

    分かりやすかったです。

  15. ゆうま より:

    今卑弥呼について調べ学習をしていてと参考になりました。
    ありがとうございます。

  16. お汁粉パーティー より:

    中学2年生ですが、恥ずかしながら日本史が大の苦手でして、、、魏志倭人伝とか良くわかってなかったんですけどそんな自分でもスラスラ読めるくらい分かりやすい&見やすいのでびっくりしちゃいました(笑)すごく参考になって宿題が楽しかったです!ありがとうございましたそれと、これからも頑張ってください

  17. 卑弥呼好き より:

    卑弥呼が好きだから嬉しい

  18. 由美 より:

    私はちょうど卑弥呼のことについて知りたかったのでわかりやすかったです。

  19. 由美 より:

    私は他に藤原兼家の妻 道綱母の事について知りたいです。

  20. AKIPI DE より:

    SUGOI

  21. さくむ より:

    アイコン可愛い

  22. ココネ・6年生 より:

    すごくわかりやすいです。
    自主学習に使わせていただきます。

  23. ♡あいまる♡ より:

    とても分かりやすく書かれていて読みやすかったです!!卑弥呼の謎をいろいろと知れました。ありがとうございます!自分学習に使わせていただきます。

    • yumineko より:

      ♡あいまる♡さん

      嬉しいコメントありがとうございます!
      歴史上の人物について、深く調べてみると面白いですよね(^^)

  24. より:

    めっっちゃわかりやすい!うれし

  25. より:

    めっっちゃわかりやすい!うれしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい

  26. 匿名 より:

    説明が、すごくわかりやすいですね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

  27. ケイティ より:

    また見ますねー!私はこの番組大好きだよ

  28. 匿名 より:

    ちょうど、ノートで卑弥呼についてまとめていたので参考になりました!ありがとうございます!!

  29. a より:

    めっちゃわかりやすかった
    もっと読んでみたくなった

  30. ぱいなっぷる より:

    まじ分かりやすくて良き〜
    自主勉強のないよう決定ー

  31. 神子 より:

    とても分かりやすくて勉強になりました。
    ありがとうございます!!

  32. 赤ちゃん より:

    卑弥呼の知らないことがたくさんあって面白かった!

  33. 赤ちゃん より:

    卑弥呼の知らないことがたくさんあったから他の人にもおしえたい

  34. はる より:

    すごくおもしろかったです。

  35. より:

    ありがとうございます 面白かったです。

  36. #モカ姫 より:

    すごい‼️
    学校の新聞で使わせていただきます‼️
    とても面白く、わかりやすく、新聞にとても合います‼️
    とってもすごいですね‼️
    友達にもおすすめしたくなりました‼️

  37. ああああ より:

    すごく役立ちました。

  38. milk より:

    図やイラスト、年表などがあったからわかりやすかった!
    他の人も出して欲しいな。

  39. モモ より:

    クリックすると意味が表示される技術もすごいし、とっても分かりやすい!!
    自主学習で参考にさせてもらいます♪

  40. ゆあんくん(偽物) より:

    卑弥呼のことについて詳しく分かったので良かったです。

    ありがとうございます。
    ほかのの人物のもお願いします。
    例,紫式部 中大兄皇子など
    何でもいいのでお願いします。

  41. ビックベイビー より:

    とても分かりやすい内容でした♪ たろうとくまごろうの会話文も面白く、楽しく学ぶことができたと思います。色々な単語(ト術など)についての説明もあったので、?と思うところも全然ないです!

  42. チビミカ より:

    すっごくわかりやすかったです!歴史の宿題の役に立ちました!ありがとうございます!

  43. チビミカ より:

    すごくわかりやすいです!
    学校の歴史の宿題の役に立ちました!
    ありがとうございます‼︎

  44. アイミン 小6 より:

    「邪馬台国の女王卑弥呼」のところが、耶馬台国になってます!ほかはなかったと思います。いつも歴史の勉強の時見てます!これからも頑張ってください!

    • yumineko より:

      アイミン 小6さん

      教えていただきありがとうございます!!
      早速直しますね!

      とても嬉しいコメントありがとうございます。
      ミスを教えていただいてとても助かりました。
      これからもお役に立てるよう頑張りますね。

  45. ゆずき より:

    学校の自学で書かせていただきました。
    分かりやすくて最高です!

  46. Y より:

    学校のはっぴょうでつかわせてもらいます

  47. 田野哲朗 より:

    ありがとう

  48. みーたん より:

    さらに深く知りたくなりました!

  49. より:

    わかりやすい

  50. より:

    めちゃくちゃ分かりやすい!

  51. ^^  より:

    すごくよかった

  52. みりん より:

    卑弥呼の謎面白いです✨
    卑弥呼がいないと言う説もあるし面白いですよね☺️
    小学生の頃に卑弥呼習った時に面白いなーって感じてました✨
    すごい面白かったです!
    そして読みやすかったです!✨

  53. れい より:

    卑弥呼についてよくわかりましたありがとうございます。

  54. れい より:

    卑弥呼についてよくわかりましたありがとうございます!

  55. れい より:

    いろんなサイトの中で一番わかりわすかったです。

  56. まゆたん より:

    とても助かります
    有難うございました♡♡

  57. マヨネーズ より:

    説明が分かりやすくてうれしいです!
    卑弥呼と邪馬台国についていっぱい知れてうれしい!

  58. ゆう より:

    わかりやすく情報を大事にまとめてあるから、スライドづくりにつかわせてもらいます。

  59. ゆう より:

    やば

  60. ミニミカン より:

    卑弥呼様について調べられてうれしいです!

  61. 김정은 より:

    말해줘서 고마워.
    잘 알았어.
    감사합니다

  62. 裕楽 より:

    いけ!未来まで!

  63. ささささっささん より:

    卑弥呼って、名前を聞いたら「あっすごい人だよね」となるけどしっかり知ってみると本当にすごい!

  64. 匿名 より:

    わかりやすい

  65. りお より:

    わかりやすいです。

  66. O.Y より:

    宿題の参考にします! 
    ありがとうございます

  67. 学生A より:

    中学生の私でもとてもわかりやすかったです。
    授業で発表があるので、いろいろなサイトを見てみたのですが1番理解しやすかったです。
    とても参考になりました!!

  68. より:

    図などがあってわかりやすいです。

  69. ゆでたまご より:

    すごい

  70. ワイ より:

    すごい!