『東日本大震災』と現代の課題!領土問題や少子高齢化を解説
前回は、高度経済成長と沖縄復帰について勉強したね。
日本は焼け野原から奇跡の復活を遂げて、豊かな国になったね。
そして時代は「平成」、「令和」へ。
戦争はないけれど、地震などの大きな災害や、少子高齢化といった新しい問題に直面している現代。
今回は、今の日本が抱えている課題と、これからの未来について一緒に考えよう。
目次
現代の日本、ココがピンとこない!
現代の日本、ココがピンとこない!
- 日本は平和な国になったのに、なんで近隣の国とモメているの?
- 「少子高齢化」って、そんなに大変なことなの?
たろう戦争は終わったはずなのに、どうしてうまくいかないんだろう?
くまごろう国境(領土)をどこにするかや、過去の歴史をどう考えるかという問題で、意見が食い違っているんだよ。
今日は、そんな「大人の事情」も少しのぞいてみよう。
世界との関わり 〜近隣諸国との関係〜
日本はサンフランシスコ平和条約で独立した後、近隣のアジア諸国とも少しずつ関係を回復していったよ。
たろう
くまごろう日本が作った製品をたくさん買ってもらうには、遠くの国よりも、近くに住んでいる人(中国や韓国)のほうが運びやすくて便利だよね。
それに、お隣さんとずっと喧嘩していたら、いつ戦争になるかわからなくて安心して暮らせない。
だから日本は、「過去の戦争のことをお詫びして、これからは仲良く助け合いましょう(そして貿易しましょう)」と関係を修復したんだよ。
韓国との国交正常化
1965年、お隣の韓国と「日韓基本条約」を結んだ。
これによって、日本と韓国は国交(正式な付き合い)を回復して、日本は韓国の経済発展を助けるためにお金を払ったり貸したりしたんだよ。
条約を結ぶ前はどんな関係だったの?
実は、戦争が終わってから約20年間、日本と韓国の間には「国交(国同士のお付き合い)」がなかったんだ。
まるで「隣の家に住んでいるけど、挨拶もしないし口もきかない」という、とても気まずい関係が続いていたんだよ。
でも、アメリカから「仲間の国同士でケンカしないで、仲良くして!」と言われたこともあって、ようやく手を結ぶことになったんだね。
中国との国交正常化
中国とは長い間、国交が途絶えていたけれど、1972年に「日中共同声明」を発表して国交を正常化したよ。
さらに1978年には「日中平和友好条約」を結んで、これから先も平和に友好関係を続けていくことを約束したんだ。
| 日中共同声明(1972年) | 日中平和友好条約(1978年) | |
| 内容 | 「戦争状態を終わりにしよう」という宣言。 国交(お付き合い)が復活した。 | 「これからもずっと仲良くしよう」という法的な約束(条約)。 関係がより強固になった。 |

バブル経済と「失われた30年」
外交が落ち着いてきた1980年代後半だけれど、日本国内ではとんでもないことが起きていたよ。
それが、「バブル経済」。
バブル経済は、国全体がお金持ちになったような、ちょっとフワフワした時期のこと。
みんながお金持ちになった気分で、土地や株の値段がどんどん上がっていったんだ。
「バブル」とは「泡」という意味。
その名前のとおり、シャボン玉みたいに、物の価値がふつうの価値よりもずっと大きくなっていく状態だよ。
日本中がお金持ちに!?
当時、日本は円高(円の価値が上がること)の影響で、外国に物を売りにくくなってしまって、不景気になりそうだったんだ。
そこで国は、「日本の国内でお金を使ってもらおう!」と考えて、銀行からお金を借りる時の手数料(金利)をすごく安くしたんだよ。
お金を借りるための手数料がすごく安くなったので、会社や人々は「チャンスだ!」と思うよね。
そうして銀行からお金をたくさん借りて、土地や株を買いまくったんだ。
たろう日本は土地が狭いから、当時は「土地の値段は絶対に下がらない(土地神話)」とみんなが信じ込んでいたんだ。
「今土地を買っておけば、来年にはもっと高く売れて儲かるぞ!」とみんなが熱狂してしまったんだよ。
泡がはじけて不景気へ
シャボン玉って、さいごには割れてしまうよね。バブル経済もおなじ。いつか終わってしまうんだ。
1990年代の初め、どんどん値段が上がり続ける土地について、国が「土地の値段が上がりすぎだ…!これ以上はおかしいぞ」と心配して、お金を借りにくくする制限をかけたんだよ。
すると、みんなもハッと冷静になって、「あれ? 本当はこんなに価値がなかったんじゃない?」と気づいてしまったんだ。
「価値がなかった」ってどういうこと?
たとえば、本当は100円のジュースなのに、みんなが「これはすごいジュースだ!もっと値上がりするぞ!」とうばい合って、1万円で売買されているような状態だったんだ。
でも、ふと我に返って「いや、これただの100円のジュースじゃん」と気づいたら、値段は一気に100円に戻るよね。
1万円で買っていた人は、9900円の大損をしてしまうわけだね。
よく、急にブームになってみんなが欲しがる商品の値段がどんどん上がっていったりすることもあるよね。あれと同じだね。
みんなが冷静になった結果、土地や株の値段は一気に暴落して、景気が悪くなってしまったんだ。
その様子が、まるでふくらんでいた泡がはじけるようだったので、「バブル崩壊」と呼ばれているよ。
高い値段で土地を買った会社や人には、莫大な借金だけが残ってしまった。
その後、みんな借金を返すのに必死で、新しい工場を作ったり、人を雇ったりする余裕がなくなってしまったんだ。
これが大きな原因となって、日本は30年以上も経済が大きく成長しない「失われた30年」と呼ばれる長いトンネルに入ることになったんだよ。

解決していない問題 〜領土と北朝鮮〜
戦争が終わって、ロシアや韓国、中国とは条約を結んで仲直りしたはずだけど、解決していない難しい問題も残っているよ。
領土問題(りょうどもんだい)
日本の領土のなかには、外国が「自分の国のものだ」と主張したり、支配したりしている場所があるんだ。
| 場所 | 相手の国 | 状況と要因 |
| 北方領土 (ほっぽうりょうど) | ロシア (旧ソ連) | ロシアは「第二次世界大戦の結果、自分たちの領土になった」と主張しているよ。 日本は「もともと日本の領土であり、不法に占領された」と考えているんだ。 北方領土は海に囲まれた場所にあり、漁業資源が豊かなことなどから重要な地域と考えられている。 |
| 竹島 (たけしま) | 韓国 | 日本は「竹島は日本の領土だ」と主張しているよ。 韓国は「昔から韓国の領土だ」と主張していて、現在は韓国が警備隊を置いて管理しているんだ。 竹島の周りの海には豊かな漁場が広がっていることもあり、重要な場所と考えられているよ。 |
| 尖閣諸島 (せんかくしょとう) | 中国 | 日本は「尖閣諸島は日本の領土であり、領土問題は存在しない」という立場をとっているよ。 一方で中国は「中国の領土だ」と主張していて、意見が対立しているんだ。 また、この地域の海には石油などの資源がある可能性があることがわかり、関心が高まったとも言われているよ。 |
たろう
くまごろう島があれば、その周りの広い海(排他的経済水域)にある魚や、海底の石油などの資源を「自分の国のもの」にできるからなんだよ。
排他的経済水域(EEZ)とは?
「ここにある魚や資源は、自分の国だけが独り占めしていいよ」と決められた海のこと。
海岸から約370km(200海里)までの広い範囲が認められるから、小さな島一つあるだけで、日本の面積よりも広い海を手に入れられることもあるんだ!
・魚がたくさんとれる
・石油や天然ガスの可能性
・船の通り道
こうした理由から、多くの国が島を大事にしているんだ。
北朝鮮との関係と拉致問題
お隣の北朝鮮とは、まだ国交がないよ。
北朝鮮は、同じ民族である韓国や、それを応援するアメリカと対立している国なんだ。
北朝鮮は、「アメリカに攻撃されるかもしれない」と怖がっていて、自分の身を守るために核兵器やミサイルの開発を進めているよ。
「日本を攻撃するぞ」と脅すために、日本の上空にミサイルを飛ばすなど、とても危険な行動をしているんだ。
たろう
くまごろうもしアメリカと戦争になったら、日本にある基地からアメリカ軍が出撃してくる。「そうさせたら日本ごと攻撃するぞ!」と脅して、アメリカ軍を動きにくくしようとしているんだよ。
また、アメリカの大事な友達である日本を脅すことで、「おいアメリカ! 話し合いに応じないと友達が危ないぞ!」と、こっちを向かせようとする狙いもあるんだ。
拉致問題(らちもんだい)
そして、絶対に許せないのが「拉致問題」。
1970年代から80年代にかけて、北朝鮮の工作員が多くの日本人(中学生の横田めぐみさんなど)を無理やり北朝鮮へ連れ去ってしまった事件だよ。
たろう北朝鮮のスパイが、日本人のフリをして活動できるように、日本の言葉や文化を教えさせるためだったと言われているよ。
日本政府は、北朝鮮が拉致したと認めている人(17人)を含め、「全員を日本へ返しなさい」と強く求めているよ。
しかし北朝鮮は、「もう解決済みだ」と主張していて、今も解決していないんだ。
くまごろう現代の日本の課題 〜少子高齢化と情報化〜
今度は日本国内に目を向けてみよう。
日本国内の社会の形も大きく変わってきたよ。
少子高齢化(しょうしこうれいか)
「少子高齢化」とは、子供の数(少子化)が減り、お年寄りの数(高齢化)が増えること。
医療が進んで長生きできるようになったのは素晴らしいことだけれど、実は「お金」と「人手」の問題が出てくるんだ。
なんでお年寄りが増えると大変なの?
若い人がお年寄りを支えるのが大変になるからだよ。
お年寄りがもらう「年金」や「医療費」は、今働いている若い人たちが払った税金や保険料から出ているんだ。
昔は「たくさんの若者で、一人のお年寄りを支える(お神輿型)」だったけど、これからは「一人の若者が、一人のお年寄りを背負う(肩車型)」になってしまう。
現役で働く世代の負担が重くなりすぎてしまうのが問題なんだ。
情報化社会(じょうほうかしゃかい)
インターネットやスマホが普及して、世界中の情報が瞬時に手に入るようになったね。
便利になった反面、フェイクニュース(嘘の情報)に騙されたり、SNSでのトラブルが起きたりすることも増えているんだ。

災害と復興 〜阪神・淡路と東日本大震災〜
平成という時代は、大きな災害と向き合った時代でもあったよ。
阪神・淡路大震災(1995年)
1月17日、神戸市などを中心に大きな地震が起き、高速道路が倒れたり、火事が起きたりして6,434人が亡くなってしまったよ。
この時、全国から多くの人が「助けたい!」と駆けつけたことから、「ボランティア元年」とも呼ばれているよ。
(元年とは、「最初の年=スタート」という意味だよ)
東日本大震災(2011年)
2011年(平成23年)3月11日、東北地方の太平洋沖で巨大な地震が発生したんだ。
最大で40メートルを超える大津波が町を飲み込み、約2万人もの人が亡くなったり行方不明になったりしたよ。
さらに、津波が福島県にある原子力発電所を襲った。
発電機が水没して電気が止まり、原子炉を冷やすことができなくなって、中がドロドロに溶ける事故(メルトダウン)が起きたんだ。
そこから放射性物質が外に漏れ出してしまい、多くの人が故郷を離れて避難しなければならなくなったんだよ。
東日本大震災では、多くの方が亡くなり、今も復興が続いているよ。
被災された方々のことを忘れず、災害から何を学ぶのか考えることが大切だね。

未来へのバトン 〜歴史を学ぶ意味〜
長い長い歴史の旅、どうだったかな?
縄文時代の狩りから始まって、貴族や武士の時代、そして悲しい戦争を経て、今の平和な日本があるんだね。
歴史を学ぶのは、「昔のこと」を暗記するためじゃないよ。
「昔の人は、どんな失敗をして、どうやって乗り越えてきたのかな?」
それを知って、「これからの未来をどうするか」を考えるためなんだ。
君ならどうする?
- 近隣の国と仲良くするためには、どうすればいい?
- 少子高齢化が進む中で、どんな社会にすればみんなが幸せに暮らせる?
- 災害が起きた時、自分には何ができる?
世界では、それぞれの国が「自分の国の立場」から物事を考えているんだ。
だからこそ、歴史を学んでいろいろな見方を知ることが大切なんだよ。
『現代の日本』年表まとめ
| 1965年 | 日韓基本条約(韓国との国交正常化) |
| 1972年 | 日中共同声明(中国との国交正常化) |
| 1978年 | 日中平和友好条約 |
| 1995年 | 阪神・淡路大震災 |
| 2002年 | 日朝首脳会談(小泉純一郎首相が北朝鮮へ行き、拉致被害者の一部が帰国) |
| 2011年 | 東日本大震災(3月11日) |
6年生はここを押さえればOK!「現代の課題」まとめ
※赤いキーワードは必ず覚えよう!
- 日中平和友好条約:1978年に結ばれた、中国との平和条約。
- 東日本大震災:2011年3月11日に起きた、巨大地震と津波、原発事故による災害。
- 領土問題:北方領土(ロシア)、竹島(韓国)、尖閣諸島(中国)の問題。
- 少子高齢化:子供が減り、お年寄りが増えること。年金や労働力不足が課題。
これで歴史の授業はすべておしまい!
教科書を開けば、いつでも歴史上の人物たちが君を待っているよ。
ここから先、新しい歴史のページを作るのは、君たち一人ひとりだよ!
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

