「人の体のつくり」わかりやすく解説(期末テスト対策ポイント)
「動物のからだのはたらき」の学習では、「消化のはたらき」「呼吸のはたらき」「血液のはたらき」がヒトや動物が生きていくためにとても大切だということを学習したね。
このページでは、「消化・呼吸・血液のはたらき」が行われるために、ヒトのからだの中にどんな臓器があって、どうつながっているのかを解説していくよ。
人のからだのつくり
人のからだには、どんな「臓器(ぞうき)」があるの?
いままでの学習で、例えば「消化のはたらき」で活躍する「胃」とか「小腸」、「呼吸のはたらき」で活躍する「肺」、「血液のはたらき」で活躍する「心臓」などが登場したよね。
このように、人のからだの中には、色々なはたらきで活躍する部分があるんだ。
それを「臓器(ぞうき)」と呼ぶよ。
難しい字だよね。
漢字は、漢字がもつ「意味」で考えると覚えやすいよ。
※「臓器」という言葉を覚えるために詳しく解説しているので、余裕があったら読もう!
「臓」という漢字は、「にくづき」というへんと、「蔵」という漢字で出来ているね。
にくづきは、「月」と書くけど、お月さまの「月」とは違ってもともとは「肉」という漢字をカンタンに書いているうちに出来たものなんだ。
だから、本当は「肉」という意味なんだよ。
「にくづき」は、「体に関係する」漢字のへんによく使われているよ。
小腸の「腸」にも、「胸」にも、「脳」にも使われているよね。
そして「蔵(くら)」という漢字は、「冷蔵庫」や「お蔵入り」なんて言葉で使われているように、「隠す・しまう」という意味があるんだ。
「体の中に隠してある・しまってある」という意味で、体の中にある「胃」や「肺」「心臓」などの部分に「臓」という漢字が使われるんだよ。
「器」という漢字は、「はたらきをもつもの」という意味があるんだ。
歴史で習った「石器(せっき)」は、石で出来た道具だよね。
「石で出来た、切ったり殴ったりするはたらきをもつもの」という意味だね。
というわけで、「臓器」とは、体の中にしまってある、「はたらき」をもつモノのことなんだよ。
街の中には、安全をまもる「警察」や、健康をまもる「病院」、子供に教育をする「学校」などなど、それぞれ決まったはたらきをするモノがまとまっているよね。
それぞれが決まったはたらきをすることで、街は平和に保たれているよね。
からだの中もおなじ。
それぞれの臓器が、それぞれの決まったはたらきをすることで、体は元気に生きていくことができるんだ。
それじゃあ、どんな臓器があるのか見ていこう。
「消化のはたらき」で活躍する臓器たち
食べ物を消化して吸収しやすくする「胃」
食べ物を飲み込むと、食道を通って胃へ運ばれるよね。
胃では、「胃液」という消化液が出ているんだったよね。
胃は、食べ物と「胃液」をよく混ぜて、食べ物を吸収しやすくするよ。
食べ物を消化して、吸収もする「小腸」
小腸でも食べ物は消化されるよ。そして、吸収されやすくなった食べ物の中の「養分」は、いよいよ小腸で体に吸収されるんだ。
小腸には、「柔毛(じゅうもう)」があるんだ。まるで絨毯の毛のようで、とっても細かくびっしりあるよ。柔毛の中にはとっても細かい毛細血管(もうさい血管)が通っていて、消化された食べ物が吸収されるんだ。
この柔毛を全部広げると、テニスコート1面分と同じ広さになるのは有名なハナシ。
表面積(表面にしたときの広さ)が広ければ広いほど、たくさん養分を吸収することができるからなんだ。
小腸で吸収した養分を一度あずかる「肝臓」
小腸で吸収された養分は、血管を通って一度「肝臓(かんぞう)」に行くよ。
肝臓は、なんとヒトのからだの中で一番大きい臓器なんだ。
どうして、一度肝臓で養分をあずかるのか?
例えば、もしも食べたものに「体には良くないもの」が入っていたらどうする??
お酒に含まれる「アルコール」とか、食べ物を腐りにくくする為に使われる「防腐剤」などの「食品添加物」、食べ物についてしまっていた「細菌」など…。
肝臓は、こういう「体によくないもの」を分解して、体に悪いことをしないように作り替えちゃうんだ。
作り替えるのは「よくないもの」だけでなくて、吸収した養分を、「体の中で使える状態」に作り替えるのも肝臓だよ。
肝臓は体の中の工場みたいだね。
小腸から送られてきた沢山の部品をチェックして、「不良品」や「そのままでは使えない部品」を組み合わせたり作り替えたりして、「体で役に立つアイテム」を生み出すんだ。
さらに肝臓は生み出したアイテムを、どんどん体に出荷してしまうわけではないよ。
ちゃんと「必要な時に・必要な分」をお届けしてくれるんだ。
「今はまだ必要ないよね」というアイテムは、いったん肝臓の中に貯めておいてくれるというワケ。
「脂肪肝(しぼうかん)」なんてコトバは聞いたことあるかな?これは、肝臓に脂肪がたまり過ぎて調子が悪くなってしまう病気だよね。
脂質の多い食べ物を食べすぎたり、運動不足だったりして、肝臓に「脂肪」がたまるばかりになってしまうとおこるんだ。
肝臓は他にも、消化液を出すはたらきもしているよ。
水分を吸収して、ウンチのもとを作る大腸
小腸で養分を吸収して、残った食べ物のカス。
でも残ったカスにも、まだ「水分」とか「ミネラル」が残っていたりする。
これは大腸でしっかり吸収されるんだ。
※水分は小腸でも吸収されるんだけど、「吸収しきれなかった」分を大腸で吸収するよ。
水分もミネラルも吸収したら、残りはいよいよ「もう、いらなくなったもの」だよね。
だから体の外に出さなきゃいけない。
これが「ウンチ」だね。
「ウンチ」は、肛門から体の外に出されるよ。
大腸が水分を吸収するから、「固形」のウンチが出来上がるというわけだね。
病気やストレスなどで、大腸が水分を吸収するヒマもないくらい、早く食べ物のカスが通過してしまうと、水分が残った「ドロドロウンチ」が出来てしまうというわけ。
これが「下痢」だね。
逆に、あまりウンチが出なくて、長い時間大腸にあった食べ物のカスは、水分が吸収されすぎて「カチカチウンチ」になってしまう。
これが「便秘」なんだよ。
「呼吸のはたらき」で活躍する臓器
酸素と二酸化炭素の交換所「肺」
ヒトが呼吸をすると、外の空気が鼻や口から入って肺へ送られるよね。
外の空気には、酸素が含まれていたよね。
ヒトが元気に生きるためには、「酸素」が体中で必要なんだ。
肺にある「肺胞(はいほう)」には「とっても細かい血管」の毛細血管が通っていて、ここで吸い込んだ空気に含まれている「酸素」と、血液の中にある「二酸化炭素」が交換されるんだ。
いらなくなった二酸化炭素は、呼吸によってまた口や鼻から外に出ていくね。
酸素は、血液によって体中の必要なところへ運ばれていくよ。
「血液のはたらき」で活躍する臓器
血液を体中にいきわたらせるポンプ「心臓」
「消化のはたらき」でも、「呼吸のはたらき」でも、ヒトが元気に生きていくために必要な養分や酸素は「血液」によって体中に運ばれていくことが分かったよね。
では、血液はいったいどうやって体中を流れているのか?
体の中には、電池や機械なんてないよね。でも血液は液体だから、血液が自分で体の中を移動するわけもないよね。
そこで活躍するのが「心臓」。
心臓が縮んだりゆるんだりして動くと、ポンプの役割をして、血液を「取り込んで・送り出す」ことができるんだ。
心臓は一定のリズムで休まず動き続けて、体中に血液をいきわたらせてくれているんだよ。
血液の中の「いらないもの」を集めて捨てる「腎臓」
血液は、酸素や養分を体中に運ぶよね。同時に、体中で「いらなくなったもの」を代わりに受け取ってもくれるよね。
二酸化炭素は、肺で酸素と交換して、息として外に吐き出されるけど、他にも「いらなくなったもの」が残ってしまう。
そこで、血液は「腎臓(じんぞう)」へ行くんだ。
腎臓では、血液を「こして」、血液の中の「いらなくなったもの」を集めてくれるんだよ。
腎臓で集めた「いらなくなったもの」は、「尿(おしっこ)」として、体の外に出されるというわけだね。
人のからだのつくり「まとめ」
ヒトのからだの中には、「元気に生きていく」ために、色々なはたらきをする「臓器」がある。
養分を体に取り入れるために「消化のはたらき」をする臓器、酸素を取り入れるために「呼吸のはたらき」をする臓器、取り入れた養分や酸素を体中にいきわたらせるために、血液を送る臓器がある。
運営者情報
ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。
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