「かさこじぞう」内容とあらすじ・テスト対策ポイントを解説

「かさこじぞう」のあらすじと、お話の内容とポイント意味調べにつかえる「ことばの意味」をわかりやすく しょうかいしているよ。

新しく出てくる漢字の書き取りができるワークシートプリントもダウンロードできるので、なぞり書きのれんしゅうを たくさんしよう。

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「かさこじぞう」内容とあらすじ・テスト対策ポイントを解説

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目次

「かさこじぞう」 あらすじ

「かさこじぞう」のあらすじ・作者(さく しゃ)登場(とうじょう)人物(じんぶつ)をかくにんしよう。

作者について

「かさこじぞう」は、いわさき きょうこ さんが 書いた絵本だよ。
もともとは、「むかしばなし」として むかしから 人びとの あいだで かたり つたえられてきた おはなしなんだ。
それを、いわさき きょうこ さんが 書きなおしているんだよ。

いわさき きょうこ さんは、ほかにも 「おくびょうウサギのくろ」「あかまんまとうげ」などの 絵本を かいているよ。

登場人物(とうじょうじんぶつ)

「かさこじぞう」の登場人物のイラスト
  • 【じいさま】
    このお話の 主人公の まずしい くらしを している おじいさん。雪に うもれた じぞうさまに、かさと手ぬぐいを かぶせたよ。
  • 【ばあさま】
    おじいさん と いっしょに くらしている おばあさん。じいさまが じぞうさまに かさと手ぬぐいを かぶせた話を聞いて「ええことをしなすった。」と よろこんだよ。
  • 【じぞうさま】
    道ばたに 立っている 六人のじぞうさま。かさと手ぬぐいを かぶせてくれた じいさまと ばあさま へのおれいに、おくりものを とどけたよ。

あらすじ

かさこじぞう
文:いわさき きょうこ 絵:むらかみ ゆたか

むかしむかし、あるところに じいさまと ばあさまが くらしていました。
二人は とてもびんぼうで 大みそかに もちを よういすることも できません。
そこで、かさを あみ、じいさまが 大年の市へ 売りに 出かけました。
ところが、年こしの日に かさを 買う人は いません。
じいさまは ふぶきの中 帰りますが そのとちゅうの道ばたで かたがわだけ 雪に うもれている 六人のじそうさまを 見つけました。
きのどくに 思った じいさまは、じぞうさまに 売りものの かさと、自分の手ぬぐいを かぶせました。
その話を聞いた ばあさまは、「ええことをしなすった。」と 言いました。
じいさまとばあさまは もちつきの まねごとをして ねました。
真夜中、じょいやさ じょいやさ と そりを 引く かけ声が 聞こえてきました。
じいさまと ばあさまが おきてみると、かさをかぶった じぞうさまと、手ぬぐいをした じぞうさまが 帰っていくところでした。
のき下には、もちやみそだる などが おいてありました。
こうして、じいさまとばあさまは よい正月を むかえることが できたのです。

「かさこじぞう」内容とポイント

「かさこじぞう」の場面ばめん分けごとに、内容ないようとポイントを かくにんしよう。

場面は、「ばしょ」や「とうじょうじんぶつ」、「じかん」などが かわったところをヒントにして 考えるといいよ。(「かさこじぞう」の場面分けは、先生や学校によって わる可能性かのうせいが あるよ。)

登場人物の セリフやこうどうから、「登場人物が どんな気もちだったか」を 考えてみよう。

だい1の ばめん じいさまと ばあさまが かさを作る

だい1の ばめんは「むかしむかし」から「出かけました。」のところまで。

【じかん】むかしむかし・ある年の大みそか
【ばしょ】じいさまとばあさまの 家
【ないよう】正月のもちを よういするために じいさまと ばあさまが かさを 五つ つくったよ。

むかしむかし、じいさまとばあさまが くらしていたね。
どんな じいさまとばあさまか というと、たいそう(「とても」ということ)びんぼうだったね。

どのくらい びんぼうかというと、「その日その日を やっとくらしている」くらいだね。
つまり、毎日 食べるものを 手に入れるのも せいいっぱいなくらい、お金も、物も なかったんだね。

くまごろうくまごろう

「むかしむかし」とあるから、「かさこじぞう」は むかし話なんだね。みんなが よく使っていることばとは すこしちがう むかし話らしい ことばやセリフが 出てくるから 見つけてみてね。声に出して 読んでみると 楽しいよ。

ある年の 大みそか、じいさまは「ああ、そのへんまで お正月さんが ござらっしゃる(「いらっしゃる」ということ)というに、もちこ(「もち」のこと)のよういもできんのう。」と言ったね。

じいさまは お正月のことを お正月さんと ていねいに よんでいるね。
むかしは お正月に あたらしい年に みのりや こううんを もたらしてくれる お正月さま(年がみさま)という かみさまが 来ると 考えられていたよ。

お正月さまを むかえるために もちをついて かがみもちを 作るのが だいじな ぎょうじの 一つだったんだ。

だから じいさまは お正月さまが 来る とくべつな日に、もちのよういができないことに がっかりしたんだね。
「ためいきをついて」という こうどうや、「ああ」というセリフからも、じいさまが がっかりしている ようすが わかるね。

「ほんにのう。」と言ったのは、ばあさまだね。
「ほんとうに そうですね。」ということだね。
ばあさまも じいさまと 同じように がっかりしているんだね。

もちが用意できずがっかりするじいさまと、ばあさまのイラスト

「なんぞ、売るもんでも あればええがのう。」と言ったのは、じいさまだね。
じいさまは、もし売れるものがあれば、売ったお金で もちを 買えると 考えたんだね。

でも、ざしきには 何も なかったね。
ばあさまは、土間に 夏に かりとっておいた すげが あるのを 見つけたね。

すげとは、いねに にている ほそ長い しょくぶつ だよ。
むかしは、すげを あんで かさ(ぼうし) や みの(雨のときに きるコート) を作ったんだ。

そして「じいさま、じいさま、かさこ こさえて(「こしらえて」ということ)、町さ 売りに行ったら、もちこ 買えんかのう。」と言ったね。
ばあさまは かさを 作って 売れば もちを買う お金になるかもしれないと 思いついて、じいさまに ていあん したんだね。

じいさまは、「おお、おお、それがええ、そうしよう。」と言ったね。
「それがええ」とは「それがいい」ということだね。

笠を作って売って、餅を買おうと提案するばあさまのイラスト

じいさまは ばあさまの ていあんに さんせいしたんだね。
「おお、おお」というセリフから、「ばあさま、いいことを思いついたなあ」と おどろいたり、「これでもちが買えるぞ」と わくわくしたり しているかんじがするね。

じいさま と ばあさま は まずしいけれど、二人で よく話をしながら、たすけあってくらしているね。

くまごろうくまごろう

じいさまとばあさまが 会話をする ばめんは、二人が たすけあっているように、ゆっくりと あいてに やさしく 話しかけるように 音読しよう!

じいさまと ばあさまは せっせと かさを あんだね。
お正月に まにあうように、いっしょうけんめい あんだんだね。

五つ かさができると、じいさまは かさをしょって、売りに出かけたね。
じいさまは「帰りには、もちこ買ってくるで。にんじん、ごんぼ(ごぼうのこと)もしょってくるでのう。」と言ったね。

「にんじん、ごんぼも しょってくる」とは、にんじんやごぼうも 買ってくる ということだね。
にんじんとごぼうは お正月さまに おそなえする やさいのことじゃないかな。

じいさまは「ばあさま、もちも にんじんとごぼうも 買ってくるから 楽しみに まっていてね。」という 気もちだったんじゃないかな。

だい2の ばめん じいさまが かさを売りに 出かけるが 売れない

だい2の ばめんは「町には大年の市が立っていて」から「日もくれかけました。」のところまで。

【ばしょ】大年の市
【ないよう】じいさまが 大年の市に かさを売りに 出かけたけれど、かさは一つも売れなかったよ。

町には 大年の市が ひらかれていて、正月買いもんの人で 大にぎわいだったね。
「大年の市」とは、お正月に ひつようなものを そろえるために ひらかれる いちば のことだよ。

まつを 売っている人が 「ええ、まつはいらんか。おかざりのまつは いらんか。」と言ったね。
むかしの人は お正月に 門や家の中などに まつを かざったよ。
まつは お正月さまが 来てくれるときの めじるしになったり、お正月さまの いばしょになったりするんだ。

じいさまも「ええ、かさや、かさやあ。かさこは、いらんか。」と 声をはりあげたね。
「じいさまも」と あるから、まつを売る人も 声を はりあげていたんだね。

なぜかというと、市には 人が たくさんいて にぎやかだったから、おきゃくさんに 気づいてもらえるように、まつを売る人も じいさまも 大きな声を 出して、アピールしたんだね。
じいさまが 声をはりあげているようすから、「よし、がんばって売るぞ。」という 力強い気もちが つたわってくるね。

くまごろうくまごろう

まつを売る人や じいさまの セリフは とおりかかった人に 聞いてもらえるように 大きな声で 元気よく 音読しよう!

けれども、だれも ふりむいてくれなかったね。
なぜかというと、年こしの日に かさを 買う人は いなかったからだね。
じいさまの声は 聞こえていた かもしれないけれど、かさは お正月に ひつようなもの ではないから、だれも きょうみを 持たなかったんだね。

くまごろうくまごろう

五つのかさは 一つも 売れなかったんだね。

じいさまは 「ああ、もちこも もたんで 帰れば、ばあさまは がっかりするじゃろうのう。」と 言ったね。
「ばあさまは たのしみに まっているから もちを買えなかったと 知ったら、おちこむだろうな。」と思ったんだね。

じいさまは かさが 売れなかったことよりも、ばあさまを がっかりさせてしまうことを ざんねんに 思っている かんじがするね。

いつのまにか、日もくれかけたね。
「いつのまにか」という ことばから、じいさまが 時間を 気にしないくらい いっしょうけんめい かさを 売っていたことが わかるね。

「日がくれかけた」は、日がくれているとちゅう ということだね。
だんだんとくらくなり、気おんも下がってきた 冬の夕方のようすが そうぞうできるね。

だい3の ばめん じいさまは じぞうさまに かさと 手ぬぐいをかぶせる

だい3の ばめんは、「じいさまは」から「うちに帰りました。」のところまで。

【ばしょ】村の はずれの 野っ原
【ないよう】じいさまは 雪にうもれた じぞうさまに、かさと 自分の手ぬぐいをかぶせたよ。

じいさまは、とんぼりとんぼり 町を出て、村のはずれの 野っ原まで 来たね。

「とんぼりとんぼり」は、「とぼとぼ」ということばに にているけれど、もっと ゆっくりなかんじがするね。
元気がなくて からだに 力が入らず、ゆっくり歩いている ということじゃないかな。

すると、ひどいふぶき になったね。
ふぶきとは、強い風が ふいて 雪が いろいろな ほうこうに はげしく ふっている ことだよ。

ふと顔を上げると、じぞうさまが 六人立っていたね。
「ふと顔を上げる」とあるから、ふぶきで 歩くのが たいへんで、顔にも 雪が かかるから、下をむきながら 歩いていたけれど、たまたま 顔をあげたときに じぞうさまを 見つけたんだね。

どんな じぞうさま かというと、かたがわだけ 雪にうもれていた じぞうさまだね。
どうして 雪に うもれていたかというと、「おどうはなし、木のかげもなし、ふきっさらしの野っ原」だからだね。

「おどう」は かみさまや ほとけさまを まつっている たてもののことだよ。
おどうや 木がないから、じぞうさまを まもるものがなく じぞうさまに ちょくせつ はげしい風や雪が かかっていたんだね。

じいさまは 「おお、お気のどくにな。さぞつめたかろうのう。」と言ったね。
「さぞつめたかろうのう」とは、「きっと じぞうさまは つめたい思いを しているだろう」ということだね。

じいさまは じぞうさまの おつむ(頭のこと)の 雪を かきおとしたね。
それから「こっちの じぞうさまは、ほおべたに しみをこさえて。それから、このじぞうさまは どうじゃ。はなから つららを 下げて ござらっしゃる。」と言ったね。

じぞうさまの どこが さむいか 気にかけ、それぞれに やさしく 声をかけているよね。

「ござらっしゃる」というセリフからも、じいさまが じぞうさまを だいじに思っていることが わかるね。
じぞうさまは 人を くるしみから すくったり、ちいきを まもってくれたりするから、むかしの人は じぞうさまを とてもだいじに していたんだよ。

それから、じいさまは じぞうさまの かたやら せな(せなかのこと)やらを なでたね。
「さむい思いをしている じぞうさまを なんとかしてあげたいな」という じいさまの やさしい気もちが 伝わってくるね。

じいさまは「そうじゃ。このかさこを かぶってくだされ。」と言ったね。
売れなかった かさを じぞうさまに かぶせることを 思いついたんだね。

なぜかというと、かさを かぶれば、じぞうさまのあたまやからだが 雪や風から まもられるからだね。

でも かさは またべつの時に 売れるかも しれないよね。
ほかに 売るものが なかったから、じいさまとばあさまにとって、かさは だいじな 売りものだよね。

だいじな 売りものの かさを じぞうさまに まようことなく かぶせた じいさまは、とても やさしいね。
「自分は もちを買うことが できなかったけれど、せめて じぞうさまには つらい思いをせずに お正月を むかえてほしいな」という 気もちだったんじゃないかな。

ところが、じぞうさまは 六人なのに、かさは 五つしかなかったね。

くまごろうくまごろう

かさが 一つ 足りなかったんだね。

「どうしても足りません」とあるから、じいさまは 何か いいほうほうは ないか あれこれ 考えたんだね。

そして「おらのでわりいが、こらえてくだされ。」と言ったね。
「こらえてくだされ」とは、がまんしてください ということだね。

何を がまんするかというと、いちばんさいごの じぞうさまは かさではなくて、自分のつぎはぎの 手ぬぐいを かぶることだね。

だい2の ばめんの 大年の市の お話といっしょに かかれている 絵を見ると、じいさまが 頭に 手ぬぐいを かぶっているよね。
これが、つぎはぎの手ぬぐい だね。

なぜ「おらので わりいが、こらえてくだされ」と言ったかというと、ほかの じぞうさまは 新しい かさなのに、さいごの じぞうさま だけは、自分が つかった つぎはぎの 手ぬぐい になってしまったからだね。
「ぼろぼろの 手ぬぐいを かぶせるなんて わるいなあ。でも 何もないよりは たすかるといいな。」と 思ったんだね。

つぎはぎの手ぬぐい ということは、やぶれてしまっても ぬのを あてて ずっと使いつづけている ということだよね。
じいさまは まずしいから、きっと 新しい 手ぬぐいを 買うお金も なかったんだね。

ということは、かさは 作れるけれど、新しいものを買えない 手ぬぐいは、じいさまにとって かさよりも 大切なもの だったんじゃないかな。
それに 手ぬぐいを とってしまったら、じいさまは 帰り道に もっと ぬれてしまうよね。

それでも じぞうさまに 手ぬぐいを かぶせてあげたから、じいさまは 自分のことよりも じぞうさまの ことを 思って こうどうしたんだね。

じいさまは 「これでええ、これでええ。」と言って、安心あんしんして 帰ったね。
なぜかというと じぞうさまが つめたい思いを しなくなったから ほっとしたんだね。

お地蔵様に笠と手拭いを被せてあげるじいさまのイラスト

だい4の ばめん じいさまと ばあさまは もちつきの まねごとを する

だい4の ばめんは、「『ばあさま、ばあさま、今帰った。』」から、「おゆをのんで やすみました。」のところまで。

【ばしょ】じいさまとばあさまの 家
【ないよう】じいさまとばあさまは もちつきのまねごとをしたよ。

ばあさまは 「おお、おお、じいさまかい。さぞつめたかったろうの。かさこは売れたのかね。」と言ったね。

ばあさまは かさが 売れたことよりも、まず「きっとつめたかったでしょう」と じいさまのことを 気づかっているね。
ばあさまも とてもやさしいね。

じいさまは「それが さっぱり 売れんでのう。」と言ったね
「さっぱり」とは、「まったく」「一つも」 といういみだね。

じいさまは ばあさまに、じぞうさまが 雪に うもれていたから、かさを かぶせた話をしたね。
すると、ばあさまは いやな顔ひとつしないで、「おお、それは ええことを しなすった。」と言ったね。

なぜかというと、「じぞうさまも きっとさむかったから、じいさまが じぞうさまを たすけてあげたのは とてもいいことだ」と 思ったからだね。
ばあさまも じぞうさまを だいじに思っていて、じいさまのこうどうを よろこんでいるよね。

そして「さあさあ、じいさま、いろりに来てあたってくだされ。」と言ったね。
きっと「じいさまも さむかったのに、じぞうさまを たすけてくれてありがとう。」という 気もちだったんじゃないかな。

もちも買えず、だいじな 売り物のかさは あげたなんて 知ったら がっかりする人や おこる人も きっといるよね。

でも、ばあさまは がっかりしたり おこったり していないね。
ばあさまも じいさまのこうどうを しぜんに うけいれて、じいさまと同じように、自分のことよりも あいてのことを だいじにしているね。

じいさまは 「やれやれ、とうとう、もちこなしの年こしだ。そんならひとつ、もちつきのまねごとでもしようかのう。」と言ったね。
「もちつきのまねごと」とは、もちはないけれど もちつきの うごきをする ということだね。「おもちつきごっこ」みたいなイメージかな。
   
「やれやれ」と言うセリフから、じいさまが ざんねんに 思っていることが わかるね。
でも、お正月さまを むかえようと 気もちを きりかえている かんじがするね。

きっと もちを よういすることは できなかったけれど、「お正月さまを むかえる 気もちは だいじにしたいな」「ばあさまに すこしでも お正月らしい 気分になってもらいたいな」という気もち だったんじゃないかな。

じいさまが 「米のもちこ ひとうすばったら」と言って、いろりのふちをたたいたね。
もちを つくうごきを やってみたんだね。

ばあさまも ほほとわらって「あわのもちこ ひとうすばったら」と言って、あいどりのまねをしたね。
「あわのもちこ」は あわという しょくぶつを ついてできる もちのことだね。

「あいどり」は、もちをつく人の あいてになって、もちを こねかえすことだよ。
もちつきは、つく人と こねる人の 二人が いきをあわせて つく、こねるを くりかえしていくよ。

「ほほとわらって」は やさしく ほほえんでいる ということだね。
じいさまが もちつきのまねごとを はじめたから、ばあさまは 楽しい気もち になったんだね。

それから 二人は、つけな(つけもののこと)かみかみ、おゆをのんで やすんだね。
「やすんだ」は 「ねた」ということだよ。

まずしいから、大みそかだけれど 食べる物が つけもの と おゆ しかなかったんだね。
もちも 食べるものも なかったけれど、じいさまと ばあさまは じぞうさまに かさを かぶせたことを よろこびあったり、おたがいに あいてのことを 思いあったり、いっしょに もちつきのまねごとを たのしんで、お正月気分を あじわったりしているね。

じいさまと ばあさまの心は ふこうではなくて しあわせな気もちで ねたんじゃないかな。

くまごろうくまごろう

じいさまとばあさまは 物やお金は ないけれど、ゆたかな心を持っているんだね。

だい5のばめん じぞうさまが おくりものを もってくる

だい5の ばめんは、「すると真夜中ごろ」から「よいお正月をむかえることができましたと。」のところまで。

【じかん】真夜中ごろ
【ばしょ】じいさまとばあさまの家
【ないよう】じぞうさまが そりを引いて やってきて、おくりものをおいていったよ。

真夜中ごろ、雪の中を そりを引く かけ声がしてきたね。
どんなかけ声かというと 「じょいやさ じょいやさ」という かけ声だね。

「わっしょい わっしょい」「えっさ ほいさ」みたいに、だれかが 力をあわせて そりを引いているんだね。
かけ声をかけて 力を 合わせるくらい、そりには おもいものが のっているのかもしれないね。

じいさまは「長者どんのわかいしゅが、正月買いもんをしのこして、今ごろ引いてきたんじゃろうか。」と言ったね。
「長者どん」は お金持ちの人のことだよ。
「わかいしゅ」は 長者どんの うちで はたらく わかい人のことじゃないかな。

長者どんは お金持ちだから きっと お正月も ごうかに すごすよね。
だから、じいさまは 「長者どんの家で はたらく人が お正月に ひつようなものを 買いわすれて、今ごろ 買ってきたのかな」と 考えたんだね。

でも、そりを引くかけ声は こっちに近づいてきたね。
「こっち」は かけ声を聞いている じいさまとばあさまの ほうこう といういみだね。

耳をすまして聞いていると、つぎの歌が 聞こえてきたね。

六人のじぞうさ
かさことってかぶせた
じさまのうちはどこだ
ばさまのうちはどこだ

六人のじぞうさまが 歌いながら じいさまとばあさまの 家を さがしているんだね。

そして、じいさまの うちの前で 止まると、何やら おもいものを ずっさんずっさんと 下ろしていったね。
じいさまとばあさまは そのばめんを 見ていないけれど、「ずっさんずっさん」という音を聞いて「おもいものを 下ろしたみたいだな」と思ったんだね。

「ずっさんずっさん」は ずっしりとした おもみを かんじるね。
「ずっさん」と 一回ではなく 「ずっさんずっさん」と くりかえしているから、きっと ものを たくさん おろしたのかも しれないね。

くまごろうくまごろう

「じょいやさ じょいやさ」や「ずっさんずっさん」、じぞうさまの歌は 同じことばやリズムが くりかえされているね。声に出して 読んでみると、なんだか 気もちがいいよ。ことばの リズムをかんじながら、音読しよう!

じいさまと ばあさまがおきていって、雨戸をくると じぞうさまが 帰っていくところだったね。
「雨戸をくる」とは、雨戸を うごかして あけるといういみだよ。
つまり、じいさまと ばあさまは 雨戸をあけて 外のようすを 見たんだね。

どんな じぞうさまが 帰っていくところ だったかというと、かさこを かぶった じぞうさまと、手ぬぐいを かぶった じぞうさま だね。

かさこを かぶった じぞうさまと 手ぬぐいを かぶった じぞうさまは、だい3の ばめんで じいさまが かさと手ぬぐいを かぶせてあげた 六人の じぞうさまのことだね。

じいさまが たすけてあげた じぞうさまが じいさまとばあさまの家に 何かを とどけてくれたんだね。

何を とどけたかというと、「米のもち、あわのもちのたわら(米とあわでできたもちが入った、大きなふくろ)」「みそだる(みそが入ったたる)」「にんじん、ごんぼやだいこんのかます(にんじん、ごぼう、だいこんの入ったふくろ)」「おかざりのまつ」などだったね。

かます、みそだる、たわら、まつかざりのイラスト

もちは じいさまとばあさまが よういしようと していたけれど、買えなかったものだね。
にんじんや ごぼうも だい1の ばめんで じいさまが 「しょってくるでのう。」と言ったけれど、買えなかったものだよね。

つまり、じぞうさまは じいさまとばあさまが お正月さまを むかえるために ほしかったものを プレゼントしてくれたんだね。
そして、そればかりではなく お正月に ひつようなものを ほかにも たくさん プレゼント してくれたんだね。

どうして、じぞうさまは じいさまとばあさまに おくりものを してくれたのかな。
もし みんなが じぞうさまだったら、どんな気もちかな。

だい2の ふぶきの ばめんでは、だれも じぞうさまに 気づかなかった かもしれないし、気づいても 自分が歩くことで せいいっぱい だったかもしれないよね。
そんな中、じいさまが 雪を かぶっている自分たちに 気づいてくれて、やさしく話かけて くれただけでも うれしいよね。

それなのに、大切なかさと 手ぬぐいまで プレゼントしてくれたら、さむくなくなってたすかるし、じいさまのやさしい気もちをかんじて 心の中まで ぽかぽかと あたたかく なるよね。

だから きっと じぞうさまは「じいさま、さむさからまもってくれて、たいせつなものをプレゼントしてくれて ありがとう」という気もちで、じいさまに おれいをしに来たんだね。

でも、じぞうさまは 「ばさまのうちはどこだ」とも 歌っていたよね。
ということは、じぞうさまは ばあさまにも おれいをしに来ているよね。

じそうさまを たすけたのは じいさま なのに、どうして ばあさまにも おれいを しに 来たのかな。

だい4の ばめんで、ばあさまは じいさまが じぞうさまに かさや手ぬぐいを かぶせた話を 聞くと、「それはええことをしなすった」と言って じいさまのこうどうを いっしょに よろこんだよね。
そして、自分たちのことよりも じぞうさまに やさしくした じいさまのことも だいじに 思っていたよね。

じぞうさまは ばあさまの家に いたわけではないよね。
でも じぞうさまは くるしみからすくったり、ちいきを まもってくれたりするから、人のこうどうや 気もちがわかるような、ふしぎな力を もっていたのかも しれないね。
だから ばあさまが じぞうさまや じいさまを思う やさしい 気もちは じぞうさまに とどいていたんだね。

じぞうさまは「ばあさま、じいさまのことをわかってくれて じいさまと同じ やさしい気もちでいてくれて ありがとう。」という 気もちだったん じゃないかな。

じいさまとばあさまは、よいお正月を むかえることが できたね。
なぜかというと、じぞうさまから ひつようなものを プレゼントしてもらえたから ぶじに お正月さまを むかえることが できたからだね。

じいさまとばあさまは きっと しあわせな 気もちだったよね。

じいさまと ばあさまは 人間ではない あいてでも こまっていたら たすけるという やさしい心をもっていたね。
そして、じいさまとばあさまの やさしい気もちやこうどうは、じぞうさまからのおれいとして 二人のところへ かえってきたよね。

きっと作者は このお話をとおして わたしたちに「ほんとうのやさしさは あいてがだれであっても 自分のことよりも あいてのために こうどうできること」「ほんとうのしあわせは まずしくても あいてを思う やさしい心を 持っていること」だと つたえたかったんじゃないかな。
そして、あいてを 思ってこうどうをすると、そのやさしい気もちが 自分のところへ かえってくるという すてきなことがおこるんだね。

「かさこじぞう」ことばの意味

「かさこじぞう」で使われていることばの意味をまとめているよ。
※「かさこじぞう」の中で使われている意味なので、ちゅういしよう。

ことば意味
大みそか
ござらっしゃる「いらっしゃる」。
「いる」ということばを、そんけいする あいてに つかうように ていねいにした ことば。
もちこおもちのこと
ざしき「たたみ」を しいた へやのこと
土間土のままで、げんかんと へやの 間に作られたところ。だいどころにも つかわれたり したよ。
すげほそ長くて とがった葉をもつ しょくぶつ。むかしの人が あたまに かぶる「かさ」などを作るのに つかわれた。
かさこむかしの人が あたまに かぶる「かさ」。雨や日ざしを よけたり、かおを かくしたり するのに つかわれた。
こさえてこしらえる。「作る」ということ。
ごんぼ野さいの「ごぼう」のこと。
大年の市新しい年や、お正月のための かざりや どうぐを うる、年のおわりに ひらかれる 市ばのこと。
うすもちなどを つくときに つかう どうぐ。うすの中に もちを いれて「きね」で つく。
きねもちなどを つくときに つかう どうぐ。うすの中の もちを つく。
村のはずれむらの ちゅうしんから はなれた ところ。
ふふき雪がつよい風に ふかれて はげしく ふること
おどうおじぞうさまを おまつりする、やねのある たてもののこと
ふきっさらしおおうものがなくて、ちょくせつ風が あたること
お気のどくほかの人が つらい目にあっていることに、心をいためること
さぞきっと。
おつむあたまのこと
かきおとすひっかくようにして 落とすこと
つらら水のしずくが こおって ぼうのように たれさがったもの
わりい「わるい」ということ。
こらえる「がまんする」ということ。
つぎはぎいろいろな ぬのを ぬいあわせて つなげたもの
※ここでは、じいさまが びんぼうで、あたらしいものを かうことができないことが つたわるよ。
さっぱりここでは、「まったく」という いみ。
うもれるうまっている。
いろり昔の家にある、火をたくことができる「そうち」。
年こし一年のおわりから、お正月をむかえること。
あわおこめの「いね」のなかまの しょくぶつ。小さくて黄色い。
あいどりもちを つく人の 相手になって、おもちを こねて かえす人のこと
つけな「おつけもの」のこと
長者「お金もち」のこと
わかいしゅ長者の家で はたらく若い人のこと。
しのこす「する」のをわすれて「のこす」こと。
のきやねが げんかんよりも外に出っぱっている ぶぶんのこと
たわらおこめなどを はこんだり ほぞんするために つかった、「わら」を 円のつつのように あんだもの。

「かさこじぞう」新しい漢字

「かさこじぞう」で あたらしく ならう 漢字の なぞりがきプリントをよういしたよ。

たくさんれんしゅうしよう!

「かさこじぞう」で習う漢字のなぞり書きプリントの画像

「かさこじぞう」 全文を かくにんしよう

「かさこじぞう」の教科書の全文を かくにんできる どうがを しょうかいするよ。

音どくの お手本にして たくさん練習しよう!

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。

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