繰り上がりのある足し算(くりあがりのひっさん)やり方と書き方
たしざんのひっさんで、ふたつのかずを たすとき、もしも「1の くらいのかず」が10を こえてしまったら どうすればいいのかな?
このページでは、「くりあがり」とは どんないみか、「くりあがりのある たしざん」の やりかたや ひっさんの かきかたを くわしく かいせつするよ。
目次
くりあがりとは
「ふたけたの足し算の筆算」のかいせつページで がくしゅう したように、足し算を 筆算で 計算するときは、たてに 位を そろえて 計算するんだったね。
でも、足し算を するとき、「くりあがり(繰り上がり)」が あるときが あるんだ。
「くりあがり」とは、「くる(繰る)」と「あがる」という ことばから できているよ。
「くる(繰る)」は、「むこうに おくる」という いみの ことばなんだ。
「むこうに おくられて、あがる」という ことだから、「レベルアップする」と イメージすると いいかもしれないね。
算数の 数字が レベルアップするのだから、そう、「一の位」が「十の位」に レベルアップするんだよ。
足し算の どんなときに 一の位が 十の位に レベルアップする 「くりあがり」が おきるのか みてみよう。
もんだい
28+17を 計算しましょう。
28+17 の 足し算は、どのように すれば いいかな。
いままでとの ちがいは、「一の位の 足し算が、10を こえてしまう」 ということ。
たしかに、10を こえてしまうのは いままでと ちがうけれど、「ふたけたの 足し算」というところは おなじ。
だから、位ごとに 分けて 計算すれば いいんだね。
位ごとに 分けて 計算すると、
(一の位)8+7=15
(十の位)20+10=30
だね。
この「一の位で出た答え」と、「十の位を合わせて出た答え」を あわせれば、ぜんたいの 答えになるね。
計算してみよう。
15+30=45
これが こたえだね。
一の位が 10を こえてしまっても、位ごとに 分けて、じゅんばんに ひとつずつ 足し算を すれば、 だいじょうぶだね。
でも、 これって たくさんの 計算をしないと いけないのが ちょっと たいへんだよね。
分けて 計算しなくても すぐ下に 答えを 書く 筆算の しかたは ないのかな?
では、じっさいに やってみよう。
一の位から 計算をするから 8+7=15だね。
あれ? この15は どこに書けば いいんだろう?
筆算のとき、 1マスには 1つの 数字を 書くよ。 だから、 このままだと 15が 書けなく なってしまうね。
そう、これが「繰り上がり」が ひつように なるときなんだ。
このように、 それぞれの 位ごとに 計算したとき、10を こえる数字に なったときに、「繰り上がり」を考えるんだね。
では、さっそく 繰り上がった 数字を どこに かくのか がくしゅうしよう。
筆算の繰り上がりの書き方
繰り上がりの考え方
繰り上がりの ある足し算 と言っても、 筆算の 書き方は 今までと 同じだよ。
10のかたまり と 1のばら に分けて、 計算を しよう。
一の位の 計算は 8+7=15だね。
10のかたまりが 作れたので、「レベルアップ」したね。
レベルアップした 1つ分の 10のかたまりを 十の位へ もっていこう。
一の位の 計算が 10を こえるときは、 十の位に 1繰り上げるんだね。
繰り上がりは レベルアップだからね。ひとつ上の 位に 上がるよ。
繰り上がりの計算の順序
繰り上がりのある 足し算の 筆算をするときは、計算の 順番(じゅんじょ)が たいせつだよ。
たとえば、46+25の 計算を してみよう。
筆算の 計算を するときは、 かならず 一の位から 計算するよ。
一の位は、 6+5=11 だね。
ここで ポイント。繰り上がりが あるときは、 忘れないように 小さく「1」と 書いておこう。
次に、 十の位を 計算するよ。
でも十の位を 計算するときは、 さっき繰り上がった「1」を 忘れないように しないと いけないね。
なので、4+2+1=7 になるよ。
図で みてみよう。
46+25を 筆算で 計算すると 71に なったね!
どうして「一の位」から さきに 計算しなくては いけないのかというと、だって、もし さきに 「十の位」を 計算してしまって、つぎに 「一の位」を 計算したときに、繰り上がりで「1」が ふえたら、
十の位は「もう 計算が 終わっちゃったよ。いまさら 1ふえても、こまっちゃうなぁ・・・」と なるよね。
そうならないように、小さい位から 計算することで、「繰り上がるなんて、聞いてないよ!」と ならないように しているんだね。
まとめ
筆算の 計算の しかたは、 今までと 同じ だったね。
それぞれの位を たてに そろえて 計算をすれば いいんだ。
でも、 計算の 答えが 10を こえて しまうとき、 繰り上がりを 考えないといけないね。
筆算で 書くときは、一の位から 計算を するよ。
繰り上がりを 忘れないように、 小さく1と 書いておけば いいんだね。
繰り上がりのある 足し算の ひっさん まとめ
- 一の位から じゅんばんに 計算する
- 繰り上がったら、小さく「1」と 書いておく。
- 十の位を 足し算するときは、繰り上がった「1」を 忘れないように 足すように ちゅういしよう。
運営者情報
ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。