「古墳時代」期末テスト対策ポイントまとめ
このページでは、中学歴史「古墳時代」について、中学で覚えなきゃいけないことに絞って解説するよ。
中学の歴史は、小学校で習う内容に「さらにエピソードがプラスされたり」、「もっと詳しくなっている」ので、まずは小学校の歴史を理解することが大事だよ。
このサイトの「6年生社会」では、小学校で習う「古墳時代」の解説ページもあるので、合わせて読んでみてね!
まずは小学校で習うことをチェックしておこう!
- 大和政権と、地方の豪族の関係
- 大和政権は、朝鮮半島や中国とどんな関係だったか
- 渡来人が日本に伝えた技術の詳しい内容
まずはサクッと古墳時代のことをおさらいしておこう!
古墳時代、基本知識をおさらい!
古墳ってなんだっけ?
弥生時代に人々が米作りをはじめたね。
米作りは、チームになって作ったほうが効率がいいので、人々は「むら」を作って生活していた。
「むら」のリーダー的存在の「指導者」は、「むら」の人々を支配するようになって、「貧富の差」が出てきたんだ。
「むら」同士でも、土地や水を取り合うために戦いが起きたりして、勝った「むら」の指導者は、制覇した「むら」の人々や土地を従えて「くに」を作るようになっていった。
こうして、各地方で支配者になった一族のことを「豪族」と呼ぶよ。
豪族は、自分がどれだけ大きな力を持っていたかということをアピールするために「大きな墓」を作るようになったんだ。
それが「古墳」だね。
「古墳」がたくさん作られた時代を「古墳時代」と呼ぶよ。
大和政権ってなんだっけ?
古墳時代、今の大阪と奈良県(当時は大和地方)には、とても力のある豪族が集まっていたんだ。
そして、その豪族たちが連合(協力し合うイメージ)して作ったのが「大和政権」だね。
大和政権のトップは「大王」と呼ばれていたよ。
大王は後の天皇だったよね。
渡来人ってなんだったっけ?
渡来人というのは、朝鮮半島から日本へ移り住んできた人のことだよ。
弥生時代に「米作り」を伝えてくれたのも渡来人だったね。
大和政権は渡来人から色々な技術を教えてもらったり、渡来人の力をかりて、さらに力を強めて行ったんだ。そして、九州から関東までを支配することが出来たんだよ。
基本のおさらいができたら、いよいよ中学でプラスされる知識を学習しよう!
大和政権と地方の豪族の関係
大和政権のしくみ
大王を中心にした大和政権では、豪族はそれぞれ「氏」という集団を作っていたよ。
氏は、基本的には血縁関係(血のつながり、つまり家族のイメージ)をもとにして作られた集団。
中央(大和政権の中心)の豪族は、氏ごとに先祖代々、決まった職業を担当していたりしたよ。
地方の豪族との関係は?
そして地方の豪族は、その地方の土地や人々を支配することを認めてもらう代わりに、大和政権に貢物を納めていたんだ。
大和政権と朝鮮・中国の関係
大和政権や豪族たちは、「鉄」を手に入れるために朝鮮半島の南の端にある「伽耶諸国」と交流をしていたんだ。
勢力を広げるためには、強い武器が必要になるよね。
なので、鉄などを手に入れようとしていたんだね。
伽耶諸国は鉄が多くとれる生産地帯だったんだ。
でも、ほかの国だって鉄は欲しいよね。
この頃の朝鮮や中国はどんな状態だったかというと・・
この頃の朝鮮半島
朝鮮半島の北部は、「高句麗(コグリョ)」という国が支配していたよ。
南部には、「新羅(シルラ)」と、「百済(ペクチェ)」という国があったよ。
朝鮮半島に3つの国があったので、この時代を「三国時代(朝鮮半島)」と呼ぶよ!
朝鮮半島の国と大和政権の関係
大和政権は伽耶諸国と交流して鉄を手に入れていたんだよね。
朝鮮半島の北部を支配していた高句麗だって、鉄が欲しいよね。
そんなワケで、鉄をめぐって大和政権と高句麗はライバル状態。
一方、百済も高句麗とは対立していたんだ。
ということは、「敵の敵は味方!」となって、百済と大和政権は同盟を結んだよ。
そして、大和政権は高句麗や新羅と戦うことになったんだ。
この頃の中国は?
この頃の中国は、南北に分かれて王朝(王が支配する政権のこと・中国では皇帝がトップ)ができていて、そのうちの南朝(南側の王朝)は「宋」という王朝が支配していたよ。
宋と大和政権の関係
大和政権は、この宋に何度もお使いを送っているよ。
何のためのお使い??
中国はこの頃のアジアの中で「大国」だったからね。
「宋の皇帝に認められた」となれば、朝鮮半島の国から一目置かれるよね。
そうすれば、対立していた高句麗との関係が有利になると考えたんだね。
渡来人が日本に伝えたもの
伝えたもの①技術
渡来人は、土木工事の技術、金属を加工する技術、絹を織る技術、そして「須恵器」という土器の作り方を伝えたよ。
土器?
縄文土器と弥生土器なら分かるけど・・・。
縄文土器や弥生土器は素焼きなんだ。
須恵器は、「窯を使って焼く」ところが違いだよ。
窯を使うと、高温で焼くことができるので、素焼きの土器よりも硬いんだ。
伝えたもの②漢字
日本には、ずっと文字がなかったよね。
だから、邪馬台国のことは記録が残っていなくて、今でもナゾのままなんだもんね。
渡来人は、日本に「漢字」を伝えたんだ。
渡来人は大和政権の記録を残したり、外国へ送る文書を作ったりして、活躍していたよ。
伝えたもの③仏教
6世紀に、大和政権と同盟を結んでいた百済から「仏教」や「儒教」が伝わったんだ。
儒教とは、孔子が説いた教えや信仰のこと。
五経博士(儒教の5つの経典を学んだり教えたりする人のこと)によって日本に伝えられたんだよ。※儒教が日本に伝わったのは5世紀という説もあるよ。
古墳時代に、渡来人が日本に伝えたものとして「当てはまらないもの」を選ぶ問題がでた中学校があるよ!
①稲作 ②須恵器 ③漢字 ④儒教 ⑤仏教
答えは①の稲作だね。
稲作も渡来人が日本に伝えたけれど、それは弥生時代のころだったね。
問題では、「古墳時代に」と書かれているので、ここでは「稲作」が当てはまらないものになるよ。
中学歴史ではココを押さえればOK!
古墳時代まとめ
・大和政権は、鉄を手に入れるために朝鮮半島南端の伽耶諸国と交流をしていた
・この時代の朝鮮半島は、高句麗・百済・新羅が支配していた。
・大和政権は百済と同盟を結び、高句麗や新羅と対立していた。
・この時代の中国の南朝は宋が支配していた。
・大和政権は、宋へ何度も使いを送っていた。
・渡来人は、土木工事・金属加工・絹織物の技術を日本に伝えた。
・渡来人は、須恵器という土器の作り方を伝えた。
・渡来人は、日本に漢字を伝えた。
・6世紀に、百済から仏教や儒教が伝わった
次は飛鳥時代について解説するよ!
運営者情報
ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。
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見ました。とても分かりやすいです。
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