くふうして計算してみよう(たし算のきまり)わかりやすく解説
小学2年生の算数で学習する「計算のくふう」について、たし算のきまりには、どういうルールがあるのか?「足すじゅんばん」を変えるとどうなるのか?たし算とひき算、それぞれの計算のくふうのしかたを、わかりやすく解説するよ。
目次
たし算の きまり
たし算には、どんなルールがあるのかな?
たし算の きまりについて かんがえてみよう。
もんだい
おり紙が あります。
赤が 16まい、青が 18まい、みどりが 2まい です。
あわせて 何まい あるか 考えましょう。
「あわせて 何まい?」ということは、「たし算」を すればいいね。
しきは どうなるかな。
赤、青、みどりの おり紙を あわせるから、しきは
16+18+2
になるね。
計算の しかたを 考えてみよう。
たす数が 3つあるから、いくつか やりかたが ありそうだね。
【考え方1】赤と 青を さいしょに たす。
16+18=34
それに、みどりを たす。
34+2=36
(答え)36まい
【考え方2】青と みどりを さいしょに たす。
18+2=20
それに、赤を たす。
20+16=36
(答え)36まい
2つの 考え方で 計算を してみたけど、どちらも 同じ答えに なったね!
たし算では、3つより おおい数を たすとき、たす じゅんばんを かえても、答えは 同じになるんだね。
たし算の きまり
たし算では、たす じゅんじょを かえても、答えは 同じに なります。
たす じゅんじょを かえてみよう
たし算では、たす じゅんじょを かえても 答えが 同じに なることが わかったね。
この たし算の きまりは、とても べんりなんだ。
たとえば、たす じゅんじょを かえると、計算が かんたんに なることも あるんだよ。
むずかしい計算は じゅんじょを かえて、かんたんに できないか 考えると いいよ。
たとえば、どういうときに たす じゅんじょを 変えると 計算が かんたんに なるのか かくにんしてみよう。
(もんだい)数を よく見て、くふうして 計算しましょう。
(1)9+13+7
どこから 計算するのが かんたん かな?
そう、「13+7=20」だね。
この計算を 先にやると、くり上がりを 考えなくていいから 計算が かんたんに なるよね。
13+7=20
9+20=29
(答え)29
(2)6+38+2
どこから 計算すれば いいかな。
もう かんたん だよね、「38+2」から 計算しよう。
38+2=40
40+6=46
(答え)46
(3)23+18+7
これは、どこから 計算すれば いいのかな。
じつは「23+7」から なんだ。
3つのうち、まんなかの 数をとばして、前と後ろの 数だけを さきに 計算して しまっているけれど、こんなふうに 計算しても いいんだね。
23+7=30
30+18=48
(答え)48
ひき算の きまり
たし算の じゅんじょは かえることが できたけど、ひき算は どうだろう?
じつは、ひき算は ひく じゅんじょを かえてしまうと、答えが 変わってしまうことがあるので 注意しよう!
じっさいに、もんだいで たしかめてみよう。
(もんだい)
30ー16ー6
【正しい計算】
前から じゅんばんに 計算をするよ。
30ー16=14
14ー6=8
(答え)8
【まちがえた計算】
じゅんじょを かえて うしろから 計算してみるよ。
16ー6=10
30ー10=20
ちがう答えに なってしまったね。
じつは ひき算は 計算の じゅんじょを かえることが できないんだ!
ひき算の きまり
ひき算では ひく じゅんじょを かえてしまうと 答えが かわってしまうことがあります。
( )のけいさん
たし算では、たす じゅんじょを かえてもいい ということが 分かったね。
どのような じゅんじょで 計算したかを 分かりやすく するために ( )を つかって、あらわすよ。
( )は ひとかたまりの 数を あらわし、先に 計算します。
たとえば、つぎのように 計算するよ。
15+(30+20)
=15+50
=65
30+20に ( )が ついているから、先に ここを 計算したんだね。
( )をつかうと、 どのように 考えたかを 分かりやすく しきに あらわせるね。
たし算の くふう
「たす じゅんじょを かえる」ほかにも、たし算では 計算を かんたんに するために、いろいろ くふうすることが できるよ。
(もんだい)
数を よく見て、たし算の しかたを くふうしよう。
68+5
もちろん、ふつうに ひっ算の 計算を やってもいいけど、少し くふうを すると、計算が かんたんに なることが あるよ。
【考え方1】68を 60と 8に 分けて 考えよう。
68って 大きい数 だから、 計算が たいへんそうだね。
だから、 キリのいい「60」と「8」に 分けてしまうんだ。
そうすると、 計算の じゅんじょを かえて、「8+5」の 計算が できるね。
68+5
=60+8+5
=60+(8+5)
=60+13
=73
(答え)73
【考え方2】68は あと2 あれば、キリのいい数に なる。
68という ちゅうとはんぱな 数だから、 計算が 難しいんだよね。
あと「2」あれば、キリのいい数に なるから、5を「2」と「3」に 分けてみよう。
そうすれば、分けた「2」と「68」を たして キリのいい数に できるね。
68+5
=68+2+3
=(68+2)+3
=70+3
=73
(答え)73
どちらの やり方で やってもいいよ! 考えやすい ほうほうで 計算してみよう。
ひき算の くふう
たし算と おなじように、ひき算でも いろいろ くふうすることが できるよ。
(もんだい)
数を よく見て、ひき算の しかたを くふうしよう。
52ー9
【考え方1】52を 分けて 考える。
52を キリのいい数に 分けて 考えてみよう。
50と 2に 分けることが できるね。
52ー9
=50+2ー9
あれ?
これだと、2ー9の 計算が できないよ!?
そうなんだ。
ひき算の くふうを するときは、「ひき算が できる数」に 分けないと いけないんだ。
50は、 40と 12に 分けてみよう。
12だったら、そこから9を ひくことが できるからね。
52ー9
=40+12ー9
=40+(12ー9)
=40+3
=43
(答え)43
【考え方2】
52から まず2だけを 引く。
52から 2だけを 引けば キリのいい数に なって 計算が しやすそうだね。
だから、「9をひく」と いう計算を 「2をひいてから、7をひく」と考えてみよう。
52ー9
=52ー2ー7
=(52ー2)ー7
=50ー7
=43
9=2+7だけど、「2をひいてから、7をひく」だから、 「52ー2ー7」となっているよ。
「52ー2+7」は まちがいだね。
これは よく まちがえて しまうから 注意しようね。
けいさんの くふう まとめ
けいさんの くふう まとめ
- たし算は じゅんじょを かえても 答えは おなじ
- 引き算は じゅんじょを かえると 答えが かわることがある
- キリのいい すうじを つくれる 数を さきに けいさんして くふうしよう
- ( )は ひとかたまりの 数を あらわし、さきに 計算する
運営者情報
ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。