8【中学国語】高階杞一「風の五線譜」主題・表現効果ドリル

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ここからは「主題・表現効果ドリル(発展編)」です。作者がなぜそのような表現を選んだのか、その裏に込められた「違いと調和」という深いテーマ(主題)について読み解いていきましょう。

第2連から第4連で、作者があえて「大きな葉っぱ / 小さな葉っぱ」のように反対の特徴を持つ言葉(対比)を並べたのはなぜですか。その表現効果として最も適切なものを1つ選びましょう。

正解は「葉っぱにはそれぞれ違う個性(特徴)があることを読者に強く印象づけるため。」です。

「大きな」⇔「小さな」など、反対の特徴を持つ言葉を対比の形で並べることで、葉っぱにはいろいろな種類(個性)があることを強調する効果があります。

第6連で、葉っぱたちが「きれいな曲を奏でている」と表現されているのはなぜですか。作者がそう感じた理由として最も適切なものを1つ選びましょう。

正解は「みんな違う音を出しているのに、それが重なり合って全体として見事に調和しているから。」です。

それぞれ違う音を出しているのに、それが重なり合うと不協和音(うるさい音)ではなく「きれいな曲(調和)」になることへの深い感動が込められています。

この詩全体を通して、作者が最も伝えたいこと(主題)としてふさわしいものを次の中から選びなさい。

正解は「さまざまな個性をもつ葉が集まり、全体として美しく調和していることへの感動。」です。

ただ「自然の葉っぱがきれいだね」と言っているのではなく、バラバラの個性を持つ葉っぱたちが集まって「調和」していることの美しさがこの詩の最大のテーマです。

この詩をさらに発展させて、葉っぱを「人間」に重ねて読んでみましょう。その場合、「大きな葉っぱ」や「まるい葉っぱ」などの特徴は、人間社会における何を表していると考えられますか。最も適切なものを1つ選びましょう。

正解は「背が高い人や低い人など、人間の個性の違い。」です。

葉っぱの「大きな」「まるい」などの特徴は、人間社会における一人一人の見た目や性格などの「個性の違い」に重ねて読むことができます。

葉っぱを「人間」に重ねて読んだ場合、この詩はどのようなことを私たちに伝えていると読み取れますか。最も適切なものを1つ選びましょう。

正解は「違う個性を持つ人どうしが集まって、お互いを認め合いながら調和することの大切さ。」です。

葉っぱが違う音を出しながらも「きれいな曲」になるように、人間も違う個性を持つ者同士がひとつの社会(風)の中で集まり、調和することの大切さへと発展して読むことができます。

この詩では「五線譜」「音」「曲を奏でる」といった音楽に関する言葉(見立て)が使われています。これにより、読者の頭の中にはどのような風景が浮かび上がりますか。最も適切なものを1つ選びましょう。

正解は「自然の中に音楽やリズムが満ちあふれている、豊かで美しい風景。」です。

「五線譜」「音」「曲を奏でる」といった音楽に関する言葉が使われていることで、自然の中に音楽やリズムが満ちている豊かな情景が読者の頭の中に広がります。

第1連〜第4連では「見た目(視覚)」に注目していましたが、第5連から「ちがった音を出している(聴覚)」へと作者の視点が変化します。この視点の変化には、どのような表現効果がありますか。最も適切なものを1つ選びましょう。

正解は「風にゆれる葉っぱの動きをただ見るだけでなく、その「音(聴覚)」に注目することで、自然の中に潜むリズムや音楽性を読者に強く感じさせるため。」です。

ただ目で風景を見ているだけの状態から、耳を澄ませて「音」に集中することで、風と葉っぱが作り出す自然の音楽(調和)へと読者の意識を導く効果があります。

第5連の「ちがった音を出している」とは、具体的にどのようなことを表していますか。詩の内容から最も適切なものを1つ選びましょう。

正解は「葉っぱの個性がそれぞれ違うからこそ生まれる、色々な音。」です。

「ちがった音」とは、大きくて重い葉っぱの「バサバサ」という音や、小さくて軽い葉っぱの「カサカサ」という音など、個性が違うからこそ生まれるいろいろな音のことです。

第6連の「みんなで きれいな曲を奏でている」とは、葉っぱたちがどのような状態にあることを表していますか。最も適切なものを1つ選びましょう。

正解は「それぞれ違う音を出しているが、全体としては見事に重なり合い、美しい響きになっている状態。」です。

「きれいな曲を奏でている」とは、葉っぱたちがみんな同じ音になっている(均一化されている)のではなく、違う音のまま重なり合って調和(ハーモニー)を生んでいる状態を描いています。

この詩を人間社会に重ねて読んだ後、読者にはどのような気持ち(読後感)が残ると考えられますか。作者の意図として最も適切なものを1つ選びましょう。

正解は「それぞれ違う個性を持つ人間たちが、互いの違いを認め合いながら調和していくことの美しさを感じるような読後感。」です。

自然の葉っぱの多様な美しさを通して、読者は自分たちの生きる人間社会においても、違いを認め合いながら調和することの美しさや大切さを感じ取ることができます。

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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

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