『心肺蘇生法』解説!胸骨圧迫やAEDの手順まとめ

中学2年生の保健体育で学習する「心肺蘇生法」について、わかりやすく解説するよ。

目の前で人が倒れていて、呼びかけても反応がない。そんな場面では、近くにいる人がすぐに行動することで、命が助かる可能性が高くなるんだ。

この単元では、心臓や呼吸が止まっている疑いがある人に対して行う心肺蘇生法胸骨圧迫AED人工呼吸などについて学習していくよ。

この記事で分かること

  • 心肺蘇生法とは何か
  • 心停止に陥った人への基本的な行動
  • 胸骨圧迫の目的と方法
  • AEDの役割と使い方
  • 人工呼吸と死戦期呼吸の注意点

1. 心肺蘇生法とは何か

心肺蘇生法とは、心臓や肺の働きが止まってしまった人に対して、胸骨圧迫や人工呼吸などを行い、脳や心臓などに酸素を送るための応急手当のことだよ。

心臓が止まると、血液が全身に送られなくなるんだ。血液は酸素を運んでいるから、心臓が止まると、脳や体の大切な器官に酸素が届かなくなってしまうよ。

だから、心停止が疑われるときには、救急車が到着するまで何もしないのではなく、近くにいる人が胸骨圧迫AEDを使って、命をつなぐ行動をとることが大切なんだ。

たろう
心肺蘇生法って、お医者さんや救急隊の人だけがするものじゃないの?
くまごろう
もちろん専門的な治療は医師や救急隊が行うけれど、救急車が来るまでの間に、居合わせた人ができることがあるんだ。それが心肺蘇生法なんだよ。

その場に居合わせた人のことを、バイスタンダーということもあるよ。バイスタンダーが早く行動することで、傷病者の命が助かる可能性が高くなるんだ。

2. 心停止に陥った人への迅速な行動

心臓や肺の働きが止まると、体に酸素が送られなくなるよ。特に脳は酸素不足に弱く、時間がたつほど命が助かる可能性や、後遺症なく回復する可能性が低くなってしまうんだ。

だから、心停止が疑われるときには、できるだけ早く行動することが大切だよ。反応を確認し、助けを呼び、119番通報とAEDの手配をして、胸骨圧迫を始める流れを覚えておこう。

たろう
「もしかして心停止かも」と思っても、自信がないと動くのがこわいな…。
くまごろう
迷ったときこそ、まず周りに助けを求めよう。119番通報をすると、通信指令員が何をすればよいか教えてくれることもあるよ。ひとりで抱えこまないことが大切なんだ。

心肺蘇生法では、正確さも大切だけれど、何よりもすぐに行動を始めることが大切だよ。完璧にできるかどうかより、「助けを呼ぶ」「胸骨圧迫を始める」「AEDを使う」という行動が命を救うことにつながるんだ。

3. 心肺蘇生法の基本の流れ

倒れている人を見つけたら、まず周囲の安全を確認するよ。道路上、火災の近く、落下物の危険がある場所などでは、助ける人まで危険に巻き込まれる可能性があるからだね。

安全を確認したら、傷病者の肩を軽くたたきながら、大きな声で呼びかけて、反応があるかを確認するよ。反応がなければ、大声で周囲に助けを求めよう。

周りの人に、119番通報AEDの手配をお願いするんだ。人が複数いる場合は、「あなたは119番通報をしてください」「あなたはAEDを持ってきてください」のように、具体的に頼むと伝わりやすいよ。

次に、普段どおりの呼吸をしているかを確認するよ。胸やお腹の動きを見て、呼吸がない、または普段どおりの呼吸か分からないときは、すぐに胸骨圧迫を始めるんだ。

たろう
倒れている人を見たら、まず何からすればいいのか順番が大事なんだね。
くまごろう
そうだよ。安全確認、反応の確認、119番通報とAEDの手配、呼吸の確認、胸骨圧迫という流れを押さえておこう。

心肺蘇生法は、救急隊に引き継ぐまで、または傷病者が普段どおりの呼吸やしぐさをするまで続けることが基本だよ。ひとりで長く続けるのは大変だから、周りの人と交代しながら行うことも大切なんだ。

4. 胸骨圧迫の目的と方法

胸骨圧迫とは、胸の真ん中を強く、速く、絶え間なく押すことで、止まっている心臓の代わりに血液を全身へ送る方法だよ。以前は「心臓マッサージ」と呼ばれることもあったんだ。

胸骨圧迫を行うときは、傷病者をかたい床の上にあお向けにし、胸の真ん中に手の付け根を置くよ。もう片方の手を重ね、ひじをまっすぐ伸ばして、体重をかけるようにして押すんだ。

成人の場合は、胸が約5cm沈むくらいの深さで、1分間に100〜120回のテンポで圧迫するよ。圧迫したあとは、胸が元の高さに戻るように力をゆるめることも大切なんだ。

たろう
胸を押すって、こわいけど、なぜそんなに大事なの?
くまごろう
心臓が止まると、血液が脳や体に届かなくなるからだよ。胸骨圧迫は、心臓の代わりに血液を送るための大切な行動なんだ。

胸骨圧迫では、強く・速く・絶え間なく行うことが大切だよ。中断が長くなると、血液を送る流れが止まってしまうから、できるだけ中断を少なくするんだ。

胸骨圧迫は体力を使うため、近くに協力できる人がいる場合は、交代しながら行うとよいよ。ただし、交代するときも中断時間をできるだけ短くすることが大切なんだ。

5. AEDの役割と使い方

AEDとは、自動体外式除細動器のことだよ。心臓がけいれんのように細かくふるえて、うまく血液を送り出せない状態になっているときに、電気ショックによって正常な心臓の動きに戻すことを助ける機器なんだ。

AEDは、学校、駅、体育館、公共施設、商業施設などに置かれていることがあるよ。AEDが届いたら、まず電源を入れ、音声案内に従って電極パッドを傷病者の胸に貼るんだ。

AEDは心電図を自動で調べて、電気ショックが必要かどうかを判断してくれるよ。心電図を解析しているときや電気ショックを行うときは、傷病者に触れないことが大切なんだ。

たろう
AEDって、使い方をまちがえたら危なそうで不安だな…。
くまごろう
AEDは音声で手順を教えてくれるよ。電気ショックが必要かどうかもAEDが判断するから、落ち着いて音声案内に従うことが大切なんだ。

電気ショックを行ったあと、またはAEDが「ショックは不要」と判断したあとも、すぐに胸骨圧迫を再開するよ。AEDを使ったら終わりではなく、胸骨圧迫と組み合わせて続けることが大切なんだ。

6. 人工呼吸と死戦期呼吸

人工呼吸とは、傷病者の口から息を吹き込み、肺に空気を送る方法だよ。胸骨圧迫30回のあとに、人工呼吸2回を組み合わせて行う方法があるんだ。

ただし、人工呼吸は、訓練を受けていて、行う技術と意思がある場合に行うよ。人工呼吸の方法が分からない場合や、血液・嘔吐物などがあってためらわれる場合は、人工呼吸を行わず、胸骨圧迫を続けることが大切なんだ。

人工呼吸を行うときは、気道を確保して、鼻をつまみ、傷病者の口を覆って、約1秒かけて息を吹き込むよ。胸が上がるのを確認し、2回行ったら、すぐに胸骨圧迫に戻るんだ。

また、心停止のときには、しゃくりあげるような不規則な呼吸が見られることがあるよ。これを死戦期呼吸というんだ。死戦期呼吸は、普段どおりの正常な呼吸とは考えないので注意しよう。

たろう
少し息をしているように見えたら、胸骨圧迫はしなくてもいいの?
くまごろう
しゃくりあげるような不規則な呼吸は、正常な呼吸ではないことがあるよ。普段どおりの呼吸か分からないときは、胸骨圧迫を始めることが大切なんだ。

心肺蘇生法では、判断に迷ったときに何もしないことがいちばん危険な場合があるよ。周りに助けを求め、119番の指示も聞きながら、胸骨圧迫とAEDを中心に行動しよう。

7. 心肺蘇生法のまとめ

心肺蘇生法は、心臓や呼吸が止まっている疑いがある人に対して、救急隊が到着するまでの間に、命をつなぐために行う応急手当だよ。

倒れている人を見つけたら、周囲の安全を確認し、反応をみて、119番通報とAEDの手配を行い、普段どおりの呼吸がなければ胸骨圧迫を始めるんだ。

たろう
心肺蘇生法は、順番とポイントを覚えておくことが大事なんだね。
くまごろう
その通り。安全確認、助けを呼ぶ、胸骨圧迫、AED。この流れを覚えておくと、いざというときの行動につながるよ。

テストで特に大切な3つの柱

押さえる内容
迅速な行動反応を確認し、119番通報とAEDの手配を行う
胸骨圧迫胸の真ん中を強く・速く・絶え間なく圧迫する
AED音声案内に従い、電気ショックの必要性はAEDが判断する

重要語句のまとめ

重要語句意味具体例・ポイント
心肺蘇生法心臓や肺の働きが止まっている疑いがある人に行う応急手当胸骨圧迫、人工呼吸、AEDなどを組み合わせる
心停止心臓の働きが止まり、血液を全身に送れない状態普段どおりの呼吸がない場合は心停止を疑う
バイスタンダー救急現場に居合わせた人早く行動することで救命の可能性を高める
反応呼びかけや刺激に対する返事や動き肩を軽くたたき、大きな声で呼びかけて確認する
119番通報救急車を呼ぶための通報周囲の人に具体的に依頼する
AED自動体外式除細動器心電図を解析し、必要な場合に電気ショックを行う機器
胸骨圧迫胸の真ん中を押して、心臓の代わりに血液を送る方法強く・速く・絶え間なく行う
人工呼吸傷病者の肺に空気を送り込む方法訓練と意思がある場合に、胸骨圧迫30回と人工呼吸2回を組み合わせる
死戦期呼吸心停止のときに見られることがある、しゃくりあげるような不規則な呼吸普段どおりの呼吸とは判断しない
電気ショックAEDが必要と判断した場合に行う処置実施時は傷病者から離れる

テスト対策ポイント

  • 心肺蘇生法は、心臓や肺の働きが止まっている疑いがある人に行う応急手当。
  • 倒れている人を見つけたら、まず周囲の安全を確認する。
  • 反応がなければ、大声で助けを求め、119番通報とAEDの手配を行う。
  • 普段どおりの呼吸がない、または分からない場合は胸骨圧迫を始める。
  • 胸骨圧迫は、胸の真ん中を強く・速く・絶え間なく圧迫する。
  • 成人の場合、胸が約5cm沈むくらい、1分間に100〜120回のテンポで圧迫する。
  • AEDは自動体外式除細動器で、音声案内に従って使う。
  • AEDの解析中や電気ショック時には、傷病者に触れない。
  • 人工呼吸は、訓練を受けていて技術と意思がある場合に行う。
  • 人工呼吸がためらわれる場合は、胸骨圧迫を続ける。
  • 死戦期呼吸は、普段どおりの正常な呼吸とは判断しない。

ここまで学習できたら、ぜひ「心肺蘇生法」のテスト対策練習問題とドリルに挑戦しよう!

『心肺蘇生法』テスト対策練習問題と過去問まとめ
【中学保健体育】「心肺蘇生法」重要語句ドリル
【中学保健体育】「心停止と迅速な行動」内容理解ドリル
【中学保健体育】「胸骨圧迫とAED」内容理解ドリル
【中学保健体育】「人工呼吸と死戦期呼吸」内容理解ドリル

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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

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