『応急手当の意義と方法』解説!止血や固定のやり方まとめ

中学2年生の保健体育で学習する「応急手当の意義と方法」について、わかりやすく解説するよ。

けがや急病は、学校や通学路、部活動、家の中など、身近な場所で突然起こることがあるよ。そんなとき、近くにいる人が落ち着いて対応することで、けがの悪化を防いだり、命を守ったりすることにつながるんだ。

この単元では、応急手当を行う意味や、出血したときの直接圧迫止血法、骨折や捻挫が疑われるときの固定、包帯を使った手当などを学習していくよ。

この記事で分かること

  • 応急手当とは何か
  • 応急手当を行う目的
  • けが人を発見したときの基本的な行動
  • 出血したときの直接圧迫止血法
  • 骨折や捻挫が疑われるときの応急手当
  • 包帯法の目的と基本的な使い方

1. 応急手当とは何か

応急手当とは、けがや急病が発生したときに、近くにいる人ができる一時的な手当のことだよ。

たとえば、転んで出血した友達の傷口をおさえる、捻挫した人の足を動かさないようにする、倒れている人の様子を確認して助けを呼ぶ、といった行動が応急手当にあたるんだ。

たろう
応急手当って、お医者さんみたいなことをするってこと?
くまごろう
そうではないよ。応急手当は、医師の治療を受けるまでの間に、けがや病気の悪化を防ぐために行う手当なんだ。

応急手当で大切なのは、「自分で全部なんとかしよう」とすることではないよ。状況を見て、必要なら周りの人に知らせたり、先生や大人を呼んだり、119番通報につなげたりすることも大切な応急手当なんだ。

2. 応急手当の目的

応急手当には、大きく分けて3つの目的があるよ。

1つ目は、傷病の悪化を防ぐこと。たとえば、出血している傷口をおさえることで、出血がひどくなるのを防ぐことができるよ。

2つ目は、傷病者の苦痛や不安を和らげること。けがをした人は、痛みだけでなく「どうしよう」という不安を感じていることが多いんだ。声をかけたり、そばにいたりすることも大切だよ。

3つ目は、治療の効果を高め、治療後の回復を早めること。けがの直後に適切な手当をすることで、その後の治療や回復につながりやすくなるんだ。

応急手当の3つの目的である、悪化を防ぐ、苦痛や不安を和らげる、治療や回復につなげることをまとめた図解
たろう
応急手当って、けがを治すためというより、悪化させないためなんだね。
くまごろう
その通り。応急手当は「治療の前の大切なつなぎ」と考えると分かりやすいよ。

応急手当を正しく行うことで、けがをした人の状態を安定させ、医師や救急隊につなぐまでの大切な時間を支えることができるんだ。

3. けが人を発見したときの基本的な行動

けが人を発見したときは、あわててすぐ近づくのではなく、まず周囲の安全を確認することが大切だよ。

たとえば、交通事故の直後なら車が来ていないか、地震のあとなら物が落ちてこないか、火災の近くなら煙や火が近づいていないかを確認する必要があるんだ。助けようとした人まで危険に巻き込まれてしまうと、さらに被害が大きくなってしまうよ。

周囲の安全を確認したら、次に傷病者の様子を確認するよ。意識があるか、呼吸をしているか、強い出血があるか、痛みや変形があるかなどを見て、必要に応じて周りの人に助けを求めるんだ。

けが人を見つけたときに、周囲の安全確認、傷病者の確認、助けを呼ぶ、必要に応じた応急手当の順に行動する流れを示した図解
たろう
けが人を見つけたら、まず助けに走るのが正しいと思ってたよ。
くまごろう
助けようとする気持ちは大切だけれど、まず安全確認だよ。自分の安全を守ることも、応急手当の大事な一歩なんだ。

自分だけで対応しようとせず、大声で周囲に知らせる、先生や大人を呼ぶ、必要なら119番通報をしてもらうなど、協力して行動することが大切だよ。

4. 出血したときの応急手当

出血している場合は、傷口を清潔に保ち、出血を止めることが大切だよ。

皮膚や粘膜が傷ついて出血している場合は、傷口を洗い清潔に保護すると、細菌感染を防ぐことができるんだ。砂や泥がついているときは、清潔な流水で洗い流すことが大切だよ。

出血が多い場合には、直接圧迫止血法を行うよ。直接圧迫止血法とは、清潔なハンカチ、タオル、ガーゼなどを傷口に当て、その上を手で強くおさえて出血を止める方法なんだ。

出血したときに、傷口を清潔にし、清潔な布を当てて直接圧迫止血法を行う流れを示した図解
たろう
血が出ていたら、傷口を強くおさえればいいの?
くまごろう
清潔な布を当てて、その上から圧迫するのが基本だよ。血液に直接触れないように、できればビニール手袋やビニール袋を使うことも大切なんだ。

大量に出血している場合は、命に関わることもあるよ。出血をおさえながら、すぐに先生や大人に知らせたり、救急車を呼んだりする必要があるんだ。

また、傷口を強くしばりすぎたり、むやみに傷の中をさわったりするのはよくないよ。出血しているところを清潔な布で直接おさえることを、まず覚えておこう。

5. 骨折や捻挫が疑われるときの応急手当

出血がなくても、体に変形や腫れがある、動かすと激しく痛む、力が入らないなどの場合は、骨折捻挫の可能性があるよ。

骨折とは、骨が折れたりひびが入ったりすることだよ。捻挫とは、関節に強い力が加わって、関節のまわりの組織が傷つくことなんだ。たとえば、部活動で足首をひねったり、転んで腕を強く打ったりしたときに起こることがあるよ。

骨折や捻挫が疑われるときは、むやみに動かさないことが大切だよ。患部を動かすと、痛みが強くなったり、状態が悪化したりすることがあるんだ。

骨折や捻挫が疑われるときに、無理に動かさず、患部を固定し、必要に応じて冷やすことを示した図解
たろう
骨折かどうか分からないときは、とりあえず動かして確認してもいいの?
くまごろう
それは危ないよ。骨折や捻挫かもしれないときは、無理に動かさず、患部を固定して安静にすることが大切なんだ。

骨折や捻挫が疑われる場合は、患部を固定することで、動くことによる痛みや状態の悪化を防ぐことができるよ。身近な板、雑誌、タオル、三角巾などを使って、患部を動かさないようにするんだ。

また、腫れや痛みがあるときは、冷やすことも大切だよ。ただし、無理に歩かせたり、痛みをがまんして動かしたりしないようにしよう。

6. 包帯法の目的と方法

包帯法とは、包帯や三角巾などを使って、傷口を保護したり、出血をおさえたり、患部を固定したりする方法だよ。

包帯法には、主に3つの目的があるよ。1つ目は、傷をおおって患部を保護すること。2つ目は、傷口を圧迫して止血すること。3つ目は、患部や固定具を固定することなんだ。

たとえば、腕をけがしたときに包帯を巻く、三角巾で腕をつる、骨折が疑われる部分を板や雑誌といっしょに固定する、といった方法があるよ。

包帯法の目的である保護・止血・固定と、包帯や三角巾の基本的な使い方をまとめた図解
たろう
包帯って、傷をかくすためだけじゃないんだね。
くまごろう
そうだよ。包帯は、保護・止血・固定のために使うんだ。目的に合わせて使うことが大切だね。

包帯を使うときは、きつく巻きすぎないことも大切だよ。きつく巻きすぎると、血の流れが悪くなったり、しびれたりすることがあるんだ。巻いたあとに、痛みやしびれ、皮膚の色の変化がないかを確認しよう。

応急手当では、身近にあるハンカチ、大きいハンカチ、風呂敷、タオル、ネクタイなどを包帯や三角巾の代わりに使うこともあるよ。大切なのは、清潔なものを使い、無理なく患部を保護・固定することなんだ。

7. 応急手当の意義と方法のまとめ

応急手当は、けがや急病が発生したときに、近くにいる人が行う一時的な手当だよ。傷病の悪化を防ぎ、苦痛や不安を和らげ、治療や回復につなげるために大切なんだ。

出血したときは、清潔な布を傷口に当てて圧迫する直接圧迫止血法を行うよ。骨折や捻挫が疑われるときは、むやみに動かさず、患部を固定することが大切なんだ。

たろう
応急手当って、特別な人だけがするものじゃなくて、近くにいる人ができることもあるんだね。
くまごろう
その通り。もちろん無理は禁物だけれど、正しい知識をもっていれば、身近な人を助ける行動につなげることができるんだよ。

テストで特に大切な3つの柱

押さえる内容
応急手当の意義傷病の悪化を防ぎ、苦痛や不安を和らげ、治療や回復につなげる
出血への手当傷口を清潔にし、直接圧迫止血法で出血をおさえる
骨折・捻挫への手当むやみに動かさず、患部を固定して悪化を防ぐ

重要語句のまとめ

重要語句意味具体例・ポイント
応急手当けがや急病が発生したときに、近くにいる人ができる一時的な手当医師の治療を受けるまでの間に、悪化を防ぐために行う
傷病者けがをした人や急病になった人応急手当では、傷病者の状態を確認することが大切
周囲の安全確認手当を始める前に、自分や傷病者のまわりが安全か確認すること交通事故、火災、地震後の落下物などに注意する
直接圧迫止血法清潔な布などを傷口に当て、その上から直接圧迫して出血を止める方法大量出血では、すぐに止血し、助けを呼ぶことが大切
細菌感染傷口から細菌が入り、体に悪影響を及ぼすこと傷口を洗い、清潔に保護することで防ぎやすくなる
骨折骨が折れたり、ひびが入ったりすること変形、腫れ、激しい痛みがある場合は無理に動かさない
捻挫関節に強い力が加わり、関節のまわりの組織が傷つくこと足首をひねったときなどに起こることがある
固定患部が動かないようにすること骨折や捻挫が疑われるときに、痛みや悪化を防ぐために行う
包帯法包帯や三角巾などを使って、患部を保護・止血・固定する方法巻き包帯、三角巾、タオルなどを使うことがある

テスト対策ポイント

  • 応急手当は、けがや急病が発生したときに、近くにいる人ができる一時的な手当。
  • 応急手当の目的は、傷病の悪化を防ぐこと、苦痛や不安を和らげること、治療や回復につなげること。
  • けが人を発見したら、まず周囲の安全を確認する。
  • 出血している場合は、傷口を清潔にし、出血を止める。
  • 直接圧迫止血法は、清潔な布を傷口に当て、その上から圧迫して出血を止める方法。
  • 血液に直接触れないように、ビニール手袋やビニール袋などを使うとよい。
  • 骨折や捻挫が疑われるときは、むやみに動かさず、患部を固定する。
  • 包帯法の目的は、患部の保護、止血、固定。
  • 包帯はきつく巻きすぎず、痛みやしびれ、皮膚の色の変化がないか確認する。

ここまで学習できたら、ぜひ「応急手当の意義と方法」のテスト対策練習問題とドリルに挑戦しよう!

『応急手当の意義と方法』テスト対策練習問題と過去問まとめ
【中学保健体育】「応急手当の意義と方法」重要語句ドリル
【中学保健体育】「応急手当の意義」内容理解ドリル
【中学保健体育】「出血したときの応急手当」内容理解ドリル
【中学保健体育】「骨折・捻挫と包帯法」内容理解ドリル

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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

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