『犯罪被害の防止』解説!3つの原則(領域性・監視性・抵抗性)まとめ
中学2年生の保健体育で学習する「犯罪被害の防止」について、わかりやすく解説するよ。
犯罪被害というと、「自分にはあまり関係ない」と感じる人もいるかもしれないね。
でも、小学生や中学生が被害に遭う犯罪には、声かけ、つきまとい、連れ去り、盗難、インターネットを通じたトラブルなど、身近な場面で起こるものもあるんだ。
この単元では、犯罪被害が起こりやすい場所や状況を考え、環境要因と人的要因の両面から、犯罪被害を防ぐ方法を学習していくよ。
この記事で分かること
- 犯罪被害とは何か
- 犯罪被害が起こりやすい場所や状況
- 犯罪被害を防ぐための環境要因と対策
- 犯罪被害を防ぐための人的要因と対策
- 危険を予測し、回避するための行動
目次
1. 犯罪被害とは何か
犯罪被害とは、犯罪によって心や体、持ち物、生活の安全などに被害を受けることだよ。
たとえば、知らない人に声をかけられて連れて行かれそうになる、物を盗まれる、暴力を受ける、インターネットで個人情報を悪用される、といったことが犯罪被害にあたるんだ。
たろう
くまごろう犯罪被害を防ぐためには、「危ない人に気をつける」だけでは不十分なんだ。
犯罪が起こりやすい場所や状況、そして自分の行動や判断にも目を向けることが大切だよ。
2. 犯罪被害が起こりやすい場所
犯罪被害は、犯罪が起こりやすい環境で発生しやすくなるよ。
たとえば、次のような場所では注意が必要なんだ。
- 人通りが少ない道
- 周りから見えにくい場所
- 街灯が少なく、暗い場所
- 空き地や使われていない建物の近く
- 木や塀などで見通しが悪い場所
- だれでも自由に出入りできるが、管理が行き届いていない場所

こうした場所は、周囲の人の目が届きにくく、助けを求めにくい場合があるよ。
そのため、犯罪が起こりやすい環境になってしまうことがあるんだ。
たろう
くまごろう犯罪被害を防ぐには、こうした場所に一人で近づかない、通学路や帰り道を安全な道にする、危険な場所を家族や先生、地域の人に知らせることが大切だよ。
3. 環境要因とその対策
環境要因とは、犯罪が起こりやすくなる場所やまわりの環境に関係する要因のことだよ。
犯罪被害の防止では、犯罪が起こりにくい環境をつくることが大切なんだ。
そのためには、次のような対策が考えられるよ。
| 環境要因 | 対策の例 |
|---|---|
| 人通りが少なく、周りから見えにくい | 見通しをよくする、防犯カメラや街灯を設置する |
| 暗い場所がある | 街灯を増やす、明るい道を通る |
| だれでも入りやすい場所がある | 門やフェンスを設置する、管理を行き届かせる |
| 地域の人の目が届きにくい | 見守り活動やパトロールを行う |
つまり、犯罪を防ぐには、「危ない人を避ける」だけでなく、犯罪が起こりにくい環境を整えることも大切なんだ。
たろう
くまごろう4. 犯罪を防ぐための3つの考え方
犯罪が起こりにくい環境をつくるためには、次の3つの考え方が大切だよ。
- 領域性を高める
- 監視性を高める
- 抵抗性を高める

領域性を高める
領域性を高めるとは、「ここは管理されている場所だ」「ここから先は勝手に入ってはいけない場所だ」と分かりやすくすることだよ。
たとえば、フェンスや門を設置する、花壇や看板を置いて地域の人が管理していることを示す、といった対策があるよ。
監視性を高める
監視性を高めるとは、人の目が届きやすくすることだよ。
見通しをよくする、防犯カメラを設置する、街灯を増やす、地域の見守り活動を行うなどが、監視性を高める対策にあたるんだ。
抵抗性を高める
抵抗性を高めるとは、犯罪をしにくくしたり、侵入しにくくしたりすることだよ。
たとえば、家の玄関に二重鍵をつける、防犯ブザーを持つ、自転車にかぎをかける、窓に補助錠をつけるなどがあるよ。
たろう
くまごろう| 考え方 | 意味 | 具体例 |
|---|---|---|
| 領域性を高める | 管理されている場所だと分かりやすくする | 門やフェンス、看板、花壇など |
| 監視性を高める | 人の目が届きやすくする | 街灯、防犯カメラ、見守り活動、見通しをよくする |
| 抵抗性を高める | 犯罪をしにくくする、侵入しにくくする | 二重鍵、防犯ブザー、自転車の施錠、補助錠など |
5. 人的要因とその対策
犯罪被害の防止では、環境要因だけでなく、人的要因にも注目することが大切だよ。
ここでの人的要因とは、自分や周りの人の行動、判断、注意の向け方などに関係する要因のことだよ。
たとえば、次のような行動は、犯罪被害に遭う危険を高めることがあるよ。
- 人通りの少ない道を一人で通る
- 暗い場所や見通しの悪い場所に近づく
- スマートフォンや音楽に集中して、周りの様子に気づきにくい
- 知らない人に声をかけられても、はっきり断れない
- 防犯ブザーを持っていても、すぐ使える場所にない
- インターネット上で個人情報を安易に出してしまう

たろう
くまごろう人的要因への対策としては、次のような行動が大切だよ。
- できるだけ明るく、人通りのある道を通る
- 危険を感じたら、近くの店や家、大人に助けを求める
- 防犯ブザーをすぐ使える場所に持つ
- 知らない人について行かない
- 危険な状況では大声を出す、逃げる、知らせる
- インターネット上で個人情報を安易に公開しない
6. 犯罪被害を防ぐための行動
犯罪被害を防ぐためには、危険を予測する力と回避する行動が大切だよ。
「この場所は人通りが少ないから危ないかもしれない」「この人は少し不自然に近づいてきているかもしれない」と早めに気づき、安全な行動を選ぶことが必要なんだ。
たとえば、次のように考えよう。
| 場面 | 予測できる危険 | 回避の方法 |
|---|---|---|
| 暗い道を一人で歩く | 周りから見えにくく、助けを求めにくい | 明るく人通りのある道を通る |
| 知らない人に声をかけられる | 連れて行かれたり、つきまとわれたりする可能性がある | ついて行かず、距離をとり、大人に知らせる |
| 公園や空き地に一人でいる | 周囲の目が届きにくい場合がある | 一人で長くいない、危険を感じたらその場を離れる |
| インターネットで個人情報を聞かれる | 住所や学校名などが悪用される可能性がある | 個人情報を教えず、保護者や先生に相談する |

たろう
くまごろう大切なのは、「自分でなんとかしよう」としすぎないことだよ。
危険を感じたら、警察、先生、家族、近くの大人などに早めに知らせよう。
7. 地域で犯罪被害を防ぐ取り組み
犯罪被害を防ぐには、個人の行動だけでなく、地域全体で見守ることも大切だよ。
地域では、次のような取り組みが行われることがあるんだ。
- 登下校中の見守り活動
- 防犯パトロール
- こども110番の家
- 防犯カメラや街灯の設置
- 危険な場所を示す地域安全マップづくり
- 地域の人どうしの声かけや情報共有

こうした取り組みは、地域の人々の当事者意識があることで続けやすくなるよ。
当事者意識とは、「これは自分たちにも関係のある問題だ」と考える意識のことだよ。
犯罪被害を防ぐには、子どもだけ、学校だけ、警察だけに任せるのではなく、地域の人々が協力して安全を守ることが大切なんだ。
たろう
くまごろう自分の通学路や家の周りにも、「人通りが少ない」「暗い」「見通しが悪い」など、気になる場所がないか考えてみよう。
気づいたことを家族や先生に伝えることも、犯罪被害の防止につながる行動だよ。
8. 犯罪被害の防止のまとめ
犯罪被害を防ぐためには、犯罪が起こりやすい環境を知り、危険を予測して、早めに回避することが大切だよ。
また、領域性・監視性・抵抗性を高める環境づくりや、地域の人々の見守り活動も、犯罪被害の防止に役立つんだ。
たろう
くまごろう重要語句のまとめ
| 重要語句 | 意味 | 具体例・ポイント |
|---|---|---|
| 犯罪被害 | 犯罪によって心や体、持ち物、生活の安全などに被害を受けること | 声かけ、つきまとい、盗難、暴力、ネット上のトラブルなど |
| 環境要因 | 犯罪が起こりやすくなる場所やまわりの環境に関係する要因 | 暗い場所、人通りが少ない場所、見通しの悪い場所など |
| 人的要因 | 人の行動や判断、注意の向け方などに関係する要因 | 危険な場所に近づく、周囲を見ていない、個人情報を出すなど |
| 領域性を高める | 管理されている場所だと分かりやすくすること | 門、フェンス、看板、花壇など |
| 監視性を高める | 人の目が届きやすくすること | 街灯、防犯カメラ、見守り活動、見通しをよくするなど |
| 抵抗性を高める | 犯罪をしにくくしたり、侵入しにくくしたりすること | 二重鍵、防犯ブザー、自転車の施錠、補助錠など |
| 危険予測 | 犯罪被害につながりそうな危険を前もって考えること | 暗い道や人通りの少ない場所は危険かもしれないと考える |
| 回避 | 予測した危険を避けるために安全な行動をとること | 近づかない、逃げる、大声を出す、大人に知らせるなど |
| 当事者意識 | 自分たちにも関係のある問題だと考える意識 | 地域の人々が犯罪被害を防ぐ取り組みに関わること |
| 地域安全マップ | 地域の危険な場所や安全な場所をまとめた地図 | 通学路の危険な場所を見つけ、防犯に役立てる |
テスト対策ポイント
- 犯罪被害を防ぐには、犯罪が起こりやすい場所や状況を知ることが大切。
- 環境要因には、暗い場所、人通りが少ない場所、見通しの悪い場所などがある。
- 犯罪を防ぐ環境づくりでは、領域性・監視性・抵抗性を高めることが大切。
- 人的要因として、自分の行動や判断、周囲への注意の向け方も関係する。
- 危険を感じたら、近づかない、逃げる、大声を出す、大人に知らせるなどの行動をとる。
- 防犯ブザーや二重鍵、明るい道を通ることなどは、犯罪被害を防ぐ対策になる。
- 地域の見守り活動や防犯パトロールなど、地域全体の取り組みも大切。
- 自分の通学路や家の周りの危険な場所を考え、地域安全マップづくりにも役立てられる。
ここまで学習できたら、ぜひ「犯罪被害の防止」のテスト対策練習問題とドリルに挑戦しよう!
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

