夏目漱石「こころ」テスト対策練習問題と過去問まとめ
夏目漱石「こころ」は、高校現代文・文学国語のテストでよく扱われる近代文学作品だよ。
特に大切なのは、下「先生と遺書」の内容だよ。先生・K・お嬢さんの関係、Kの自殺、先生の罪悪感、「明治の精神に殉死する」という言葉の意味などが、テストで問われやすいんだ。
この記事では、「こころ」の基本情報、重要語句、内容理解、本文抜き出し問題、記述問題を通して、テスト前に確認したいポイントを整理していくよ。
内容を先に確認したい人は、解説ページも参考にしてね。
夏目漱石「こころ」解説!「先生と遺書」のあらすじ・Kの自殺・先生の罪悪感をわかりやすく解説
このテスト対策で確認すること
- 「こころ」の作者・三部構成
- 先生・私・K・お嬢さん・奥さんの関係
- 先生が人間不信になった理由
- 先生とKの関係が崩れていく流れ
- 「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」の意味
- Kが自殺した理由の考え方
- 先生の罪悪感
- 「明治の精神に殉死する」の意味
- 本文抜き出し問題・記述問題
- 「こころ」の主題
目次
1. 基本情報・重要語句の問題
まずは、「こころ」の基本情報と重要語句を確認しよう。
問1
ア:森鴎外
イ:夏目漱石
ウ:芥川龍之介
エ:中島敦
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【解説】「こころ」の作者は夏目漱石だよ。近代文学を代表する作家の一人で、「吾輩は猫である」「坊っちゃん」「草枕」なども有名なんだ。
問2
ア:上「先生と私」・中「両親と私」・下「先生と遺書」
イ:上「Kと私」・中「先生と奥さん」・下「明治の精神」
ウ:上「鎌倉」・中「東京」・下「雑司ヶ谷」
エ:上「青年時代」・中「恋愛時代」・下「晩年」
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【解説】「こころ」は、上「先生と私」、中「両親と私」、下「先生と遺書」の三部構成だよ。高校では、下「先生と遺書」を中心に扱うことが多いんだ。
問3
ア:「私」が鎌倉で先生と出会う場面だけを描いた部分
イ:「私」が故郷で父の病気と向き合う部分
ウ:先生の遺書によって、先生の過去とKの自殺の真相が語られる部分
エ:奥さんが先生の過去を語る部分
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【解説】下「先生と遺書」では、先生自身の遺書によって、先生の過去、Kとの関係、Kの自殺、先生の罪悪感が明らかになるよ。
問4
ア:昔の思い出を書いた日記
イ:死後に残すために書いた手紙や文章
ウ:相手を批判するための新聞記事
エ:旅の予定を書いた記録
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【解説】「遺書」は、死後に残すために書いた文章のことだよ。「こころ」では、先生が「私」に向けて自分の過去を語る重要な文章なんだ。
問5
ア:人間を信じられなくなること
イ:人間の体のしくみを学ぶこと
ウ:人間関係を広げようとすること
エ:人を助けるために努力すること
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【解説】「人間不信」は、人間を信じられなくなることだよ。先生は叔父に財産をだまし取られた経験から、人間不信を深めていくんだ。
問6
ア:相手を見下す気持ち
イ:自分だけが正しいと思う気持ち
ウ:悪いことをしたという意識や苦しみ
エ:過去を懐かしむ気持ち
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【解説】「罪悪感」は、悪いことをしたという意識や苦しみのことだよ。先生はKを出し抜いたことや、Kの死に関わったかもしれないことへの罪悪感を抱え続けるんだ。
問7
ア:他人を思いやる心
イ:自分の利益を優先する心
ウ:過去を悔いる心
エ:努力して成長しようとする心
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【解説】「利己心」は、自分の利益を優先する心だよ。先生はお嬢さんを得たいという自分の思いから、Kを出し抜くような行動をしてしまうんだ。
問8
ア:主君などの死に従って自分も死ぬこと
イ:病気によって自然に亡くなること
ウ:旅先で行方不明になること
エ:罪を告白して許しを求めること
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【解説】「殉死」は、主君などの死に従って自分も死ぬことだよ。「こころ」では、乃木大将の殉死と先生の死が関係してくるんだ。
問9
ア:寺にこもること
イ:天皇・皇后などが亡くなること
ウ:友人を裏切ること
エ:過去を思い出すこと
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【解説】「崩御」は、天皇・皇后などが亡くなることを表す語だよ。「こころ」では、明治天皇の崩御が先生の死の決意と関係しているんだ。
問10
ア:明るく喜ぶこと
イ:相手をだますこと
ウ:苦しみ悩むこと
エ:旅に出ること
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【解説】「煩悶」は、苦しみ悩むことだよ。先生やKの心の動きを読むうえで重要な語句なんだ。
2. 登場人物と三部構成の問題
次に、登場人物と物語の構成を確認しよう。
問11
ア:「私」が尊敬する人物で、過去の罪悪感を抱えて孤独に生きている
イ:Kの父であり、お嬢さんの結婚を認める人物
ウ:奥さんの母に財産をだまし取られた人物
エ:乃木大将の遺書を受け取る人物
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【解説】先生は、「私」が尊敬する人物でありながら、過去の罪悪感を抱えて孤独に生きている人物だよ。
問12
ア:先生の叔父
イ:先生にひかれる若い学生で、先生の遺書を受け取る人物
ウ:Kの養家の人
エ:お嬢さんの兄
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【解説】「私」は、先生に強くひかれる若い学生だよ。最後に先生の遺書を受け取り、先生の過去を知ることになるんだ。
問13
ア:先生の妻となる女性
イ:先生の叔父で、財産を奪った人物
ウ:先生の親友で、精神的な向上を重んじる人物
エ:「私」の父
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【解説】Kは先生の親友で、精神的な向上を重んじる人物だよ。しかし、お嬢さんへの恋によって、理想と感情の間で苦しむことになるんだ。
問14
ア:まったく別の人物である
イ:Kの妹と先生の妻である
ウ:先生の母と下宿先の娘である
エ:お嬢さんが、のちに先生の妻である奥さんになる
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【解説】「お嬢さん」と「奥さん」は同じ人物だよ。先生の若いころには「お嬢さん」として登場し、先生と結婚した後は「奥さん」と呼ばれるんだ。
問15
ア:「私」が鎌倉で先生と出会い、先生にひかれていく
イ:Kが自殺するまでの過去がすべて明かされる
ウ:先生が叔父に財産を奪われる場面だけが描かれる
エ:乃木大将の殉死が詳しく説明される
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【解説】上「先生と私」では、「私」が鎌倉で先生と出会い、先生にひかれていく流れが描かれるよ。先生の孤独や墓参りの謎も示されるんだ。
問16
ア:Kと先生がお嬢さんをめぐって対立する
イ:「私」が故郷に帰り、病気の父と向き合う
ウ:先生が奥さんに過去をすべて打ち明ける
エ:Kが遺書を書いて先生に送る
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【解説】中「両親と私」では、「私」が故郷に帰り、病気の父と向き合う様子が描かれるよ。家族への責任と先生への関心が対比される部分でもあるんだ。
問17
ア:「私」と先生が初めて鎌倉で出会った理由
イ:「私」の父が病気になった理由
ウ:先生の過去、Kの自殺、先生の罪悪感
エ:奥さんが先生を責めた言葉
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【解説】下「先生と遺書」では、先生の過去、Kの自殺、先生の罪悪感が明らかになるよ。作品全体の謎が解ける重要な部分なんだ。
問18
ア:鎌倉の海岸
イ:雑司ヶ谷の墓地
ウ:京都の寺
エ:先生の故郷の墓地
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【解説】先生は毎月、雑司ヶ谷の墓地へ墓参りに行っているよ。この墓は、先生の過去とKに関係しているんだ。
3. 先生とKの関係の問題
ここでは、先生とKの関係がどのように変わっていったのかを確認しよう。
問19
ア:Kに財産をだまし取られたこと
イ:「私」に裏切られたこと
ウ:奥さんに結婚を断られたこと
エ:叔父に財産をだまし取られたこと
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【解説】先生は、両親を亡くしたあと、信頼していた叔父に財産をだまし取られるよ。この経験が、先生の人間不信の大きなきっかけになるんだ。
問20
ア:Kを助けたい気持ちがあったから
イ:Kをすぐにお嬢さんと結婚させるため
ウ:Kから財産を奪うため
エ:Kを先生の叔父に会わせるため
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【解説】先生は、苦しんでいるKを助けたい気持ちから、自分の下宿へ呼び寄せるよ。最初からKを傷つけようとしていたわけではないんだ。
問21
ア:Kが先生の叔父と親しくなったこと
イ:Kが「私」に遺書を送ったこと
ウ:Kがお嬢さんへの恋を先生に打ち明けたこと
エ:先生が奥さんにすべてを話したこと
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【解説】Kがお嬢さんへの恋を先生に打ち明けたことで、先生は激しく動揺するよ。先生自身もお嬢さんを愛していたからなんだ。
問22
ア:安心してKを応援しようとした
イ:嫉妬や不安を抱き、Kを恋の競争相手として意識した
ウ:Kへの関心を完全に失った
エ:お嬢さんへの恋をすぐにあきらめた
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【解説】先生はKの恋を知り、親友であるKを恋の競争相手として意識するようになるよ。友情と恋愛がぶつかる場面なんだ。
問23
ア:Kの精神主義・理想の高さを表すと同時に、先生がKを追い込むために逆用する言葉になる
イ:お嬢さんが先生に向けて言った結婚の条件である
ウ:「私」が先生に向けて言った批判である
エ:叔父が先生をだましたときの言い訳である
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【解説】この言葉は、Kが精神的な向上を重んじる自分の信念として用いていた言葉だよ。先生は後に、その言葉をKに逆用し、Kの恋心を弱さとして責めるような形になるんだ。
問24
ア:Kの養家に手紙を書いた
イ:奥さんの母に、お嬢さんとの結婚を申し込んだ
ウ:「私」にKの過去を話した
エ:叔父に財産を返すよう頼んだ
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【解説】先生は、Kに知らせないまま、奥さんの母にお嬢さんとの結婚を申し込むよ。ここが、先生の裏切りと罪悪感の中心になるんだ。
問25
ア:Kの恋心を知りながら、正面から向き合わず、Kを出し抜くように結婚を進めたこと
イ:お嬢さんにまったく関心を持たなかったこと
ウ:叔父に財産をすべて返したこと
エ:「私」にすぐ遺書を送ったこと
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【解説】先生の罪は、Kの気持ちを知りながら、親友として正面から向き合わず、Kに隠して結婚を進めたことにあるよ。
4. Kの自殺と先生の罪悪感の問題
ここでは、Kの自殺と先生の罪悪感について確認しよう。
問26
ア:先生とは無関係で、完全に偶然起きた出来事である
イ:理由は一つに断定できず、恋・理想・先生の裏切り・孤独などが重なった結果として考えられる
ウ:お嬢さんがKに自殺を命じた結果である
エ:「私」がKに冷たい言葉を言ったことだけが原因である
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【解説】Kの自殺の理由は、一つだけに断定しないことが大切だよ。恋と理想の矛盾、先生の裏切り、孤独、生き方の行き詰まりなどが重なった結果として考えるとよいんだ。
問27
ア:Kを出し抜き、Kの死に関わったかもしれないという罪悪感
イ:Kより先に死ねなかったことへの満足感
ウ:Kの財産を受け継いだ喜び
エ:奥さんに真実を話した安心感
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【解説】先生は、Kを出し抜いてお嬢さんとの結婚を決めたこと、そしてその後Kが自殺したことに深い罪悪感を抱え続けるよ。
問28
ア:奥さんがKをまったく知らなかったから
イ:自分の罪を話せば、奥さんの幸福を壊してしまうと考えたから
ウ:奥さんがすでにすべてを知っていたから
エ:「私」に止められたから
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【解説】先生は奥さんを愛しているからこそ、Kをめぐる過去の真実を話せないよ。真実を話せば、奥さんの幸福や結婚生活そのものを壊してしまうと考えたんだ。
問29
ア:Kの自殺の真相を最初から知っていた
イ:先生の叔父に財産をだまし取られた人物である
ウ:Kをめぐる先生の罪を知らないまま、先生と暮らしている
エ:「私」に遺書を書いた人物である
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【解説】奥さんは、Kをめぐる先生の罪を知らないまま先生と暮らしているよ。だから先生は、罪を妻に語れず、ますます孤独を深めていくんだ。
問30
ア:先生がKを裏切るようにして、お嬢さんとの結婚を進めた過去
イ:「私」が父を見捨てた過去
ウ:奥さんの母が叔父に復讐した過去
エ:Kが先生に財産をだまし取られた過去
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【解説】先生にとって恋は、単なる幸せな感情ではないよ。お嬢さんへの恋が、Kへの裏切りや罪悪感につながったため、「恋は罪悪」という言葉になるんだ。
問31
ア:Kに裏切られた経験だけを持っているから
イ:他人に裏切られたあと、自分自身もKを裏切るような行動をしてしまったから
ウ:奥さんから何度も責められたから
エ:「私」に財産を奪われたから
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【解説】先生は叔父に裏切られて人間不信になるけれど、その後、自分もKを裏切るような行動をしてしまうよ。そのため、先生の不信は他人だけでなく、自分自身にも向かうんだ。
問32
ア:友人が一人もいなかったためだけに生まれた孤独
イ:奥さんをまったく愛していなかったためだけに生まれた孤独
ウ:過去の罪を誰にも語れず、自分の中に抱え続けたことによる孤独
エ:鎌倉で先生が一人で泳いでいたことだけによる孤独
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【解説】先生の孤独は、単に一人でいることではないよ。Kをめぐる罪を誰にも語れず、自分の内側に抱え続けたことによる深い孤独なんだ。
5. 本文抜き出し問題・記述問題
ここからは、本文の一部をもとにした抜き出し問題・記述問題を確認しよう。
「こころ」のテストでは、人物関係や心情を本文に即して説明する問題がよく出るよ。
※本文は使用している教科書によって表記が少し異なることがあるので、掲載前に学校の本文表記に合わせて確認しよう。
本文
私が先生と知り合いになったのは鎌倉である。その時私はまだ若々しい書生であった。暑中休暇を利用して海水浴に行った友達からぜひ来いという端書を受け取ったので、私は多少の金を工面して、出掛ける事にした。
私はその人を常に先生と呼んでいた。だからここでもただ先生と書くだけで本名は打ち明けない。
問33
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【解説】「私」が先生と知り合った場所は鎌倉だよ。上「先生と私」の出会いの場面として押さえておこう。
問34
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【解説】語り手である「私」は、その人物を「先生」と呼んでいるよ。本名を明かさないことも、先生という人物の謎めいた印象につながっているんだ。
問35
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【解説】先生は本名で呼ばれず、「先生」とだけ示されるよ。そのため、読者は先生を「私」が尊敬し、強くひかれる特別な人物として受け取ることになるんだ。
本文
私は叔父に欺かれたのです。私の父母の死んだ後で、私は一切の事をその叔父に任せておきました。叔父は私を可愛がってくれるように見えました。しかしその裏で、叔父は私の財産をごまかしていたのです。
私はこの経験によって、人間というものに対して、急に恐ろしい疑いを抱くようになりました。
問36
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【解説】先生は、両親の死後、信頼していた叔父に財産をだまし取られるよ。この経験が、先生の人間不信の大きなきっかけになるんだ。
問37
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【解説】先生は叔父の裏切りによって、人間を信用できなくなるよ。この人間不信が、後の先生の孤独や生き方にも深く関わっていくんだ。
問38
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【解説】叔父への不信だけでなく、自分自身もKを裏切ってしまったことが、先生のより深い孤独につながるよ。
本文
Kは私に向かって、お嬢さんを愛していると告白しました。私はその時、胸を突かれるような気持ちになりました。なぜなら、私自身もまた、お嬢さんを愛していたからです。
私はKに対して、「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」と言いました。それはKがかつて自分の信念として用いていた言葉でもありました。
問39
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【解説】Kの告白によって、先生は自分とKが同じお嬢さんを愛していることを知るよ。ここから先生とKの関係は大きく揺れ始めるんだ。
問40
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【解説】先生はKの恋を知って動揺するよ。友情と恋愛がぶつかり、先生の嫉妬や不安が強まる場面なんだ。
問41
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【解説】この言葉は、Kの理想の高さを表すと同時に、先生がKを動けなくするために使った言葉としても読めるよ。
本文
私はKに知らせないで、奥さんにお嬢さんを下さいと頼みました。奥さんは私の願いを聞き入れてくれました。私はその時、自分が勝ったような気持ちになりました。しかしその喜びは長く続きませんでした。
やがてKは、その事実を知りました。Kは私に恨みを言うこともなく、静かに自分の部屋へ戻りました。そしてその後、Kは自ら命を絶ったのです。
問42
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【解説】先生はKの恋心を知りながら、Kに知らせず結婚を進めるよ。ここが、先生の罪悪感の中心になる行動なんだ。
問43
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【解説】先生はお嬢さんとの結婚が決まり、一時的には勝ったように感じるよ。しかしその後、Kの死によって、その喜びは深い罪悪感へ変わってしまうんだ。
問44
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【解説】Kが先生を激しく責める場面がないからこそ、先生はKの本当の心を確かめられないよ。その沈黙が、先生の罪悪感をいっそう重くしているんだ。
本文
私は妻を愛していました。しかし妻にすべてを話すことはできませんでした。もし私がKのことを話せば、妻の幸福を壊してしまうと思ったからです。
私はその秘密を胸にしまったまま、長い間生きてきました。私は他人を信用できないばかりでなく、自分自身さえ信用できない人間になっていたのです。
問45
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【解説】先生は妻を愛しているからこそ、過去の罪を話せないよ。しかし、話せないことによって先生の孤独はさらに深くなっていくんだ。
問46
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【解説】先生の苦しみは、他人を信じられないことだけではないよ。自分自身の中にも、Kを裏切る利己心があったと知ってしまったことが、先生をさらに苦しめるんだ。
問47
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【解説】先生は家庭を持っていても、心の奥の罪を誰にも話せないよ。ここに、先生の孤独の深さがあるんだ。
本文
明治天皇が崩御になりました。その後、乃木大将が殉死しました。私はその出来事に強く心を動かされました。
私は明治の精神に殉死するつもりです。私の過去を知っている者は誰もありません。だから私はこの遺書をあなたに残しておきます。
問48
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【解説】先生は明治天皇の崩御と乃木大将の殉死に強い衝撃を受けるよ。これらの出来事が、先生が自分の人生に区切りをつけるきっかけになるんだ。
問49
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【解説】先生の死は、単に時代に殉じる死としてだけではなく、Kへの罪悪感を抱えて生きてきた先生自身の心の行き詰まりとも重なっているんだ。
問50
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【解説】先生は妻には真実を話せなかったけれど、「私」には遺書として過去を残すよ。そこには、自分の罪を誰かに伝えたいという気持ちも読み取れるんだ。
6. 最後の場面と主題の問題
最後に、「こころ」の主題や読解上の注意点を確認しよう。
問51
ア:人間の心にひそむ利己心、罪悪感、孤独、近代人の苦しみ
イ:海水浴の楽しさと若者の友情
ウ:財産を増やして成功する方法
エ:恋愛をすれば必ず幸福になれるという教訓
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【解説】「こころ」は、人間の心にひそむ利己心、罪悪感、孤独、人間不信などを深く描いた作品だよ。先生の苦しみを通して、人間の心の暗い部分が見えてくるんだ。
問52
ア:先生はKを出し抜いた罪悪感を抱え続けた人物である
イ:先生は人間不信と自己不信を抱えている人物である
ウ:先生はKの死をまったく気にせず、幸福に暮らした人物である
エ:先生は自分の過去を遺書で「私」に語った人物である
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【解説】先生はKの死を忘れて平気に暮らした人物ではないよ。むしろ、Kを出し抜いた罪悪感を一生抱え続けた人物として読むことが大切なんだ。
問53
ア:Kはお嬢さんへの恋と自分の理想の間で苦しんだ
イ:先生の裏切りは、Kに大きな衝撃を与えた可能性がある
ウ:Kの自殺の理由は、恋・理想・孤独など複数の要素から考えられる
エ:Kは先生だけを恨む言葉を大量に残して自殺したと断定する
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【解説】Kは先生に直接恨み言を残して自殺したわけではないよ。だから、Kの自殺を「先生への恨みだけ」と断定しすぎるのは危険なんだ。
問54
ア:先生が過去を完全に忘れたことを示す
イ:先生が「私」に自分の過去と罪を託すことを示す
ウ:先生がKを責め続けていることだけを示す
エ:奥さんが先生の過去をすべて知ったことを示す
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【解説】先生は遺書によって、自分の過去と罪を「私」に語るよ。誰にも話せなかった秘密を、死の前に「私」に託しているんだ。
問55
ア:最初から敵同士で、互いに憎み合っていた
イ:まったく関係のない他人だった
ウ:親友だったが、お嬢さんをめぐって関係が崩れていった
エ:最後まで何の葛藤もない師弟関係だった
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【解説】先生とKはもともと親友だったよ。しかし、二人が同じお嬢さんを愛したことで、友情と恋愛がぶつかり、関係が崩れていくんだ。
問56
ア:勉強ができないことへの劣等感
イ:過去の利己的な行動とKの死に対する罪悪感
ウ:鎌倉で泳げなかったことへの後悔
エ:「私」に尊敬されないことへの怒り
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【解説】先生の苦しみの中心には、Kを出し抜くようにお嬢さんとの結婚を進めたこと、そしてKの死に関わったかもしれないという罪悪感があるんだ。
7. テスト前の重要ポイント
最後に、「こころ」のテストで特に大切なポイントをまとめるよ。
「こころ」テスト対策ポイント
- 作者は夏目漱石。
- 「こころ」は、上「先生と私」、中「両親と私」、下「先生と遺書」の三部構成。
- 高校では、下「先生と遺書」を中心に扱うことが多い。
- 「私」は鎌倉で先生と出会い、先生に強くひかれる。
- 先生は毎月、雑司ヶ谷の墓地へ墓参りに行っている。
- 先生は叔父に財産をだまし取られた経験から、人間不信を抱く。
- 先生とKは親友だが、同じお嬢さんを愛する。
- 「お嬢さん」は、のちの「奥さん」である。
- Kは精神的な向上を重んじる人物だが、お嬢さんへの恋に苦しむ。
- 「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」は、Kの精神主義を表し、先生がKに逆用する言葉でもある。
- 先生はKに知らせず、お嬢さんとの結婚を進める。
- Kの自殺は、恋・理想・先生の裏切り・孤独などが重なった結果として考えられる。
- 先生は、Kを出し抜いたことやKの死に関わったかもしれないことに罪悪感を抱える。
- 奥さんは、Kをめぐる先生の罪を知らない。
- 先生は罪を誰にも語れず、孤独に生き続ける。
- 「明治の精神に殉死する」は、明治という時代の終わりと先生自身の罪悪感が重なる言葉として読む。
- 主題は、人間の利己心、罪悪感、孤独、人間不信、近代人の苦しみなどである。
「こころ」は、ただ「先生がKを裏切った話」として読むだけでは不十分だよ。
先生はKを出し抜き、お嬢さんを得た。でも、その後の先生は幸福になりきれず、自分の罪を誰にも話せないまま孤独に生き続ける。
だから「こころ」を読むときは、人間の心にひそむ利己心、罪悪感を抱えて生きる苦しみ、そして誰にも本当のことを語れない孤独を読み取ることが大切なんだ。
解説記事やドリルも使って、「こころ」の理解をしっかり定着させよう。
夏目漱石「こころ」解説!「先生と遺書」のあらすじ・Kの自殺・先生の罪悪感をわかりやすく解説
【高校現代文】夏目漱石「こころ」漢字ドリル
【高校現代文】夏目漱石「こころ」語句ドリル
【高校現代文】夏目漱石「こころ」内容理解ドリル
【高校現代文】夏目漱石「こころ」主題・表現効果ドリル
夏目漱石「こころ」読書感想文の書き方!高校生向けにテーマと例文を解説
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

