ヴィヴァルディの四季「春」期末テスト対策ポイント
中学音楽ヴィヴァルディの四季から「春」の「定期テストで80%以上得点する」ためにおさえるポイントを紹介。どんな内容なのか?どんな問題が出るのか?期末テストで出題される問題の確認ができます。
ヴィヴァルディの「春」
定期テストで80%以上得点するためのポイント
- 作曲者ヴィヴァルディについて覚える
- 曲の構成について覚える
- 「ソネット」という言葉(良く出る)を理解して、詩の内容を覚える
- 演奏形態と演奏形式を覚える
- 使われる楽器について覚える
- 使われている音楽記号を覚える
ヴィヴァルディの「春」の練習問題をまとめたページもあるので、このページで学習したらぜひチャレンジしてみてね。
目次【本記事の内容】
- 1.作曲者ヴィヴァルディについて
- 2.曲の構成について
- 3.ソネットについて
- 4.演奏形態と演奏形式について
- 5.使われる楽器について
- 6.使われる音楽記号について
- 7.まとめ
ヴィヴァルディの四季「春」
基本情報をチェックしよう
「春」の基本データ
作品名:「和声と創意の試み」
※「春」はこの作品の「四季」のひとつめの曲で3楽章ある。
授業で習うのはこのうちの第1楽章。
作曲者:アントニオ・ルーチョ・ヴィヴァルディ
時代:バロック
曲の種類:協奏曲
演奏形態:独奏ヴァイオリンと弦楽合奏
拍子:4分の4拍子
調:ホ長調(主音はホ(ミ))※シャープの数が4つ
テンポ:Allegro(早く)
楽譜の最初には、ヴィヴァルディの名前や、拍子、調、テンポが書かれているよ。

四季「春」の作曲者
ヴィヴァルディについて覚えよう

肖像画を選ぶ問題が出ることもあるので、有名なこの2つの絵は覚えておこう!
四季「春」を作曲したのは、ヴィヴァルディ。
正式な名前は、アントニオ・ルーチョ・ヴィヴァルディというよ。
ヴィヴァルディの正式な名前を答える問題が出た学校があるよ!本当はあんまり出ないけれど、余裕があったら覚えておこう!
ヴィヴァルディは、イタリアのベネツィアで生まれたよ。
お父さんは理髪師だったけれど、ヴァイオリニストとしても活躍したんだ。
そんなお父さんの血を引くヴィヴァルディもヴァイオリンの才能に恵まれて、サン・マルコ大聖堂のヴァイオリン奏者として活躍したよ。
ヴィヴァルディが活躍した時代はバロック時代。
1600年頃から、1750年までの150年間がバロック時代と呼ばれているよ。
同じ時代に活躍した有名な作曲家にはバッハやヘンデルもいるよ。
このバロック時代は、「日本では何時代か?」と聞く問題が出た学校があるよ!
答えは「江戸時代」。
なんと、ヴィヴァルディはバッハやヘンデルに影響を与えたと言われているんだ。
ええっ
あの偉大なバッハが影響を受けたなんて、
ヴィヴァルディ凄い・・・!
なので、ヴィヴァルディは「協奏曲の父」と称されているんだ。
ヴィヴァルディの四季「春」
曲の構成について覚えよう!
ヴィヴァルディの四季「春」は、1つの作品の一部分なんだ。
作品自体の名前は、「和声と創意の試み」というよ。
「和声と創意の試み」は12曲からできていて、
それぞれ「春」「夏」「秋」「冬」の四季に分かれているよ。
そしてそれぞれの季節ごとに3つの楽章があって、
授業で習った曲は、この「春」の第1楽章なんだ。
ヴィヴァルディの四季「春」
「ソネット」について覚えよう!
「ソネット」とは、「短い詩」という意味だよ。
このソネットについては、テストで必ず出るといってもいいくらいなので、絶対に覚えておこう。
ヴィヴァルディの四季「春」は、このソネット(詩)の内容や情景を曲で表現しているんだ。
ソネットの内容(情景の順番や穴埋め)と、曲のどの部分が詩のどんな情景を表現しているかは、テストでも良く出る問題。しっかりと覚えておこう!!
- 春が陽気にやってきた
- 小鳥たちは楽しい歌であいさつする
- 春の到来を告げる風が泉に吹きかかると、どの泉もささやき流れ出す
- 黒い雲が空を覆い、春を告げるために選ばれた稲妻と雷鳴がやってくる
- その後静まると、小鳥たちは魅力的な鳴き声とともに戻ってくる
それぞれのソネットの情景が、曲のどこで表現されているかを見てみよう。
ヴァイオリンの独奏と、他の楽器との合奏が繰り返されている点(後で学習するよ)にも注意しながら見てみてね。

これは曲の始まりの部分。有名な部分だね。
「春が陽気にやってきた」という情景を表しているよ。

春を表現していた合奏部分が終わると、ヴァイオリンの独奏になって、小鳥が歌い始める様子が表現されるよ。

小鳥の登場のあと、また合奏になって、今度は風がやってくる。
メロディーの動きが、「そよそよそよそよ」とやさしく風が吹いている様子を表現しているね。

風に吹かれて、泉が流れ出すよ。
(※画像の部分が泉が流れるところ、とハッキリとヴィヴァルディが書き残しているわけではないけれど、風のメロディーに対して、伸びやかなメロディーは水の流れをイメージさせるね。)

突然、恐ろしげなメロディーに変わって、黒い雲や雷鳴、そして鋭い稲妻が表現されるよ。
稲妻の部分では、またヴァイオリンの独奏が効果的に使われているよ。

そして嵐が静まると、また小鳥たちが戻ってくるんだ。
メロディーが半音ずつ上がっていって、小鳥が少しずつ歌いだす様子がよく表現されているね。
ヴィヴァルディの四季「春」
演奏形態と演奏形式ついて覚えよう
演奏形態について
ヴィヴァルディの四季「春」の演奏形態は、「協奏曲」。
協奏曲というのは、独奏する楽器と、他の楽器(オーケストラなど)が合奏するスタイル。
「主役であるソロを演奏する楽器に、他の楽器が協力して演奏する」というイメージかな。
「春」の場合は、
ソロであるヴァイオリンに
①ヴァイオリン(第一・第二)
②ヴィオラ
③チェロ
④コントラバス
⑤チェンバロ
が合奏するんだ。

この隊形は、その時々によって色々な並び方があるよ。
演奏形式について
演奏形式は、「リトルネッロ」。
リトルネッロとは、「全合奏(トゥッティ)」と「独奏(ソロ)」が繰り返される曲の形式のこと。
全合奏というのは、登場する全ての楽器、ということだね。
「春」の場合、
「主役であるヴァイオリンが独奏する部分」と
「全楽器(独奏のヴァイオリンも含む)で合奏する部分」が繰り返されているよ。
例えば、「春が陽気にやってきた」は全合奏でスタートするね。
そして次の「小鳥がやってきて歌う」部分は、独奏のヴァイオリンだけが演奏しているよね。
そしてまた全合奏で最初のテーマを演奏するね。
他にも、全合奏から「稲妻と雷鳴」の時にもヴァイオリンの独奏になっているね。
そして嵐が静まると、また全合奏に戻る・・
このように「全合奏」と「独奏」が繰り返されているんだね。
また、「春」には通奏低音も使われているよ。
これはなかなかテストには出ないとは思うけれど、念のためにどんなものかを紹介しておくよ。
バロック音楽において行われる伴奏の形態で、
低層パートの上に和音を加えながら伴奏すること。
ずっと演奏し続けるから「通奏低音」と呼ばれるよ。
ヴィヴァルディの四季「春」
使われている楽器について覚えよう
ヴィヴァルディの四季「春」では、
ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバスの「弦楽器」と、
チェンバロという「鍵盤楽器」が使われているよ。

弦楽器について
ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバスは、4本の弦を弓で擦って音を出す弦楽器。
それぞれの決定的な違いは大きさ。
小さいほど「高い音」、大きいほど「低い音」が出るんだ。
小さい順&音が高い順に並べると
ヴァイオリン > ヴィオラ > チェロ > コントラバス
となるよ。
テストでは、写真を見てヴァイオリン〜コントラバスのどれかを選ぶ問題が出たりするよ。
並んでいる写真なら、大きさで選べばいいね。
演奏している写真だったら、コントラバスは「立って」演奏するし、チェロは「座って、チェロの先を床につけて」演奏しているから見分けられるよ。
ヴァイオリンとヴィオラは、大きさでパッと見分けはつきにくいので、演奏隊形の写真だったら「ステージの正面あたり(ヴァイオリンとチェロに挟まれている)」で演奏しているのが基本的にヴィオラだよ。
鍵盤楽器チェンバロについて
チェンバロは、鍵盤を操作することによって音を出す「鍵盤楽器」で、
弦をプレクトラムという爪のようなもので弾いて音を出すんだ。
見た目はピアノに似ているけれど、ピアノは弦を「叩いて」音を出すのが大きな違い。
バロック時代の初期は、まだピアノは発明されていなかったんだ。
チェンバロが進化して今のピアノになっていったんだよ。
チェンバロは、弦を弾いて音を出すので、強弱がほとんどつけられないんだ。
その点、ピアノは微妙な音の強弱まで出すことができるね。
実は「ピアノ」という名前は、「ピアノフォルテ(ピアノからフォルテまで音の強弱が出すことが出来るという意味から)」という名前を略したものなんだよ。
他にもチェンバロとピアノの違いは
「ペダルがない」
「鍵盤が2段」
などもあるよ。
ヴィヴァルディの四季「春」
使われている音楽記号
ヴィヴァルディの四季「春」は、スタートは「春が陽気にやってくる」ので、陽気さを表現するために「f(フォルテ)」で始まっているよ。
でも途中で風が泉に吹きかかる情景や、泉がささやき流れる様子などのシーンでは、「p(ピアノ)」が使われたりしているよ。
「p(ピアノ)」という名前と、「弱く」という意味を覚えておけばOK!
ヴィヴァルディの四季「春」
テスト対策ポイントまとめ
- 拍子は4分の4拍子
- 調はホ長調(主音はホ(ミ))
- テンポは「速い」という意味のAllegro(アレグロ)
- 時代はバロック時代
- 作曲者ヴィヴァルディについて覚えよう!
- 作品名は「和声と創意の試み」、四季のうちの「春」、3楽章のうちの第1楽章が授業で習った曲
- 「ソネット」とは「短い詩」のこと
- 「春」は、ソネットの情景を曲で表現している
- ソネットの内容と順番を覚えよう!
- 演奏形態は「協奏曲」
- 演奏形式は「リトルネッロ」
- 弦楽器であるヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバスが使われている
- ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバスの特徴について覚えよう!
- 鍵盤楽器であるチェンバロが使われている
- チェンバロの特徴について覚えよう!
- 風や泉の情景のシーンなどには「弱く」という意味の「p(ピアノ)」が使われている。
ここまで学習できたら、ヴィヴァルディの四季「春」の練習問題のページにチャレンジしてみよう!
運営者情報

ゆみねこ
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。

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私、音楽のテストが明日で笑
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