186漢詩「春望」(漢詩の風景より)

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漢詩「春望」の作者の名前を漢字で答えなさい。

正解は「杜甫」です。

漢詩「春望」の詩の形式を漢字4文字で答えなさい。

正解は「五言律詩」です。

一句が5文字(五言)で、全部で8句で作られた漢詩(律詩)なので「五言律詩」である。

「城春にして草木深し」とあるが、どういう意味か、次の中からもっとも適切なものを選びカタカナで答えなさい。

ア:城壁で囲まれた町の中にも春がやってきて、草や木も生い茂っている。
イ:城壁で囲まれた町の中にも春がやってきたが、戦争によって草や木は枯れたままだ。
ウ:城壁で囲まれた町にも春がやってくれば、また草木も生い茂るだろう。
エ:春になり、城壁で囲まれた町は草や木で覆い尽つくされてしまった。

正解は「ア」です。

「城」とは、城壁で囲まれた都市のことで、春望では「長安」のことをさす。

「時に感じては花にも涙をそそぎ」とあるが、「涙を濺ぐ」とはどういう意味か、次の中から選びカタカナで答えなさい。

ア:涙を流す
イ:涙をぬぐう
ウ:涙をこらえる
エ:涙が枯れる

正解は「ア」です。

「別れを恨んでは鳥にも心を驚かす」とあるが、「別れ」とは、作者の杜甫と「誰」の別れのことか。漢字2字で答えなさい。

正解は「家族」です。

「家書万金に抵る」とあるように、家族からの手紙は万金に値すると杜甫は考えており、戦争によって家族と離れ離れになってしまっていることを恨んでいるということが分かる。

「別れを恨んでは鳥にも心を驚かす」とあるが、「鳥にも心を驚かす」とはどういう意味か。もっとも適切なものを次の中か選びカタカナで答えなさい。

ア:家族が無事かどうか心配のあまり、鳥の鳴き声さえ腹立たしく思う
イ:家族が無事かどうか心配のあまり、ただ鳥が鳴いただけでもひどく驚いてしまう
ウ:家族と離ればなれになっていることが悲しく、鳥の鳴き声を聞くだけでも不安になる
エ:家族と離ればなれになっていることが悲しく、罪のない鳥にも八つ当たりをしてしまう

正解は「ウ」です。

「心を驚かす」とは、「不安になる」という意味。

「家書万金に抵る」とあるが、その理由としてもっとも適切なものを次の中から選びカタカナで答えなさい。

ア:戦地でひとり耐える自分にとって、家族から送られてくるお金は命を左右するものだから
イ:戦いによって会えない家族の無事を知らせてくれるものだから
ウ:一族のことを記録した書は、戦いの後の世に残すべきものだから
エ:戦争の影響で、家族から手紙を送るだけでも沢山のお金がかかってしまうから

正解は「イ」です。

「家書」とは、家族からの便りのこと。「万金に抵る」とは、とても貴重だ、という意味。

線アの書き下し文を答えなさい。
※漢字の部分はそのまま漢字で答えること。

杜甫の漢詩「春望」の訓読文の画像

正解は「渾べて簪に勝へざらんと欲す」です。

「渾」を読んだあと、ずっとレ点が続くので、一番下から順に上へ上がるように読むことになる。

「国破れて山河在り」と対句になっている句を選び、書き下し文を答えなさい。
※漢字の部分はそのまま漢字で答えること。

杜甫の漢詩「春望」の訓読文の画像

正解は「城春にして草木深し」です。

「時に感じては花にも涙を濺ぎ」と対句になっている句を選び、書き下し文を答えなさい。
※漢字の部分はそのまま漢字で答えること。

杜甫の漢詩「春望」の訓読文の画像

正解は「別れを恨んでは鳥にも心を驚かす」です。

「烽火三月に連なり」と対句になっている句を選び、書き下し文を答えなさい。
※漢字の部分はそのまま漢字で答えること。

杜甫の漢詩「春望」の訓読文の画像

正解は「家書万金に抵る」です。

「春望」では、4つの句の末尾が韻を踏んでいる。韻を踏んでいる漢字を全て句の順番にそって答えなさい。

杜甫の漢詩「春望」の訓読文の画像

正解は「深心金簪」です。

簪は「しん」と読む。

「春望」には、作者のどのような思いがこめられているか。もっとも適切なものを次の中から選びカタカナで答えなさい。

ア:争っている人の世とは関係なしに美しい自然への嫉妬
イ:苦境におかれたまま年老いていくしかない悲しみ
ウ:戦争という苦境の中でも変わらぬ一族の誇り
エ:自然の大きな力に抗うことのできない人の世のはかなさ

正解は「イ」です。

「烽火三月に連なり」から、どのような状況が読み取れるか。もっとも適切なものを次の中から選びカタカナで答えなさい。

ア:厳しい寒さが続いている
イ:戦争が続いている
ウ:家族と長い間会えずにいる
エ:美しい花々に囲まれている

正解は「イ」です。

烽火とは、戦争の際に敵の来襲を知らせる「のろし」のことで、戦火を比喩している。詩の全体としてはウの家族と長い間会えずにいる状況も正しいが、「烽火三月に連なり」から直接読み取れるのはイがもっとも適切である。

「別れを恨んでは鳥にも心を驚かす」の他に、作者が家族との別れを辛いと感じていることが読み取れる句を選び、書き下し文を答えなさい。
※漢字の部分はそのまま漢字で答えること。

正解は「家書万金に抵る」です。

戦争が続く中、家族が無事であることを確認できる家族からの便りをとても貴重に思っていることが読み取れる。

「春望」とはどういう意味か。もっとも適切なものを次の中から選びカタカナで答えなさい。

ア:春の眺め
イ:春を待ち遠しく思う気持ち
ウ:希望
エ:故郷

正解は「ア」です。

「時に感じては花にも涙を濺ぎ」の句の意味としてもっとも適切なものを次の中から選びカタカナで答えなさい。

ア:時々眺めることができる花の美しさに感動して涙を流す
イ:長い時をへて眺めることができた花の美しさに涙を流す
ウ:この時世の状況では花を見ても悲しみのあまり涙を流す
エ:長く花の美しい様子も眺めることができない悲しみに涙を流す

正解は「ウ」です。

作者の年齢や様子が読み取れる部分を詩から漢字2字で抜き出して答えなさい。

正解は「白頭」です。

白頭とは、白髪のこと。「春望」は杜甫が46歳のときの作品。

「律詩」の特徴として正しいものを次の中から選びカタカナで答えなさい。

ア:第1句と第2句が対句になっている
イ:第3句と第4句、第5句と第6句が対句になっている
ウ:ひとつの句が5文字で作られている
エ:奇数の句で韻が踏まれる

正解は「イ」です。

律詩の特徴は、第3句と第4句、第5句と第6句が対句になっていることで、さらに第1句と第2句も対句になっているのが「春望」の特徴である。ウは「五言」である特徴。エは、五言律詩は偶数の句で韻が踏まれるため正しくない。

「渾べて簪に勝へざらんと欲す」の句の意味としてもっとも適切なものを次の中から選びカタカナで答えなさい。

ア:敵国に勝ち、故郷へ早く帰りたい
イ:簪を挿すことは少しも欲していない
ウ:このままでは敵国に勝つことはできない
エ:全くもって簪を挿すこともできない

正解は「エ」です。

簪とは、冠をとめるために髪に挿す「かんざし」のこと。前の句から「白髪頭は掻くたびに短くなってしまい」、簪を挿すこともできないという意味である。「勝ふ」は「たえる」という意味。

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