「水にとけた物」ってどういうこと?とピンと来なかったら、ココを読もう!


水にとけた物って、もとには戻らないの?
水にとけた物をとり出す方法①
水の温度を下げる!

水の温度を下げたら、ミョウバンが出てきた!!
でも、どうして塩は出てこないんだろう。
ミョウバンが出てきた理由
ミョウバンは水の温度によって、とける量が違うから!
「物が水にとける量」で学習したように、ミョウバンは水の温度が高くなれば高くなるほど、「とけることができる量」は増えたよね。
ミョウバン学校と、塩学校という学校があるんだけど、2つの学校のプールは、5年生が使えるスペースが決まっていたとするよ。

このスペース、校長先生のゴキゲンによって「広くなったり、狭くなったり」するとしてみて。(プールの広さ→水の温度の高さと考えてみてね。)
ある日、ミョウバン学校の校長先生のゴキゲンはイマイチで、5年生が使えるスペースが半分くらいしかなかったとするよ。
しかもミョウバン学校の5年生の子供たちは、体が大きい子ばかり(体が大きい→「水にとけにくい」と考えてみよう!)なんだ。
半分のスペースじゃ、5年生の子供達半分くらいが入ったらもうギチギチ。
仕方ないので、5年生は半分の子供たちだけプールに入ることにしたんだ。
だけど、しばらくしたら校長先生のゴキゲンがすごくよくなって、「プール全部5年生で使っていいよ!!」ということになった。
ラッキー!と、プールを我慢していた残りの5年生みんなもプールに入ってきたんだけど、
しばらくしたらまた校長先生のキゲンが悪くなってしまって、
「やっぱり半分しか使っちゃダメ!」と言ってきた。
そうするとどうなるかというと、せっかくプールに入っていた5年生の子供たちのうち、半分くらいはプールから出なきゃいけなくなるよね。
「水にとけにくい」ミョウバンが、水の温度が高くなって「とけやすくなって」「たくさんとけることができた」けど、また水の温度が下がってしまって 「とけていたミョウバンがとけていられなくなって出てきてしまった」 というワケ。
塩は出てこなかった理由
塩は、とける量が水の温度とはあまり関係がないから!
それに比べて、塩が「水にとけることができる量」は水の温度とは関係がなかったよね。
これは、塩学校の5年生の子供たちは「体が小さくて」、「プールの広さが半分だけでも全部でも、関係なく全員で入ることができる」ようなイメージ。
だから、校長先生が「プール全部使っていいよ」と言っていたのに「やっぱり半分にして!」となっても、そのまま5年生全員プールに入ったままでいられるんだ。
じゃあ塩はとり出すことはできないの?
水にとけている物を取り出す方法②
とかしている「水」をなくせばいい!!
さっきの例で考えてみて。
塩学校の子供たちは体がちいさいから、プールの広さが半分になっても全員プールに入ったままでいられたよね。
でも、さすがにプールの水がぜんぶ蒸発してしまったらどうかな??
「水に物がとける」のは、水の分子が物の分子をそれぞれ「取り囲むから」という説明もしたよね。
これだって、取り囲んでいた水分子が「全部いなくなってしまった」としたら、どうなるかな?
自由になった分子(原子)は、またもとの分子グループにもどるよ。
たとえば塩だったら、塩素原子とナトリウム原子はまた分子グループになって、「塩」として登場するんだ。
5年生はココを押さえればOK!
まとめ
※赤いキーワードは必ず覚えよう!
・物がとけた水よう液を冷やすと、とけている物がとけきれなくなって出てくることがある
・ミョウバンは、水の温度を低くすると、とけていたミョウバンがとけることができなくなって出てくる。
・塩は、水の温度を低くしても塩は出てこない。
・物がとけた水よう液の水を蒸発させると、とけていた物が残るので、とり出すことができる。
