「to不定詞」とは?名詞的用法・副詞的用法・形容詞的用法の違い

中学生の英語で習う「不定詞」とは何か?
どのような時に不定詞を使うのか、不定詞の用法の使い方や見分け方について例文と考え方をわかりやすく解説するよ。

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「to不定詞」とは? 名詞的用法・副詞的用法・形容詞的用法の違い

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目次

不定詞とは

不定詞とは、動詞を使って英語の文章を詳しく説明するときに使うんだ。

不定詞を使うことで、英語の表現がとても広がる重要な単元だから理解が必要だよ。

構文では、「to + 動詞の原形」で作られるよ。


to do / to play / to practice / to eat など

くまごろうくまごろう

am is areなどのbe動詞の不定詞は、原形の”be”を使って”to be”になるから注意しよう

不定詞には三つの用法があって、それぞれ役割が違うんだ。

  1. 名詞用法
    不定詞は文中で名詞のような役割を果たすことがあるんだ。
    名詞は文の中では①主語・②目的語・③補語の役割をするよ。
  2. 副詞用法
    不定詞は文中で副詞のような役割を果たすことがあるんだ。
    副詞は文の中では「動詞・形容詞・副詞を説明する」働きがあるんだ。
  3. 形容詞用法
    不定詞は文中で形容詞のような役割を果たすことがあるんだ。
    形容詞は文の中では「名詞を説明する」働きがあるんだ。

それぞれの役割について例を用いて詳しく説明していこう。

名詞用法

to不定詞の名詞用法は、「~すること」という意味になるんだ。

例えば、

  • to do = すること
  • to run = 走ること
  • to study = 遊ぶこと

のように動詞を「~こと」という名詞のようにすることができるんだ。

そして、名詞のように使えるということは、文の中で主語・目的語・補語の役割ができるんだ。

例文を見てみよう。

不定詞の名詞用法について

主 語:To play soccer is fun. (サッカーをすることは楽しい)
目的語:I like to play soccer. (私はサッカーをすることを好みます)
補 語:My hobby is to play soccer. (私の趣味はサッカーをすることです)

たろうたろう

どの役割であっても名詞だから「~すること」という意味になるんだね。

副詞用法

to不定詞の副詞用法は、「~するために」「~して」という意味になるんだ。

一つ目は、目的として「~するために」という意味になる。

例えば、

「He went to town to see a movie. (彼は映画を見るために町に行った)」

と言う文を見てみると、「彼は町に行った」だけだと何をしに行ったのかわからないよね。

そこで、「英語を見るために」のように、文を説明することができるよね。

二つ目は、感情の理由として「~して」という意味になる。

例えば、

「I am happy to hear the news. (私はその知らせを聞いてうれしい)」

という文を見てみると、「私は嬉しい」だけだと何がうれしいのかがわからないよね。

そこで、「知らせを聞いて」という理由をつけることで、うれしいという感情の理由がわかるようになる。

これが不定詞の副詞用法の主な使い方だよ。

不定詞の副詞用法について

例文:He went to town to see a movie.

主語:彼は
述語:町に行った
副詞:映画を見るために

例文:I am happy to hear the news.

主語:私は
述語:うれしい
副詞:知らせを聞いて

形容詞用法

to不定詞の形容詞用法は、「~するための」「~するべき」という意味になるんだ。

例えば、「I have a lot of books to read. (私は読むべきたくさんの本がある)」と言う文を見てみると、

「私はたくさんの本がある」という文章で、本という名詞について「読むべき」という詳細な情報を追加しているんだ。

形容詞なので、名詞を修飾する働きをしていることがわかるね。

不定詞の形容詞用法について

例文:I have a lot of books to read.

主語:I
述語:have a lot of books
形容詞:to read

不定詞の三用法の見分け方

不定詞はすべて「to + 動詞の原形」の形になっているため、見分け方が最初はわからないよね。

そこで、フローチャートを作ってみたから、これを参考にしてみてね。

①to不定詞が主語・目的語・補語の位置にある ⇒ 名詞用法(~すること)

②to不定詞が名詞の直後にあり、その名詞を説明している ⇒ 形容詞用法(~するための)

③to不定詞が動詞の目的になっている ⇒ 副詞用法(~するために)

④to不定詞が感情の理由になっている ⇒ 副詞用法(~して)

不定詞の判別フロー図

不定詞の三用法の見分け方の練習問題

実際に上のフローチャートを使って見分けてみよう。

問題1:I like to climb the mountain.

問題2:Would you like something to eat?

問題3:He is sad to hear the result.

問題4:I often visit Kyoto to see some temples.

解答1:名詞用法
日本語訳:私は山に登ることが好きです

解説:「to climb」という不定詞が、動詞「like」の目的語になっていためめ、名詞の形になっている。また、~することという意味になっている。

解答2:形容詞用法
日本語訳:何か食べるものは欲しいですか?

解説:「to eat」という不定詞が、somethingという名詞の後に続いていて、名詞を修飾して「食べるための物」という形容詞の形になっている。

解答3:副詞用法(感情の理由)
日本語訳:彼はその結果を聞いて悲しい

解説:「to hear」という不定詞は主語・目的語・補語ではなく、
直前はsadという形容詞のため、副詞用法となり、悲しいという感情の理由になっている。

解答4:副詞用法(目的)
日本語訳:私はいくつかの寺を見るためによく京都へ行く

解説:「to visit」という不定詞は主語・目的語・補語ではない。
直前はKyotoという名詞のため、形容詞用法副詞用法となる。
最後に、Kyoto to see some templeで区切られるかどうかで判断すると、「いくつかの寺を見るための京都」とつなげるのは不自然であるため、「いくつかの寺を見るために」と区切って「京都を訪れる」とつながるため、目的の副詞用法であると考えよう。

まとめ

to不定詞を使うことで、文に詳しい意味を追加することができるんだ。

to不定詞の三用法として名詞用法・形容詞用法・副詞用法があるため、それぞれの見分け方をマスターしよう。

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。

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