英語の基本5文型とは?例文と見分け方(show me~ / call it~)
「show me ~」や「call it ~」のような英語はどういう意味なのかな?
中学校2年生の英語で習う「show me ~」や「call it ~」のような表現について、五文型をわかりやすく解説するよ。

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目次
show + 人 + 物
I will show you a Merlion.
この文章って不思議な形をしているよね。
今までだったら、I’ll see a movie.や I can play the piano.のように、
動詞のあとの単語(名詞)は一つだけで、「~を…する」という意味になっていたよね。
それがshowの場合は後ろに名詞が二つついていて、
show you a Merlionという形になっている。

これは「show + 人 + 物」で「人に物を見せる」という英語の文型なんだ。
このように英語の動詞には、後ろに名詞(目的語と言う)を二つ持ってくることができる単語があるんだ。
「show + 物 + 人」の順番にはできないの?
これは必ずこの順番にしないといけないんだ。詳しく見てみよう
日本語の場合、
- 「私は彼に私の電話番号を教えます」⇒主語+目的語①+目的語②+動詞
- 「私は私の電話番号を彼に教えます」⇒主語+目的語②+目的語①+動詞
- 「彼に私は私の電話番号を教えます」⇒目的語①+主語+目的語②+動詞
のように、順番を変えても意味が通じるよね。
でもこれを英語で
「I’ll tell him my number.」とは言えるんだけど、
「I’ll tell my number him.」とは言えないんだ。

それは日本語の場合は、「助詞(てにをは)」があるおかげで、ある程度順番を無視しても意味が伝わる。
だけど英語にはそれがないから、その代わりに語順が意味を作っているんだ。
英語の並び順って大事なんだね!
詳しくは下の「第四文型」で説明するよ
call + it + 呼び方
People call it a Singapore Flyer.
今度は”call + 人/もの + 呼び方”のパターンを見てみよう。

この文章も似たように「call」という動詞の後に「it」と「a Singapore Flyer」という名詞が二つ付いている。
でも上の「show you a Merlion」と違うんだ。
どちらも「動詞 + 名詞(代名詞) + 名詞」になっているし、違いがわからないよ!
すごく似ているよね。だけど明確に違いがあるんだ。詳しく見てみよう。
call it a Singapore Flyer.の場合は 「it = a Singapore Flyer」が成り立つんだ。

例えば、
「Please call me Taro.」 (私をタロウと呼んでください)
⇒私=タロウ(I am Taro)
「The book made us happy.」 (その本は私たちを幸せにした)
⇒私たち = 幸せ(We are happy)
という形が成り立つよね。
show you a Merlionの時は、「あなた≠マーライオン」だよね。
つまり、動詞の後ろの二つの単語を見て、
- 一つ目の単語=二つ目の単語が成り立つ場合はこちらのグループ「第五文型」
- 成り立たない場合は上のグループ「第四文型」
詳しくは下の「第五文型」で説明するよ
五文型について
ここまで見てきたように、英語の並び順には重要な意味がある。
そしてそのパターンが5つあるんだ。
さっきも言った通り、順番を変えてしまうと意味が全く変わってしまう。
これが、英語において五文型を一番理解しておくべき理由なんだ。
文型を理解しておけば、並び替え問題は怖くないよ!
五文型の種類
まず五文型と言われる基本の形を表で見てみよう。

- 第一文型 主語 + 動詞
- 第二文型 主語 + 動詞+ 補語
- 第三文型 主語 + 動詞 + 目的語
- 第四文型 主語 + 動詞 + 目的語1 + 目的語2
- 第五文型 主語 + 動詞 + 目的語 + 補語
の5種類になる。
必ず英語は「主語+動詞」は含まれているんだけど、その後ろの部分が文型によって異なっているんだ。
一つずつ詳しく例を見ていこう。
第一文型
[主語 + 動詞]
「~は…する」という基本的な形がここに入るよ。

I run in the park. (私は公園で走る)
I work at the shop. (私はその店で働いている)
のように、主語と動詞だけで成り立っている文が第一文型だよ。
このパターンでよく使われる動詞は
- run (走る)
- walk (歩く)
- work (働く)
- fly (飛ぶ)
“in the park”とか”at the shop”とかついているから主語と動詞だけじゃないよ?
「公園で」や「その店で」などの前置詞(in, on, atなど)で始まる文がついても、それは修飾語と言って文型の考え方には含まないんだ。だから前置詞でつながっているところはカッコにして考えよう
第二文型
[主語 + 動詞 + 補語]
「~は…です」という意味になるのが多いよ。

- I am a student.(私は学生です)
- It looks delicious. (それはおいしそうに見える)
等のように、主語=補語の関係になっているものは第二文型になるよ。
よく使われるのは、
- be動詞
- look / sound / taste / smell /seem などの五感を表す動詞
- become / get などの状態の変化を表す動詞
だよ。
“It looks delicious”は”It is delicious”って言い換えられそうだね!
その通り。第二文型の場合、動詞をbe動詞に置き換えても文法的に正しいことが特徴なんだ。
第三文型
[主語 + 動詞 + 目的語]

目的語というのは、動作を行う対象のことで「私は〜をする」の「〜を」のことだよ。
- I make a breakfast. (私は朝食を作る)
- She broke her arm. (彼女は腕を骨折した)
のように、動詞の後ろにある部分が目的語なんだ。
基本的には「〜を」のことを目的語だと理解しておこう。
第四文型
[主語 + 動詞 + 目的語① + 目的語②]

今回のメイン単元の「show + 人 + 物」はここになるんだ。
ここで使われている動詞を使うと、[動詞 + A + B]で[AにBを…する]という表現になるよ。
- He gave me a book. (彼は私に本を贈った)
- She bought her daughter a present. (彼女は娘にプレゼントを買った)
- Tom told his father the story. (トムは父親にその話をした)
ここで使われている動詞はあまり多くないので、しっかり覚えておこう。
- give
- tell
- show
- send
- teach
- cook
- make
- buy
「教える」「伝える」「買う(買ってあげる)」など「人にしてあげる」というイメージの動詞が多いんだよ。
第五文型
[主語+動詞+目的語 +補語]

もう一つの単元[call it ~]はこちらの文型だよ。
第二文型と同じく「補語」が出てきたね。
これは「目的語」を説明する役割があるんだ。
「me = sad(私は悲しい)」のように、目的語と補語がイコールでつながる関係はこのパターンになるよ。
They called the baby Mary. (彼らはその赤ん坊をメアリーと呼んだ)
⇒ the baby = Maryの関係
He kept me waiting. (彼は私を待たせた)
⇒ me = waitingの関係
第二文型の主語と補語の関係が、第五文型だと目的語と補語の関係になるんだよ。少し難しいけど頑張ろう。
覚え方
全体を通してストーリーで考えてみよう。
①ある男が立っています。
A man stands.
②彼は先生です。
He is a teacher.
③彼は英語を話しています。
He speaks English.
④彼は私たちに英語を教えています。
He teaches us English.
⑤彼は私たちを優秀な生徒にします。
He makes us good students.

このストーリーを覚えて、五文型も覚えていこう!
運営者情報

ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。
