後置修飾とは?前置詞・不定詞・分詞・関係代名詞の使い方と例文

中学校の英語で習う「後置修飾」とは何か?

後置修飾を使った「前置詞」「不定詞」と「分詞」と「関係代名詞」の違いと使いわけ方について、例文を使ってわかりやすく解説するよ。

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後置修飾とは?前置詞・不定詞・分詞・関係代名詞の使い方と例文

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目次

後置修飾の種類

名詞がどんなものかを詳しく説明することが必要なときがあるよね。

例えば、「車」と一言で言ってもイメージは具体的にならないように、

「大きくて赤い車」

「速く走る白い車」

のように説明すればどんな車か具体的なイメージがわくようになるよね。

このように名詞を説明することを【修飾】と言うよ。

これを英語では【後置修飾】という表現を使うことが多いんだ。

後置修飾とは一つの単元のことではなく、色々な方法の総称のことで、

  • 前置詞
  • 不定詞
  • 分詞
  • 関係代名詞

この四つが主に使われる修飾方法になっているんだ。

前置詞による後置修飾

前置詞+名詞を使うことで、直前の名詞がどんなものかを説明することができるよ。前置詞の意味が修飾の大きなポイントになるから、前置詞のイメージをしっかり理解しよう。

前置詞意味イメージ
on上に上下左右で触れている
※on the wallのように、横向きでも触れていればon
in中に空間の内側にある
to~に目的地まで
for~の方に目的地の方向へ向かう(到着はしない)
with一緒にAとBが一緒になる
of~の所有している
byそばにあるもののそばにある

例文

  • The book on the desk is mine. (机にある本は私のものです。)
  • The dog in the park is barking loudly. (公園にいる犬が大きな声で吠えています。)

不定詞による後置修飾

不定詞(to + 動詞の原形)を使うと、「~するための…」や「~するという…」のように動詞を使って名詞を説明することができるよ。

to不定詞のイメージは、「これから行うこと」や「可能性があること」を表しているんだ。だから現時点ではまだ実際に行われていないことが多いんだ。

例文

  • I have a book to read during summer vacation. (私は夏休みに読むための本を持ってる)
    ⇒まだ読んでおらず、未来で読むための本
  • She wants a water to drink for dinner. (彼女は夕食で飲むための飲み物がほしい)
    ⇒まだ飲んでおらず、未来で飲むための物

分詞による後置修飾

現在分詞や過去分詞を使って名詞を説明することで、「~している」や「~される」といった修飾ができるよ。

分詞を使った修飾の場合は不定詞と違って「現在行われているもの」や「過去にされた」を表していることが多いんだ。

現在分詞:~している
過去分詞:~される

例文

  • I saw a boy running in the park. (私は公園で走っている少年を見た)
    ⇒今走っているという現在進行
  • A book written by a famous writer is read all over the world. (有名な作家が書いた本が世界中で読まれている)
    ⇒過去に書かれたという受動態

関係代名詞による後置修飾

関係代名詞を使って名詞を説明するときは、名詞のあとに「関係代名詞+主語+動詞」を使ってるから、他の修飾とは違って節になっているんだ。

動詞を使っているから、時制を気を付けないといけないんだ。

また、先行詞(説明する名詞)の種類によって使う関係代名詞が変わるんだ。

人の場合 ⇒ ”who”
物の場合 ⇒ ”which”

  • I’m seeing a boy who is running in the park. (私は公園で走っている少年を見ている)
    ⇒先行詞が人なので、関係代名詞はwhoになる
    ⇒走っているのが現在なので、動詞はisになる
  • A book which was written by a famous writer is read all over the world. (有名な作家が書いた本が世界中で読まれている)
    ⇒先行詞が物なので、関係代名詞はwhichになる
    ⇒書いたのは過去なので、動詞はwasになる

後置修飾の使いわけ

不定詞と分詞の使いわけ

不定詞と分詞ではどのように使いわけされているのだろうか?

実際に不定詞と分詞で同じような文を作ってみるよ。

不定詞:I’ll buy a picture to be taken by him.
分 詞:I’ll buy a picture taken by him

不定詞:「私は彼によって撮られるべき写真を買うつもり」

分 詞:「私は彼によって撮られた写真を手に買うつもり」

日本語の意味でなんとなく違いがわかるかもしれないんだけど、

不定詞は未来の要素を表しているんだ。

つまり、写真が彼によって撮られるのはこれからの出来事だと思われるね。

一方、過去分詞の場合は既に行われたできごとを表していることが多いんだ。

つまり、写真が彼によって撮られたのは既に終わった出来事だと思われるんだ。

分詞と関係代名詞の使いわけ

分詞と関係代名詞ではどのように使いわけされているのだろうか?

実際に分詞と関係代名詞で同じような文を作ってみるよ。

関係代名詞と分詞比較①

分 詞:The boy running in the park is my brother.

関係詞:The boy who is running in the park is my brother.

両方とも意味はほとんど同じで、「公園で走っている少年」になっている。

関係代名詞にする場合、動詞は進行形になっているんだ。

これは、走っているという動作の進行中のことを表すために選択されているよ。

もう一つのパターンでは、

関係代名詞と分詞比較②

分 詞:I have a friend living in Tokyo.
関係詞:I have a friend who lives in Tokyo.

こちらの文章では関係代名詞を使った場合、現在進行形になっていないね。

これは、liveが進行形の形を取らない状態動詞だからだね。

つまり、分詞の場合は必ず動詞のing形を使って修飾をするんだけれど、

関係代名詞の場合は動詞は文の中での動詞自体の働きに応じて形が決まるっていうことになるんだ。

意味としてはどちらも変わらないから、英作文をするときに指定がなければ分詞を使えば大丈夫!

練習問題

色々な後置修飾による並び替え問題を解いてみよう。

①Who is (an orange shirt / this girl / wearing)?

②She is (to our house / came / last year / who / the girl).

③She is the kindest person (in Japan / met / I’ve).

答え

①Who is the girl wearing an orange shirt?
(オレンジ色のシャツを着た女の子は誰?)
⇒現在分詞を使った後置修飾

②She is the girl who came to our house last year.
(彼女は去年私たちの家に来た女の子です)
⇒関係代名詞を使った後置修飾

③She is the kindest person I’ve met in Japan.
(彼女は私が日本であった最も親切な人です)
⇒関係代名詞の省略(接触節)を使った後置修飾

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。

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