「現在完了(継続・経験)」例文と違いをわかりやすく解説

「現在完了」を英語ではどうやって言うのかな?

中学校3年生の英語で習う「現在完了(継続・経験)」について、意味と現在完了の完了・経験・継続の違いとは何かをわかりやすく解説するよ。

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「現在完了(継続・経験)」例文と違いを わかりやすく解説

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目次

現在完了とは

現在完了の基本的なコアイメージについて理解しておこう。

まず、現在完了というのは、過去から現在まで続いている「状態」を示すんだ。

日本語ではあまり表現しない概念だから難しいかもしれないけど、図で理解してみよう。

英語の現在完了とはどういうことかを説明しているイラスト

現在形:I live in Tokyo.「私は東京に住んでいる」
⇒今は住んでいるけど、前はどうだったかがわからない

過去形:I lived in Tokyo.「私は東京に住んでいた」
⇒前は住んでいたけど、今はどうかわからない

現在完了:I have lived in Tokyo for five years.「私は東京に5年間住んでいる」
5年前から今まで東京に住んでいるという状態を表す

このように、日本語にすると現在形と現在完了の両方とも「~している」という訳になってしまうんだけれど、英語にすると全然違うんだ。

だから、現在完了のコアイメージをしっかり理解しておくことで、現在形か現在完了かを区別しよう。

現在完了の継続とは

現在完了の継続用法というのは、「~している」と訳すよ。

継続というのは、「過去から今までずっと続いていること」を表すんだ。

例えば、

・私は3年間英語を勉強している ⇒ I have studied English for 3 years.

・彼は2010年からテニスをしている ⇒ He has played tennis since 2020.

・私たちは5年前から友だちです ⇒ We have been friends for 5 years.

という感じになるよ。

それぞれについてさらに詳しく見てみよう。

私は3年間英語を勉強している ⇒ I have studied English for 3 years.

英語の現在完了で、期間をあらわすばあいの考え方を説明しているイラスト

これは、3年前から今まで継続して勉強しているよね。

継続している」から、現在完了を使うんだ。

もしこれが既に辞めてしまっていたのなら、過去形を使うよ。

また、「3年間」のように、期間を表している場合は”for”を使って時間を表すんだ。

彼は2010年からテニスをしている ⇒ He has played tennis since 2010.

ある起点から、継続している場合の現在完了の使い方を説明しているイラスト

これは2010年から今まで継続してテニスをしているよね。

これも「継続」だから現在完了を使っているよ。

でも、「2010年から」のように起点を使う場合は、”since”を使うんだ。

このforとsinceの使い分けを覚えておくことが必要なんだ。

私たちは5年前から友だちです ⇒ We have been friends for 5 years.

be動詞をつかった現在完了の使い方を説明しているイラスト

そして最後に、ポイントを詰め込んだ文章だ。

現在完了はhave + 過去分詞を使っているんだけど、be動詞のときはどうするかを忘れがちになるんだ。

be動詞の時は、過去分詞”been“を使うことを忘れないようにしよう。

これは、”we are friends”というbe動詞の文の現在完了形になるよ。

たろうたろう

あれ?「これ5年前から」なのにforを使っているよ。起点「~から」の場合は”since”じゃないの?

くまごろうくまごろう

そこは大事なポイントなんだ。5年前っていうのと5年間っていうのは同じことだよね。だからforを使うんだ。

たろうたろう

じゃあ”since 5 years ago”でもいいの?

くまごろうくまごろう

実は、現在完了と相性が悪い単語があるんだ。それを確認して見よう。

現在完了は、過去から今までをつないでいる状態を表しているよね。

実際には現在のことだから、明らかに過去だとわかる単語を一緒に使うことができないんだ。

例えば、yesterdayやlast yearのように、昨日や去年は明らかに過去のことだよね。

その場合は過去形を使うんだ。

そしてもう一つ、「ago」という単語は「~年前という過去を表しているんだ。

agoは過去形でしか使えない。

だから現在完了の文章では”since ~ ago”ということができないんだ。

たろうたろう

その代わりに”for 5 years”にするんだね!

現在完了の継続用法の疑問文

次に継続用法の疑問文についてみてみよう。

継続の疑問文とは、「~の間~していますか?」と継続状況を聞くよ。

また、”How long“を使って「どのくらいの間」と期間を尋ねることができるんだ。

例文で確認してみよう。

・Has he lived there for a long time?(長い間彼はそこに住んでいますか)
⇒Yes, he has. / No, he hasn’t.

・How long have you studied English? (どのくらいの間英語を勉強していますか)
⇒I’ve studied English for 5 years.

“for a long time”は長い間という期間を表す単語だね。

“How long”もどのくらいの間という期間を尋ねる単語だね。

このように疑問文だと期間を尋ねることになるんだ。

現在完了の継続用法の否定文

否定文の作り方は完了用法と同じくhave not(haven’t)にするだけだよ。

・I have not (haven’t) studied English for three years.

のようになるよ。

現在完了の経験用法とは

次に現在完了の経験用法について確認してみよう。

この場合は「~したことがある」と訳すよ。

例えば、

・私はアメリカに行ったことがある = I have been to America.

・彼は父のコンピュータを1回使ったことがある = He has used his father’s computer once.

・彼女はカメラを使ったことがありますか? = Has she ever used a camera?

という感じになるよ。

さらに詳しく見てみよう。

私はアメリカに行ったことがある = I have been to America.

これは経験用法の中で一番大切なフレーズだからしっかり覚えておこう。

行くと言ったら普通は”go”を使うよね。

だけど、現在完了で「行ったことがある」と言うときには”have been to”を使わないといけないんだ。

たろうたろう

goを使って、”have gone to”にしてもいいの?

くまごろうくまごろう

“have gone to”を使うと、別の意味になってしまうんだ。詳しく見てみよう。

実は、”have gone to”という英語は存在している。

だけど、それは「行ってしまった」という完了の意味になるんだ。

だから、「行ったことがある」ということを表したいときには使えないんだよ。

・He has been to Kyoto = 彼は京都に行ったことがある(経験)
・He has gone to Kyoto = 彼は京都に行ってしまった(完了)

現在完了の経験用法の疑問文

経験用法の否定文では「今までにしたことがありますか?」と経験を尋ねることになるんだ。

だから、今までにという意味のeverと一緒に使われることが多いんだ。

例文を見てみよう。

・Have you ever been to America?
⇒あなたは今までにアメリカに行ったことがありますか?

・Has she ever seen a volcano?
⇒彼女は今までに火山を見たことがありますか?

このように、everを使うことができるのは「今までに~したことがありますか?」という経験用法だけなんだ。

現在完了の経験用法の否定文

経験用法の否定文は、他の否定文と一番違うところがあるんだ。

それは、notの代わりにneverを使えるというところなんだ。

例えば、

I have not been to America. という文章だと、

私はアメリカに行ったことがないという意味になる。

これをneverを使って

I have never been to America.という文章になると、

私はアメリカに一度も行ったことがないというように

否定文が強調されるようになるんだ。

これが一番大事なポイントだよ。

完了と継続と経験の用法の見分け方

英語の現在完了の完了・継続・経験の用法の見分け方をまとめたイラスト

完了用法の見分け方

完了用法は「~したところ」と訳す。

・肯定文に”just”や”already”

・疑問文と否定文にyet

などの単語と一緒に使われていたら完了用法だ。

継続用法の見分け方

継続用法は「ずっと~している」と訳す。

forやsinceなどの期間を指定する単語と一緒に使われていたら継続用法だ。

経験用法の見分け方

経験用法は「~したことがある」と訳す。

・once, twice、three times などの回数

・疑問文のときに”ever”

・否定文のときに”never”

などの回数を表す単語と一緒に使われていたら経験用法だ。

まとめ

現在完了のイメージをしっかり理解して、それぞれの用法の違いについて身につけよう!

ここまで理解出来たら、

現在完了(完了用法)のテスト対策問題

現在完了(継続用法)のテスト対策問題

現在完了(経験用法)のテスト対策問題

に挑戦してみよう!

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。

感想や意見を聞かせてね

  1. 風莉 より:

    現在完了、苦手だったので助かりました❣
    ありがとうございます❣

  2. みい より:

    すごく苦手なところだったけど、わかりやすくてとても良かったです❗
    キャラクターもとても可愛くて、すごく勉強するきになれました❗
    今年は受験生なので他の教科も勉強しつつ、苦手な英語を集中的に勉強していきたいです❗
    改めまして、ありがとうございました❣