仮定法過去とは?仮定法過去完了を例文を使ってわかりやすく解説
中学3年生の英語で学習する仮定法について、仮定法の作り方とルール、現実との違いをわかりやすく解説しています。
間違えやすい問題についても解説と例題を出題していますので、理解度を確認してみましょう。
目次
仮定法とは
仮定法っていうのは言葉通り、「出来事を仮定する」つまり「現実ではない」ことを表すときに使うんだ。
「明日休みだったらなぁ」って言った時、これは明日は実際には休みじゃないよね。
こういうのを英語で表すときに仮定法という単元を使うんだ。
特に、現在の事実に反する場合は「仮定法過去」
過去の事実に反する場合は「仮定法過去完了」を使うんだ。
中学三年生では、仮定法過去の範囲だけ学ぶから、今回は仮定法過去だけ説明するよ。
例文
If I ware a bird, I could fly. (もし私が鳥だったら空を飛べるのに)
⇒事実:私は鳥じゃないので空を飛べない
If I had a free time, I would play with you. (もし暇な時間があれば、あなたと遊ぶのに)
⇒事実:私は暇な時間がないため、遊べない
このように、実際の状況と反対のことを言うことを表す表現なんだ。
仮定法の構文はほとんど一つのルールで作られているから、そのルールを覚えさえすればすぐに理解できるよ!
仮定法過去の構文
仮定法過去とは、過去形を使った仮定法のことなんだ。
過去形を使うんだけど、現在のことを仮定するときに使うんだよ。
構文:If 主語 過去形, 主語 would (could) 動詞の原形
意味:もし~なら、・・・なのに
仮定法の時に注意が必要なのが、be動詞のとき、本来は「was」を使っている場合は代わりに「were」を使うようになることに注意しよう。
なぜ仮定法は過去形を使うのか?
仮定法を使うときはなぜか動詞を過去形にしているんだ。
これは文法的な意味というよりも、心理的な面から使われていると考えられる。
時間的に過去に離れることで、心理的にも距離を表しているんだ。
例えば、Can you~?とCould you~?は両方とも人に依頼するときに使う「~してくれますか」という意味なんだけど、Could youの方がより丁寧な表現だったよね。
日本語にすると、「~してくださいませんか」のように丁寧な表現になる。
つまり、現在形より過去形の方が丁寧な意味になるということになるんだ。
仮定法の場合はそれが現実からの距離として考えられるようになるんだ。
現在形が現実だとすると、過去形を使うことで現実から離れたことを表せる。
そのため、仮定法を使うときには過去形を使って現実ではないことを表しているんだね。
仮定法を使わず表す方法
仮定法は現実とは異なることを表しているっていうことは、現実の状況があるんだよね。
仮定法を使った表現と現実を表した表現を対比して見比べてみよう。
一般動詞の例
仮定法:If I knew her phone number, I could call her.
⇒彼女の電話番号を知っていたら、彼女に電話ができるのに。
現実:Because I don’t know her phone number, I cannot call her.
⇒彼女の電話番号を知らないので、彼女に電話ができない。
be動詞の例
仮定法:If I were a rich man, I could buy a lot of cars.
⇒もし裕福だったら、たくさんの車を買えるのに。
現実:Because I am not a rich man, I cannot buy a lot of cars.
⇒裕福ではないので、たくさんの車を買うことができない。
仮定法を使うことで、現在の事実に反する仮定を行うことができたね。
条件のifと仮定法のifの違い
ifという単語は、これまでもよく出てきていたね。
今までのifも「~なら」という意味を持っていたね。
その時のifは「条件」を表すifだったんだ。
条件節のifと仮定法のifではいくつか違いがあるから、例を見ながら確認してみよう。
条件節:If it is sunny tomorrow, I will go fishing.
(もし明日晴れなら、釣りに行くつもりだ)
仮定法:If it were sunny, I would go fishing.
(もし晴れていたら、釣りに行くのに)
条件節の場合
If it is sunny tomorrow, I will go fishing.
ifはもし~ならと訳すが、動詞は現在形の【is】を使っているね。
この場合は「明日が晴れたら」という未来の条件を出している。
現時点では実際がどうかはまだわからない状態だね。
仮定法の場合
ifはもし~ならと訳すが、動詞は過去形の【were】を使っているね。
この場合、「今晴れていれば」という仮定を述べている。
現在の事実に反していることがわかるね。
I wishの仮定法
ここまでの仮定法は、Ifを使って「~なら」という仮定を作っていたけれど、実は仮定法はIfを使わないといけないわけではないんだ。
仮定法の本質は「主語+過去形」を使うことにあるんだ。
上でも説明したけれど、過去形を用いると現在から離れていることを表すことができるので、仮定の意味になるんだったよね。
I wishを使うことで、「~ならいいのになぁ」という文を作れるんだ。
例文
I wish I could fly to you.(あなたのところに飛んでいけたらいいのに)
⇒実際は飛べない
I wish I were a bird.(私が鳥だったらいいのに)
⇒実際は鳥ではない
仮定法過去の練習問題
下記の問題でカッコに入る単語を適切な形に変更してみましょう。
①If I ( have ) a million dollars, I ( will ) buy a new house.
②If it ( is ) fine tomorrow, I ( will ) go shopping.
③I wish she ( love ) me.
答え
①had, would
⇒仮定法過去のため、if 主語 過去形 , + 主語 + would/could + 動詞の原形
②is, will
⇒仮定法ではなく条件節のため、現在形をそのまま使う
③loved
⇒I wishを使った仮定法のため、I wish + 主語 + 動詞の過去形
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ゆみねこ
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。