to 不定詞( it is ~ to / I want you to ~)用法と例文を徹底解説
今回は不定詞を使った表現で「it is ~ to」や「I want you to ~」、「help you to ~」のような英語はどういう意味なのかな?
中学校3年生の英語で習う「it is ~ to」や「I want you to ~」、「help you to ~」の意味をわかりやすく解説するよ。
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目次
to不定詞とは
動詞の前に”to”を付けて、「to + 動詞の原形」という形で書かれているものが「to不定詞」という単元なんだ。
to不定詞の形にすることで、「名詞」「形容詞」「副詞」のような働きができるということがポイントだよ。
今回はその中でも「名詞」の働きをする用法を使った表現
「It is ~ to do」と「I want you to ~」を解説していくよ。
It is ~ to doを使った表現
It is important for us to understand the problem.
(私たちにとってその問題を理解することは難しい)
という文章では主語は「It」で動詞は「is」になるよね。
でも「It」って代名詞だから、本当はその中身がどこかにあるはずなんだ。
それが「to understand the problem」のことを言っているんだよ。
どういうことかと言うと「To understand the problem is important for us.」って言うこともできるんだ。
でも主語が「To understand the problem」になると長くなって読みにくい。
それを避けるために最初に仮の主語として「It」を置いておく。
そして、そのあとに本当の主語である「to understand the problem」を出す。
だから「it」を「それ」って訳さず、本当の主語で日本語にするんだ。
これがこのIt is ~ to doの意味なんだ。
- It is difficult for us to do something for these animals.
⇒It = to do something for these animalsなので、「動物のために何かをすること」が主語
私たちにとって動物のために何かをすることは難しい - It is necessary for everyone to care about animals.
⇒It = to care about animalsなので「動物を気にかけること」が主語
みんなにとって動物を気にかけることが必要です - It is interesting for me to learn about animals.
⇒It = to learn about animalsなので「動物について学ぶこと」が主語
私にとって動物について学ぶことは面白い
I want you to ~を使った表現
人に何かをするように頼んだりお願いするときに使う表現を説明するよ。
「主語 + want + お願いする人 + to + 動詞の原形」の形で作るんだ。
日本語は「~は(人)に…してほしい」となるよ。
I want you to clean the room.
(私はあなたに部屋を片付けてほしい)
⇒主語 = I、お願いする人=you、お願いする内容=to clean your room
She wants her brother to read her favorite book.
(彼女は兄に彼女の大好きな本を読んでもらいたい)
⇒主語 = She、お願いする人=her brother、お願いする内容=to read her favorite book
「want to」とは何が違うの?
「want to」は「~したい」という意味の構文だったよね。詳しく違いを見てみよう
I want to と I want you toの違い
①I want to clean the room.
②I want you to clean the room.
この二つの文章を比較してみよう。
①は「私は部屋の掃除をしたい」と自分自身がする
②は「あなたに部屋の掃除をしてほしい」と人に依頼をする
という違いがあるんだね。
主語は同じでも「実際に行動を行う人」が違うというところが特徴なんだ。
同じグループの動詞
want以外にも、「主語 + 動詞 + 人 + to do」の形になる動詞があるんだ。
- want
- ask
- tell
これらの動詞を使った例文を見てみよう。
I wanted him to open the window.
私は彼に窓を開けてほしい
I asked him to open the window.
私は彼に窓を開けるように頼んだ
I told him to open the window.
私は彼に窓を開けるように言った
文の構造としては動詞以外は全く同じだね。
違いとしては、動詞の意味が異なることによるニュアンスの違いだね。
例えばwantとaskは似ているけど、askの方が直接頼んでいる感じが強いね。
tellだとただ言っただけという感じがするね。
原形不定詞とは
先ほどの内容では「to + 動詞の原形」で「to不定詞」を説明したよ。
英語の不定詞には「to不定詞」だけでなく「原形不定詞」というものもあるんだ。
原形不定詞とは「動詞の原形」を使って不定詞の意味を表すんだ。
今回説明するhelpとletを使った文章で出てくるよ。
「I help you ~」と「Let me ~」の文章を解説していくよ。
I help you ~を使った表現
人に手伝ってほしいときにお願いする文章を学習しよう。
「主語 + help + 人 + 動詞の原形」を使って表すよ。
日本語では「人が~するのを手伝う」と言うよ。
I help you clean the room.
私はあなたが部屋の掃除をするのを手伝う
⇒主語=I、手伝う人=you、手伝う内容=clean the room
The teacher helps the students learn about different cultures.
主語=the teacher、手伝う人=the students、手伝う内容=learn about different cultures
want 人 to doとの違い
wantを使った場合は「want 人 to do」だったのに、
helpを使った場合は「help 人 動詞の原形」になっているよね。
文の構造としてはどちらも
「動詞 + 行う人 + 行う内容」の語順になっていて、英語にするときにその行う内容が
「to 不定詞」なのか「動詞の原形(原形不定詞)」なのかが変わるんだ。
まとめてみよう。
動詞が「want / ask / tell」のとき:to不定詞
動詞が「help」のとき:原形不定詞
toが付くかどうかの見極め方はわかったかな?
Let me ~を使った表現
続いてLetを使った原形不定詞の文章を見てみよう。
今まで「Let’s go」っていう英語見たことない?
実は、これは「Let us go」の省略形なんだ。
let っていうのは「~させる」という意味を持っていて、
「let + 人 + 動詞の原形」で「人に~させる」という意味になるんだ。
これを先ほどの「Let us go」に当てはめてみると、
「私たちに行かせてください」と言う意味になって、転じて一緒に行こうになるんだね。
それを踏まえて他の例文を確認してみよう。
Let me introduce myself.
(自己紹介させてください)
⇒動詞=let、動作を行う人=me、行う内容=introduce myself
Let us give you one example.
(一つ例を紹介させてください)
⇒動詞=let、動作を行う人=us、行う内容=give you one example
基本の不定詞以外にも不定詞で大切な単元を理解できたかな?
大切なのは、動詞を確認してその動詞が何かによって文法は決まるよ。
ここまで学習出来たら、練習問題に挑戦しよう!
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ゆみねこ
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。