「現在分詞と過去分詞」とは?使い分け方を例文で分かりやすく解説
中学校3年生の英語で習う「現在分詞」と「過去分詞」とは何か?
「現在分詞」と「過去分詞」の意味と使いわけ方について例文を使ってわかりやすく解説するよ。
目次
修飾とは
修飾とは「詳しい情報を追加する」ことだよ。
例えば、
①私はケーキを食べます
②私はおいしいケーキを食べます
③私はあまくておいしいケーキを食べます
下に行くにつれ、どんどん詳しくなっているよね。これが「修飾」なんだ。
英語にすると、
①I eat a cake.
②I eat a delicious cake.
③I eat a sweet and delicious cake.
英語でもケーキのことを詳しく修飾することができるね。
今回は、分詞を使った修飾表現を分かりやすく説明するよ。
分詞とは
分詞とは「~している」や「~された」という表現を表すときに使うんだ。
例えば、「走っている人」や「食べられたケーキ」のようになるよ。
これを英語にすると、
「走っている人」= running man
「食べられたケーキ」= eaten cake
のようになっている。
「走る(run)」や「食べる(eat)」などの動詞の形を変えていることがわかるね。
「~している」は現在分詞(動詞のing形)
「~された」は過去分詞を使って表すことができるんだ。
現在分詞や過去分詞ってどこかで見たことあるよね。
be + 現在分詞 ⇒ 進行形(~している)
be + 過去分詞 ⇒ 受動態(~された)
このように、実は既に習っている単元だったんだね。
そして分詞を使うことで、名詞を修飾する「形容詞」のような働きをすることが出来るんだ。
現在分詞と過去分詞を使った修飾の例を見ていこう。
現在分詞とは
現在分詞は、人や動物がしていることや、物の状態を話す時に使う言葉のことだよ。
たとえば、もし友達が遊んでいる時に「公園で遊んでいる人は友だちです」と言う時に、その「遊んでいる」の部分が現在分詞なんだ。
また、物の状態も言えるんだ。
たとえば、「庭に咲いている花」とか、「激しく流れている川」など。
その物がどんなふうに見えたり、しているかを説明する時に使うんだ。
例文
- The boys playing in the park are my friends.
(公園で遊んでいる男の子は私の友だちです) - The flowers blooming in the garden is beautiful.
(庭に咲いている花はうつくしいです)
現在分詞と動名詞の違い
現在分詞と動名詞は、どちらも「動詞のing形」で終わる言葉なんだけど、使われる文脈や役割が少し異なっている。
現在分詞:現在分詞は、主に動作が進行中であることや、現在の状態を表現するのに使われるんだ。
文中では補語や修飾語としての働きをしているよ。
例
- She is reading a book.(彼女は本を読んでいます。)
⇒ 進行中の動作 - The barking dog is loud.(吠えている犬はうるさいです。)
⇒ 現在の状態
動名詞:動名詞は、動詞を名詞として使う形。何かの行動や動作そのものを名詞として扱うときに使われるんだ。
文中では主語や目的語としての働きをしているよ。
例
- I enjoy swimming in the pool.(プールで泳ぐことを楽しんでいます。)
⇒「泳ぐこと」という名詞 - Reading books is fun.(本を読むことは楽しいです。)
⇒ 「読むこと」という名詞
現在分詞は動作が進行中であることや現在の状態を表現するのに使う
動名詞は動作や行動そのものを名詞として扱うのに使う
どちらも「-ing」で終わるけれど、使い方や意味が違うから気を付けよう。
過去分詞とは
過去分詞は物事の状態を受け身のように説明する時に使う言葉なんだ。
過去分詞は「-ed」や「-d」で終わる規則動詞と、write→writtenのように不規則に変化する不規則動詞の二種類あるんだ。
過去分詞を使うと「~される」のように受け身のように使うよ。
例えば、「壊れたおもちゃ」や「作られたケーキ」など。
例文
- I put a broken toy on the table.
(机に壊れたおもちゃを置いた) - I ate a cake made by my mother.
(私は母親に作られたケーキを食べた)
現在分詞と過去分詞の使いわけ
「母親が作ったケーキを食べた」
を英語にするとどうなるでしょうか?
①I ate a cake making by my mother.
②I ate a cake made by my mother.
この文章の違いは、分詞が現在分詞か過去分詞かを知りたいんだ。
「作った」ということは、受け身じゃないから「making」を使うのだろうか?
実は判断する方法は、「修飾されるもの」が「動作を行う」のか「動作を行われる」のかを考えてみよう。
この場合、「ケーキが作る」のだろうか?それとも「ケーキが作られる」のだろうか?
答えは、ケーキは「作られる」ものだよね。
と言うわけで、答えは②のI ate a cake made by my mother.になる。
修飾される単語が、動作をする⇒現在分詞 動作をされる⇒過去分詞
になるように覚えておくとわかりやすいね。
紛らわしい分詞
- excitingとexcited
- interestingとinterested など
この二つの単語は同じパターンなんだけど、どちらも使うことがあるんだ。
ただし、使い分ける必要があって、修飾語と分詞の関係をしっかり考えてみよう。
下記の二つの文章を見てどちらを使うかを考えてみよう。
①There are a lot of (exciting or excited) people.
②A lot of people enjoyed the (exciting or excited) soccer game,
答え ①excited ②exciting
思っているのと逆になった人もいるんじゃないかな?
実は、exciteという単語の意味は「興奮させる」という意味なんだ。
「興奮させる」のは人だろうか?それともサッカーの試合だろうか?
試合は「興奮させる」もので、
人は「興奮させられる=興奮する」ということになる。
①There are a lot of excited people.
②A lot of people enjoiyed the exciting soccer game.
という形になるんだ。
後置修飾
後置修飾とは、「後ろから修飾する」という意味。
日本語だとあまりないことなんだけど英語だとよく使われるんだ。
二つの文を見比べてみよう。
①The running boy is my brother.
②The boy running in the park is my brother.
両方ともrunの現在分詞でrunningを使って「走っている少年」を表している。
でも、②は「in the park」という言葉がついているね。
このように、一語の分詞で修飾する場合は前置修飾になり、
分詞を含めた複数語で修飾する場合は後置修飾になるよ。
まとめ
①分詞には現在分詞と過去分詞の二種類あり、形容詞のように名詞を修飾する役割がある。
②現在分詞は動詞のing形で「~している…」という意味になる
③過去分詞は規則動詞と不規則動詞の二種類あり、「~される…」という受け身のような意味になる
④分詞一語の場合は形容詞と同じく前から修飾するが、前置詞などを伴って長くなる場合は後ろから修飾する
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ゆみねこ
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。
すごくわかりやすかったです!ありがとうございます