「まいごのかぎ」内容とあらすじ・ポイントをわかりやすく解説

小学校3年生の国語で学習する「まいごのかぎ」について、おはなしのあらすじ、りいこちゃんは どんな人物か、場面分けと内容のポイント、りいこちゃんの気持ちの変化などを わかりやすく かいせつするよ。

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目次

「まいごのかぎ」あらすじ

「まいごのかぎ」のあらすじ・作者(さく しゃ)登場(とうじょう)人物(じんぶつ)をかくにんしよう。

作者(さくしゃ)について

「まいごのかぎ」は、さいとう りん さんが かいたお話だよ。

さいとう りんさんは、ほかにも 『せなか町から、ずっと』や『とうだい』などのお話も かいているよ。

登場人物(とうじょうじんぶつ)

  • 【りいこ】
    このお話の 主人公。
    学校帰りに かぎを ひろって、さくらの木や ベンチ、あじ、バスていに かぎを さしたよ。
  • 【さくらの木】
    通りぞいにある 大きなさくらの木。
    りいこが かぎをさすと、どんぐりが ふってきたよ。
  • 【ベンチ】
    公園の 緑色の ベンチ。
    りいこが かぎをさすと、公園のまん中まで 歩いて ねはじめたよ。
  • 【あじの開き】
    りょうしさんが 作っていた あじのひもの。
    りいこが かぎをさすと、ふわふわと うかび上がったよ。
  • 【バス】
    りいこが バスていに かぎをさすと、時こく表の時間が とんでもないとうちゃく時間になったよ。
    バスが 十何台もやってきて、ダンスをしたよ。

あらすじ

まいごのかぎ 
さく:さいとう りん え: じんさき そうこ

図工の時間に こうしゃの手前に うさぎをかいた りいこは 友だちにわらわれ、うさぎを けしました。
そのことを思い出し、「またよけいなことをしちゃった」と しょんぼりしながら 学校から帰るとちゅうで、りいこは かぎをひろいました。

さくらの木に かぎをさしこむと、さくらの木から どんぐりがふりました。
公園のベンチに かぎをさしこむと、ベンチが 公園のまん中で ねはじめました。
あじの開きに かぎをさしこむと、あじは ふわふわと うかび上がりました。
かぎをさすと おかしなことが起こり、かぎをぬくと 元にもどるのです。
りいこは「やっぱりよけいなことばかりしてしまう。」と悲しくなりました。

バスていにも かぎあなを 見つけたりいこは、まよいながら かぎをさしこみました。
すると、時こく表の数字が とんでもないとうちゃく時間になり、かぎをぬいても もどりません。
おまけに バスが 十何台も やって来ました。
りいこは、こわくなって 立ちすくみました。
すると、バスたちが がっそうとダンスをしはじめました。
バスが 楽しそうにダンスをする様子に 見とれていたりいこは、さくらの木もベンチもあじも、みんな すきに走ってみたかったのだと気づきます。

バスの中から、図工の時間に けしてしまったうさぎが 手をふっているのを見た りいこは、うれしくなって 大きく手をふり返しました。

「まいごのかぎ」内容とポイント

「まいごのかぎ」の 場面分けごとに、内容ないようとポイントを かくにんしよう。
場面は、「場所」や「登場人物」、「時間」などが かわったところをヒントにして 考えるといいよ。
(「まいごのかぎ」の場面分けは、先生や学校によって かわる かのうせいが あるよ。)

登場人物の セリフや 行動から、登場人物の様子や気持ちを 考えよう。

第一の場面 りいこが かぎを ひろう

第一の場面は、「海ぞいの町に」から「ゆるい坂を 下りはじめました。」まで。

【時間】夏・学校帰り
【場所】海ぞいの町
【登場人物】りいこ
【内よう】りいこは かぎを ひろったよ。

りいこは しょんぼりする

ぱりっとしたシャツのような 夏の風が ふきぬける中、りいこは、うつむきがちで 学校から帰っていたね。
「うつむきがち」「しょんぼりと」という ようすから、りいこが おちこんでいて 元気がなく、下をむきながら とぼとぼと 歩いていることが わかるね。

「ぱりっとしたシャツ」は きれいで 着心地がよく、さわやかなイメージがあるよね。
だから「ぱりっとしたシャツのような 夏の風」は、晴れた日に 気持ちよくふく、さわやかな風だね。

くまごろうくまごろう

せっかく気持ちのいい風がふく中、うつむいて歩く りいこを 思いうかべると、りいこのしょんぼりさが、よりいっそう つたわってくるね。

なぜ りいこが しょんぼりしているのかというと、「またよけいなことをしちゃったな。」と思っているからだね。

よけいなこととは、いったい何かな?
それは、図工の時間に かいた うさぎを かいたことと けしたことだね。

りいこは、こうしゃの手前に かわいいうさぎを かいたんだ。
なぜかというと、おとうふみたいな こうしゃが なんだか さびしかったからだね。

「おとうふ」は白くて 四角く、色も形も とてもシンプルだよね。
あまりにも シンプルだから さびしく思った りいこは、「うさぎをかいたら さびしくないかも!」と思って うさぎを かきたしたんだね。

ところが、りいこは あわてて うさぎを けしたよ。
なぜかというと、友だちが くすくすわらったから、はずかしくなったんだね。
「おかしいのかな? うさぎなんて 書かなければよかったな。」と 思ったんじゃないかな。

でもりいこは 「うさぎに悪いことをしたなあ。」とも 思っていたよ。
なぜかというと、りいこの頭の中に たしかにいたはずの うさぎまで、どこにもいなくなった気が したからだね。

「うさぎさん、けしてしまって ごめんね。」「いいなと思ってかいたのに、けさなきゃよかったな。」という 気持ちも あったんだね。

くまごろうくまごろう

第一の場面を読むと、「おちこみやすい」「自分に自信がない」「友だちの意見を気にする」「やさしい」といった りいこのせいかくが 想ぞうできるね。
こうしゃがさびしいから うさぎをかくという アイデアから、想ぞう力が ゆたかなことも わかるね。

 

りいこが かぎを ひろう

りいこは ヤブガラシの中で 光るものを見つけたよ。
それは、かぎだったね。

どんなかぎかというと、
色…「夏の日ざしをすいこんだような、こがね色」
大きさ…「家のかぎよりは大きい」
形…「手に持つほうが、しっぽみたいに くるんと まいている」
かぎだね。

りいこは かぎをひろうと、元気を出して 顔を上げて 交番に向かったよ。
なぜかというと 「落とした人が、きっとこまっているにちがいない」と 思ったからだね。

「こまっている人の 役に立ちたい」「かぎを とどけたら きっと よろこんでくれる」という気持ちで いっぱいに なったんじゃないかな。
「交番に とどけなきゃ!」という 気持ちが うつむいていた りいこを 前に 向かせたんだね。

帰り道の方角とは べつの交番に わざわざかぎを とどけようとする行動からも、りいこの やさしさや せきにん感が つたわってくるね。

第二の場面 りいこが さくらの木に かぎを さしこむ

第ニの場面は、「通りぞいにある」から『さくらの木のかぎじゃなかったんだ。」』まで。

【場所】交番に向かう坂道
【登場人物】りいこ・さくらの木
【内よう】りいこは さくらの木に かぎを さしこんだよ。

りいこは さくらの木のみきに かぎあなを 見つけたよ。

さくらの木の様子りいこの気持ちや様子
かぎをさす前青々とした葉ざくら「もしかして、さくらの木の落としたかぎだったりして。」
まさか、ね
かぎをさしている時ぶるっとふるえた
どんぐりがふってきた
「あっ。」思わず、さけびました
悲鳴をあげます
あわててかぎをぬきました
かぎをぬいた後はじめの葉ざくらにもどる「びっくりした。」
道の方に 後ずさりしながら
「こんなことになるなんて。」

【かぎをさす前】
さくらの木は、葉ざくらだったよ。

りいこは 「さくらの木の落としたかぎだったりして」「まさか、ね」と思ったね。
「まさか さくらの木のかぎのはずがないよね」と 思いながらも、ためすような 軽い気持ちで かぎをさしこんだんだね。 

【かぎをさすと】
さくらの木から どんぐりが ふってきたよ。

りいこは、思わずさけんだり、悲鳴をあげたりしたよ。
とても おどろいていることが わかるね。
「あわてて」かぎをぬく という行動からも、びっくりした気持ちが つたわるね。

【かぎをぬくと】
さくらの木は 元にもどったね。

りいこは「びっくりした。」「こんなことになるなんて。」と言ったね。
予想しなかったことがおこって、とてもおどろいていることが わかるね。

「後ずさりしながら」という行動からも 「もう何も起こらないよね?」とドキドキしながら 道にもどったことが わかるね。

第三の場面 りいこが ベンチに かぎを さしこむ

第三の場面は、「さらに下っていくと」から「海がきらきらと光っています。」まで。

【場所】公園
【登場人物】りいこ・ベンチ
【内よう】りいこは ベンチに かぎを さしこんだよ。

公園を通ったりいこは 緑色のベンチの 手すりに かぎあなを 見つけたよ。

ベンチの様子りいこの気持ちや様子
かぎをさす前日かげにいた「そんなはずないよね。」
通りすぎようとします
ふと立ち止まってしまいました
「でも、もしかしてー。」
かぎをさしている時四本のあしをぐいとのばし、大きな犬のように、せなかをそらした
のそのそと歩きだすと、公園のまん中の日だまりにねそべった
「わあ。」
ひっくり返りそう
びっくりして見ていました
かぎをぬいた後元いた所に帰っていったためいきを一つついて

【かぎをさす前】
ベンチは 日かげにいたよ。

りいこは 「そんなはずないよね。」と 言ったよ。
「まさかベンチに かぎあなが あるはずがない」と うたがったんだね。

けれども、ふと立ち止まったり、「もしかしてー。」と言ったりしたよ。
「さくらの木にも かぎあながあったし、ベンチのかぎだったら どうしよう。」「ベンチにかぎをさしたら、どうなるのかな?」と 気になってもいたんだね。

【かぎをさすと】
ベンチは、大きな犬のように せなかを のばしたよ。
「大きな犬のように」という様子から、本物の犬のように 大きく むくりと 体を動かしたことが わかるね。

りいこは、「わあ。」と ひっくり返りそうになったね。
まさか ベンチが 動き出すとは 思わなかったから とてもおどろいたんだね。

それからベンチは、のそのそと歩きだし、日かげから 公園のまん中の日だまりに いどうして ねはじめたよ。
りいこは びっくりして 見ていたね。
思いもかけない ベンチの行動に、ただただおどろいて 見ていたんだね。

【かぎをぬくと】
ベンチは りいこの方を うらめしそうに ふり返ってから、元いた場所にもどったよ。

りいこは ためいきを一つついたよ。
ためいきは がっかりした時に でるよね。

きっと 「はあ…おどろいた。気になって かぎをさしちゃったけれど、べンチのかぎのはずないか…。」「かぎをさすと、おかしなことが おこるんだな。やれやれ…。」と いう気持ちだったんじゃないかな。

第四の場面 りいこが あじの開きに かぎを さしこむ

第四の場面は、「交番までは」から「早く交番にとどけよう。」まで。

【場所】道のわき
【登場人物】りいこ・あじの開き
【内よう】りいこは あじの開きに かぎを さしこんだよ。

道のわきに あみが立ててあり、魚の開きが 一面に ならべてあったよ。
りょうしさんが あじのひものを 作っているところだったんだね。
魚を 太陽の光にあてて じっくりとほすことで、よりおいしくなったり、長くほぞんできるように なったりするんだ。

りいこは、ならべられているあじの中の 一ぴきに かぎあなを 見つけたよ。

あじの開きの様子りいこの気持ちや様子
かぎをさす前立てかけたあみに 一面に ならべられている「お魚に、かぎあななんて。」
へんだと思いながら
いつしかすいこまれるように
かぎをさしている時小さなかもめみたいに、はばたき
ふわふわとうかび上がった
あっけにとられて
あわててとびつき
かぎをぬいた後元のあみの上に、ぽとりと落ちました「あぶない。海に帰っちゃうとこだった。」
やっぱりよけいなことばかりしてしまう
悲しくなりました

【かぎをさす前】
あじは ならべられていたよ。

りいこは 「お魚に、かぎあななんて。」と へんだと思ったね。
けれども、いつしかすいこまれるように かぎを さしこんだよ。

「すいこまれるように」という様子から、「へんだな。」という気持ちよりも、「こんどは どんなことが 起こるんだろう?」と 気になる気持ちが 大きくなって、思わず かぎをさしてしまったことが 想ぞうできるね。

【かぎを さすと】
あじの開きは 小さなかもめみたいに はばたき、ふわふわと うかび上がったよ。
「小さなかもめみたいに」ということは、鳥のように とんだんだね。

りいこは あっけにとられていたよ。
何かが起こるとは 思っていたはずだけれど、まさか 魚がとぶとは 思わなかったから、ただただおどろいて 見ていたんだね。

【かぎをぬくと】
あじの開きは、元のあみの上に ぽとんと落ちたよ。

りいこは 悲しくなったよ。
なぜかというと、「やっぱり よけいなこと ばかりしてしまう」と思ったからだね。

「よけいなこと」 とは かぎを さすことだね。
自分が かぎをさすという よけいなことをしたから、あじが 空をとんで 海に 帰っちゃうところだったと思い、「やっぱりわたしは ダメだ」「またやっちゃった…」と、自分を せめるような 気持ちになったんだね。

「早く交番に とどけよう」という 言葉からも、「自分が かぎを 持っていると よけいなことをしてしまう」「早くおまわりさんに わたして、おかしなことを しない自分になりたい」という 気持ちが感じられるね。 

くまごろうくまごろう

第ニ、第三の場面では、おどろいていたけれど、第四の場面では、おどろくだけでなく、悲しい気持ちにも なったんだね。

 

第五の場面 りいこが バスていに かぎを さしこむ

第五の場面は、「海岸通りをいそぎはじめたとき」から「その手をふりづけていました。」まで。

【場所】海岸通り
【登場人物】りいこ・バス・うさぎ
【内よう】りいこは バスていのかんばんに かぎを さしこんだよ。

りいこが バスていに かぎをさす

りいこは、バスていのかんばんに かぎあなを 見つけたよ。

バスてい・バスの様子りいこの気持ちや様子
かぎをさす前バスの「バ」の点が 三つ「どうしよう。」まよいました
「これで、さいごだからね。」
かぎをさしている時何もおこりません


数字が、ありのように動いている
五時九十二分とか、四十六時八百七分とか、とんでもないとうちゃく時間になっている
ほっとしたような、がっかりしたような気持ち
 

「あっ。」
「すごい。」目をかがやかせました
ワクワクした自分がいやになりました
かぎをぬいた後元には、もどらない


バスが十何台も、おだんごみたいにぎゅうぎゅうになって、やって来た
「あれ。どうして。」
こわくなって、にげるように
 
どうしよう
立ちすくんでしまいました

【かぎをさす前】
りいこは 「どうしよう。」と まよったね。
なぜかというと、第四の場面で、「よけいなことはもうやめよう」と思ったばかりだったからだね。

「かぎをさしたらダメ!また こまったことになる!」という 気持ちと「こんどはどんなことが 起こるのか見たい」という 気持ちを 両方感じて 心の中が ゆれ動いていることが わかるね。

でも、「これで、さいごだからね。」と言って、かぎをさしたよ。
「さいごにする」と 自分に言い聞かせて なっとくさせることで、かぎをさすことを えらんだんだね。

【かぎをさすと】
何もおこらなかったよ。
りいこは、ほっとしたような、がっかりしたような気持ちになったね。
「へんなことが 起こらなくてよかった!」「何も起こらないなんて、ちょっとざんねん」という気持ちを どちらも感じたんだね。

ところが、その後、数字が動いて、とんでもないとうちゃく時間に なったことに 気づいたよ。
とんでもないとうちゃく時間とは、「五時九十二分」とか「四十六時八百七分」などの、ふつうなら ありえない時間のことだね。

りいこは、「すごい。」と目をかがやかせたよ。
「目をかがやかせた」という様子から、数字が動く様子や ありえない時間になったことに わくわくして、楽しい気持ちになったことが わかるね。

でも、すぐに、わくわくした自分がいやになったよ。
なぜかというと「よけいなことをしないと決めたのに、またよけいなことをしてしまった」「よけいなことをしたのに、楽しくなっている自分はよくない」と 自分をせめるような 気持ちになったんだね。

【かぎをぬくと】
時こく表の数字は、元には もどらなかったよ。

りいこは、こわくなって にげるようにかけだしたよ。
「さくらの木も、ベンチも、あじの開きも 元にもどったのに、どうして!」「どうしたら 元にもどるんだろう?!」と こわくなったんだね。

「にげるようにかけだした」という行動からも、こわくて とにかくその場を はなれたい という気持ちが わかるね。 

その後、バスが十何台も、おだんごみたいにぎゅうぎゅうになって、やって来たよ。
「おだんごみたい」という 様子から、バスが くっつくように つながって やってきたことがわかるね。

りいこは、「わたしが、時こく表をめちゃくちゃにしたせいだ。」と言って、立ちすくんでしまったよ。
「自分のせいで、おかしなことが 起こってしまった」と、こわくて こわくて、立ったまま動くことも 考えることも できなくなってしまったんだね。

バスたちが ダンスをする

きみょうなことは さらに おこったよ。

バスの様子りいこの気持ちや様子
かぎをぬいた後(つづき)クラクションを、ファ、ファ、ファーン、と、がっそうするように鳴らした

リズムに合わせて、くるくると、向きや順番をかえはじめた
ダンスに見とれていました
「なんだか、とても楽しそう。」

「みんなも、すきに走ってみたかったんだね。」

つながってきたバスは、りいこの前で止まり、クラクションを、ファ、ファ、ファーン、と、がっそうするように鳴らしたよ。
「がっそうするように」とあるから、たくさんのバスが いきをあわせて クラクションの音を 美しくひびかせたんだね。

そして、リズムに合わせて、くるくると、向きや順番をかえはじめたよ。
つまり バスが ダンスをはじめたんだね。

りいこは、目をぱちぱちしながら、ダンスに見とれていたよ。
バスたちのダンスに 心がひかれて ウキウキして うっとりと見ていたんだね。

そして、「なんだか、とても楽しそう。」と言ったね。

今までのりいこだったら、バスが ダンスをする様子を見ても、「よけいなことをした」と 悲しい気持ちになっていたはずだよね。
でも、この場面では、本当は 自由に 動き回るはずのない バスたちが 自由に がっそうやダンスをする様子を見て「イキイキしていて すてきだな」「楽しそうでいいな」という 明るい気持ちになったんだね。

くまごろうくまごろう

この場面で りいこの気持ちが 大きく変わったんだね!

 

そして、はっと気づいたね。
何を気づいたかというと、「みんなも、すきに走ってみたかったんだね。」ということだね。

「みんな」とは、さくらの木や、ベンチや、あじのことだね。
りいこは、さくらの木が どんぐりの実をつけたのは、きっと春がすぎでも、みんなと遊びたかったからだったんだと 気づいたよ。
葉ざくらは、花が終わってしまった さくらだから、きっと みんなに見てもらえなくなって、さびしい気持ちだったのかもしれないね。

それから りいこは、ベンチが 公園のまん中でねたのは、たまには 公園にねころびたったからなんだと 気づいたよ。
日かげにいたから 寒くて、温かい日だまりで ゆっくりと 昼ねを したかったのかもしれないね。

第三の場面で「うらめしそうに」りいこのことを見ていてのも、「もっと昼ねしたかったのに、ひどい…」という 気持ちだったんじゃないかな。

さらに りいこは あじが ふわふわとうかび上がったのは、いちどは、青い空をとびたかったからなんだと 気づいたよ。
もしかしたら 海の中から 見える かもめに あこがれていたのかもしれないよね。 

りいこは、これまで「よけいなことばかりしてしまう」と 落ちこんでいたよね。
でも、かぎをさしたときに さくらの木や ベンチや あじの開きや バスが 取った行動は、みんなが それぞれに やりたかったことだったんだと 気づいたんだね。
そして、かぎをさしたことは「よけいなことではなかったんだな。」「みんなが よろこぶことや みんなの役に立つこと だったんだな。」と わかったんだね。

「みんなも、すきに走ってみたかったんだね。」の 「みんなも」には、実は りいこのことも ふくまれているんじゃないかな。
さくらの木やベンチ、あじの開き、バスの気持ちがわかったりいこは、「これはよけいなことかな?」と 考えたり、自分をせめたりしないで、みんなも 自分も、やりたいことや やってみたいことを 自由に やってもいい と 気づいたんじゃないかな。

うさぎをかいたのも、かぎをさしたのも 本当は りいこが 「いいな。」「やりたいな。」と思ったことだったよね。

りいこが うさぎを見つける

しばらくして、バスは まんぞくしたかのように、一台一台と いつもの路線に帰ったよ。

第二の場面から 第四の場面では、りいこが かぎをぬくと、さくらの木やベンチ、あじは元にもどったけれど、どうして バスは 自分たちで「まんぞくしたかのように」 帰っていったんだろう?

お話の中に 正かいは書かれていないけれど、きっと バスは りいこに「みんな それぞれに やりたいことをやってもいい」と 気づいてほしかったんじゃないかな。
そのことがりいこに つたわったから まんぞくして 帰っていったのかもしれないね。

それから、りいこは バスのまどの中に、図工の時間に けしてしまったうさぎが、うれしそうに 手をふっているのを 見つけたね。

どうして けしたはずのうさぎが あらわれたのかな?
どうして うれしそうだったのかな?

お話の中に 正かいは書いていないけれど、きっと 「うさぎをかいたのは よけいなことではなく、自分がやりたかったことだ」「自分も みんなも、やりたいことや やってみたいことを、すきなようにやっていいんだ」と りいこが 気づいたからじゃないかな。
りいこが そのことに 気づいてくれたから、うさぎは うれしそうだったんだね。

きっと うさぎは 「りいこちゃんが したことは よけいなことじゃないよ。どれもすてきなことだよ。」「すきなことをしていいんだよ!」「うつむかないでね。自信をもってね。」と気持ちで 手をふっていたんじゃないかな。

りいこは、うれしくなって、大きく手をふり返したよ。
けしてしまって どこにもいなくなった気がした うさぎに また会うことができて、とてもうれしかったんだね。

ふしぎなことに、手をふっているうちに、にぎっていたはずのかぎは、いつのまにか、かげも形もなくなっていたよ。

かぎは どうして きえたんだろう?
かぎがきえた理由も、お話の中に 正かいは書かれていないけれど、お話の中の かぎのやくわりを考えてみよう。

「かぎ」は しょんぼりしていた りいこの前に あらわれたよね。
そして、「かぎ」をさすと、その物が やりたかったことが 自由に できたね。
その様子を見ていた りいこは「自分のやりたいことを 自由に やっていいんだ」と 気づいたよね。

だから、きっとこのお話の中の「かぎ」は 「うさぎ」のように、りいこに 「やりたいことを 好きなようにやっていいんだよ」ということを 教える役目だったのかもしれないね。
第一の場面で かぎが光っていたのも 「りいこちゃんに ひろってほしいな。」「りいこちゃん、気づいて!」という 思いで 光っていたのかもしれないね。 

さい後は、「いつまでも、手をふりつづけていた」という りいこの様子で、お話がしめくくられているよ。
しょんぼりしていた気持ちが すっかり晴れて うれしい気持ちや 明るい気持ちになった りいこの様子が つたわってくるね。

「まいごのかぎ」意味調べ

「まいごのかぎ」で でてくる ことばの いみを まとめているよ。

ことばいみ
ふきぬける風などが ふいて通りぬけていくこと。
うつむきがちよく「うつむいてしまう」こと
「うつむく」とは、元気がなかったり、悲しい気もちで下を むくようす。
よけいなこと本当は しなくて よかったこと。しないほうが よかったこと。
しょんぼり元気がない ようす。
つぶやく小さな声で ぼそりと言うこと。
ふとちょっとしたことを なんとなくする ようす。
目に入る見ようと しなくても、しぜんと 見える こと。
かたむきかけたもう少しで 「かたむいて」しまう ようす。
「かたむく」とは、たおれて ななめになった ようす。
さしこむ光が入ってくること。
ヤブガラシ日本でよく見かける ざっそう。ほかの しょくぶつに おおいかぶさって からしてしまうので、この名前になった。
まばたきまぶたを とじて、またすぐ ひらくこと。
通りぞいある道にそっている ということ。
葉ざくら花がちってしまって、葉っぱが出てきた桜の木のこと。
みるみる少しのあいだに、どんどんかわっていく ようす。
おさげかみをあんで、かたに たらす かみがたのこと。
だれにともなくはっきりと だれかに つたえるのではなく、ひとりごとのように はなす ようす。
のそのそにぶく、ゆっくり うごく ようす。
ねいきを立てるねている時の こきゅうが きこえる ようす。
しのびよるそっと近づくこと。
うらめしそうあいてを にくらしく 思う ようす。
後にするその場から 立ちさること。
一面あたりいっぱい。
あっけにとられるびっくりして、どうしていいかわからず ぼんやりする ようす。
またたく光が つよくなったり よわくなったりする ようす。
いつしかいつのまにか。
ぞろぞろ多くのものが ひとつにつづいて うごく ようす。
立ちすくむおどろいたり、こわくなって 立ったまま うごけなくなる ようす。 
きみょうへんな ようす。
がっそう2ついじょうの がっきを あわせて えんそうすること。
かげも形もなくなるなにも のこさず なくなってしまうこと。

「まいごのかぎ」新しい漢字

「まいごのかぎ」で あたらしく ならう 漢字の なぞりがきプリントを よういしたよ。

たくさん れんしゅうしよう!

小学校3年生の「まいごのかぎ」で新しく習う漢字の書き取りプリントの画像
小学校3年生の「まいごのかぎ」で新しく習う漢字の書き取りプリントの画像

「まいごのかぎ」全文

「まいごのかぎ」の教科書の全文が かくにんできる どうがを しょうかいするよ。

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。

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