関係代名詞とは?例文で主格・所有格・目的格をわかりやすく解説
中学校3年生の英語で習う「関係代名詞」とは何か?
「who」と「which」の違いと使いわけ方や、それぞれの格変化について例文を使ってわかりやすく解説するよ。
目次
関係代名詞とは
関係代名詞の役割は一言でいうと【名詞を詳しく説明する】ことだよ。
たとえば、「男の子が公園で遊んでいる。」と言う文章と「彼を知っていますか」という二つの文を一つにまとめると、
「公園で遊んでいる男の子を知っていますか」という文になるよね。
これを英語であらわすときに関係代名詞のwhoを使って説明できる。
“Do you know the boy who is playing in the park?“
このようなとき、whoは下線部の主語の役割とthe boyとつながる接続詞のような役割をしている。
つまり、関係代名詞whoを使うとthe boyという名詞を詳しく説明することができるんだ。
関係代名詞の種類
関係代名詞を使う直前の名詞のことを「先行詞」というんだ。
さっきの例で言ったら”the boy”のことだよ。
先行詞の種類 | 主格 | 所有格 | 目的格 |
---|---|---|---|
人 | who | whose | (whom) |
物 | which / that | (whose) | which |
※カッコに入っているものは中学では使わない範囲です
関係代名詞 whoとは
文中で「人」を説明するときの関係代名詞は「who」を使うんだ。
①This is the girl.
②She won first place.
例えば、この二つの文章は関係代名詞でつなぐことができるんだ。
どのようにつなぐかを順番に考えてみよう。
まずは日本語で考えてみよう。
①こちらは女の子です。
②彼女は優勝しました。
この文章を合体させると、
「こちらは優勝した女の子です」という文になるね。
つまり、「女の子」=「彼女」ということが成り立つため、同じ意味になる単語を関係代名詞に置き換えるんだ。
関係代名詞とは、「単語の関係性をつなげる代名詞」ということなんだ。
そのため、sheを関係代名詞のwhoに置き換えて、「who won the first place」になる。
そして、説明したい単語の直後に持っていくんだ。
今回の場合はthe girlの直後になるよ。
そうすると、
This is the girl who won first place. (こちらは優勝した女の子です)
という文になるんだ。
関係代名詞whichとは
文中で「もの」を説明するときの関係代名詞は「which」を使うんだ。
①This is a school.
②It was built in 2000.
今回はschool = itという文章だね。
この場合は、schoolが2000年に設立されたということを説明しているんだ。
そして、schoolは物なので、関係代名詞はwhichを使うよ。
変換する手順を考えてみよう。
②の文のItをwhichに置き換えて「which was buil in 2000.」
①の文の説明したい単語「a school」の後ろに移動する
⇒This is a school which was buil in 2000.
となる。
関係代名詞thatとは
ここまでは関係代名詞whoとwhichという二種類を見てきたんだけど、実はもう一つの関係代名詞thatがあるんだ。
thatは先行詞が「人または物」の場合に使うんだ。
つまり、whoの代わりでもwhichの代わりでも使える万能な関係代名詞なんだ。
だけど、実際のテスト問題では「whoかwhichを使って答えなさい」と言われることが多いため、出番はあまり多くないんだ。
じゃあ、どういった時に使うことが多いかと言うと、
先行詞が「人と物」の時に使うことが多いんだ。
どういうことかと言うと、
I saw the boy and dog that are running in the park.
この場合、thatの関係詞以降は「boy and dog」という先行詞を説明しているよね。
でも少年は人、犬はものとして考える必要があるんだ。
つまり、先行詞が人だけでも物だけでもなく、両方を使っている。
このような場合には、関係代名詞はthatを使うんだ。
関係代名詞の主格・所有格・目的格
関係代名詞には主格・所有格・目的格の三種類の活用がある。
これは、関係代名詞が文中でどのような代名詞の代わりに使うかによって変わってくるよ。
主格
I am reading a book which is read all over the world.
この場合、
①I am reading a book
②It is read all over the world.
の二つに分けることができる
この場合、a book = itの関係になっているため、itをwhichに置き換えることできる。
さらにitは②の中で主語になっているね。だからこのwhichは「主格」の働きをしているんだ。
所有格
I met a boy whose sister is my classmate.
この場合、
①I met a boy
②His sister is my classmate.
の二つの文に分けることができる。
この場合、boy = hisの関係になるけれど、hisは「彼の」という意味の所有格になっているよね。
この場合、関係代名詞に置き換えるとwhoの所有格であるwhoseを使うんだ。
そこで、hisをwhoseに置き換えて、説明したい単語の直後に文を置くんだね。
目的格
I lost the camera which my father gave to me last year.
この場合、
①I lost the camera
②My father gave it to me.
の二つの文に分けることができる。
この場合、camera = itになるということは、
itが関係代名詞whichに置き換えて「my father game which to me」になり、
関係代名詞を先頭に移動させて「which my father gave to me」の順番になる。
この場合、it(which)は「~を」という意味になり、目的語の役割をしている。
よって、この関係代名詞whichは目的格の働きをしているよ。
関係代名詞の省略
まずは例文を見てみよう。
・I lost a camera which my father gave to me.
・I lost a camera my father gave to me.
この二つの文は同じ意味を表していて、下の文はwhichが省略されているんだ。
これは、関係代名詞が「目的格」のときだけ、省略することができるというルールがあるんだ、
そのため、その関係代名詞が主格なのか所有格なのか目的格なのかを判断することが必要になるんだ。
目的格かどうかを判断するときは関係代名詞の直後を確認しよう。
which my father gaveのように、関係代名詞の直後に主語・動詞が続いている場合はその関係代名詞は目的格であることが多いんだ。
確認問題
次のうち、関係代名詞の格がどれかを判別してみよう。
(1) I have a friend who lives in New york.
(2) The story which she told me was difficult.
(3) I met a woman whose husband is a doctor.
(4) I have a dog which is black.
答え
(1) 主格 ⇒ whoの後が動詞になっているため
私はニューヨークに住んでいる友人がいる
(2) 目的格 ⇒ whichの後が主語+動詞になっているため
彼女が私にした話は難しかった
(3) 所有格 ⇒ whoseは所有格しかないため。または元々がherのため
私は夫が医者の女性に会った
(4) 主格 ⇒ whichの後が動詞になっているため
私は黒い犬を飼っている
関係代名詞 まとめ
関係代名詞を使用することで、名詞を後ろから説明することができるよ
- who → 人の場合に使う
- which → 物の場合に使う
- that → 人と物の場合に使う
また、関係代名詞自体が文中でどの役割になるかによって、主格・所有格・目的格が決まるんだ。
- 「~は」と主語の場合は主格
- 「~の」を表す場合は所有格
- 「~を」を表す場合は目的格
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ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。
ありがとうございました。