(古典)漢文「完璧」書き下し文・現代語訳のわかりやすい解説
高校古文で学習する漢文「完璧」について、故事成語「完璧」とはどういう意味か、由来となった漢文の書き下し文や現代語訳、定期テストで必要となる知識・ポイントをわかりやすく解説するよ。
漢文「完璧」テスト対策ポイント
- 「完璧」の意味は「完全で、欠けたところが全くない」こと。読み方は、「かんぺき」。「璧」は「土」ではなく「玉」なので注意する。
- 由来は、中国四千年間の歴史を簡略に記した、初学者向けの歴史書「十八史略」に書かれている逸話
- 趙の王が、強国の秦の王の要望を無下には断れず、とはいえ騙されるのではないかと心配するという関係性を確認しよう
- 「欲不与畏秦強、欲与恐見欺。」の状況を理解しよう
与へざらんと欲すれば=「和氏の璧を渡さないようにする」
秦の強きを畏(おそ)れ=「秦が怒って攻めてくるかもしれないと心配して不安になる」
与へんと欲すれば=「和氏の璧を渡さすようにする」
欺(あざむ)かるるを恐る=「だまされるのではないかと心配して不安になる」 - 遣従者懐璧間行先帰の「遣」は「遣〇△」の形で「〇をして△せしむ」となり、「〇に△させる」という使役の意味となる
目次
「完璧」の意味(解説)
「完璧」は、現代の日常でもよく使われる故事成語だね。
意味としては、「完全で、欠けたところが全くない」こと。読み方は、「かんぺき」だね。
「完璧」の「璧」という漢字について
また、「完璧」の「璧」の漢字は、下が土になっている「壁」ではなくて、下が玉になっていることに注目しよう。
「璧」は、「玉(たま)」のことで、宝玉のことなんだ。宝玉の中でも、ドーナツのように、真ん中に穴があいたものを「璧」と呼ぶよ。
ちなみに、今回のエピソードで登場する「璧」は、「和氏の璧」と呼ばれる特別な宝玉なんだ。
和氏の璧とは?
戦国時代の中国の「楚」という国に、「卞和(べんか)」という人がいたんだ。
卞和は山中で玉の原石を見つけたので、それを当時の楚の王に献上した。
しかし、鑑定士が「それはただの石だ」と言ったので、王は「自分を騙すなんて!」と怒って、なんと卞和の左足を切り落としてしまったんだ。
その王が亡くなると、あたらしい王のもとに卞和はまたその玉を献上したよ。
しかし、またも鑑定士に「ただの石」と言われてしまい、今度は右足を切られてしまったんだ・・・。
またあたらしく文王が即位すると、泣き続ける卞和に何があったのかを聞いたんだ。文王が、ためしにその石を磨かせてみると、すばらしい玉が出てきたんだ。
文王は卞和に詫びて、卞和の功績を称えるために、その玉に「和氏の璧」という名をつけたよ。
このような特別な璧だから、趙の王も手放したくなかったし、秦の王はどうしても欲しいと思ったんだね。
完璧ということばは、このあと解説するお話のとおり、「璧を完(まっと)うして持ち帰る」(和氏の璧を完全な状態で持ち帰る)というところからきているんだ。だから、「璧」という漢字が使われているんだよ。
由来となった書物
「完璧」のエピソードが書かれているのは、「十八史略(じゅうはっしりゃく)」という歴史書。
元(げん)の曾先之(そうせんし)がまとめた、中国四千年間の歴史(太古から宋末まで)を簡単に記した、初学者向けの歴史書なんだ。
「史記」「漢書」「後漢書」「三国志」・・・と、十八の史書をまとめたものなので、「十八史略」というよ。
「完璧」あらすじ
かの名壁「和氏の璧」を手に入れた趙の恵文王だったが、秦の昭王より15城と交換してほしいと申し出が入る。
昭王が騙してきた場合は、必ず璧を完全な状態で持ち帰ると恵文王に約束した藺相如は秦へ入る。
案の定、約束が守られそうないと見破った藺相如は、その知勇をもって和氏の璧を傷一つ付けずに恵文王のもとへ戻すことに成功した。
「完璧」白文(原文)
趙恵文王、嘗得楚和氏璧。
秦昭王、請以十五城易之。欲不与畏秦強、欲与恐見欺。
藺相如曰
「願奉璧往。城不入則臣請、完璧而帰。」
既至。
王無意償城。相如乃紿取璧、怒髪指冠、却立柱下曰、
「臣頭与璧倶砕。」
遣従者懐璧間行先帰、身待命於秦。
秦昭王賢而帰之。
「完璧」書き下し文
趙の恵文王、嘗(かつ)て楚の和氏(くわし)の璧(へき)を得たり。
秦の昭王、十五城(じょう)を以つて之に易(か)へんことを請(こ)ふ。
与へざらんと欲すれば、秦の強きを畏(おそ)れ、与へんと欲すれば、欺(あざむ)かるるを恐る。
藺相如(りんしゃうじょ)曰はく、
「願はくは、璧を奉(ほう)じて往(ゆ)かん。 城入らずんば、則(すなは)ち臣請ふ璧を完(まっと)うして帰らん。」と。
既(すで)に至(いた)る。
秦王城を償(つぐな)ふに意(い)無し。
相如乃(すなは)ち紿(あざむ)きて璧を取り、怒髪(どはつ)冠(かんむり)を指す。
柱下(ちゅうか)に却立(きゃくりつ)して曰はく、
「臣が頭(こうべ)は璧と倶(とも)に砕けん」と。
従者(じゅうしゃ)をして璧を懐(いだ)きて間行(かんこう)して先(ま)づ帰らしめ、身は命(めい)を秦に待つ。 秦の昭王、賢として之を帰らしむ。
「完璧」現代語訳
趙の恵文王が、かつて楚の(宝であった)「和氏の璧」を手に入れた。
秦の昭王は、(和氏の璧を得るために)、15の城と和氏の璧を交換してほしいと申し出てきました。
(恵文王は)秦にこの宝を渡さないと言えば秦が怒って攻めてくるだろうと恐れ、渡すと言えばだまされることになるだろうと恐れていました。
(すると)藺相如が言うには
「私が和氏の璧をもって秦に行きましょう。城が手に入らない時には、和氏の璧を完全な状態で持って帰ります。」
と言って、すぐに秦に向かいました。
秦の王は、城を与える意志はありませんでした。
秦の王に一度は献上した和氏の璧を、(藺相如はうまく言って)取り返し、怒りのために髪の毛が逆立って冠から出るほど怒った。
そして部屋の柱の下に立って言いました。
「(城を約束通りに渡さないのであれば)私の頭と一緒に、和氏の璧を柱にぶつけて粉々にします」と。
(捕らえられた藺相如は)従者の懐に和氏の璧を忍ばせて先に趙の国に返し、自分は秦の王の判断が下るのをそのまま待ちました。 秦の昭王は、藺相如を賢い者だとして趙の国に帰らせた。
「完璧」古語・語句の意味
語句 | 意味 |
---|---|
趙 | 戦国時代の中国にあった国。戦国時代に有力だった7つの国(戦国七雄)のうちの1国 |
恵文王 | 趙の代7代君主である「恵文王」のこと。※「秦の代26代君主」も恵文王というが、この「恵文」とは諡号(しごう:亡くなった後におくられる名) |
楚 | 戦国時代の中国にあった国。戦国時代に有力だった7つの国(戦国七雄)のうちの1国 |
和氏の璧 | 楚の卞和(べんか)という人物が山中で見つけた石を磨いて出てきたすばらしい玉。卞和の功績を称え「和氏の璧」と名付けられた。「璧」とは、ドーナツのように真ん中に穴が空いた、平べったい玉 |
秦 | 戦国時代の中国にあった国。戦国時代に有力だった7つの国(戦国七雄)のうちの1国。かなりの強国だった |
昭王 | 秦の代28代君主。かなり強いことで有名だった |
城 | 中国語の「城」は、「都市」という意味も持っているため、ここでは「15の都市」という意味 |
易える | 換える・交換する |
欺く | だます |
畏れる | 危険を感じて不安になる |
藺相如 | 趙の恵文王の賢臣(賢明な家臣)。趙の武将。勇気と智謀をあわせ持つ知勇兼備の人物として知られている |
完うす | なにかを完全になしとげること |
既に | ※解釈がわかれる部分なので、それぞれ記載しています。 ➀すでに・すっかり。これより前の内容は、藺相如が恵文王に「璧を持って帰ります」と話しているところだったが、「既に」の部分から、舞台は秦で、昭王と会っている場面なので、「もう秦に着いていて」というニュアンスで使われていると考える ➁やがて~した。 ③すぐに(「既而」は「すでにして」と読み、「その後まもなく・すぐに」という意味になる)。藺相如がすぐに秦に向かったことを表す ④さて。秦にやってきた。けれど、昭王は城を与える気はなかったというように、「ところが」というニュアンスの接続詞として使われている |
償う | 代償としてなにかを払ったり与えたりすること |
意無し | 意志がない |
紿きて | うまく言ってだます。ここではくわしく書かれていないが、藺相如は一度和氏の璧を渡したものの、昭王が城を渡す意志がないと感じ取り、「その璧には傷がついております。(ご覧にいれるので、)一度かしてみてください」と言って昭王から璧を取り戻した |
怒髪冠を指す | 怒りによって髪の毛が逆立ち、頭に被っていた冠が突き上げられるほどであるようす |
柱下 | 柱のすぐそば。 |
却立 | 後ろに引き下がりながら(後ずさりしながら)立つこと |
倶に | いっしょに |
従者 | 供のもの |
懐く | 抱きかかえる・両腕で抱える |
間行 | こっそり隠れて行くこと・忍び歩き |
先づ | 初めに・まっさきに |
賢 | 賢い |
「完璧」内容とポイント
「趙の恵文王」とは誰のことか
「趙」は中国戦国時代の国の一つ。
戦国七雄(秦・楚・斉・燕・趙・魏・韓)の一つで、漢文にはよく出てくる国なので、知識として必要になるよ。
「漁夫の利」で燕に攻め込もうとしていたのも趙の恵文王だったね。
「完璧」で登場する「恵文王」は趙の王で、秦の代26代君主の恵文王とは別人なので注意しよう。
「趙」と「秦」の関係性について
「趙」は説明したとおり、中国戦国時代の戦国七雄(秦・楚・斉・燕・趙・魏・韓)の一つ。「秦」もまた、その一つだね。
でも、「秦」は、この7国のなかでもかなり力を持っていた強国だったんだ。
だから、「秦」の昭王は「和氏の璧」を欲しいと「趙」の恵文王に申し出ることが出来たし、趙の恵文王はこれを無下に断ることは出来なかったんだね。
なぜなら、もし断ることで昭王の機嫌を損ねてしまって、「それなら趙に攻め込んでやろう」なんてことになってしまったら大変だからね。
この「和氏の璧をできれば渡したくない(騙しとられるかもしれないし)、しかし断るのも恐い」という、ピンチな状況を、藺相如の勇気と賢さのおかげで切り抜けた、というところがこの「完璧」の面白いところでもあるし、重要なポイントなので、おさえておこう。
「欲不与畏秦強、欲与恐見欺。」はどういう状況をあらわしているか
書き下すと、「与へざらんと欲すれば、秦の強きを畏(おそ)れ、与へんと欲すれば、欺(あざむ)かるるを恐る。」となるこの部分、どういう状況をあらわしているのかというと、説明した通り、「和氏の璧をできれば渡したくない(騙しとられるかもしれないし)、しかし断るのも恐い」という、ピンチな状況のことだね。
- 与へざらんと欲すれば=「和氏の璧を渡さないようにする」
- 秦の強きを畏(おそ)れ=「秦が怒って攻めてくるかもしれないと心配して不安になる」
- 与へんと欲すれば=「和氏の璧を渡さすようにする」
- 欺(あざむ)かるるを恐る=「だまされるのではないかと心配して不安になる」
このそれぞれが表す内容を整理しておこう。
「秦王城を償ふに意無し。」とはどういうことか
「城を償う」とは、「和氏の璧をもらう代償として、約束していた15城(都市)を秦が趙にゆずること」、
「意無し」とは、「その意思が無い」
ということなので、つまり「秦の昭王は、和氏の璧の代償として15城をわたす意思はない」ということだね。
これは、昭王の振る舞いや様子から、藺相如がそう読み取ったんだ。
この高校古文で学習する「完璧」のお話では、そこまで細かいエピソードは書かれていないけれど、他の書物には細かい描写まで書かれているものがあるんだ。
それによると、昭王は、藺相如を丁重に扱うこともなかった(つまり見下していた)し、和氏の璧を渡したあとも、まわりの者に見せびらかしたりしていて、とても約束を守るような様子ではなかったとのことだよ。
そのような様子から、藺相如は「なるほど、やはり昭王は約束を守るつもりはないのだな」と感じ取ったんだね。
「相如乃ち紿きて璧を取り」とはどういうことか
どうやら昭王は約束を守る気がさそうと感じた藺相如は、恵文王に約束してきたとおり、「なんとしても和氏の璧を絶対に恵文王のもとに持ち帰らなくては」と思ったんだよね。
だって、このままでは和紙の璧を奪われてしまったうえ、もらえるはずだった15城ももらえないまま帰ることになってしまうから。
とはいえ、和氏の璧は、昭王に手渡してしまった。
これを無理やり力づくで奪い返そうとしても、返り討ちにあってしまうだけだよね。
なので、考えた藺相如は、「その璧には、傷がついています。どこに傷があるかご覧に入れる(教える)ので、一度自分に渡してください」と提案して、うまく璧を取り返したんだね。
「怒髪天を衝く」のもととなったエピソード
和氏の璧が無事にもう一度手元にもどってくると、藺相如は怒りをあらわにしたね。璧は今藺相如の手にあるので、もう体裁をたもつ必要はないからね。
何に対しての怒りかというと、もちろん、「私たちをだまして、和氏の璧をだまし取ろうとしたのですね!」と怒ったんだよね。
その様子は、「怒髪指冠」、怒りのために髪の毛が逆立って冠から出るほど(冠を持ち上げるほどという解釈もある)だったんだよね。
その様子を想像してみると、かなりの怒った様子であることがわかるね。
この藺相如の怒った様子から、非常に激怒していることを表す、「怒髪天(どはつてん)を衝(つ)く」という故事成語が生まれたよ。
「臣が頭は璧と俱に砕けん」とはどういうことか
「臣」は、君主(ここでは昭王に対して)に対して、自分をへりくだっていう言葉だったね。つまり、藺相如のことだね。
「頭」は藺相如の頭のこと、「璧」は昭王から取り返して、藺相如が今もっている「和氏の璧」のこと。
藺相如は、和氏の璧を持って、柱のもとに後ずさって、この「頭」と「璧」が一緒に砕けるぞ!と言っているんだね。
つまり、柱に自分の頭と和氏の璧を打ち付けて、どちらも砕いてやる!ということ。
自分の命までかけて璧を守ろうとする藺相如の行動に、これでは昭王も下手には手を出せなくなるよね。
従者をして璧を懐きて間行して先づ帰らしめ、身は命を秦に待つ。とはどういうことか
このように藺相如が激高しているので、昭王はじめ秦の人はまごついてしまうよね。
そんな隙をついて、藺相如は和氏の璧を自分と供にやってきた趙の従者にこっそり渡したんだ。
そして、先に趙へ帰らせてしまったよ。
つまり、和氏の璧は無事に趙の恵文王のもとへと戻ることになるね。
とはいえ、もちろん、このままでは昭王は黙っていられない。
怒り狂って趙を攻めようとしてしまうかもしれないね。
なので、藺相如は自分は秦に残って、自分の生き死にを昭王の判断に委ねたんだ。
「命をもって、すべての責任を自分が取ります」というぐらいの気持ちだったかもしれないね。
そんな藺相如の行動に、昭王は「なんて賢い男だ」と感心して、藺相如を無事に趙へ帰してあげることにしたんだ。
なんとしても和氏の璧を取り戻そうとする、藺相如の忠誠心、昭王から璧を取り返す賢さ、命をなげうつ覚悟ができるほどの勇気と度胸、「これは殺してしまうには惜しい人物だ」と昭王は思ったんだね。
「完璧」重要文法
「完璧」で重要な文法表現をいくつか紹介していくよ。
「欲不与」と「欲与」
「与えないようにすれば」と「与えるようにすれば」と訳す部分。
「不」は述語(ここでは「与」)の前に連用修飾語として置いて、動作や状態を否定する副詞となるよ。
この「不」を入れることによって「璧」を与えるか与えないかという表現になるんだ。
英語の「not」と同じイメージと考えると分かりやすいね。
また、「欲」は欲すると読むけれど、今回の「完璧」のエピソードでは、恵文王は喜んで和氏の壁を昭王に与えたいと思っているわけではないよね。
なので、「希望する」「欲しがる」「~したいと思う」というような意味よりも、「~しようとする」という訳し方のほうがしっくりくるね。
英語の「will」と同じイメージだね。
城不入、則臣請完璧而歸
同じく「不」を使うことで、「城が手に入らない」という表現となっているよ。
城が手に入らない場合は「則ち臣請ふ璧を完うして帰らん」、つまり「和氏の璧を完全な状態で持ち帰る」と言っているんだ。
ここがこの「完璧」のメインとなる部分なのでしっかりと押さえておこう。
臣頭与璧倶砕
「与」は「~と」と訳す部分。
「〇与△」で「〇と△」という意味になるんだ。
ここでは「約束を守らないなら柱に自分の頭と璧の両方をぶつける」と言っているよ。
「倶」は「ともに」と訳し、「両方とも」という意味になるね。
遣従者懐璧間行先帰
「遣」は「遣〇△」の形で「〇をして△せしむ」となり、「〇に△させる」という使役の意味となるよ。
ここでは使者に璧を持たせて先に趙の国に帰らせることを指しているよ。
ここまで学習できたら、「完璧」のテスト対策練習問題のページにチャレンジしてみよう!
「完璧」の一問一答動画もあるよ!
運営者情報
ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。
-
-
璧って土か玉かで間違えるのはわかるのですが、石がつく漢字あるんですか、?
-
わかりやすい解説と書き下し文・現代語訳ありがとうございます
事業の予習に使わせていただきました!
いつもテスト勉強で利用しています。完璧のPDFをダウンロードしたいのですが、内容が英語の規則動詞の~になっているので、訂正をお願いします。