大和物語「姨捨」テスト対策問題②|内容理解・和歌編
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大和物語「姨捨」について、登場人物の関係・男の心情変化・伯母を山に置いてきた理由・和歌の意味・姨捨山という名の由来を問題形式で確認するよ。
この単元では、ただ「伯母を山に捨てた話」と覚えるだけでは足りないんだ。男がなぜ伯母を捨てようと思ったのか、捨てたあとになぜ後悔したのか、そして月と和歌がどのように男の心を動かしたのかを読み取ることが大切だよ。
古語や文法を確認したい人は、古語・文法編も参考にしてね。
このテスト対策で確認すること
- 男・伯母・妻の関係
- 伯母が男にとってどのような存在だったか
- 妻が伯母を疎ましく思ったこと
- 男が伯母を山に連れていくまでの流れ
- 伯母を山に置いて逃げたあとの男の後悔
- 月が男の心を動かしたこと
- 和歌の意味と男の心情
- 姨捨山という名の由来
目次
1. 人物関係・前半の内容理解
まずは、男・伯母・妻の関係を確認しよう。ここを間違えると、話の流れ全体が分かりにくくなるよ。
本文
信濃の国に更級といふ所に、男住みけり。若き時に親は死にければ、をばなむ親のごとくに、若くより添ひてあるに、この妻の心憂きこと多くて、この姑の、老いかがまりてゐたるを常に憎みつつ、男にも、このをばの御心のさがなく悪しきことを言ひ聞かせれけば、昔のごとくにもあらず、おろかなること多く、このをばのためになりゆきけり。
問1
ア:信濃の国の更級
イ:山城の国の嵯峨
ウ:丹波の国の出雲
エ:大和の国の奈良
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【解説】本文の冒頭に「信濃の国に更級といふ所に、男住みけり」とあるよ。舞台は信濃国更級、現在の長野県に関係する場所なんだ。
問2
ア:一度も会ったことのない親戚
イ:男を親のように育ててくれた存在
ウ:男の仕事を邪魔する存在
エ:妻の実の母
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【解説】男は若いころに親を亡くしていて、伯母が親のようにそばにいてくれたんだ。だから、伯母は男にとって恩のある大切な存在だったと分かるよ。
問3
ア:尊敬して大切にしていた
イ:何も気にしていなかった
ウ:常に憎み、疎ましく思っていた
エ:伯母と一緒に寺へ通っていた
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【解説】本文には、妻が「この姑の、老いかがまりてゐたるを常に憎みつつ」とあるよ。妻は年老いた伯母を憎み、邪魔に思っていたんだ。
問4
ア:伯母は男を大切に思っているということ
イ:伯母の心が意地悪で悪いということ
ウ:伯母は早く寺へ行きたがっているということ
エ:伯母が月を見たいと言っているということ
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【解説】妻は、伯母の心が「さがなく悪しきこと」を男に言い聞かせていたよ。つまり、伯母を悪く言い続けていたんだ。
問5
ア:伯母
イ:妻
ウ:男
エ:寺の僧
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【解説】これは男の伯母への態度を表しているよ。妻の言葉を聞くうちに、男は昔のようには伯母を大切にしなくなり、接し方がおろそかになっていったんだ。
問6
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【解説】どちらも、伯母がひどく年老いて腰が曲がっている様子を表しているよ。
問7
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【解説】「二重にてゐたり」は、体が二つ折りになるほど腰が曲がっている様子を表していると考えると分かりやすいよ。
2. 伯母を山に連れていく場面の問題
次に、男が伯母を山へ連れていく場面を確認しよう。男の言葉が、本心ではなく口実になっている点に注意してね。
本文
このをば、いといたう老いて、二重にてゐたり。これをなほ、この嫁、所狭がりて、今まで死なぬことと思ひて、よからぬことを言ひつつ、「持ていまして、深き山に捨て給びてよ。」とのみ責めければ、責められわびて、さしてむと思ひなりぬ。
月のいと明かき夜、「嫗ども、いざ給へ。寺に尊き業すなる、見せ奉らむ。」と言ひければ、限りなく喜びて負はれにけり。
問8
ア:伯母を大切に思っていたから
イ:伯母を邪魔で迷惑な存在だと思っていたから
ウ:伯母が寺へ行きたがっていたから
エ:伯母が月を見て泣いたから
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【解説】妻は、年老いた伯母を邪魔に思い、山に捨てるよう男に責め続けたんだ。かなり冷たい態度だね。
問9
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【解説】「さしてむ」は「そうしてしまおう」という意味だよ。細かい分け方は教材によって少し違うことがあるけれど、ここでは妻に言われたとおり、伯母を深い山に捨ててしまおうと思ったことを指しているんだ。
問10
ア:伯母に本当に仏事を見せたかったから
イ:伯母を山に連れて行く口実にするため
ウ:妻と一緒に寺へ行くため
エ:伯母に月を見せる約束をしていたから
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【解説】男は、伯母を安心させて山へ連れて行くために、「寺で尊い仏事をするそうだ」と言ったんだ。これは本心ではなく、伯母を連れ出すための口実だったと読めるよ。
問11
ア:尊い仏事を見られると思ったから
イ:男がやさしく誘ってくれたから
ウ:妻から山に捨てられると知っていたから
エ:都へ行けると思ったから
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【解説】伯母は、寺の尊い仏事を見せてもらえると思い、さらに男が自分を連れて行ってくれることを喜んだと考えられるよ。だから、このあとに伯母を捨てる男の行動が、いっそうつらく感じられるんだ。
問12
ア:雨が激しく降っていた
イ:月がとても明るかった
ウ:雪が深く積もっていた
エ:風がまったくなかった
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【解説】本文には「月のいと明かき夜」とあるよ。この明るい月は、後に男が伯母を思い出し、後悔するきっかけにもなる重要な存在なんだ。
3. 男の後悔と心情変化の問題
ここでは、伯母を山に置いてきたあとの男の心情を確認しよう。この作品の中心になる、とても大事な場面だよ。
本文
高き山の麓に住みければ、その山にはるばると入りて、高き山の峰の、下り来べくもあらぬに、置きて逃げて来ぬ。「やや。」と言へど、答へもせで、逃げて家に来て思ひをるに、言ひ腹立てける折は、腹立ちてかくしつれど、年ごろ親のごと養ひつつ相添ひにければ、いと悲しくおぼえけり。
問13
ア:すぐ家に帰れる道の途中
イ:人が多く集まる寺の前
ウ:川の近くの低い場所
エ:下りてくることができそうもない高い山の峰
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【解説】本文には「高き山の峰の、下り来べくもあらぬに」とあるよ。伯母が自力では下りて来られそうもない場所に置いてきたことが分かるんだ。
問14
ア:伯母
イ:男
ウ:妻
エ:寺の僧
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【解説】「やや。」と言ったのは、山に置いていかれた伯母だよ。男はその声に返事もせず、逃げて帰ってしまったんだ。
問15
ア:返事をして迎えに戻った
イ:返事もせずに逃げて帰った
ウ:伯母と一緒に山を下りた
エ:伯母に和歌を教えた
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【解説】男は、伯母が「やや」と呼んでも返事をしなかったよ。ここでは、男が伯母を本当に置き去りにしてしまったことがはっきり描かれているんだ。
問16
ア:伯母を山に置いて逃げてきたこと
イ:妻を山に連れていったこと
ウ:伯母に寺を見せたこと
エ:月を見て和歌を詠んだこと
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【解説】「かくしつれ」は、「このようにしてしまった」という意味だよ。ここでは、腹を立てて伯母を山に置いて逃げてきたことを指しているんだ。
問17
ア:妻に叱られたから
イ:寺の仏事を見られなかったから
ウ:長年、伯母が親のように自分を養い、寄り添ってくれたことを思い出したから
エ:山道で迷ったから
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【解説】男は、腹を立てて伯母を捨ててしまったけれど、家に帰ってから、伯母が長年親のように自分を養ってくれたことを思い出したんだ。そのため、深く悲しくなったんだね。
問18
ア:妻に責められる → 腹を立てて伯母を捨てる → 伯母への恩を思い出して後悔する
イ:伯母を憎む → 妻を捨てる → 寺に入る
ウ:月を見て喜ぶ → 伯母を迎えに行く → 妻を許す
エ:伯母を山に連れていく → 寺で仏事を見る → 都へ行く
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【解説】この話では、男の心が大きく動いていくよ。妻の言葉に流されて伯母を捨てるけれど、あとで恩を思い出して深く後悔する流れを押さえよう。
4. 和歌・月・姨捨山の由来の問題
次に、月を見て男が詠んだ和歌と、「姨捨山」という名前の由来を確認しよう。
本文
この山の上より、月もいと限りなく明かく出でたるを眺めて、夜一夜、寝も寝られず、悲しうおぼえければ、かく詠みたりける。
わが心慰めかねつ更級や姨捨山に照る月を見て
と詠みてなむ、また行きて迎へ持て来にける。それより後なむ、姨捨山といひける。慰め難しとは、これが由になむありける。
問19
ア:山の中で道に迷ったから
イ:伯母を捨てたことを後悔し、悲しく思ったから
ウ:妻がいなくなったから
エ:寺の仏事が気になったから
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【解説】男は、伯母を山に置いてきたあと、伯母への恩を思い出して悲しくなったよ。そのため、一晩中眠ることができなかったんだ。
問20
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【解説】男は、姨捨山に照る月を見て、自分の心を慰めることができなくなったんだ。月が、男の後悔や悲しみを強くするきっかけになっているよ。
問21
ア:更級の姨捨山に照る月を見ても、私の心は慰められない
イ:更級の姨捨山に照る月を見て、私はとても楽しくなった
ウ:更級の姨捨山の月を見たので、伯母のことを忘れた
エ:更級の姨捨山には、もう月が出なくなった
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【解説】この和歌では、姨捨山に照る月を見ても、自分の心は慰められないという、男の深い後悔と悲しみが表されているよ。
問22
ア:そのまま眠った
イ:妻を山へ連れて行った
ウ:もう一度山へ行き、伯母を迎えて連れて帰った
エ:都へ旅立った
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【解説】本文には「また行きて迎へ持て来にける」とあるよ。男は伯母を迎えに行き、連れて帰ったんだ。
問23
ア:その山に寺が建てられたから
イ:その山に伯母を捨てたという話に由来するから
ウ:その山に月が出なかったから
エ:その山で妻が歌を詠んだから
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【解説】本文には「それより後なむ、姨捨山といひける」とあるよ。この話が、姨捨山という名の由来として語られているんだ。
問24
ア:「慰め難し」という言葉の由来
イ:「信濃」という国名の由来
ウ:「大和物語」という題名の由来
エ:「寺に尊き業」という言葉の由来
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【解説】男は、姨捨山に照る月を見ても心を慰めることができなかったよ。そのため、「慰め難し」という言葉の由来として、この話が語られているんだ。
5. 記述問題・主題の問題
最後に、テストで出やすい記述問題を確認しよう。本文の言葉をもとに、男の心情を説明できるようにしておくと安心だよ。
問25
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【解説】男が最初から伯母を憎んでいたわけではない点が大切だよ。妻の言葉に流され、伯母への態度がおろそかになっていった流れを説明しよう。
問26
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【解説】「年ごろ親のごと養ひつつ相添ひにければ」という部分が根拠になるよ。男は、伯母への恩を思い出して後悔しているんだ。
問27
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【解説】月はただの風景ではないよ。男の心を動かし、物語を結末へ進める大事な存在なんだ。
問28
ア:月を見ると必ず人は幸せになるということ
イ:寺の仏事は必ず見に行くべきだということ
ウ:老いた人を大切にし、受けた恩を忘れてはならないということ
エ:妻の言うことは必ず聞かなければならないということ
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【解説】この話では、男が妻に流されて伯母を捨てようとしたあと、伯母への恩を思い出して後悔する姿が描かれているよ。受けた恩や家族への情を忘れてはならないという読み方ができるんだ。
6. テスト前の重要ポイント
最後に、内容理解・和歌編で押さえておきたいポイントをまとめるよ。
大和物語「姨捨」内容理解・和歌ポイント
- 男は若いころに親を亡くし、伯母が親のように育ててくれた。
- 妻は年老いた伯母を憎み、男に伯母の悪口を言い聞かせた。
- 男は妻に責められて、伯母を山に捨てようと思うようになった。
- 男は「寺で尊い仏事をするそうだ」と言い、伯母を山に連れ出した。
- 伯母は男の言葉を信じ、限りなく喜んで背負われた。
- 男は伯母を、下りてくることができそうもない高い山の峰に置いて逃げた。
- 家に戻った男は、伯母が長年親のように養ってくれたことを思い出して悲しくなった。
- 姨捨山に照る月は、男の後悔や悲しみを強める役割をもつ。
- 和歌には、月を見ても心が慰められない男の苦しみが表れている。
- 男は和歌を詠んだあと、伯母を迎えに行き、連れて帰った。
- この話は、姨捨山という名や「慰め難し」という言葉の由来として語られている。
大和物語「姨捨」は、男が伯母を捨ててしまう悲しい話だけれど、最後には伯母への恩を思い出し、迎えに行くところが大切だよ。
古語や文法も確認して、テストに備えよう。
大和物語「姨捨」のドリルにも挑戦して、理解を定着させよう。
【高校古文】大和物語「姨捨」古語ドリル
【高校古文】大和物語「姨捨」文法ドリル
【高校古文】大和物語「姨捨」内容理解ドリル
【高校古文】大和物語「姨捨」和歌・主題ドリル
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

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ご質問ありがとうございます。
問6は、「正しくないもの」を選ぶ問題ですが、やはりイが正解(つまり、イの選択肢は正しくない)というご質問でよいですか??
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ゆみねこさんの問題はかなりテストの問題に近いものが多く助かっています。これからもお世話になると思うのでよろしくお願いします!


問6はなぜアなのですか
イなのではないかと思いました