23【中学国語】井上ひさし「握手」読解ドリル① 基本

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ここからは「読解ドリル①(基本編)」です。ルロイ修道士の人柄や、物語の大まかな流れについて確認していきましょう。

ルロイ修道士が「わたし」をはじめとする天使園の出身者たちに会いにきたのはなぜですか。最も適切なものを1つ選びましょう。

正解は「故郷のカナダの修道院へ帰ることになったので、最後にみんなにさよならを言うため。」です。

「今度、故郷へ帰ることになりました。それで、この国にお別れをする前に、あなたたちに……」と、さよならを言うために訪ねてきたことが分かります。

ルロイ修道士が右手を差し出したとき、「わたし」は「天使の十戒(べからず集)」を思い出して顔をしかめました。それはなぜですか。最も適切なものを1つ選びましょう。

正解は「ルロイ修道士の握力は万力よりも強く、うっかり握手をすると痛い目にあうから。」です。

「彼の握力は万力よりも強い」とあり、しびれて鉛筆が持てなくなるほど痛い思いをするため、天使園では「うっかり握手をすべからず」と教えられていました。

ルロイ先生の左の人さし指が不思議な形(鼻くそを丸めたようなものがこびりついた形)をしているのはどうしてですか。最も適切なものを1つ選びましょう。

正解は「戦争中、日本人の監督官から怒りを買い、木槌でたたき潰されたから。」です。

戦争中、敵国人として収容所に入れられていた時に、日本人監督官に木槌で人さし指をたたき潰されてしまったことが書かれています。

日本人にひどい目に遭わされても、ルロイ修道士はどんな態度で天使園の子供たちに接していましたか。最も適切なものを1つ選びましょう。

正解は「日本人を憎むことなく、子供たちのために泥だらけになって働き、愛情深く接していた。」です。

ひどい目に遭わされても、日本人を憎むことなく、「わたし」たち顔色の悪い子供たちに食べさせるため、朝から晩まで泥だらけになって野菜や鳥を育てていました。

「総理大臣のようなことを言ってはいけませんよ」とルロイ修道士が言ったのは、「わたし」がどのように発言したからですか。最も適切なものを1つ選びましょう。

正解は「ひとりの人間としてではなく、「日本人を代表して」謝るような言い方をしたから。」です。

「日本人が悪いことをしました」と「日本人」という大きな主語で謝る「わたし」に対して、「日本人とかカナダ人とか……そういったものがあると信じてはなりません」と教え諭しています。

「わたし」が天使園を無断で抜け出して東京へ行ったとき、ルロイ修道士は両手の人さし指をせわしく交差させました。この「指言葉」にはどんな意味が込められていますか。最も適切なものを1つ選びましょう。

正解は「危険信号を表し、「おまえは悪い子だ」と激しく怒っている。」です。

無断で抜け出し、心配をかけた「わたし」に対して、両手の人さし指を交差させ打ちつける「危険信号」で、激しい怒りを表現しました。

西洋料理店での食事中、「わたし」はルロイ修道士の様子を見て「食事はもうおしまいなのだろうか」と思いました。それはなぜですか。最も適切なものを1つ選びましょう。

正解は「ルロイ修道士が、目の前にあるプレーンオムレツをちっとも口へ運んでいなかったから。」です。

ルロイ修道士は何かに耐えるような顔で、料理を全く食べていませんでした。それは重い病気で食事が喉を通らなかったからです。

ルロイ修道士が「わたし」に送った「困難は分割せよ」という言葉は、どのような意味ですか。最も適切なものを1つ選びましょう。

正解は「難しい問題にぶつかったときは、問題を細かく分けて、一つ一つ地道に片付けていくということ。」です。

仕事があまりうまくいっていない「わたし」へ向けた励ましの言葉です。大きな問題も、細かく分けて考えれば解決できるという教えです。

「わたし」が「冗談じゃないぞ」と思ったのは、ルロイ修道士がどんな目的で会いに来たのだと気づき始めたからですか。最も適切なものを1つ選びましょう。

正解は「ただの帰国の挨拶ではなく、彼自身の死を覚悟した「この世のお別れの儀式」のために来たのだと気づいたから。」です。

ルロイ修道士の言葉が遺言のようで、死を覚悟していることに気づき始めたため、「(そんな目的で来たのだとしたら)冗談じゃない、受け入れたくない」と思っています。

別れ際、ルロイ修道士の握手は「病人の手でも握るようにそっと握手をした(穏やかな握手)」ものでした。これは何を表していますか。最も適切なものを1つ選びましょう。

正解は「かつて万力よりも強かった力がすっかりなくなり、重い病気にかかって弱っていること。」です。

「病人の手でも握るように」とある通り、病状がかなり重く、以前のような強い力が出せなくなっていることを表しています。

別れの際、「わたし」はルロイ修道士に向けて右の親指をぴんと立てました。ルロイ修道士の癖だったこの動作(指言葉)には、どんな意味がありますか。最も適切なものを1つ選びましょう。

正解は「「わかった・よし・最高だ」など、相手を全面的に肯定し、はげます意味。」です。

「わたし」は、ルロイ修道士がいつも使っていたこの「指言葉」を使って、修道士の気持ちを受け止め、感謝と別れの挨拶を送りました。

ルロイ修道士の葬式で、「わたし」はどんな衝撃的な事実を知りましたか。最も適切なものを1つ選びましょう。

正解は「みんなに会って回っていた頃には、すでに身体中が悪い腫瘍(ガン)の巣になっていたということ。」です。

ルロイ修道士は、自分がもう長く生きられないことを悟り、痛みに耐えながら教え子たち一人ひとりに別れを告げる旅をしていたのでした。

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