「内のりと容積」とは?内のりと容積の求め方をわかりやすく解説

小学校5年生の算数で学習する「いろいろな体積の単位」について、大きなものの体積の表し方である1立方メートルとはどんな単位か、「内のり」と「容積」とは何か、求め方をわかりやすく解説するよ。

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目次

大きなものの体積の表し方(1立方メートル)

これまで勉強してきたものの体積は、cm(立方センチメートル)という単位を使って表してきたよね。
これは、求めるものの辺の長さの単位がcmで表せるものだったからなんだけれど、今回は辺の長さの単位がmで表せる大きいものの体積の表し方について考えていこう。

面積を求めるときに、
1辺の長さがcmを使った単位であればcm(平方センチメートル)
1辺の長さがmを使った単位であれば(平方メートル)
と表したよね。

1平方センチメートルと1平方メートルの違いを説明する図

体積でもこれと同じように
1辺の長さがcmを使った単位であればcm(立方センチメートル)
1辺の長さがmを使った単位であれば(立方メートル)
と表せばOKだよ。

1立方センチメートルと1立方メートルの違いを説明する図

ちなみに、1mは何cmかわかるかな?
正解は、1000000mだよ。
多くの人は、100cmと答えて間違えてしまうんだ。
この考え方についても確認しよう。

1mは、1m×1m×1mだよね。
1mは、100cmだから
1mは、100cm×100cm×100cmと計算できるよね。
だから、100cm×100cm×100cm=1000000cmとなり、
1mは、1000000cmということがわかるんだ。

ここで、これまで習った長さや面積、体積の単位の関係についてまとめるから、今後の勉強の参考にしてね。

1辺の長さ1cm10cm1m
100cm
正方形の面積1cm100cm1m
10000cm
立方体の体積1cm
1mL
1000cm
1L
1m
1000000cm
1kL

内のりと容積とは

次は下の図のような、厚さ1cmの板で直方体の形をした入れ物を作った時、この入れ物に入る水の体積を求めよう。

内のりと容積を説明する図その1

入れ物の内側の長さのことをうちのりというんだ。
そして、この入れ物の中いっぱいに入る水などの体積を、その入れ物の容積ようせきというから、覚えておこう。

容積(この入れ物に入る水の体積)を求めるために、内のりのたて、横、深さを求めていこう。

上から見た図を参考にして、内のりのたてと横の長さを求めよう。

容積のたてと横の長さを求め方を説明している画像

たての長さは、入れ物のたての長さから、上と下の厚み1cm分を引けば求めることができるね。
横の長さも同じように考えればOKだよ。
入れ物の横の長さから、右と左の厚み1cm分を引けば求めることができるよ。

内のりのたての長さ=入れ物のたての長さー(上の厚み1cm+下の厚み1cm)
内のりの横の長さ=入れ物の横の長さー(右の厚み1cm+左の厚み1cm)

次に内のりの高さについて考えよう。

内法の高さの求め方を説明している画像

これは下の図を参考にして考えると、入れ物の高さから、下の厚み1cm分を引けば求めることができるよ。

内のりの深さ=入れ物の高さー下の厚み1cm

実際の数字を当てはめると、下の図のようにそれぞれの長さを求めることができるよ。

容積の求め方を説明している画像

あとは計算して容積を求めよう。
7cm×8cm×9cm=504cm

これで、入れ物に入る水の体積が504cmと求めることができたね。

今回の問題のように、入れ物に入る水などの体積を求める時は、上から見た図や正面から見た図を描いて内のりの長さを考えると、ミスなく解くことができるからおすすめだよ。

いろいろな体積の単位まとめ

大きなものの体積の表し方(1立方メートル)

  • 1辺が1mの立方体の体積は、1m1立方メートル
  • 1mは1000000cm

内のりと容積とは

  • 入れ物の内側の長さは、内のりという。
    内のりのたての長さ=入れ物のたての長さー(上の厚み+下の厚み)
    内のりの横の長さ=入れ物の横の長さー(右の厚み+左の厚み)
    内のりの深さ=入れ物の高さー下の厚み1cm
  • 入れ物の中いっぱいに入る水などの体積を、その入れ物の容積ようせきという。

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。

感想や意見を聞かせてね

  1. ぺちゃのや より:

    私はADHDという発達障害です なので暴れたり集中できないことがたくさんありました

    今日、内のりという事が分からなくて暴れちゃいました

    だけど、このページを開いてとにかく説明がわかりやすくて今まで分からないから

    諦めようという気持ちが吹っ飛んで、楽しく集中して取り組めました

    これからもこのページをダウンロードして楽しく算数を取り組みたいと思います。

    私に 希望をくれてありがとうございます。

    • yumineko より:

      ぺちゃのやさん

      とても心温まるメッセージをありがとうございます。

      じつは、私の子供たちもADHD診断をうけていて、なかなか学校の授業では理解ができず
      私が勉強を教えていました。
      同じように、勉強が大変だと感じている子供たちに少しでも役立つサイトを作りたい、という気持ちで
      このサイトを運営しているので、ぺちゃのやさんのお役にたてたことがとても嬉しいです。

      集中することが難しい中、それでもどうにかして学習しよう、と努力されているぺちゃのやさんの行動力、
      とても凄いと思います。
      そのように努力されてきたことは、必ず結果としてあらわれると思います。
      応援しています。
      これからも、このサイトがぺちゃのやさんはもちろん、ひとりでも多くの子供たちのお役に立てるよう、
      私も頑張ります。

      本当にありがとうございました。