18言葉の力
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「別の人がそれを用いたとき同じように美しいとはかぎらない。」とあるが、「それ」が指すものを本文から書き抜いて13字で答えなさい。
正解は「ある人があるとき発した言葉」です。
「それを発している人間全体の世界をいやおうなしに背負ってしまうところにあるからである。」とあるが、「それ」が指しているものを本文から2字で書き抜いて答えなさい。
正解は「言葉」です。
「美しい言葉」「正しい言葉」について、筆者の主張と合っているものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:その言葉自体に美しさと正しさがある。
イ:別の人が用いると、かならず同じ美しさにはならない。
ウ:発する人間の美しさと正しさを反映している。
エ:その言葉の本質が美しく正しいとはいえない。
正解は「ウ」です。
イについて、筆者は「同じように美しいとはかぎらない。」と言っているため、「かならず」という部分が誤り。
「実際はこれは桜の皮から取り出した色なのだった。」とあるが、「これ」が指す言葉を、本文から2字で書き抜いて答えなさい。
正解は「桜色」です。
「そのピンクは、淡いようでいて、しかも燃えるような強さを内に秘め、はなやかでしかも深く落ち着いている色」とあるが、このような色は「何から」取り出すことができるか。本文から5字で書き抜いて答えなさい。
正解は「山の桜の皮」です。
「私はその話を聞いて、体が一瞬揺らぐような不思議な感じに襲われた。」とあるが、このときの筆者の気持ちとして最も正しいものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:悲しみ
イ:恥ずかしさ
ウ:驚き
エ:あせり
正解は「ウ」です。
「私はその話を聞いて、体が一瞬揺らぐような不思議な感じに襲われた。」とあるが、その理由を説明したもので最も適切なものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:最上のピンク色を取り出すためには妥協を許さない、志村さんの仕事に対する熱意に圧倒されたから
イ:黒っぽいごつごつした桜の皮から、美しいピンク色を取り出すことができる、志村さんの熟練した技術に驚かされたから
ウ:尖端の花びらだけでなく、木全体で最上のピンク色になろうとしている桜の木の姿に圧倒されたから
エ:限られた視野の中で、桜の花びらに現れ出たピンクしか見えていなかった自分に気づき、驚かされたから
正解は「ウ」です。
「考えてみればこれはまさにそのとおり」とあるが、「これ」の指す内容として正しいものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:「私」が桜の花びらからピンク色を取り出すと思ったこと
イ:ピンク色は桜の皮から取り出されること
ウ:美しいピンク色は一年中どの季節でもとれるわけではないこと
エ:花びらのピンクは、ほんの尖端だけ姿を出したものであること
正解は「エ」です。
「たまたま志村さんのような人がそれを樹木全身の色として見せてくれると、はっと驚く。」とあるが、「それ」の指す内容を、本文から13字で書き抜いて答えなさい。
正解は「桜の花びらに現れ出たピンク」です。
「桜の花びら一枚一枚」が「言葉の一語一語」としたとき、「全身でその花びらの色を生み出している大きな幹」は何にあたるか、次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:言葉を発している人間全体
イ:黒っぽいごつごつした桜の皮
ウ:木全体の一刻も休むことない活動の精髄
エ:言葉というものの本質
正解は「ア」です。
木全体の活動が花びらの色に反映しているように、人間全体が言葉に反映する、と本文では述べられていることから、桜の花びら一枚一枚を、言葉の一語一語とするとき、桜の花びらの色を生み出している大きな幹は、「言葉を発している人間全体」にあたることが分かる。
「そういう態度をもって言葉の中で生きていこうとするとき、」とあるが、「そういう態度」が指す内容として最も適切なものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:言葉一語一語が、それを発している人間全体を反映してしまうということを忘れずに、言葉について考えること
イ:木全体の一刻も休むことのない活動の精髄が、花びらという一つの現象になるにすぎないということを理解しつつ、言葉について考えること
ウ:限られた視野の中では、ほんの尖端だけ姿を出したものしか見えないということを念頭において言葉について考えること
エ:桜の木全体の活動と、花びらという一つの現象との関係性は、言葉の世界での出来事と同じだということを分かった上で言葉について考えること
正解は「ア」です。
「そのとき初めて私たちの身近なものになるだろう」とあるが、「そのとき」の内容としてもっとも正しいものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:言葉というものを考えたとき
イ:一語一語が人間全体の世界を背負っていると実感したとき
ウ:桜の木全体の活動の精髄を感じたとき
エ:花びら一枚一枚が樹木全身の色を背負っているとき
正解は「イ」です。
「言葉の力」で筆者が最も伝えたいことを、次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:同じ言葉でも、それを発した人によって「美しい言葉、正しい言葉」かどうかが変わってくる。
イ:最上のピンク色とは、桜の木全体の休むことない活動の精髄によるものである。
ウ:桜の木の「木全体」と「花びらの色」の関係は、「人間全体」と「発せられる言葉」の関係と同じである。
エ:言葉一つ一つには、それを発する人間全体が反映される。
オ:限られた視野では、物事のほんの尖端の姿しか見ることができない。
正解は「エ」です。
選択肢の全て、本文で筆者が述べている内容と合っているが、筆者が最も伝えたい内容はエの「言葉とは、それを発する人間全体が反映されているもの」ということで、他の選択肢はそれを説明するために述べられているものである。
次の文章の中から、「言葉の力」で使われている語句について、語句の意味どおり正く使われている場合は、「正」、誤っている場合は「誤」と入力して答えなさい。
彼の約束は、口先だけなので安心できる。
正解は「誤」です。
次の文章の中から、「言葉の力」で使われている語句について、語句の意味どおり正く使われている場合は、「正」、誤っている場合は「誤」と入力して答えなさい。
我が家では私の気分に関係なく、いやおうなしに食後のデザートが出される。
正解は「正」です。
次の文章の中から、「言葉の力」で使われている語句について、語句の意味どおり正く使われている場合は、「正」、誤っている場合は「誤」と入力して答えなさい。
彼女はテニスの素人なだけあって、素晴らしいプレーをする。
正解は「誤」です。
次の文章の中から、「言葉の力」で使われている語句について、語句の意味どおり正く使われている場合は、「正」、誤っている場合は「誤」と入力して答えなさい。
彼の部屋はとても散らかっていたので、えもいわれぬ匂いが漂っていた。
正解は「誤」です。
次の文章の中から、「言葉の力」で使われている語句について、語句の意味どおり正く使われている場合は、「正」、誤っている場合は「誤」と入力して答えなさい。
母の言いつけが脳裏をかすめ、私は同じ過ちを犯した。
正解は「誤」です。
次の文章の中から、「言葉の力」で使われている語句について、語句の意味どおり正く使われている場合は、「正」、誤っている場合は「誤」と入力して答えなさい。
自然の大切さを人々がみな念頭に置くことによって、さらなる環境破壊が進んでしまう。
正解は「誤」です。
「言葉というものの本質」とはどういうことか、次の中から正しいものを選び、カタカナで答えなさい。
ア:単独でその価値が決まっている
イ:正しい人が発すれば、いつでも同じように正しくなる
ウ:その人の世界は、ささいな言葉一つ一つの定義を背負っている
エ:それを発する人間の美しさと正しさを反映する
正解は「エ」です。
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ゆみねこ
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。